おもしろ体験の最近のブログ記事

Halloween 2010

| コメント(4) | トラックバック(0)

おっと気がつけば、Thanksgiving Day はもうすぐそこまで来ているというのに、前回のブログで書いた予告を裏切りかねないほど間隔が空いてしまった。
ということで急ぎ足ではあるが予告通り、今年の Halloween Parade で見かけた通行人ギャラリーを紹介しよう。
ここ数年はほとんどパレードなんか見て無くて、通行人の写真を撮ることに徹している(笑)
寒くても、その外出のせいで風邪をひいてしまっても、それでも行ってしまうのは New Yorker の強い個性が最大の魅力なんだと思う。



マリオとルイージはあちこちで見かけた。マッチョなゲイのカップルがビチピチの短パンをはいたマリオとルイージも強烈だった。
この写真に写っている彼らはあまり仮装に見えず将来こんな顔になっているかも、と思ってしまった。
※ ちなみにここで紹介している写真は Halloween の雰囲気を演出するため HDR 処理をしている

実際に立体なモナリザが Hallway なんかに飾ってあったら怖い。
やはり自作の人には拍手を送りたい。Halloween ショップに行けばできあいのコスチュームが百種類以上はあって選ぶのを迷ってしまうほどだが、新の Halloween 参加者は毎回アイデアを絞ってユニークさを競うのである。 表現の方法は違っても、日本で言えば金ちゃんの仮装大賞みたいなものである。


Celebrity に扮する人も多かったが。これは LADY GAGA?


おなじみ Batman からジョーカー。




この日、New York はこんな輩ばかり。やはりホラー系が Halloween にはよく似合う。
警備にあたる警察官も大変だと思う。中にはおもちゃのガンとか兵器、それにナイフなんか手にしている人もいるし・・・。

こちらはクルマで移動中。ホラー系。



最後に置いておくのは同行した友人の様子。
行きの地下鉄でういてしまうかも、と思いきやこんな人たちがあちこちに(笑)


ということで一気に紹介した Halloween Parade 近くで、撮影に快諾してくれた人と最後まで見てくれた方々に感謝。
来年もスケジュールがあえば挑戦してみたいテーマである。


気がつけば、7月ももう中旬となり、いささか夏という季節に食傷気味なこのごろである。
というのも基本的に梅雨がない東海岸では夏が必然と長くなるからである。
7月ともなると 「 もうこの暑さはいいよ 」 という声が聞こえてくる。そのくせ冬になると夏のこの青空が恋しく感じられるものなのだが。

ブログのほうはすっかりおろそかになってしまったが、それはつまりうちでじっとしていないからである。
エアコンの効いた部屋で一日映画やテレビを見て過ごすのも悪くはないが、休みともなれば何かのイベントに顔をだすか、ロードバイクに乗ってどこかに行っているかのどちらなのである。
もちろん撮影の依頼があればひょこひょこと出かけるが、この季節重い機材を持って外出するのはあんまり楽しいものではない。


頭から湯気でも出るんじゃないかと思うようなヒートの中、ヘルメットをかぶってバイクに乗るのは暑くて大変だろうと思う向きもあるかもしれないが、一度ペダルをこぎ始めると体全体で風を受け、意外にも気持ちのよいのだ。
却って一休みしようと立ち止まったときの方が、頭や体中から玉のような汗が吹き出して、余計に暑く感じられるのだ。


バイクに乗りはじめて気がついたことだが、郊外のバイク専用レーンを走るのはもちろん、NY市5区 ( 正確にいうとまだ Staten Island へはバイクで乗り入れたことがないので4区だが ) をバイクで走り抜けるのは今まで見たことのない景色に遭遇するなどして、予想以上に楽しい。
ちょうどストリートスナップを撮ろうと街中を散歩しているようなもので、常になにか新発見がある。

地下鉄や車を使えば遠いところまでリーチできるし、徒歩であれば車などが入りにくいエリアにも行ける。バイクはちょうどその間を埋めてくれる。
車で走っていてふと写真を撮りたいなと思える風景に出会ってもそう簡単に車を止めることはできなかったり、またはやっと車を止めてもシャッターチャンスを逃してしまうことがある。
また地下鉄でのアクセスは Manhattan は別にして、郊外ではそれほど自由度が高くなく、徒歩でアクセスできる範囲というのも限られている。

バイクはなかなか徒歩や地下鉄で行きづらいエリアへのアクセスを可能にしてくれ、長年住んでいながらまだ一度も行ったことのないエリアを訪れる機会を与えてくれる。
唯一の欠点は持ち運べる機材が限定されることだろうか。特にロードバイクだとほとんど荷物が運べず、一眼レフカメラに一本のレンズを持ち運ぶのもやっとである。


この日も、Brooklyn を走っていて新しく整備された公園に出くわした。公園というよりは川沿いの広場といった風情で Brooklyn から Manhattan の高層ビル群を望むことができるちょっとした空間となっている。
すでにこの公園ではバンドなどのライブが開かれるなど、面白い使われ方をしている。
夕日がさしかかっているとはいえ、まだ昼間の熱気をそのままひきずったような空気があたりをつつみこみ、決して快適とはいえない中、それでも川向こうに見える Manhattan がとても静かに見える。

公園でくつろいでいる人たちもうっすらと汗をにじませているが、それは決して不快そうにみえず、むしろけだるさを楽しんでいるようにも見えた。
夏が去りゆく前に、僕もこのひとときをめいっぱい楽しんでおこう。




※ブレッソンの写真に触発されてB/Wで撮ったスナップ写真を掲載してみた


Henri Cartier-Bresson アンリ・カルティエ=ブレッソンと言う人の名前は写真を撮る人なら知っている人も多いだろう。フランス生まれの写真家で、かのマグナムフォトの結成に携わった人でもある。マグナムフォトの他の写真家に会ったときのエピソードについては過去に紹介したこともあるが、ブレッソンは故人である。

スナップ写真でも有名な彼の写真展が MoMA で開催されると聞き、足を運ぶことにした。
これまでまじまじと作品を見たことがなかったのと、僕自身よく撮る、ストリートスナップについて彼の作品を一度にまとめてみることで自分自身を振り返るよい機会になると思ったからである。


仕事がら平日の時間も割と融通が利くので、比較的すいているだろうとふんで水曜日の昼過ぎに行ったのだが、予想は見事に裏切られ、彼の特別展コーナーは多くの鑑賞客であふれていた。
自分のことは棚に上げて 「 平日の昼間だというのに、一体どこからこんなにたくさんの人が? 」 と思うが、これが New York らしくもあると、ふと気付く。

個々の写真のディテールなどのインプレッションは省略するが、スナップ写真の本質のようなものについては認識させられるものがいくつかあった。
それは「ガツン」と受けるようなショックではなくて、すんなりと吸収できるもので時代がかわっても本質的には普遍の原理なのかもしれない。

一般に写真の構図を考えるときに足し算引き算がひきあいに出されるが、僕も写り込みたくない被写体をあえて外すなどして撮ることが多い。
ストリートスナップを撮っていてもつい欲張って、バランスとして邪魔な存在がするとあえて構図を変えたりして写り込まないように「操作」してしまうものだが、そこに写ったクルマの年式や歩行者の髪型や服装といったものは、時間とともに時代を表すものとして表現価値のあるものになっていく。
スナップ写真にとって時間を閉じ込めるということは、エッセンスというよりはむしろもっと強い存在の必要性があるのではないかと思う。

すでに僕が New York に来てから撮った写真の中には、すでに破壊されて存在そのものがなくなったり、姿かたちを変えてしまった被写体が少なくない ( ビルや車など )。たかだか10年ちょっとだがされど10年でもあるのだ。
今回の写真展を通して、僕が撮り続ける次の10年がまた見えてきそうだ。


話はかわるが、MoMA では他に 「 The Artist Is Present 」 という特別展を併設している。
ユーゴ出身のアーチスト、Marina Abramović という人の作品なのだが、アーチスト自身がアートとして会場でパフォーマンスをしており、現在注目を浴びている。
その中で特に大きな話題となっているのが、狭い通路に全裸のダンサーが二人立っており、その間を鑑賞客が通り抜けるようになっている展示である。もちろんその間を通らなくてはいけないわけではなく、迂回することもできるのだが興味のある人は是非トライしてみるといいだろう。
MoMA の公式サイトに掲載されている写真によれば女性モデルが立っていることもあるようだが、僕が行ったときはむくつけき男性モデルが顔一つ分間をあけて向かい合って立っていた。
これまでアートを対峙するときは受け身であることが多かったが、この場合見る人の感情がアートとどのように交差するのかという試みのようにも思えた。もちろんそれがアーチストの意図するところではないのかもしれない。
実際にその展示ルームに入るとちょっとした列ができていたので僕もそれにならび、一人ずつ通り抜けていく。自分の番が近づいてくるとどんな人がどのように立っているのか見えてくるのだが、いざ自分の番が来ると自分でも意外なことに、あがってしまった。それは衆目の中、裸体の人間の間をとおりぬけるということで自分も瞬間的にではあるが見られる対象になるからである。
それまでは普通に写真や彫刻など冷静に見ていたのだが、満員列車の中の乗客をおしわけるようにして二人の間を通る段になると男性の下半身 ( どうやら二人のモデルのうち一人はかなり立派なモノを持っていたようだ ) が僕の体にあたるため芸術を見に来たという純粋な気持ちがもやもやとしたもの、どこか恥ずかしい気持ちに変わってしまった。
ある意味、これは見る人をテストする、敷居の高いアートなのかもしれない。
実際裸体の男性の間を通り抜ける瞬間に恥ずかしい気持ちになり、すばやく通り抜けようとして男性モデルの足を軽く踏んでしまい、さらに赤面することに。
アーチストがこのアートを通して観客にチャレンジをしていたのだとすると僕は間違いなく failure だろう。実際に見に行った人がいたらどんな気持ちになったか確認してみたいものである。

アートに対する自分の心構えを試してみたいという方、是非訪れてみてはいかがだろうか ( それがアーチストの狙いではないのだろうけれど )

Henri Cartier-Bresson: The Modern Century展

展示期間 : March 14-May 31, 2010

MoMA

「Station」

| コメント(2) | トラックバック(0)


近所の公園を散歩していたときのこと。それまでそこには無かった地下鉄の駅が突如、出現した。

一体全体、公園の中に地下鉄? どこの Line ? 駅名は? というと・・・


駅の名前は Master でこの駅を通る地下鉄のラインは、I 線と U 線とある・・・・
はて、そんな地下鉄ライン、New Yorkにあったっけ?と思った方、さすがです。これは Astoria の Sculpture Park に展示されているパブリックアートである。

地下に降りられるはずの階段側の様子が、上の写真である。


NYC の地下鉄駅は、地下駅であろと高架線の駅であろうと多かれ少なかれ同じスタイルなので、上の写真のような建造物だけですぐに NY Subway 駅だと判るわけだ。

相次ぐ値上げの割にサービスが伴わず、市民の口から不満ばかり聞こえてくる NY Subway ではあるが、それでも NY という街の顔の一つになっているのは間違いない。

これが普通にサイドウォークに設置されているとなるとジョークにもならないかもしれないが、こうして芝生の中にぽつんと置かれているおかげで訪れた人たちの表情は呆れてかつ感心したような笑顔になるわけだ。


閑話休題。
11月末より急遽三週間もの冬休みを取ることができ、はてどこかの国の指導者よろしく電撃訪問という形で日本でも帰ろうかとも思ったのだが、今年の春にも一時帰国したことを思い出し、結局 New York に留まることとした。
ちょうどその頃に日本からの来客もあり、久々に市内観光なんぞを楽しんだりした。
混んでいるから、と週末行くのを避けてしまうミュージアムにも平日を利用して久々に足を伸ばし、見たかった特別展などいくつか見て回ることができた。

さて心身ともに充電もできたことだし、また忙しい街での生活に戻ることにしようか。

Samurai展

| コメント(4) | トラックバック(0)


この日曜日のことだが、以前に行ったのがいつだか思い出せないほど久しぶりに Metropolitan Museum ( 通称 MET ) に足を運んだ。
何かの特別展が目当てで行ったという記憶がないから、さしずめ日本から来た友人の案内といったところであろう。

その僕が久しぶりに MET に訪れたのはつい最近始まった特別展に少しばかり関心があったからだ。
この特別展は日本を大きくフィーチャーしたものとして刀や甲といった武器・武具にフォーカスしたものだったからだ。日本展といえば、浮世絵、仏像、文学といった芸術作品が通常対象となるところ、今回 MET が取り上げたテーマが「侍」なのである。

なんでも第二次世界大戦以降、MET にあった日本芸術品は取り下げられてしまい、今回の企画は10年にわたるものだと聞いた。
日本の芸術作品が再び評価され、MET の中で特別展の開催を決めたときに、それが今回のテーマとなったというのは今の日本に対する関心の偏向を物語っているのだろう。

ただ僕個人としては刀や甲の本物をこれまでまじまじと見たことが無く、そして精緻に作られているだろう日本の刀剣の芸術性が日本を代表するものとして認められたことに誇りを持つとともに自分の目で見ておきたいと思ったのだ。


この美術館は寄付制を取っているとはいえ、大人一人の入場料して$20を推奨している。よく行く人は年間フリーパスがいいと思う。冬の寒さの厳しいときなど、MET 散策というのは贅沢な時間の使い方ではないだろうか。


来年1月まで展示が続くこの Samurai 展に、一番混むであろう日曜日にもかかわらず訪れたのはちょっと訳がある。
期間中展示物が変わるため、特定のアイテムが見たいときはその期間を狙って見に行くしかないのである。
今回は国宝がいくつも展示されているのだが、その中の一つは二週間のみの展示が許可されていたということですでに終わってしまっていた。僕が行ったこの日も本田忠勝の甲などの最終展示日となっていた。

MET の中は原則写真撮影が OK なのだがプライベートコレクションなどはその例外となっているように、今回の Samurai 展もプライベートコレクションが含まれていることもあり、全面撮影禁止となっていた。なので写真は入り口の手前から撮った上と、さらに下で紹介したここまでとなる。
が模写は特に制限されておらず、中にはとある刀の前で一人の子供が床に座り込んで一生懸命スケッチを取っていたのだが、もちろんセキュリティは行儀が悪いなどと注意をするわけも無い。もっと身近にアートを捉えているのである。


展示されている国宝はこのほか正宗などの刀セクションでもいくつか見られ、何十本という本物の刀剣をそれこそ真剣になって見入ってしまった。
テーマがテーマだけに家族連れも多かったのだが、きっと大人と子供では刀剣を見たときの受け止め方はだいぶ異なることであろう。
大人と子供というのはちょっと正しくなくて、世代の差と言うべきか。アニメやゲームのせいで日本刀というのはその世代にとってはまたちょっと異質な存在になっているからだ。


空気の流れのように見えないものまで鋭く二つに分けてしまうような、その吸い込まれそうな刀のエッジを見ながら、横で同じように見入っているアメリカ人たちの姿が自分を鏡で見ているようでなんとなく可笑しかった。
考えてみれば今までこの目で見たことがないという意味では僕も彼らと同じ立場なのだ。


Samurai展

Metropolitan Museum
http://www.metmuseum.org/home.asp

Samurai特別展へのリンク
Art of the Samurai: Japanese Arms and Armor, 1156-1868
ここから展示品ごとのスケジュールなども確認できる。

秋空の下で2

| コメント(6) | トラックバック(0)


歩いて行くには少々勇気のいる距離ではあるが、うちからほどよく離れたところに East River が流れている。
僕が東京に住んでいた時分、部屋からは江戸川が見えた。思えば東京は多くの河川や暗渠があり、生活の中に溶け込んでいる。
特に僕が生まれ育った下町にはいわゆるどぶ川というのがあり、これが子供たちにとっては格好の遊び場となっていた。


Manhattan といえばその東西を流れる、East River と Hudston River がもっともよく知られているが、NY 市内にも実際にはいくつか河川や運河がある。残念ながら市民の憩いの場所となるようなところは少なく、どちらかというとインダストリアルなエリアの中を流れ、近くの工場から出た廃棄物などを運搬する船がたまに行き交う程度である。


一方 Hudson River や East River ではときおりちょっとしたアクティビティが行われている。
上の写真は散歩で East River 沿いを歩いていた時に見かけた一シーンである。なんとなく East River というと水質汚染が著しい都市型河川のイメージがあり、場所によっては夏の蒸した日など僕が育った東京下町のどぶ川にも似た臭いを発生させているのだが、少しずつ浄化が進んでいるのだろうか。

こんなアクティビティが近所で行われていることにうれしくなり、このブログで紹介しておくことにした。



気がつけば、いつもの場所でいつもの時間に眺めていた夕日が、その時間には見られなくなった。
いわゆるサマータイム制度のおかげで、夜はなかなか暗くならない New York の夏であるが、その頃に比べるとめっきりと夕方が早く訪れるようになった。
涼しい風を肌で感じるとともに、こうして季節の移り変わりという現実を視覚からも感じ取るものだ。


そういえば今年は夏らしい写真をブログに載せていないなと今夏撮ったストック写真をブラウズするも、今年海に行ったのは一度だけでしかもカメラは持って行かなかった。なにせフォトグラファーな人たちとのビーチ BBQ だったため僕がカメラを持って行く必要など全くもって無かったからである。

それでは・・・と昨夏撮った写真を眺めていたところ、下に紹介するような写真が目にとまった。そうだ、2008年夏、NY・Long Island にある Fire Island という夏だけのリゾートビーチに日帰りで行ったんっだっけ。

このブログでも何度か紹介しているが Manhattan の東に続く大きな島、それが Long Island と呼ばれ、Queens や Brooklyn といった NY 市の一部と二つの County からなっている。Long Island 自体東西に延びた長い島であるが、Long Island に沿うようにして南側に位置するのが Fire Island である。

Fire という名前から受ける印象とは異なり、意外と静かな一面を持つ島でもある。この島では自動車が走っていない。もちろん消防車など島の運営・維持に必要なクルマは配置されているものの、この島の住人の交通機関は足や自転車がメインになる。
そのためこの島に行くには、Long Island 側にクルマを停め、そこからフェリーで島に渡ることになる。
Long Island から Fire Island に行くフェリーはいくつかの乗り場があるが、その中でも Bay Shore からのものが一般的なようだ。

僕らが行ったときもクルマをここに停め、そこからチケットを買ってフェリーに乗り込んだ。
この Bay Shore のフェリー乗り場はいくつかのデッキがあり、Fire Island のどの港に着くかで乗り場が異なる。
周りを見渡すと大量の荷物を持ち込む人の姿が目に付く。食料に衣類、それにボトルウォーターなど。というのもここ、Fire Island は New Yorker の避暑地としても有名で、ここで週末を過ごすとか、中には夏の間中一軒家を借りてずっと滞在するという人もいるのである。僕らのようにほとんど手ぶらで行く人はまずいない。

自動車の走らない Fire Island は道幅も狭く、ここでの風景は島国日本出身の僕にはどこか懐かしく感じられる。
初めてこの島に上陸した僕らはもっとも賑わいがあるといわれる Ocean Beach という町を選んだが、行き先によってはゲイコミュニティもあるそうだ。

フェリーの着く、Ocean Beach の港の近辺にはちょっとしたバーやレストラン、それにベーカリーなどもあって日帰りで行っても十分に楽しめる。夏の New York、芋洗いビーチを避けたいのなら Fire Island を候補に入れるべきだろう。


秋の高い青空を見ながら、Fire Island で見たあの海を懐かしんでいる。





※ 2008年夏、Fire Islandにて


前回 Washington Square Park の改装工事後の様子を紹介したが、夏シーズンに向けてもう一つ新しい公園が NYC にオープンした。それが Highline Park である。

この公園はその変わった形状とともに、今もっとも注目を浴びている公園の一つといってよいだろう。
もっとも新しい物好きなのはアメリカ人も同じで、いまだけ物珍しさでたくさんの人が訪れているのかもしれないが。


この公園があるのは、Meat Packing District から Chelsea にかけての West Side でこの公園はさらに 「 延長 」して、34th Street に至る。
なぜこの公園が 「 延長 」 するのかというと、この公園、いわゆる空中公園の体裁を取っており、今もまだ工事が進んでいるからである。
空中公園といっても、まったく新たにゼロから新設された公園ではなく、もともとここには貨物専用の高架線があった。
トラックによる物流の発達に押され、この貨物専用線路は使われることが無くなったが、その後はただそのまま残されていた。
もともと僕はよく Chelsea にあるギャラリーによく足を運ぶので、この貨物専用線路の存在を昔から知っており、公園化のプロジェクトの話も耳にしていたのだが、思ったよりオープンにまで時間がかかった印象だ。

が実際に行ってみると細部にいろいろ工夫が凝らされ、今までの公園とは趣がことなる。



※これが公園への入り口。Disableの人のためのエレベータも用意されている。


公園にはビルの三階分ほどに相当する階段を登ることになる。



※入り口に取り付けられた公園の案内。線路のシンボルとHighlineの"H"がベースになっているのだろうか



※これが細長いHighline Parkの様子。無造作に植えられているように見えるが英国風(?)の草木が計画的に植えられている。


新しい公園だけあって環境にも配慮がなされているようだ。
公園のあちこちに水飲み場があるのだが、こぼれる水はすべてそのまま地面に流れ、続いて近くの草木に配水されるようになっている。またレールもオリジナルのものが再利用されている。ビデオの中で紹介している寝椅子はその一例で、レールの上に椅子は設置され、中には左右に移動が可能になっているものも。
もともと貨物専用線路ということでそれを壊して一から作るのではなく、廃材や形状をうまく利用した作りになっており関心させられる。



※Avenueの上を横切る箇所ではこんな風にシアター風のシーティングエリアも。



※上の歩道橋の上から見た風景。

中には上の写真のように下を通り過ぎる車を眺めるだけのスポットもある。
日本ではよく見られる歩道橋も New York ではとても珍しく、ここもある意味歩道橋を公園の一部に取り込んだおもしろいアイデアである。



※公園マップ。現在オープンしているところは黄色で示されている。この公園はさらに延伸し、34th Streetまで広がる予定。


前回紹介した Washington Square Park と比べ、こちらは公園の利用方法が基本的には散歩に限定されているのだが、なぜかこちらの方が個人的には自由度が高いように思える。
Washington Square Park は以前より広場の面積を増やし、樹木を減らしたことでたくさんの人を収容できるようになった一方、個人的にはあまりおもしろみが感じられない作りになった。
その一方、もともと自然が何もなかったところに人工的に草木が植えられ、人工的に建設された公園が Highline Park であるが、そこでの時間の費やし方というのはまさに人それぞれで、まったくお仕着せ感といったものが感じられない。
こうして二つの公園がほぼ時を同じくしてオープンとなったが、こんな風に全くスタイルが異なるのも興味深いところだ。


さてこの公園、オープンした直後平日に行ったときは割とすいていたのだが、後日日本からきた友人と週末に訪れたところ、あまりの人気からか来園者の大場な増加により、なんと入場制限が行われているのだった。
ディズニーランドのアトラクションよろしく、幾重にも折り返し地点があるような柵の中で順番を待つこととなった。
公園に入るのに、入場制限とは?とも思うが、それだけ珍しいということなのだろう。

下に紹介した公式サイトではイベントカレンダーへのリンクがあるが、それにによると今週末日曜日にここでストリートフェアも開かれるようだ。関心がある人は行ってみると良いだろう。
ただでさえ今は混雑している上、連日続いた梅雨のような天候が終わり夏の青空が広がっているのでより来園者は増えそうだ。おそらく入場制限も続いているであろうからストリートフェアを楽しみたいなら昼前に着くようにしたい。

とはいうものの、ここからは New Jersey 側に沈む夕日が見られることもあり、夕方の景色も捨てがたい。
夜遅くにはいったん閉園になるものの、それまでは利用ができるので夜の利用もまた楽しいかもしれない。


さてせっかく HD 映像も撮れる EOS 5D MarkII を持って行ったので、今回動画にも挑戦。iMovie '08 で編集してみたが、以前のバージョンに比べて格段に使い勝手が向上。僕みたいな素人でも簡単に編集ができた。

HD 画像への直接リンクはこちら

The Highline Park

公式サイト
http://www.thehighline.org/

ブログ
http://blog.thehighline.org/

Japan Day 2009

| コメント(8) | トラックバック(0)


僕が日本人であり、日本に関して敏感だということもあるのかもしれないが、アメリカではこのところ、日本に関心を持つ人が急速に増えていることを肌で感じる。
かつてもそういう話はよく耳にしたが、それはどちらかというと日本という国のことを指すことが多かったのに対し、最近耳にするのは 「 日本の ○○ に関心がある 」 というように、さらに特化したモノや事柄へと、その対象がより具体的になっているのだ。

つまり昔は情報が不足していたゆえの、ミステリアスな日本がもてはやされたのに対し、最近はインターネットなどでより詳しい情報が得られ、より理解した上で関心があるというわけである。

生け花、歌舞伎、食文化、武道といった伝統的な文化はもちろんのこと、日本のアートやファッション、J-POPといった現代の日本文化に精通している人がだいぶ増えてきた。
その中で、若い世代から中年ぐらいまでの世代に受け入れられていることと言えば間違いなくアニメとビデオゲーム文化である。


逆に日本という国時代に関心を持ったきっかけは、アニメやゲームだったと言う人が少なくないのである。こういう人はまず間違いなく日本を好意的にとらえ、時には日本人である僕らが聞いていて恥ずかしくなるぐらい日本を褒めることすらある。






5月のある晴れた日曜日、Central Park で開かれた Japan Day なるイベントに行ってきた。

日本文化を New Yorker に触れてもらおうと、協賛企業やたくさんのボランティアの人たちが関わって行われるイベントなのだが、たまたま Central Park に来たら変なイベントがやっているから立ち寄った、というのでなくどこかであらかじめ聞いてやってきたというような人が増えてきたように見受けられた。



※ 「アキバ系」。昔も日本語Tシャツが流行ったが、そのときと違うのは今は意味を知って着ているということである。



※アフリカンアメリカンの女性がアフロヘアとともに着こなす浴衣。


そして上に書いたように、アニメやゲームの登場人物のコスプレは今年も健在だ。
このイベントのちょっと前に Brooklyn 植物園で開かれた Sakura Matsuri でもコスプレの一団が多かったが、Central Park はそれに輪をかけて大きな集団になっている。あちこちで臨時撮影会が開かれているのももはや日本並みか。



※ 女の子の Naruto はちょっと新鮮!?

移民が数多く住む、アメリカ、その中の New York にあって外国文化というのは日常茶飯事、毎日肌で触れることができることであるのに、一つの国に対してこれだけ関心が寄せられるというのは日本ぐらいではないだろうか。そう感ずるのはやはり日本人だから余計に、ということであろうか。ただ周りを見渡してもあまりこういったたぐいの話は耳にしない。

なんとなく日本から自分の国を見ているとどこか無気力に感じられるのかも知れないが、外からはそう見えず、逆にホットなのである。
日本はやはりミステリアスなのか。

Guggenheim Museum

| コメント(2) | トラックバック(0)

世界中に何カ所ある、Guggenheim ( グッゲンハイム ) Museum の一つが New York にあり、ここは観光の名所にもなっている。
コレクションはもちろんのこと、特異な外観がこの美術館の人気の元となっているのだが、ここしばらく外装修復作業のため足場がかかっており、残念ながら自慢の外観はネットで隠されていた。

いうまでもなく、Guggenheim の設計は Frank Lloyd Wright の手によるもので、このデザインがまわりの景観を損ねるといわれたのも新しい建築物ができるとよくいわれることのひとつである。
( 今はなき、World Trade Center ですらそういわれたのだから、驚くまい )

僕自身は建築にそれほど明るくないのだが、建築写真を撮る機会が増えたこともあり、彼の名前ぐらいはもちろん知っているし、過去数回 Chicago に行ったときも彼が設計したという建築物をよく見て回った。

その Guggenheim だが天気の良かった先日、自転車で市内を走った際に久しぶりに近くを通りかかった。
するとすっかり見慣れた工事中のネットは外され、久しぶりに裸の Guggenheim が姿を現していた。


見た目には修復前と後とで区別がつかないのだが、新しいところが分からないほどうまく修復作業が済んだということだろう。

いつも外観ばかり見ていて、実はまだ一度も中に入って鑑賞をしたことがない美術館なのだが、8月23日まで Frank Lloyd Wright 展をやっているようなので、これを機会に見てこようか。



Guggenheim Museum

公式サイト
http://www.guggenheim.org/

1   2   3   4   5   6   7   8   9   

カレンダー

<  2011年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちおもしろ体験カテゴリに属しているものが含まれています。

次のカテゴリはかなり個人的です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 4.21-ja