おもしろ体験の最近のブログ記事

超高層ビルで埋め尽くされている Manhattan はそれだけで空が小さくなってしまい、その向こう側にまた違った風景が広がっていることをつい忘れがちになる。
けれども少しばかり郊外に出るとすぐに建造物がまばらになり、その背後には豊かな山々が横たわっているのだと言われてもにわかに信じがたい。

New York の北西部に広がる広大なエリアを一般に Upstate と呼ぶが、ここは一年を通して美しい風景が広がっている。 一年・・・とはいうもののアメリカに来てスノースポーツをすることが無くなった僕はもっぱら春から秋にかけて行くことがほとんどだが、中でも10月中旬の紅葉は見事である。

毎年秋になると友人を誘っていくハイキングの行き先の一つが、ここ Upstate にあり、Mt. Mohonk という。このブログで過去に何度か紹介したので覚えている人もいるだろう。
( 日本から New York に来られた写真家の岡嶋さんと行ったこともありました )
一番最初に行った頃はそれほどあまり知っている人もおらず、地図を探してもなかなか詳細なものが無かったのを覚えている。そのころ乗っていたクルマにもカーナビなんて無かったから、現地に着いてから迷ったものだが、ほぼ毎年行っていることもあって昨今は地図を見なくても行けるようになった。アメリはでは普及の遅れたカーナビだが、やっと取り付けたころには不要というのが少し悔しいが。

Interstate 87を北上し - 途中全長およそ5Kmにも渡る Tappan Zee 橋の景色に目を奪われながら - New Paltz という学生街で高速を降りれば、あとは一般道を走るだけだ。
この New Paltz という町も10年以上前と比べてだいぶ垢抜けたようだ。近くに NY 州立大学があるので昔から学生は多いのだが、ローカルな雰囲気を残す小さくまとまったイメージの町だった。それが何年か前に Starbucks コーヒーが店を構え、名前ばかりの Main Street には日本食レストランが数軒も顔を出すようになった。
それだけ住民や学生の中に日本食愛好者が増えたという証なのだろう。

ワンブロックほどの Main Street の目抜き通りを過ぎるとほどなく両脇にはリンゴやとうもろこしといった畑が見えてくる。運が良ければハロウィン用のパンプキンがごろごろと生っているのが見えるだろう。

New Paltz から登山口へと向かう途中、地元の農園が朝早くから開いているマーケットがあり、ここに立ち寄るのが毎年恒例となっている。

母屋ではバスケットに入ったもぎたてのリンゴや野菜が
Whole Foods の食料品売り場に美しく陳列されているようなピカピカに磨かれた果物ではないのだが、あるとき試しにとFFuji リンゴ ( そう日本の富士である ) を買って食べてみたところ、その辺のスーパーで見かけるリンゴとは全く異なって果物の甘みがしっかり味わうことのできるもので、しかも日本でしか見たことの無い、芯の部分の蜜まできちんとあった。それ以来ここに行くと一山分買っていくのが常となった。
もう一つの楽しみは暖かい Apple Cider が用意されており、客は自由に飲めるようになっている。
こんな風景はもう毎年何も変わらないのだが、きっとこういうところに寄りたくなるのは、変わっていないことを見て安心したいからなのだと思う。


クルマのトランクを開け、この後続くワインディングロードで転がらないようにと買ったばかりのリンゴを丁寧にしまうと、いよいよ登山口はすぐそこである。

紅葉が織りなすトンネルの中、枯れ葉を巻き上げながらワインディングロードを走り抜けるさまは ( 陳腐な表現だが ) まるで映画かテレビコマーシャルの一こまのようである。





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束の間の秋

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※ Dia:Beacon 前で。

米国東海岸の秋はとても短い。
ともすると秋の到来を忘れがちで、気がつけば鮮やかな色をした葉が全て落ちてしまった枯れ木に冬を感じることだろう。


せっかくだから短い秋を楽しもうと、Upstate まで郊外にクルマで出た。
行った先は、今年の夏行ったばかりの Dia:Beacon である。うちからおよそ100Kmほどの距離なので、ドライブで行くには気軽に行ける場所なのだ。
とはいえ、前回は Grand Central Station から Metro North 鉄道に乗って行ったのだが。
たまには郊外に向かう鉄道での旅もいいもので、そのときは Grand Central Station 近くの日系グロサリーで弁当を買っていった。
今回クルマで行ったのは、Dia:Beacon を見た後時間があれば、他にも見たいところがあったからである。


さてさっきから何度も出てきている Dia:Beacon であるが、New York の北部、Upstate の Beacon と言う町にある、美術館の名前である。
前回来たときは写真を一枚張っただけで紹介らしいことを書かなかったが、こうして二度も行ったのだから、少しばかりこの場所について書いておこう。

調べてみるとオープンしたのが2003年というから、美術館が多い New York にあって新顔と言えるかもしれない。僕もぽつぽつと周りの人の口コミでこの場所を知ったくらいである。ちなみにこの美術館は Dia Art 財団の運営によるので、他にも Chelsea エリアに展示場所があるようだ。Chelsea のそれはまだ足を運んだことがないのだが、一方この Dia:Beacon は何とも言えない魅力が備わっている。
もともとここは Nabisco の工場として使われていた場所で、建物をそのまま再利用している。そのため展示の規模が桁違いに広い。なんと形容して良いかわからないが、ただ、ただ、だだっ広いのである。ここにはこの展示スペースだからこそ展示できるというコンテンポラリーアートばかり、贅沢に配置されている。
( 調べていて知ったんだけど、ナビスコとは National Biscuit という会社名から来ているのですね。)


郊外というだけあって無料の駐車場が併設されているのもうれしいが、鉄道のアクセスも悪くない。ハドソンリバー線 の Beacon という駅で降り、徒歩5分くらいだろうか。
残念ながらこの美術館は館内の写真撮影が禁止されており、作品を撮らないまでも展示スペースの様子を伝えるような写真すら撮れないので、どんなところか紹介するのも難しい。それだけにここは行ってみて是非、自分の目で確認してもらいたい場所である。


僕らはそのあと第二の目的、winery に行ったのだがそのときの話はまたどこかの機会で。


Dia:Beacon


公式サイト :
http://www.diabeacon.org/




※ 久しぶりに愛車の写真。洗っていないのがわかると嫌なので、距離を置いて撮っている。Dia:Beacon 近くのメインストリートにて。

Halloween Parade

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※ Halloween 当夜の街の様子。なんだか素の自分が却って気恥ずかしい?


もう何度、ここで紹介したか数え切れないほど取り上げた感の強い、Halloween Parade。
毎年、「 今年はもういいや 」 と思いながらも当日はしっかりとカメラを持っているし、夜の予定も開けてあるので自ら見に行くのを課しているかのようである。

今年は短時間ながら、何枚か写真を撮らせてもらったので今年の Halloween Parade のスナップを紹介しておこう。
( 今年は全て縦構図で撮ってみました )




※ 男性は日本のサムライがテーマなんだろうか!?


※ 今年の一番怖いで賞はこの人たちに進呈。今年はパワーのある人たちのショットを納められなかった。


※ 何かと今年のテーマは 「 Green 」 でした。


※ 地下鉄の中もこんな感じ。この日は朝から通勤客でも仮装している人がいたりして、なんだかおかしい。

New York の近代美術館こと Museum of Modern Art は、MoMA ( モーマ ) の愛称で広く知られているが、先日久々に足を運んだ。
MoMA に籍を置く写真家の友人に、近く始まる特別展のオープニングに誘われたのである。

美術館では特別展など定期的に展示物を変えるが、その展示が始まる前にパトロンなどを美術館に招いて、オープニングパーティが開かれる。ギャラリーでも新しい展示を始める際に、いわゆるレセプションパーティが開かれるが、MoMA のそれはさすがに規模が大きい。

この日同じく誘いを受けて一緒に行ったのは、森下大輔氏。彼は2006年にコニカミノルタ・フォトブレミオ賞を受賞した写真作家である。現在 New York に滞在中で、ときどき一緒に写真を撮りに行ったり、ギャラリーに足を運んでいる仲間である。


平日の夜6時半に MoMA に向かい、ここで二人の友人と落ち合う。すでに一般公開の時間を終えたとみえ、入り口では招待客のチェックのみ。
中に入るとそこには普段、美術館で見かけるのとは違う風景が広がっている。僕らのように割とカジュアルな顔ぶれも決して少なくないが、この日のためにと着飾ってきた面々もあちこちにいて、中には羽根つき帽子、ドレスやタキシードといった出で立ちの人も。
とはいえアートに携わる参加客が多いせいだろう、仕立てのよい服ながらどこか個性を感じる着こなしの人も多い。
さらに美術館らしからぬ景色というのは、ロビーやパティオに設けられたカクテルバーのせいかもしれない。


アメリカの美術館というとそれこそ時価何億、何十億円もの値段がつくような作品をたくさん擁し、さらにそれらを一種無造作・無防備とも思えるほどの自由度の高さで展示されている。珍しいからといって作品の前にロープが張られているわけでもないし、ガラスケースの中に入っている訳でもない。油絵も写真も彫刻もオーディエンスとの距離をなるべく縮めようとしているかのようだ。その自由度の高さが却って見ている側に「近くまで行って間違ってふれてしまっては大変」というある種の緊張感を生み出している。さらに聞こえるのはオーディエンスのささやき声と足音というのが、さらにその空間に緊張感を増している。


普段はなんとなく厳粛なイメージの美術館でアルコールが振る舞われ、DJ が大音量でアンビエントミュージックを流し、さらにはラジオの中継も行われているのだから、既成の概念をくつがえしてしまう。
バーテンダーもウェイトもたぶんケータリングサービスなのだろう、客の好みでカクテルを作り、トレイにたくさんのシャンパン・ワイングラスを載せ、オープニング会場の隅々までほろよい気分を運んでいる。グラスもプラスチックなんかじゃない ( レストランやバンケット会場と違うのでこういうところでは、可搬性の高いプラスチック製のコップや皿が使われることが多い ) ところが MoMA らしい。



さて今回のオープニングはドイツの作家、Kirchner によるベルリンのストリート風景を主題にした Painting であるが、写真ではなく Paintings でアプローチしているところに関心があった。
所感はこのブログのテーマに関係ないのではしょるが、MoMA については感心したことがもう一つあった。


ほろ酔い加減で特別展の会場にあがり ( さすがにここまではグラスを持って行くことはできない )、誘ってくれた友人と作品を見ながら雑談ついでに、ちょっと調べたいことがあり、すかさずポケットに入っている iPhone を取り出した。
EDGE でもつながるようだが、もしかすると館内では WiFi が使えるかも、と iPhone の無線 LAN をオンにしたところ、やはり MoMA が提供する WiFi ネットワークが見つかった。


早速接続してみると、どうやら iPhone と iPod Touch ユーザ向けに専用のページを用意しているらしい。そういった配慮もうれしいが、よく見ると 「 MoMA Audio 」 なるサービスへのリンクがあるではないか。早速タップしてみると、


今度は言語選択のメニューが表示された。うれしいことに日本語もサポートされている。


前のメニューで日本語を選ぶと、ここからは表示が日本語に切り替わった。


想像したとおりどうやら手持ちの iPhone を使って、作品に関するガイドサービスを利用できるようだ。

MoMA を始め、Metropolitan Museum など比較的大きな美術館/博物館ではヘッドセット貸し出しによる館内ガイドサービスがあり、これによって自国語で詳しい説明を聞くことができる ( そういえば広島の原爆記念館にもあったことを思い出した )。
展示物の横に張られた作品名や作者名のラベルにオーディオサービス用の数字が何桁かプリントされているので、通常はテンキーの着いた専用機にこの数字を入力するだけでその作品におけるガイドを聞くことができる。
MoMA は館内に WiFi を完備しており、このオーディオサービスを iPhone にも展開したのだろう。


考えてみればこれは美術館にとっても利用者にとってもメリットがある。
美術館からすれば常にバッテリ充電済みのヘッドセットを大量に用意する手間が省け、また中には乱雑に扱われることで専用機は故障もするだろうから、これによって人件費やランニングコストが節約できることになる。
利用者からすれば、ヘッドセットの空きを待つこともなく、もちろん利用料もかからないので節約にもなる。

こういったサービスが可能になったのは iPhone ゆえだろう。世界各国で一律の仕様で発売され、またローミングなども行われるから、アメリカに来る海外旅行客も持参の iPhone でサービスを享受できるのだ。ガラパゴスと呼ばれる日本独自の仕様の携帯電話だったらこうはいくまい。

すでに Starbucks でも iPhone 向けの専用サービスが提供されているが、iPhone の普及率の高さがある種のインフラとなって今後このようなサービスはあちこちで見られるのではないか。海外でこういったサービスが受けられるのは土地勘の無い旅行客にはとてもありがたい。


オープニングパーティはしばらく続きそうな気配だったが、ほろ酔い気分のまま MoMA を後にした。
気がつけば飲んでばかりでこの晩は食事らしい食事を取っていないことに気がついた。僕らはほろ酔いついでにもう一軒、日系の居酒屋へ向かった。


MoMA
http://www.moma.org/

NY 市と英国 London 市はかねてより強い結びつきがある。よく知られているように、New York 市内の地名は英国、それも London からちなんだものが多い。New York という地名だって、英国 York から来ているぐらいである。London 名物真っ赤な二階建てバスも NY では決して珍しくなくなった ( あ、東京でも走っているか(笑) )。それぐらい両市は深い関係なのである。
その両市にとって長年の悲願だった大西洋横断直通トンネルがつい先日開通した。
現在はまだ自動車や人が通れるほどの大きさではなく、巨大な望遠鏡でお互いをのぞき見ることができるだけだが・・・



大西洋横断トンネル・・・というな壮大な夢を見せてくれるのが、この Telectroscope というプロジェクトだ。
テレスコープ ( 望遠鏡 ) にエレクトロをかけたこの名前からわかるように、実は両方の地点を高速なインターネットで結んでお互いの映像を流すというパブリックアートである。つまり巨大な Web カメラということになろうか。
この英国人アーチストによる作品は、NY 側では Brooklyn Bridge の橋脚のたもとに作られた。実は今年、Brooklyn Bridge が開通して125周年を迎えるとあって、様々なイベントが行われており、これもその一環のようだ。

この巨大な望遠鏡、もちろん周りは張りぼてであるが、どこか古くさく懐かしいデザインになっている。このパブリックアートを紹介したメディアの中には Steampunk 状の、と紹介しているものもあったが、なるほどそういわれてみればそうかもしれない。
この Steampunk についての定義は Wiki などを参考にしてもらうとわかりやすいが、どこかレトロでありながら近未来の技術がベースになっている。日本でもナウシカやふしぎの海のナディアなどの作品がこれに該当すると言われている。
単にウェブカメラが設置してあるだけでは誰も見向きもしないだろうが、この姿、形のおかげでなんとも懐かしくそれでいて楽しいアートになっている。



パブリックアートいうこともあってもちろん24時間展示され、その間お互いの映像を見ることができるようになっている。考えてみれば英国と米国東海岸は時差があるので、たとえ NY 側が深夜であっても英国では早朝ということで誰かしら向側に人が映っていることになる。
現に僕が行ったのは夕方だったが、London 市民はすでに夜を迎え楽しそうな週末の様子を大西洋の向こうから伝えてきた。


残念ながら展示自体はすでに終わってしまったが、Brooklyn Bridge ではすでに新しいパブリックアートが始まっている。こちらも近々見てくる予定。

リンク

インターネット接続のサービスを提供した ISP、Tiscali のサイトで詳しい情報をみることができる。

http://www.tiscali.co.uk/telectroscope/home.php

オフィス勤務の人、ホームオフィスの人、それに最近はモバイルで働く人も増えてきているが、他人の仕事環境はどんな風か気になるのではないだろうか。
仕事で他社を回る人も多いと思うが、先方と一緒に作業するのでない限り、通常は応接室や会議室に案内され、実際のオフィス環境を見ることは少ない。
僕は転職を何回か経験し、これまでにいろいろなオフィスで働く機会があった。それは数十人の小さな会社から外国に支社を持つ比較的大きな企業まで様々であり、それに加えて日本とアメリカの違いというのも体験する良い機会となった。

日本の友人からもよく「アメリカの会社ってやっぱり日本と違う?」と聞かれるのだが、 アメリカはその会社の特徴が職場環境に際だって出ている。

僕はもともと IT 畑を長く働いてきたけれど、産業辞退が比較的新しく、また扱っている内容が突拍子もないところからアイデアが生まれるという気性を反映してか、一風変わったオフィス風景が見られる。なのでこれを持って米国の一般的なオフィスであるとは決していいがたいのだが、アメリカの IT 企業のオフィス風景がどんなものか、これを見てもらうとよくわかる。

http://www.officesnapshots.com/

ここで紹介している会社の中には Adobe、Apple、google のように既に日本でもよく知られている会社もあるだろう。逆に見慣れぬ名前の会社があれば、日本では知られていないものの注目されている企業であり、ひょっとするとその会社の製品やサービスがのちのち日本でも流行るかもしれない。

そんなことを考えながら、次から次へとオフィスの様子を見ていくのは結構面白い。
どの会社の雰囲気があなたには一番フィットするだろうか?


ここしばらくは月曜日の夜に出歩く人が減ったと言われるほど(?)、ドラマ 「 HEROES 」 の人気はすごかった。確か先週シーズン2の最終回が放送されたが、シーズンとシーズンの間隔があくと視聴者の関心も薄れるというデータがあるため、おそらく来年の早い時期に続編がスタートするのではないか。

ドラマには日本人の Hiro が重要な役で存在するおかげで、最近は Starbucks コーヒーで名前を聞かれ、口頭で 「 hiro 」 と言っても昔の様に 「 Spell は? 」 などと聞かれなくなった。

さてこのドラマの登場人物はそれぞれユニークな超能力を持っており、日本人の Hiro は時空を飛び越えることができる能力を持っている。シーズン2では戦国時代の日本のシーンまで出てくる。

ドラマに出てくるような超能力はともかく、人間も中には鋭い感覚や能力を持っている人はいる。自慢にもならないが、僕も変なところで妙に勘が働いて、ときどき周りの人を脅かせてしまう。
ところが先日それがエスカレートしたのか、ある日突然頭の中で人の声が聞こえるようになった。
そんなことを人に言ったら 「 頭おかしくなったんじゃないの? 」 と言われそうだが、まがいもない事実なのだ。当然隣にいる人にはその声は聞こえなかった。

しかも聞こえたのは 「 これはあなたの空想なんかじゃありません。現実なんです 」 という意味深な内容で、思わず周りをキョロキョロしてしまう。この声は間違いなく外から聞こえてくるのではなく、頭の中で響いている。

週末をはさんでしまったが、この週末のサマータイム終了に伴う軽い時差ボケということで免じてもらおう。

10月31日の Halloween パレード 『 界隈 』 のクレージーな交差点でのスナップである。


毎年流行りのキャラクターというのがあって、それはたいていヒットを記録した映画やテレビ番組のキャラクターである。
今年目立ったキャラクターといえば、ホラー映画「Saw」のマスクを着けた人、Pirates of the Caribbean のジャック、子供たちはハリーポッター、というところだろうか。
キャラクター系のコスチュームはとは別に、もう一つの定番は純粋にホラー系である。これが結構凝っていて、血糊なと本物そっくりに見える。


流行のキャラクターとは別に話題になった製品をモチーフにしたコスチュームを作る人もいる。
今年は絶対に iPhone 系がいるはず、と思っていたのだがなんと一人も見かけなかった。やはり夜のパレードなので、液晶でも抱えていない限り、何に仮装しているかはわかりづらいだろう。とするとバッテリを考慮したり・・・とハロウィンの仮装にしては大がかりな準備である。
その代わりというわけでもないのだが、こんな風にアメリカのトラディショナルなキッチンオーブンに仮装していた人は、それだけでなんだか可笑しい存在だ。


こちらはぬいぐるみ系。


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Sesame Street からクッキーモンスターだろうか。
それにしてもゴミ箱の缶に入って歩きにくそう・・・。


Manhattan 内の気軽な観光に便利な人力車スタッフもこんな風に仮装。

ネイキッドカウガールでしょうか・・・


ワンダーウーマンでもなさそうだし・・・でも顔がプラスチックみたいに見えてちょっと怖かった。


作者近影。
目を開けているショットもあるんだけど、つぶっている方が結構雰囲気が出ている。


X-Menから?


このエンジェルはちょっとずるい。可愛い人がやると本当に可愛いから。
彼女はそのちょっとずるいエンジェルを演じているのだろうか。それとも?

10月30日は Halloween。New York の Halloween といえばやはりパレードだろう。
(いや、ハウスやアンダーグラウンドなパーティという人もいるだろう)

パレードは夜7時スタートだが、その時間に着いたところで交通規制があって会場となる6番街に近づけなくなってしまう。最低でも30分前には着いて待ってなくては、いいポジションは取れないだろう。

今年は残念ながら所用があり、パレードのスタート地点 ( ラインアップ ) である SOHO の Spring Street のすぐ近くにいたにも関わらず、その時間に間に合わせることができなかった。

上の写真はパレードが行われている6番街の1ブロック手前のところのもので、ごらんの通りバリケードが張られており、会場に向かうことは出来ない。6番街側から来た人だけが抜けられる一方通行のバリケードになっている。
近くには無数の警官が配置されており、「パレードに行きたい人は迂回して」と案内していたが、そこまでしてももう写真を撮るポジションにはたどり着けないだろうと観念し、今回はこの交差点で通行人の写真を撮らせてもらった。


今回は写真の枚数が多いため、2回にわけて紹介する。
(登場いただいた皆さんには撮影の了解を得ています)


キモノ姿 ( カタカナで書くと一瞬キワモノに見える ) はもうハロウィンの定番か。


この子はチャイナドレスになぜか顔に大きな傷。
キョンシーでしょうか?


この人は本当にでかかった。どのくらい背が高いかというと・・・ ( 次の写真へ )



近くにいた男性と比べてもこのくらい。遠近の違いはあるけれど、頭一つ分背が高いのがわかるだろうか。


小柄な女性とのツーショットだと、こんな感じ。
それにしてもこの人、表情もおもしろく、記念撮影も目線をあわせずにあさっての方向を見ている。それがまた下界を意識しないという”彼女”のキャラクターか(笑)。


テレビ・映画のキャラクターについで人気が高いのはビデオゲームのキャラクター。多いのはマリオブラザーズのマリオとルイージだが、Pac-Man もアメリカ人にとっては懐かしい様子。


レストランに仮装をしてきている人もいるし、レストランによってはウェイター・ウェイトレスもハロウィンコスチュームを身につけている。

本格的な冬が来るとオープンエアのテーブルが片付けられてしまうので、その前に外での食事を楽しもうという人たちでにぎわっていた昨夜の SOHO だが、ごらんの通り派手なコスチュームを身につけた人が通りかかると黄色い歓声が上がり、さらににぎわいが増すのだった。

※撮影はすべて Lightsphere 使用

特に予定の入っていない日はもちろん、ちょっとした空き時間があるときもなるべくギャラリーに行くようにしているのだが、そうやって見て回っても嬉しいことに決して見終わることがないのが New York のギャラリーシーンである。それがたとえ写真展のみであったとしてもである。

いったい Manhattan にはどれだけのギャラリーが存在するのだろうか、と思うほど数は多い。加えて最近では DUMBO もギャラリーが相次いでオープンし、Manhattan 以外のところにも増えてきた。いやもしかすると家賃の高騰した Manhattan から移動してきたのかもしれないが、そうだとしてもまだ回りきれないほどギャラリーが存在する。

どこで、今何をやっているかと言った情報は Gallery Guide を見れば一目瞭然であるが、最近はそこに日本人の名前を多く見かけるようになった。
僕は決して国粋主義者ではないけれど(笑)、中国人や韓国人に比べてマイノリティである日本人・日系人がアートシーンで活躍するのを見ると、やはり嬉しくなる。
この違いについてここで解析したところで仕方ないが、これまでの経済事情の格差に加え、著作物を複製することがあたりまえというお国事情が大きいのではないからではないだろうか。経済事情は大きく変わっても後者が変わらない限りアートに対する理解はなかなか得られにくいのではないだろうか。


さて New York で活躍する日本人アーチストの話に戻るが、先週の金曜日にとあるギャラリーのオープニングセレモニーに顔を出してきた。
場所は SOHO、時間は夕方6時から、ということで都合よくその時間空いており、友人二人と連れだって行くことにしたのだ。


オープニングセレモニーが開かれたそのギャラリーというのは、日本の NTT DoCoMo のイメージキャラクター、ドコモダケをテーマに何人かの日本人アーチストによるグループ展というものだった。
10月頭にちょうど日本から帰ってきたこともあり、日本滞在中にテレビのコマーシャルでこのドコモダケを見たことがあったから、キャラクターが何者なのかぐらいは理解できるのだが、そうでなかったら「何でアーチストがキノコで作品を作っているんだろう?」ぐらいにしか思わなかっただろう。

僕らは6時半頃会場に着いた。
あたりはすっかり暗くなっていたが、明るい会場から表に光りがこぼれていた。
すでに会場中は人がぎっしりで、歩けないほど。入り口でドリンクチケットを受け取り、cater が手にしたトレイにはきのこに見える様に作られた非常に手の込んだアペタイザーが載っていて、来場客に振る舞っていた。


真ん中にドコモダケでできた大きな山があり、最初はこのスペースだけかと思いきや、奥まで行くと階段があり、半階ほどおりたところに大きなスペースが広がっていた。
主な作品はここにあって、コーナーではキノコの帽子をかぶった DJ がレコードを回していた ( 僕には彼がマリオブラザースに出てくるマッシュルームに見えて仕方なかったのだが )。



会場ではたくさんのストロボがたかれる一方、日本人にはなじみが深いテレビ局も取材に。


そしてこの日の目玉としてカリグラファー ( 書家 ) アーチストという人が、巨大な紙にこれまた巨大な筆を使ってライブで書いていた。
たくさんの人が周りを囲んでいたので僕はカメラを頭上にあげて、適当なあたりをつけてシャッターを押した。


恥ずかしいことに空腹で行ったのでちょっとアルコールを摂っただけで酔っぱらってしまった。それとオープニングセレモニーということで多くの人がいたのであまりじっくりと作品を見ることができなかったので、後日もう一度行ってみることにしよう。

肝心の作品をゆっくりと見ることはできなかったけれど、会場では友人と1年ぶりに再会するなど、終始楽しく明るい会話ができた。
来場者の90%は日本人だと思われるが、連れて行った友人も日本のドコモダケが気に入ったようだ。


これからもますます日本人アーチストが世界中で活躍していくんじゃないか、熱気に包まれたギャラリーからはそんな予感がした。


NY、ドコモダケアート展

Date : 2007年10月19日(金)~28日(日)
Address: 201 Mulberry St.
New York,NY 10012
Hours : 11:00~19:00

公式サイト
http://docomodake.net/art/j_index.html


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