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ガジェット好きな僕にしてはここ一年ほど大きな買い物をしていなかったのだが ( なるべく貯金を増やそうとしているのだが、そうは簡単に増えない )、とうとう我慢仕切れず、ちょっとした買い物をしてしまった。
それが上の写真で紹介している自転車である。

数年前に友人からマウンテンバイクを譲り受けてからというもの、春から秋にかけてそれこそ天気が良ければほぼ毎日バイクに乗るようになった。
そもそも自転車などここしばらく乗っていなかった。10年ぶりどころではなく、僕が日本にいたときですら社会人になって自転車は持ってなかったからそれこそ20年近く自転車とは離れていた。

それでも泳ぎと同じで一度乗り方を覚えてしまえば二度と忘れないもので、久しぶりに乗ったマウンテンバイクですぐに自転車に乗るという感覚を思い出した。
普段は徒歩か車で通り抜ける Manhattan の町並みもバイクのスピードで見るとこれが意外にも新鮮なのである。車では行きづらいところ、そして徒歩では離れているようなところでも自転車ならすいすいいくことができる。
子供の頃に自転車に乗って大きな自転車に乗り換える度に遊び場のテリトリーが広がっていく、あの感覚である。

さらに近所に住んでいる友人から受けた影響もあり、とうとう今回バイクをアップグレードすることにした。
マウンテンバイクの面白さも捨てがたいが、もっと速く、もっと遠くへ、という少年時代からの夢は大人になってまたくすぶりはじめたのだろう。

ということでいろいろネットで調べたり、バイクショップの店員に話しを聞くなどして、今回選定したのはこの、ロードバイクである。
ゴルフや僕が好きな写真と同じく、素材がそのバイクの性格を大きく左右させることになるわけで、三脚と同様軽量なカーボン製だととたんに高額になる。
盗難がアメリカより少ない日本ではいいかもしれないが、バイクの盗難など日常茶飯事の New York ではそうそう路上に止めておくことはできず、また本格的にロードバイクを始めるにはまだまだということで、今回はアルミボディながら一部カーボン製というこのバイクに落ち着いた。ロードバイクビギナーから競争まで楽しめるというこのクラスでも値段は軽く$1000はするのでおいそれとは買えないが、お金には変えられない楽しみや、運動そのものが体に良いこともあって虎視眈々と狙っていたのだった。

購入してからと言うもの、天気が良ければ一人でもバイク仲間とでもあちこち乗り回しているのだが、やはりマウンテンバイクではなかなか得られない速度感は気持ち良い。

これまでマウンテンバイクに乗っていたときは適当にあちこち回ることが多かったのでログなど取っていなかったのだが、ロードバイクを買ってからはバイクコンピュータやナビゲーションが欲しいなどと早くもガジェット好きな一面が出てきている。
自分で自分のことは冷静に見られないものだが、少なくとも僕は形から入るのは確かなようだ(笑)
最近は iPhone 用のバイクコンピュータアプリが出ているのだが、アプリケーションを立ち上げっぱなしで位置情報などを記録しているとバッテリーの持ちが極端に悪くなり、下手をすると途中でバッテリー切れになるため実用的でなかったのだがそれも iPhone 4 が出れば解消するだろう。なんだか今回はバイクのために iPhone をアップグレードすることになりそうだ。


ということで今年の夏もまたバイクに乗ってあちこち出かけようと思う。
一眼レフカメラを持って行くとなるとかなりの荷物のなるのだが時にはカメラも持って訪れた先々の様子をこのブログで紹介できれば、と思っている。


Secteur Elite Compact

写真 on the fly

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最近は、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジカメと同じ、SD カードを記録媒体として使える機種が増えてきた。特にハイエンドともなると CF 用と SD 用の2スロットを持つカメラもあり、そういった機種ではメモリカード間での写真の複写・移動がカメラを操作することでできるようになっている。
僕はこれまでほとんど CF カードばかりを使ってきたのだけれど、予備のメモリカードが必要になり、急遽 SD カードを購入することになった。これまでのように CF カードを買ってもよかったのだが、メモリカードを使い切ったところでいちいち入れ替えるのが面倒、ということで今回は SD にしてみた。これならば CF カードと SD カードを両方差しておいて、片方を使い終わったらカメラは自動的に他方に書き込みに行ってくれる。

ちなみに買ったのは容量 4GB のもので値段はたった $6 だった。
ここずっとコンピュータの処理速度は上がり続け、記録媒体は大容量化・低価格が進んでいるものの、気が付けはメモリカードもこんな値段になっていることに驚いた。生まれて初めて買った外付けハードディスクは20MBのものだったが、今じゃすぐ横にある iPhone ですらその800倍ものの容量を持っていることになる。
そしてこの SD カードの値段、$6 というのは銀塩フィルムの価格並になっているということにある意味ショックを受けた。メモリもいずれ使い捨てになってしまうのだろうか。

その SD カードだが、ちょっと前から気になっている製品がある。確か米国で昨年発売されたもので、最近あちこちで目につくようになった。僕自身、まだ購入には踏み切っていないのだけれど、「Eye-fi」という製品である。

Eye-fi という名前は無線 LAN の WiFi の語呂合わせのようだが、親父ギャグなみのネーミングながらアイデアはなかなか。
一見したところ普通の SD カードに見えるものの、2GB 分の記憶容量に加えて無線 LAN の機能が内蔵されているのである。つまりこの SD カードをデジタルカメラのメモリスロットに挿入し、写真を撮るとその画像があらかじめ指定されている自分の PC や、Flickr など写真共有サービスに自動転送されるのである。
もともとデジタル一眼レフカメラの中には無線 LAN ユニットを別売りにしているところもあり、スタジオでの撮影なんかでは重宝するのだがなんせ高額なアクセサリに入る。僕個人的にはこの無線 LAN ユニットを持っていないので、屋内の撮影時にはノートパソコンとカメラを USB ケーブル接続で済ませてしまう。
ところがこの SD カードはカメラが特別な対応をしていなくとも、SD カード自体に無線 LAN アプリケーションがあり、これ単体でファイルを転送してくれるという代物だ。価格もカメラメーカーの無線 LAN ユニットが10万円近くするのに対し、このメモリカードは$79~となっている。製品は機能により三種類あるようだが、自宅でのみファイル転送を利用し、送信先も自分の PC だけということであれば、一番安価な Eye-fi Home で十分だろう。そのほか、Flickr などあらかじめ20カ所の写真共有サイトやオンラインプリントサービスを登録でき、かつ自宅の PC にも転送ができる Eye-fi Share が $99、そして一年分のホットスポットのアクセス料金を含み、かつ WiFi のホットスポット位置情報を写真に埋め込むことができる Eye-fi Explorer が$129 と目的に合わせて選ぶことができる。

最新のアップデートによると写真がアップロードされると Twitter や RSS の更新までするサービスが追加されたようで、ますます撮った写真が公開されるまでの手間と時間がダイナミックになっていく。これさえあればメーカー純正の無線 LAN ユニットは不要かもしれない。


こういう機能はまさにデジタルカメラゆえ実現できたものであり、今後使い方を変えていくものかもしれない。以前もどこかで書いたのだが、カメラの中に大量のメモリを内蔵させ、かつ携帯電話機能や無線 LAN 機能も持たせることで、画像ファイルの取り扱いが変わっていくのではないかと思う。この製品はその第一歩といえるだろう。
現在からどのくらい時間がかかるかわからないが、携帯電話機能がより高速になり、使用量が今とは比べものにならないほど安くなったときこれは当たり前になるのでないだろうか。今、携帯電話にカメラがついているが、ちょうどその逆の考え方である。ビデオカメラも個人レベルでライブストリーミングができるかもしれない。

タイトルに書いた on the fly はまさに ( 無線を使って ) 飛んでいくと言う意味もあるのだが、他にも中間処理手続きを省いて一気に最終アウトプットまで処理を進めることの意味でも使われる。この言葉の様にデジタルイメージングはこれからますます銀塩カメラとは異なる発想で、従来とは異なる形で進化していくのではないだろうか。

Eye-Fi

公式サイト
http://www.eye.fi/

ここしばらくブログの更新が空いてしまった。
ここ一、二ヶ月全米に流通するトマトからサルモネラ菌が見つかり、New York では学校からトマトが消え、あの MacDonald ですらトマト抜きでハンバーガーを販売していたのだが、その後トマトだけでなくハラペーニョやシラントロからもサルモネラ菌が見つかっていた。トマトは気をつけていたつもりだったんだが、ハラペーニョやシラントロまでサルモネラ菌の感染源として注意喚起されていたのは知らなかった。実はそのどちらかまたはその両方によるものかはわからないのだが、久しぶりに食中毒に遭ってしまい、先週はさんざんな一週間だった。幸い大事に至らず、快方した今となっては余計な贅肉も多少落ちてちょうど良かったといえるが、食中毒はやはり怖いものである。夏という季節がら、衛生面ではより注意を払った方がよいだろう。

実は僕の人生で食中毒はこれで3度目で、最初は日本で生牡蠣にあたった。New York では10年ほど前に食べた「なんちゃって日本食レストラン」の寿司でひどい目にあった。この中で一番大変だったのは生牡蠣の時で、今回はそれに続く2番目といったところか。共通点はどちらも高熱にうなされ、全身の筋肉がぎりぎりと痛むのだが、今回は48時間で収まったので菌自体弱かったのかもしれない。外食の場合、防衛することが難しい。奇しくも今週、New York ではレストランウィークが行われているが、さて胃袋が小さくなった今、楽しめるかどうか。







さて話を切り替えて、iPhone である。
iPhone に関する話題が続き、興味のない人に取っては食傷気味かもしれないが、とりあえず旬な話題ということで今回も引き続き書いてみようと思う。

今回、iPhone 3G が発売されるにあたって、搭載されるファームウェアが 2.0 というバージョンになったわけだが、その前にも何度かファームウェアが更新されてきた。発売当初には無かった機能が新しいファームウェアによって追加されることもあり、その中の一つに Itunes App というアプリがある。
もともと iPhone に搭載されている iPod 機能を使うには、楽曲を PC 上の iTunes を使って取り込む必要があったのだが、iPhone 用にリリースされた iTunes App を使うと、WiFi が使えるところであればどこでも楽曲を試聴し、ダウンロード購入ができるようになった。またアメリカの Starbucks コーヒーの店内でこのアプリを起動すると、現在の BGM のタイトル、アーチストなどが表示され、さらにその場で iPhone へダウンロード・購入することもできる。まあ所詮無線 LAN を使うので大量の楽曲をインポートするのには適しておらず、アルバムの中の一曲が欲しい、というようなシーンで使われるのだろう。



※ 米国在住なのになぜか iTunes App は日本のストアのものを表示していた


僕も当時のファームウェアに更新した直後はこれらの機能が使えたのだが、いつのころかおかしな現象が起きるようになった。
iPhone 上の iTunes App を起動すると、最初に表示されるのが日本のアーチストたちなのだ。しかもいつ Starbucks に行っても、どの店でも、そこでかかっている BGM の曲名表示ができなくなってしまった。しかもメッセージが「ただいま使用できません」とかなんとかという素っ気ないもので、それだけ読むと店舗側の問題に受け取れるようなこともトラブル放置の要因の一つになった。

この現象に気がついたのはすでに iPhone で Jarilbreak を行い、サードアプリや日本語化などいろいろ設定を変えていたので、それが原因では無いかとも思ったのだ。本来 iPhone には「International」の設定として、使用言語やキーボード、それにリージョンの項目があり、最初はその中の言語設定かリージョンが「日本」になっていることが原因ではないかと思ったが、これを英語や US のリージョンにしても iPhone が開く iTunes Store は日本のままである ( 後述するが本来はリージョン設定で変わるべきだと思うので、一種のバグではないかと思うのだが )。


そもそもこういうデジタル機器とインターネットサービスが結びついた場合、リージョンというのは問題になりやすい。大きさはまるで違うが、SONY の PS3 にだって似たようなケースが発生する。世界中で発売されている PS3 だが、そのユーザ向けに SONY が提供しているオンラインサービスに 「 Playstation Network 」 なるものがある。Playstation Network とはダウンローダブルゲームの購入から新作ゲームのプロモーションビデオ、はてはハリウッドムービーのダウンロードまで、とインターネットと PS3 を結ぶ野心的なプロジェクトだが、国ごとに発売されるBD/DVD やゲームコンテンツに違いがあるために、それぞれ地域別にサービスを提供している。
PS3 では PC のように複数のユーザアカウントを作成することができるので、パワーゲーマーなぞはいくつものユーザアカウントを作成し、それぞれに各リージョンごとの住所を使い分けていたりする。こうすることでリージョン限定で発売されるゲームや、いち早い発売情報などを世界中からダウンロードできるのだ。
実際にオンラインで購入するとなるとユーザアカウントとクレジットカードの情報をリンクさせなくてはならないので、海外に住所がない人はそれなりの努力を強いられるものの、アメリカには僕のように外国出身の人が多い。そういう人の場合、出身国の住所やクレジットカードも使用可能であるから、二重に登録するのは決して難しいことではない。実際僕も PS3 では日本とアメリカの二つのアカウントを持っている。

デジタルコンテンツを取り扱うという意味で Apple の iTunes サービスも同じことで、iTunes ストアは各国ごとに展開されているわけである。その iTunes ストアには PC 用や Mac 用の iTunes を使ってアクセスするわけだが、どの国のストアの商品を表示させるかは実はソフト上で切り替えるだけで済む。



※ Windows 用 iTunes の言語/国切り替え

この My Store を日本に切り替えると、日本向けのコンテンツに切り替わるのだ。
iPhone の iTunes App もそうなっていればいいのだが、アプリ無いに切り替えるスイッチは見あたらない。とすれば、システムのリージョン設定を参照すべきだと思うのだが、先に書いたようにここをいくら日本←→アメリカに切り替えても iTunes App は日本のコンテンツだけを表示し続けるのだった。

そして iPhone 3G が発売され、それに合わせて新しいファームウェア2.0が公開になった。
せっかく Jailbreak していたのだけれど、iPhone 3G のサービスも使ってみたい気持ちの方が強く、そそくさとアップデート。あわよくば iTunes App の問題も直るかな、と期待していたのだが、アップデート後も変わらず日本のコンテンツのみを表示し続けるのだった。

ところがあるとき何の気なしに iTunes App を見ているといつもと違うコンテンツが並んでいるのに気がついた。

なんといつの間にか米国のそれを表示しているのである。
いったい何の拍子に iTunes App が直ったのかと、自分のやったことを思い出してみると、PC 上の iTunes の言語/国設定を変えた ( ちょっとややこしいが ) 直後だと言うことに気がついた。つまり iPhone が USB でつながっているその先の PC 上の iTunes を操作して、My Store のところを変更すると、たとえ iPhone と iTunes の同期をしていなくても、自動的にその設定が iPhone に反映されるようなのだ。
そもそも iPhone 上の iTunes App と PC 上の Itunes ソフトを同じ位置づけにして、iTunes ストアにアクセスするためのクライアントと思っていたのが間違いだったようで、どちらかというとPC / Mac を母艦とし、母艦上の iTunes ソフトの設定を iTunes App は引き継ぐ設計になっているのだった。
これはある意味潔いとは言え、外出先で異なる地域のストアを参照したくとも、再度 iTunes につなぐまでは変更が不可能ということになる。僕はどちらかというと iTunes App も独立したアプリと位置づけて、iPhone 上のリージョン設定が反映すべき、と考えているのでこれは不具合だと思う、と先に書いたのはそういうわけだ。


さてその規則に気がつけば、後は iPhone 3G 発売に合わせてサービスが提供された App Store ( iPhone 上のアプリケーションをダウンロード販売するストア ) も同じことなのがわかる。
下は日本の App Store の「おすすめ」リストである。すぐその下は米国のおすすめリストであるが、日本には無い eBay 用のアプリが表示されている。また同じソフトでも価格がそれぞれ円とドルで書かれ、為替を頭にいれても多少日本のストアの方が高い値付けになっていることがわかる。


※日本の App Store のお勧めリスト


※こちらは米国の App Store のお勧めリスト


またこちらは無料アプリの人気リストだが、上が日本の App store、そして下が米国のものとなっている。
やはりお国柄を反映して、内容に違いがある。


このように Apple も SONY も国や地域に合わせたコンテンツを表示するようにしている。アプリケーション一つとっても手作業で評価し、注意深くセレクトしているということになる。
日本の携帯電話がガラパゴスと呼ばれているの知ったのは iPhone が日本に発売されると聞いてからだが、なるほど言い得て妙だと思う ( とはいうものの、なんだかガラパゴスに失礼ではないかとも思うのだが )。世界に通用する携帯機器とサービスを、といっても今回あげたような国際化対応というのは簡単に提供できるものではない。先日日本の携帯電話を家電的と表したが、そのスタイルを続ける限りはここまで踏み込んでサービスすることは難しいだろう。

携帯電話とはそもそも線でつながっていないものを、何とか無理矢理つなごうと指向している道具なのだ。iPhone はアプリを通して横につながろうとする姿勢があるのに対し、孤島 ( ガラパゴス ) にたてこもってしまうのはそもそも携帯電話の指向性として間違っていたのではなかろうか。

7/11、朝8時。いよいよ New York でも iPhone 3G の発売が始まった。
朝行って、あわよくば買っちゃおうかななどと軽い気持ちで通りかかった、AT&T 直営店と Apple Store・・・。
そんなものは浅はかな考えだった。

ということで7/11の様子をドキュメンタリータッチで。


iPhone 3G の発売に合わせるようにしてちょうど一週間前にオープンした AT&T 直営店。オンライン地図サービスなどにもまだ登録されていないので、誰も並んでないだろうと朝8時過ぎに通りかかると・・・すでに長蛇の列。

当初「店内でアクティベート手続きを済ませる必要がある」と聞いていたのだが、どうやらシステムに大量の負荷がかかったのか、不調ということでアクティベーションせずに持ち帰りを許可していた。そのためほとんどの AT&T ストアはクレジット決済だけで終わり、数時間で完売した様子。


こちらは Apple Store SOHO 店の様子。
朝、昼飯時、そして夜6時頃と何度か見に行くも行列の長さはほぼ変わらず「購入まで2~3時間待ち 」。
こちらは基本的に Apple Store はアクティベートが必須のようだが、僕の友人は「店内では支払いだけで、アクティベートは自宅でも良かった 」と言っているので、対応がまちまちかもしれない ( それとも僕の友達が購入したときにちょうどシステムがダウンしていたのかもしれない )


同じく SOHO 店の様子。列は延々とブロックの長辺にそって続く。


午後9時過ぎの Apple Store 5th Avenue 店。
こちらはブログなどで「他店より行列が短い」と報告されていたので、寄ってみた。
うちからどうせ地下鉄で数駅のところなので、一時間くらいの行列なら並んでみるか、ぐらいの軽い気持ちで行ったのだが・・・

着いてみるとごらんの通り。近くにいた店員の話ではこちらも「3時間待ち」とのこと。
しかも夜中の2時ぐらいにいったん販売を停止し、再開するまで一、二時間かかるかもしれない、とのこと。その時間に入荷があるのか、もしかするとシステムの再起動があるのだろう、と言っていた。

まさにこの小さな端末一つで世界中が祭状態だが、僕はというと今回は並ばず、この状態が冷めるの少し待つことに方針転換。
その間、最新のファームウェア、2.0を入れて iPhone 3G の出来を試用することにした。今は Jailbreak していろいろなアプリを載せているのだが、2.0にすることで今度は App Store からのアプリがインストールできる。少し迷ったが、どうやら2.0でも Jailbreak が意外にすぐにできるという報を Tech 系のブログが伝えていることから、アップデートすることにした。

ということで今手元にあるのは、iPhone3G マイナス 高速接続 マイナス GPS の iPhone だが、2.0 の使い勝手もそう悪くない。これから App Store のアプリを試してみることにしよう。


その間に iPhone 3G の購入意欲が萎えてしまったりして。今日もあとで Apple Store の近くを通るので時間があれぱ見てみよう。

iPhone 3G

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いよいよ iPhone 3G の世界同時発売へのカウントダウンが始まった。たかが携帯電話であるが、されど携帯電話であり、iPhone 3G の発売を心待ちにしている人も多いだろう。


アメリカで iPhone が発売されておよそ1年。僕自身発売日当日に New York、SOHO にある Apple Store で購入したので、使い始めて1年になる。


iPhone を初めて見たのはそれよりさらに半年ほどさかのぼった2007年1月のことで、San Francisco で開催された Mac Expo へ取材に行ったときのことだった。キーノートスピーチの壇上、Apple CEO、スティーブ・ジョブズが高らかに見せた iPhone に聴衆は釘付けになった。その聴衆の中にはソフトバンク社長、孫氏の姿もあり、おそらく日本ではソフトバンクが取り扱うことになるのでは、と早くから想像していたのはそういう理由からだった。もちろんそれ以外にもソフトバンクの方が競合他社よりずっとコンピュータリテラシに明るく、ビジュアルボイスメールへの対応などソフトバンクの方が身軽に動けるという感が強い。加えて、米国の iPhone には最初からインストールされている「Yahoo! MailのPush対応」「株価情報アプリ」「世界の週間天気予報アプリ」などは Yahoo との協業によるもので、データも Yahoo から提供されている。今回日本で iPhone 3G が発売されるにあたり、これらがヤフーのサービスに置き換えられるのかどうか不明だが、少なくとヤフージャパンを傘下に持つソフトバンクにとってこれは有利な交渉の材料になったことだろう。

iPhone 3Gは今回お膝元の米国のみならず、日本など世界各地で同時に発売されることになっており、米国での登場から1年お預けを食らった日本のユーザからは「やっと使うことができる」という声が聞こえてくる一方、携帯電話キャリアや携帯電話製造メーカーの反応は「とうとうやってくる」というニュアンスがメディアを通して感じられてとても興味深い。


携帯電話に限らず、家電製品や自動車など一般に多機能になればなるほど、消費者にはその区別がつきにくくなり、結局販売店や製造メーカーが用意した「機能比較表」で選ぶことも少なくない。
そのおかげで製造メーカーは一つでも比較表の星を取ろうと、いたずら機能追加に走り、その結果大半のユーザは豊富な機能のせいで使いこなせなかったり、却って意図せぬ動作を招くことになり兼ねない
似たようなことはイマドキのコンパクトデジタルカメラにも起きていて、僕が知っている限り New York で旅の記念にきれいな写真を撮ろうと思う人でさえ、ほとんどの人がデジカメを使いこなせていない。
「そんなにたくさんの機能、あっても使わないと思うけれど、万一使うかもしれないから」と思って購入する人が多いからではないか。そういう意味では多機能な家電に導いたのは業界だけでなく、消費者も荷担してきたことになる。

初代 iPhone が初めて紹介された2007年のキーノートスピーチで、スティーブ・ジョブズは既存の携帯電話、特にスマートフォンを取り上げ、これらがいかに使い勝手が悪いかをあげて見せたが、iPhone はユーザインタフェースそのものを機能と同じようにとらえ、開発してきた経緯がある。つまり OS およびアプリケーションの開発を長らくやってきた Apple にとって、携帯電話事業は初めてでも、この分野にかけては大きなアドバンテージを持っている。それに比べると日本の携帯は多機能だが、その開発アプローチが僕には家電製品的に思える。ホームスクリーンから始まって住所録、ブラウザ、メール、楽曲再生、動画再生などのソフトのインターフェースがてんでばらばらで、またそれらのアプリケーション同士の連携が取れていない。


iPhone を使い始めるとすぐに感じると思うが、もっとも感心するのがユーザインタフェースの細部のつくりこみだろう。
画面の切り替えや、表示モードの切り替え、それにアプリの起動や切り替えなど、それぞれに固有のアニメーションがかかっている。たとえばこんな感じだ。
カメラアプリを起動し、写真を撮る。画面の片隅にフォトアルバムアプリ起動のアイコンがあるので、それをタップする。するとオプションが表示され「壁紙にする」「メールに添付する」「電話帳(コンタクト)にアサインする」などの機能が選択できる。試しにメールを選ぶと、表示されている写真が縮んで小さく表示され、その間に背景はメールソフトに切りかわっている。つまりオリジナルサイズの写真から縮小画像を生成していることをユーザにわからせつつ、その間にメールアプリの起動時間を稼いでいるのである(もちろんメールにオリジナルサイズの写真を添付することもできる)。ちなみにここで電話帳を選ぶと、登録済みのリストが表示され、その中から一人の名前を選ぶと、電話がかかってきた時の画面を摸したイメージが表示される。つまりその人の名前とそれがその人の携帯電話なのか勤務先なのか、自宅なのかと言った情報とともに写真が画面一杯に引き伸ばされているのである。そもそも写真はこういった文字情報が入ることを想定して撮らないことがおおいので、顔がかぶってしまうことがある。そのため iPhone はこのときに指で写真をつまんで拡大したり、その表示位置を変えることができるようになっている ( つまり簡単なリサイズと移動というレタッチが可能 )。
これらの画面の切り替えにはほんの一秒足らずのアニメーション効果が使われていて、自分が何のモードを操作しようとしているのか、使用者が迷うことがないようになっている。

加えてこのアニメーションは内部処理に時間がかかるような場合でも、視覚的な効果によってユーザが感じるストレスはかなり軽減されるという実証データにに基づいている。

もう一つ端的な例として、フォントがあげられる。iPhone で表示される日本語文章を見た日本人は異口同音に「iPhone の日本語フォントの方が見やすい」という。これはよく考えてみるととても興味深い。
日本のドメスティックな会社が開発した機器の日本語より、「黒船」( 日本のメディアの言葉を借りて言うと ) の iPhone の方がずっと美しい日本語字体を採用している、ということになる。これは早くから Mac OS でベクターフォントを導入してきた Apple ならではのもので、調べて見ると日本の携帯でもベクターフォントを採用している機種があるらしいが、まだ一般的ではないようだ。上に書いたように「日本の携帯電話が家電製品的なアプローチで開発されているように思える」と書いたのはこのフォント部分にも感じられる。洗濯機も炊飯器も皆小さな表示ウィンドウを持っているが、そこに表示される文字列は限られたもので日本語フォントを美しく表示しようという姿勢はこれまで特に無かった。携帯電話の表示画面に関しても、ラスターフォントを搭載するのが精一杯で、そこから大きな進歩が見られなかった。
もともと携帯機器ザウルスなどを熱心に販売していたシャープは携帯機器向けにベクターフォントとそのエンジンを持っているようだが、システムとして組み込まない限り、全体の統一性などは得られない。

下は iPhone での iDic という電子辞書アプリのスクリーンショットだが ( そもそもこんな風に携帯画面のキャプチャが気軽に撮れる機種は Pocket PC 系の携帯をのぞくと日本には無かったのではないか? ) フォントのサイズを変えても、もちろんジャギーは発生しない。また非常に小さなフォントサイズを指定してもつぶれることがない。


※フォントサイズに40ポイントを指定



※僕が標準として指定している18ポイントだとこんな感じ。



※ルーペが必要かもしれないが、それでも文字自体はくっきりしている。10ポイント


iPhone のユーザインタフェースや機能をまねすることはできても、おそらくフォントに関してはそう簡単に追いつくことはできないだろう。携帯電話の OS を OEM に頼っている以上、実現まで時間がかかるのは想像に難くない。


iPhone は早くからユーザコミュニティのサポートがあり、いわゆる Jailbreak 「脱獄」させることでサードパーティのアプリを実行することができるようになっている。
下のスクリーンショットは僕の iPhone のホームスクリーンのものであるが、こんな風にがらりと雰囲気を変えることも自在にできる。たかがアイコンということなかれ。こういったデザインは PC では自分の好みに変えられるのに、従来の携帯電話はそのほとんどがデザインがお仕着せのもので、逆に言うとそれが携帯機種購入の要因の一つになったりしたものだ。が iPhone では気に入らなければ着せ替えればいいのである。

こういう仕組みは、iPhone を広告媒体として見た場合、とても面白い使い方ができる。「 iPhone デスクトップテーマ 」 として背景やアイコンなどトータルにデザインしたものを配布してユーザが自由にインストールできるようにするのである。電車の車内広告をすべてトレインジャックしてしまうように、飲料水やら製菓やらゲームソフトのキャラクターなどで iPhone の画面を埋め尽くしてしまうこともできる。


※ アメリカの自動販売機を摸したデスクトップイメージ。該当するアイコンがないアプリに関しては、アプリが持つアイコンがそのまま表示されている。iDicとその隣のソリティアがそうである。

今回日本で iPhone が発売されるということで、個人的に期待していることがある。それは iPhone アクセサリが本格的に充実するだろうということ。
これまでもアメリカでたくさんの iPhone アクセサリが発売されてきたが、そこはアメリカ、どうも大味のものが多くいまいち気に入るものが無い。特に iPod もそうだが、標準のヘッドフォンは僕の耳の形状にあわないせいかすぐに外れてしまう。仕事前に毎朝ジムに行ってランニングとウェイトをここしばらくやっているのだけれど、Treadmill ( いわゆるランニングマシン ) の上で走っていると簡単に耳からすっぽ抜けてしまう。
ケースを装着するのは好きではないのだが、僕はよくポケットから落としてしまうので、透明なプラスチックケースに入れている。これも日本発のよいものが出てこないか、期待しているものの一つだ。

魅力な点が多く、そのすべてを一つずつ羅列するのが難しい iPhone だが、もちろん不満な点もある。
すでに WSJ や NY Times にレビューが掲載されたが、やはり 3G ということでバッテリーの持ちが悪いようだ。この点、日本は FOMA が発売されたときに同じような声が聞こえたが、日本の人はすでに免疫ができているので iPhone 3G のバッテリーのもちにそれほど不満はないかもしれない。
特にデータ通信を使ったアプリが豊富な iPhone で米国ユーザからどんな反応が出るか、少々興味がある。
それらのことをふまえて、iPhone 3G の次に来るものを予想してみると、こんなところではないだろうか。

・iPhoneファミリーの拡充
Mac や iPod に異なるサイズ、ターゲットの製品があるように、iPhone もそろそろターゲット別の製品を出してもおかしくないだろう。小型化またはクラムシェルタイプにした iPhone nano や電子ブックサイズでかつ電子ブック、軽量 Mac として使える iPhone Pro など。

・iPhoneに搭載されているプロセッサの高性能化、低消費電力化
たしか独 Intel の人間がリークしたようだが、iPhone に Atom が搭載されてもおかしくない。これは来年以降か。バッテリの持ちと処理速度の向上が見込めるので、32GB 版になって登場してほしい。

・iPhone次世代ネットワーク、WiMax対応
EDGE から HSDPA になって速くなったとはいえ、世の中のインターネット利用はますます進む。3G にとどまることなく、3.5G または 4G 版の iPhone も開発が進んでいるのではないだろうか。


さてとりとめのないことを書いてきたが、 iPhone 3G の日本発売で気になるのが、カメラのシャッター音である。
たぶん盗撮防止が目的だと思うが、日本の携帯電話は写真を撮る瞬間、電子シャッター音が鳴るようになっているようだが ( 少なくとも日本から来た友達が持っていた携帯は皆、この音がした )、これは業界で横並びにつけている機能なのだろうか ( そうだとしたら余計なお世話 )。
iPhone にも2メガピクセル相当の単焦点レンズデジタルカメラがついており、あの嘘くさいシャッター音は抑止できる。本体横のミュートスイッチをオフにすると、無音になるのである。
こちらでは iPhone で盗撮した、という事件を耳にしないが、日本では iPhone を悪用する輩が出るのではないか・・・と今のうちに予言しておこう(笑) それが競合他社キャリアや携帯製造メーカーによる恣意的な iPhone バッシングに結びつかないといいのだが。


発売までいよいよわずかとなった。僕もアップグレードする予定なのだが、料金プランを見ていて気がついたことがある。
もともと iPhone 8GB 版は$599もしたのだが、今回の iPhone 3G は$199と確かに安くなっている。がその一方で、月額利用料を見るとかなり値上げしている。
データ通信料金は、利用無制限で$30で、従来より$10高くなる。これは3Gになったのだから致し方ないところ。見落としそうなのが、実はテキストメッセージがオプションになったということである。
これまで基本料金で最低限のテキストメッセージを送ることが出来、それより多く利用する人はさらに追加料金を払ってその上限をあげることができた。
アメリカでは携帯キャリアが異なっても電話番号だけで、テキストメッセージを送ることができるので、ほとんどの人が日常的に使用している。逆に携帯メールを使うのは Blackberry 端末ぐらいだろう。
僕はこれまで追加料金$10を払って確か200+1500通/月だったのだが、3G を購入した場合さらに$5上乗せになる。つまりデータ通信料金$10の値上げとこの$5で月々の料金は$15あがることになる。最低二年の契約が必要なので、その期間に払う追加料金は$360ということになる。つまり iPhone が$199 になったが、支払う金額は結局同じということになるのだ。

うーん、またしてもスティーブ・ジョブズ マジックだ(笑)

SOHO の信号機に張られた一枚のステッカー。最近米国で発売されたゲーム、Grand Theft Auto IV、通称 GTA IV の広告である。
実はこのゲームがちょっとした社会現象になっている。

僕は自分のことをコアなゲーマーだとは思っていないが、ここで取り上げるからには「それなり」にゲーマーなんだろう。
大学生のころ、ゲームスタジオでバイト ( というかこちらが本職で学校がバイトみたいになってしまったけれど ) していたこともあり、その頃はよくビデオゲームで遊んでいたものだが、社会人になってからはPlaystationなどを買うこともなく、加えて PC 上のゲームすら遠ざかっていた。
その後、PLAYSTATION3 の発売とともに一台購入したのだが、これはどちらかというとメディアセンターとしての使用を想定していた。もちろんゲームコンソールであるから、僕も10年ぶりぐらいにゲームソフトを買ってときおり遊んでいる。そのせいで、最近は少しばかりゲーム事情に詳しかったりするのだが(笑)、ゲーマーでなくともよく知られたゲームタイトルが、この GTA IV である。

ナンバリングからもわかるようにシリーズ四作目のこのゲームは、クライムアクション、つまり主役が悪人として振る舞い、暴力シーンが多く含まれる。そのため舞台となる実在の街の名前を変えて登場させるものの、見ればどこの街か一目瞭然となっている。
シリーズ4作目の今回は、Liberty City と言う架空の街を舞台に繰り広げられるが、この Liberty City とは New York CIty そのものなのである。

NY 市長自らが「警察官と撃ち合いをして楽しむゲームなどとても容認できない」といわしめたほど、社会問題になっている。皮肉なことに、この種のゲームはメディアや行政が騒ぐたびに、格好の広告になってしまい、より一層注目を浴びてしまう。もしかすると NY 市長は New York City を宣伝するために、ポーズをとったのかもしれない。

ところでこのゲームだが、先月末に発売され、あっという間にゲーム史上最高の売り上げを達成。発売元はゲームだけでなくエンターテイメント史上最高の売り上げを記録した、と豪語している。これが本当だとすると映画や音楽CDを超えたとも取れる。
これだけの売り上げをあげたのは前評判もさることながら、New York の市中には半ばゲリラ的に大規模な広告活動を行っており、露出度をあげていたのは確かだ。広告はビルボードはもちろん、工事現場の壁に貼られたポスター、それにこんなところにまでステッカーが貼られていたというわけだ。

僕自身はまだ手にしていないが、公開されているビデオなどによると、僕が住んでいる Astoria なども登場するようだ。Steinway Beer Hall とかいう名称のビアガーデンが出てくるとしたら、それはおそらく Astoria にある名物ビアガーデン、Bohemian Hall のことだろう。

どうやら日本語版の発売はかなりあとになるようだが ( そのせいで、ヤフオクでは米国版を輸入して販売している人たちもいる! )、もし New York の街を思うがままにドライブしてみたかったら、日本語版を買って遊んでみるのも一興かも。まさに New York City シミュレータである。

さて今回も引き続き iPhone 使用レビューのである。


本題に入る前に、不満点として一つだけ前回書き忘れたことがあるので、まず先にそのことを書いておこう。
書き忘れたこととはショートメッセージの機能のことである。

日本に僕が一時帰国すると、滞在中はおふくろの携帯電話を持ち歩くのだが ( もともと僕のアカウントだったものをアメリカ移住に際し、おふくろに名義変更してきたので、友人の多くはまだ僕の番号をキープしてくれているのだ )、日本に着いてとりあえず一息つくと、携帯電話の電話帳に残っている友人に連絡を取ることになる。
このときにアメリカでの癖で、ショートメッセージを使ってしまうのである。ところがドコモの携帯電話では、受信した相手に僕の名前も電話番号も表示されないらしく、匿名のメッセージとして届くらしい。けれども 「 今時日本でショートメッセージなんか使っている人なんかいないから、誰が送ってきたのか、すぐにわかった 」 と言われるのである。

実はアメリカでは携帯電話同士で連絡を取るときに、ほぼ100%、ショートメッセージが使われるのである。
メールだと送る相手のアドレスがわからないと送ることができないが、ショートメッセージは電話番号だけで送ることができるので、その気軽さが定着に一役買った。
加えてアメリカでは携帯電話会社が異なっているユーザ同士でも、電話番号だけでメッセージのやりとりができるのだ。携帯でメールをやりとりしているのはたいていスマートフォンユーザであり、そういう人でもメッセージの送り先が携帯電話であればショートメッセージを使う人が多い。

そのショートメッセージだが、iPhone に一つだけ注文をつけたい。
せっかく書いたメールも、ショートメッセージも、送信する段になってたまたま電波が届かない、というシチュエーションになることは多い。アメリカのほとんどの州ではきっと問題にならないかもしれないが、地下鉄が市民の足となっている大都市では、地下にいるために電波が届かない、という時間がそれなりに存在する。特に仕事や学校に遅れそうな朝や、仕事帰りに友人と待ち合わせに向かう途中に特にこういうメッセージを送りたくなるものなのだが、New York の地下鉄は東京と違って地下に電波が入らない。
それでも僕がこれまで使用してきた携帯電話は、書きかけのショートメッセージを Draft フォルダに保存しておく、と言う機能があって、容量の許す限り何通でもメッセージを用意しておくことができた。そうして電波が使えるところに着たところで、送信箱 ( Draft ) から一気に送信していたのだ。

ところがこの iPhone は書きかけのショートメッセージをしまっておくことができない。送信しようとしてたまたま電波の微弱なところにいたりすると、エラーとなって返ってきてしまい、処理を進めるには再度送信を試みるか、書きかけのメッセージを捨ててしまうしかないのだ。
これはなかなか痛い使用である。このあたりはソフトウェアのアップデートで柔軟な仕様に変更されるとうれしいのだが。

ちょっと話はそれるが、先日東海岸を局所的な大雨が襲った。New York はちょうど出勤前の時間で、雨は短時間しか降らなかったものの、地下鉄に流れ込んだ雨のせいで全線が不通になってしまった。それも数十分という単位ではなく、一日運休に路線もあれば、数時間で少しずつ走り出した路線もあった。が全体的にその日は午前中ほとんど人が移動できず、会社を休んだ人も多かった。
実はそのとき地下で待機してい電車の中にたくさんの人がおり、携帯電話で連絡を取ろうにもどこにもとれず、周りを心配させる事態になった。
このことを見直して、市議会議員などは地下鉄でも携帯電話が使えるようにすべきだと、MTA に申し入れをしていた。このニュースを見て、東京より十年近く遅れているんじゃないだろうかと思った次第だ。

さて不満な点はこれぐらいにして、実際のところそれ以外ではほぼ満点をあげても良い出来だと思う。


いままでもいろいろな携帯機器や PDA を購入してきたが、iPhone はその中でもっとも満足度が高い。たいてい購入した直後は所有欲が満たされて、それが満足度と勘違いすることが多いのだが、購入して2ヶ月近くなった今でも、使って非常に楽しい携帯機器であることには変わりない。
携帯電話の機能を○×で判断すると、すでに発売されている携帯電話とさして変わらない。が iPhone はユーザインタフェースがよく考えられていて、マニュアルを読まずとも基本的な機能を習得できてしまう ( 実際 iPhone のパッケージにはマニュアルが付属しない )。
日本で携帯電話を購入したときのことを思い出しながら書いているのだが、たしかちょっとした文庫本のようなマニュアルがついてきて、一通りの機能と、設定を終えるまでマニュアルが必要だった。特に記号と数字数桁の組み合わせで機能の選択ができるなど、マニュアルを常時持ってないとショートカットも使えない機種があったりして、それから考えると iPhone は全く次元が異なっている。

インターフェースの部分であるので、どこがどうよいのか、というのはなかなか文面では説明しにくい。本来それを説明するのならビデオに撮って YouTube などで公開したほうがよいのかもしれないが、そこまでマメでないのでここで簡単に説明しておこう。

iPhone の特徴はなんと言っても全面 LCD スクリーンとなっていてそれがタッチスクリーンになっている。上の写真でもわかるように、表はガラス、そして裏は金属というまさに sleek なバーである。突起らしい突起はほとんどなく、そのためキー入力は必要となるシーンにあわせて、適切なボタンが現れるようになっている。
たとえばフルキーボードだったり、ある時は電話番号用テンキーだったり。
フルキーボードも他社が実現しているような通常のキーボードでなく、さすがは Apple とうならされる機能が多く隠されている。
メールを入力するときなど、本文の表示をしながらキーボードを表示されるため、キーボードは「アルファベット」「数字と記号」「さらに別の記号」のようにキートップが切り替わる。その切り替えにはいわゆるシフトキーにあたるものがあってそれを一度タップすると 「 Q W E R T・・・」とならぶキーが「 1 2 3 4 5 ・・・ 」 などとなるのだが、数字を入力し終わった後にシフトキーをタップしないとアルファベットモードには戻らない。これはこれで使用として良いと思う。たとえば、メールで 「 My phone number is 123 456 7890 」などと入力するときは前半アルファベットで、後半は数字だけになるからだ。
ところが 「 Ok. I will see you there at 7pm.」というようにアルファベット中に数字が一つだけ混じるような文章では、シフトキーを押して入力モードを切り替えても良いのだが、「7」を押した後でまたシフトキーをタップしてからでないと「pm」の部分が入力できない。
けれども iPhone ではアルファベット入力で 「 ..there at 」まで入力した後、シフトキーをタップし、そのまま指を離さずスクリーンを滑らせて「7」を選択し、指を離すとそのときだけ数字の7が入力され、指が離された時点でまた英数字に戻っている、という案配なのだ。

これは単なる例で、こういった小さな気配りがあちらこちらで見られる。

もう一つ iPhone らしい機能を紹介しよう。
iPhone は電話でありながら、インターネットと iPod の機能が売りとなっている。そのため iPod には着いていないスピーカーが着いている。これはスピーカーホンとしても使うし、YouTube のビデオを再生するときに複数の人と見たいときなどにも使える。もちろん iPod 側に保存されている楽曲をスピーカーから鳴らすこともできる。
動画再生中でも音楽再生中でもいいのだが、ここに付属のステレオヘッドセットを指すと、画面上に表示されている音量を示すバーが伸び縮みするのである。
これはどういうことかというと、前回ヘッドホンで聴いていたボリュームを覚えていて、その音量に自動的に戻してくれるのだが、このときアニメーション効果を使うことで、ユーザにボリュームが変更されたことを告知する効果がある。
ヘッドセットと言えば、単純ながらこれも良くできている。最近の携帯は MP3 プレーヤーの機能付きというのが珍しくないので、ステレオヘッドが付属している。iPhone のそれは iPod に付属するヘッドセットと似ているが、ちょうど口元に小さなスイッチが着いている。言われなければ iPhone 専用と気づかない ( それがねらいだと思うが ) そのスイッチは全体がボタンになっていてクリック感がある。そこにマイクも内蔵されていて、もちろん通話も可能だ。
ヘッドセットのリモコンほどの機能は無いが、考えてみれば iPod の音楽を聴いてるときに電話がなったときにボタンがいくつもあるようなリモコンではとっさに迷ってしまうだろう。iPhone の場合はそれ自体がボタンなのでポケットの中にあろうが逆さまであろうが、手元に持ち出すことなくすぐに電話に切り替えられる。
このスイッチはクリックするだけしか機能がないので、複雑なことはできない。が、それでもワンクリックで音の再生を止め、ダブルクリックで次の曲の再生ができるなど、最低限の機能は使える。僕はリモコンならこれで十分ではないかと思う。それ以外は iPhone を取り出して、CD のジャケットをめくるように曲を選べばいいのだし、早送りも巻き戻しもシャッフルもすべてそこで可能なのだから。

・・・というように機能一つ一つにとても細かい配慮がなされていて、それがどれも自然に結びついているのが iPhone の特徴なのだ。

・アプリケーション

当初 iPhone が発表になったとき、搭載される OS は OS X がベースになり、Safari もそのまま移植されると高々と宣言された。それを聞いて、開発者や Mac ユーザはソフトの自由な開発環境が実現するのではないかと、大きな期待を持った。
が発売が近くなるにつれて、Apple から 「 iPhone 上のアプリは、ウェブアプリケシーションを作ってね 」 というアナウンスがあった。つまり iPhone の上でネイティブに実行されるアプリの開発環境は提供しないと言う意味だった。確かに今時のウェブアプリケーションはかなりのことができるが、それでもお世辞にも超高速とはいえない iPhone のネット接続速度だと、ウェブアプリケーションを実行するのはスピードの面でかなり制約を受けることになる。第一ネットが使えない環境ではそのアプリは実行できないことになる ( もう一度書くがそういうことは New York など高層ビルや地下鉄がいりくんだ大都市だけで、アメリカのほとんどの街では問題にならない )。
その発表があったときは開発者たちをかなりがっかりさせたのだが、実際に発売になるとそれは Apple の思惑どうりにはことは進まなかった。

早くから熱狂的なユーザたちに受け入れられた iPhone はすぐにユーザの手によるアプリケーションが開発されることになった。もちろん最初は Apple のいうような礼儀正しい、ウェブアプリケーションが登場した。
僕が当初からよく利用していたのが、下に紹介するサイトのものである。

http://www.mojits.com


MP3 プレーヤーから、チップの計算、数独までいろいろあるが、いかんせんやはりダウンロードして実行するまでに時間がかかる。バッテリもその間にどんどんなくなっていく。
そうしているうちに、案の定 iPhone のハックに成功した開発者たちがインターネットコミュニティを通して続々とネイティブアプリケーションを公開し始めた。
自由のきかないリングトーンに、自分の好きな曲を追加するソフトを始め、いまや数十ものアプリが取りそろえられ、しかもそれらをインストール/アンインストールするツールまで出てきた。
公開されているアプリの中には、Perl や Ruby などの開発環境をはじめ、ネットワークツールに、SSH、VTターミナルなど、それに任天堂エミュレータ ( そう、iPhone の上で任天堂ファミコンが実行し、マリオが動いてしまうのである )、DOOM などのゲーム、それにワープロからカメラを使ったテレビ電話、インスタントメッセンジャーに IRC チャットまでほとんど何でもそろってしまったのである。


iPhone GUI アプリケーション
http://iphone.fiveforty.net/wiki/index.php/GUI_Applications


Apple 自身、iPhone に搭載されているソフトの修正や機能追加などは iPhone を iTunes につなぐことでボタン一つで実現している。事実、Apple は発売後2度もファームウェアの更新を行っているが、iPod の音楽をインポートするのと同時に行ってしまうので、あれ?と拍子抜けするほど簡単なのである。
で上のように Apple が公式に認めていないアプリケーションがインストールされていると 「 いったん iPhone をリストアしないと先に進めない 」 と言ってファームウェアの更新に失敗してしまう。
がそんな心配は無用で、すぐに熱心な iPhone 開発者たちの手によってインストーラにパッチが当てられ、最新のファームウェア上でも何の問題なく実行できるようにしてしまった。


実は同じようなことは Pocket PC でもできるので、iPhone が初めてというわけではないのだが、それでも Mac 譲りのユーモアに溢れた、使っていて楽しいソフトがたくさん用意されるのではないかと、これからも期待できそうである。
前回バッタリーのことを不満としてあげたが、通常の電話として以外の機能で使うことが楽しいので、ついバッテリーが早く消耗してしまうのである。だからこれを Apple だけのせいにしてしまうのは酷というものかもしれない。
そのかわりもう一つ利点がある。
それは iPod アクセサリの流用が可能ということである。

出先で携帯電話のバッテリーが切れたときほど困ることは無い。同じ機種や同じメーカーの携帯電話を持っている人がいて、たまたま充電器を持っていてくれれば別だが、そういうことはまれである。
ところが iPhone の場合、iPod の USB ケーブルと同じものを使っているので、それさえあれば充電ができてしまう。
今やオフィスに iPod を持っていない人はいなくて、必ずあちこちに白いケーブルが転がっている。僕のオフィスなど、見渡しただけでも5~6本は見える。同僚が使っていなければ、ここにちょっと自分の iPhone をさして充電されてもらえば良いのである。これは計算外のことではあるが、とても助かっている。


さてアプリケーションの今後だが、これだけの熱意を Apple がどう受け止めるか、果たして今後のファームウェアでサードパーティのソフトのインストールを認めない方針をとるか、それとも一転して開発環境をオープンにして新しい世界をユーザと切り開いていくか、注目されるところである。


それにしても iPhone を取り巻く環境は常ににぎやかである。
今日も NJ 州に住む17歳の少年が iPhone ハックに成功し、SIM ロック解除に成功した話がニュースになっていた。
僕も YouTube でビデオを見たが、たしかに T-Mobile の SIM カードで動作していた。これが可能になると GSM をサポートした諸外国でもすぐにでも使えると言うことになる。

不謹慎かもしれないが、こんなニュースも iPhone の魅力ゆえ注目されているのではないだろうか。

二回に分けて長々と書いてきた独断レビューだが、また何かおもしろいトピックがあれば、その都度 iPhone を取り上げようと思う。


6月29日に全米で発売された iPhone、使い始めてまもなく2ヶ月になる。
発売前後はメディアが大きく取り上げたせいもあって、ちょっとした騒ぎになったが今はその騒ぎも落ち着いて、すっかり携帯電話として定着しつつある。

iPhone 入手の狂騒も発売当日だけで、翌日からふらっと Apple Store や at&t ショップに立ち寄って持ち帰ることが出来るようになり、街中でも次第に iPhone を手にしている人をよく見かけるようになった。

アメリカでも携帯電話は契約時に1年とか2年のいわゆる 「 しばり 」 があって、その契約期間中はやみくみに携帯電話会社を変更することが出来ない。なので iPhone に関心があるんだけれども、まだ買えないと言う他社キャリアユーザは多いようで、まだ様子見の人も多そうだ。
僕も地下鉄の中で iPhone を使っていると、隣に座った見知らぬ人から iPhone の使い勝手について尋ねられることが何度かあった。

興奮冷めやらぬ購入時からしばらく経ったこともあって、iPhone の評価も冷静にできそうだ。
ちょうど良い機会なので気がついたことなどを少しまとめることにした。
思うところはいろいろあって、一度のブログでは書き足らないので、ちょっと無理矢理ではあるが二部構成に分けようと思う。


こういうときは通常長所から書くことが多いが、趣向を変えてまずは不満な点から挙げてみることにする。


・バッテリー持続時間が短い

誤解の無いように断っておくが、従来の携帯電話での使い方と同じ頻度、目的であれば十分合格点が与えられる。
つまり通話だけなら、2、3日は充電することなく十分に使える。
が iPhone ゆえの機能を使い始めるとあっという間にバッテリーが無くなってしまう。

・ネット接続速度

アメリカでもこのところ3Gの波がやってきてまだ数は少ないものの3Gネットワークに対応した携帯端末が売られるようになった。
ところが iPhone に搭載されているのは EDGE という、日本から比べれば旧世代のもの。2G である GSM を拡張した GPRS と EDGE は 3G の間に位置するものとして2.5G とか 2.75G などと言われることもあるが、そんなに3G には近くない ( あくまで体感速度 )。
おそらく3G ネットワークをサポートすると、同じ使い方をしていてもバッテリーの持ちが悪くなると言うことなので、第一世代 iPhone はスタイル重視から EDGE を選んだのではないかと想像に難くない。
むしろ3G が搭載されればよりインターネットの利用が快適になるので、通話よりインターネットサービスの使用頻度が増えて、同じ使い方にはならないはずである。とすればさらにバッテリーの持ちは悪くなり、朝満充電で出かけても夕方にはバッテリーがなくなる、なんてことになりかねない。このあたりがスタイル、重量、そして使い勝手のバランスの落としどころだったのではないだろうか。
実際どのくらいの速度が出ているのか、気になるところだが iPhone 内蔵のフルブラウザ Safari を使って接続速度を比べるサイトが出てきている。

http://i.dslr.net/tinyspeedtest.html
http://www.iphonespeedtest.com/
http://www.iphonenetworktest.com/

まあ回線、サーバ、ロケーション、時間帯など様々な要因によって結果は異なるので、一般的な解にはならないが僕が数回ためしたところではだいたい100Kbps~200Kbpsという数字が出た。そういう意味では FOMA の実効速度とそんなに変わらないのかもしれない。
これが iPhone に標準で搭載されているアプリケーションでどのくらい快適に使えるかというと、僕はかなり実用的なレベルではないかと思う。
ご存じ YouTube のビデオを見ることが出来る専用ヴュワーは、EDGE で接続しているか、それとも WiFi で接続しているかによってストリーミングビデオのビットレートが変わるので、ほとんど EDGE でも十分楽しめる。
また、天気予報やメールクライアント、それに株価情報なども早ければ二、三秒で確認が終わり、画面が再描画される。
また内蔵アプリである Google Map もさほどストレスを感じない。もちろんサテライトモードにして空中写真を拡大していっても速度は追随してくれる。これが WiFi 接続時であればあっという間である。

この接続速度が問題になるのは Safari を使って通常のウェブサイトを表示させるときだろう。
iPhone の標準ブラウザは OS X や最近では Windows 版もβがリリースされた Safari となっており、これが完全にフルブラウザとして働く。Adobe の FLASH ムービーの再生ができないことをのぞけばパソコン上のブラウザと機能の面で遜色無い。それだけにリッチコンテンツのサイトにそのままアクセス出来てしまうのだが、そういったときに EDGE では力不足の感が否めない。
重たいサイトともなるとアクセス開始してから、ダウンロード完了まで優に一分以上かかってしまう。
(僕はこの一分というのがイライラせずに待つことが出来る、結構重要なポイントではないかと思うのだ)
この New York Watch にアクセスしてどのくらいで表示が終わるのか試してみたが、EDGE 接続では画面に文字が出始めるのがアクセス開始から10秒後、そして全部表示されるのに50秒かかった。
これが WiFI 接続だと、文字が出始めるのが4秒後、そしてその数秒後には全画面表示完了するので、WiFi 接続が可能なところでは、PC 代わりに使えるといっても過言ではない。
問題は EDGE での接続を遅いと見るか、仕方ないとすべきか。

ただ回避策のようなものはある。
iPhone ユーザコミュニティサイトで紹介されていた方法だが、別に目新しいものではなくて、いわゆるプロクシのキャッシュを使うことで表示を高速化するのである。
Google はモバイル用に専用の検索サービスを提供しているが、ここを利用すると表示が圧倒的に早い。もちろんモバイル用と言うことでせっかくのフルブラウザながらモバイル用に合わせたレイアウトになってしまい、本来のサイトとは違った見え方になるが、広告写真のカットや、サイトに載せられている写真のサイズを最低限にすることで高速化を図っている。
使い方だが、下に示したサイトに Safari からアクセスし、検索キーワードの欄に、検索対象語のかわりにサイトURLを入れることで、Google がモバイル用にリサイズしてくれる。
どんな風に見えるかはパソコンでも確認できるので関心のある方は試してみて欲しい。(検索キーワードとして『nomeri.com』と入力して検索させると、New York Watch へのリンクが表示されると思うが、それをクリックするとここに載せている写真もリサイズされているのがわかるだろう)

http://www.google.com/m


さて長々と不満ともつかないようなことを書いてきたが、これらを補ってあまりあるほどのプラスな面が多い。
次回はその部分を紹介することにしよう。

僕のブログは 「 New York Watch 」 と名乗っているものの、ときおり New York から逸れた話題を書くことがあるが、今回の記事も自分のための備忘録のようなものであるので、そのことをあらかじめことわっておく。




今回、久しぶりに自宅の PC を買い換えた。

前回購入したのが2003年の春先だから、4年とちょっとで買い換えということなる。

(ブログを書いていたおかげでそんなこともまでわかってしまう。さもなければクレジットカードの明細書を引っ張り出してこない限りわからなかっただろう)
買い換えた理由は、今まで使っていたパソコンが壊れたから、と言うわけではなく、パフォーマンスに不満が出てきたから、というなんとも曖昧なものだ。
いっそ壊れたから買い換えた、というほうがなんとなく罪悪感というものも薄れるというものかもしれない。

今まで使っていたものだって、CPU が Pentium 4 という旧世代とはいえ周波数が 3GHz という高速なものだったので、単独のアプリケーションを使う作業なら、今でもなんのストレスなく使える。
これまで肥大と揶揄されてきたパソコンのアプリケーションが主流だった時代から、皮肉なことにブロードバンドの波に乗って軽いと言われて登場したウェブアプリケーションを使うようになったおかげで、僕のパソコン環境は遅くなってきた様に感じる。
確かにインストール型アプリケーションはインストールの時間もかかるし、占有ディスク容量もばかにならない。けれども時代はかわって状況も少し変わった。インストールの時間は最初の一度だけで使用するたびにダウンロードするわけではないから、さして時間は気にならない。またハードディスクは大容量でかつ安価になったので、アプリケーションが 1GB 使おうか、2GB 使用しようとさほど問題とならなくなってきた。
僕は Web 2.0 を否定しているわけではなくて、ただウェブアプリケーションが使われるようになったおかげで、ここしばらく停滞していた高速な CPU が必要とされる状況がまた始まったのではないかと思うのだ。

というのも、たいていの人は複数のサイトを同時に開くことが当たり前になり、それぞれの画面で動画をみていたり、見ていない画面でも広告の動画が踊っている。サイトによっては JAVA を使っているものもあるし、Quicktime や FLASH プラグイン、それに PDF リーダを起動させているかもしれない。
一番大きいのはインターネットをアクセスすることで、より PC のセキュリティを高度に保つことが必要になったとではないかと思う。
ちょっと前までは個人の PC でファイヤーウォールを実行させる必要なんてなかった。それがいまじゃアンチウイルス、ファイヤーウォール、アンチスパムなどの監視プログラムが常に走っている。
これじゃあいくら CPU が高速でも一つではまかなうのが苦しくなるわけである。

Photoshop で画素数の大きな写真を何枚か編集しているところに、アンチウィルスのスケジューラがシステムスキャンを開始した日には、ハードディスクのアクセスは止まらないし、CPU の使用量も100%の状態がずっと続く。

ということで今回の買い換えは、僕自身のコンピューティングに求めることが変わった、ということが原因といえるかもしれない。
ただそれだけでは今回の買い換えがストレスを軽減のためということであまりおもしろくない。そこでこの機会にもう一つの目的を達成することにした。
それが、「 自宅でもマルチディスプレイ 」 である。


オフィスでは複数の液晶モニタをくっつけてマルチモニタの環境で使っており、一度使い始めるとその便利さが手放せなくなる。
まして家でも最近はメールをチェックしながら、仕事の写真の編集をしているということが常時になるとどうもウィンドウが手狭になる。なんといっても Photoshop はデスクトップ占有という意味では他のアプリケーションと共存しようなんて考えがないくらい全面使用してしまうのだから ( 笑 )。
特にブラウザを開きながら Photoshop を使うという状況は僕の場合よくあるので、いちいちマウスでウィンドウを上や下へと切り替えなくてよいのがなんと言ってもうれしい。

ということで今回購入したのは、値段のこなれた Dual 2 Core 2.4GHz で4GBメモリのシステムを DELL で組み、そしてモニターはもう一つのものとサイズや見た目をそろえようと、今回も DELL の24インチ液晶モニタを選んだ。
モニタをそろえる必要がなければ、今回は実は Mac を選んだかもしれない。が手頃な Intel Core 2 Duo を搭載したシステムというと iMac になる。iMac のデザインがどうのこうのということではなくて、どうしても机上に違和感のあるモニターが二つあるのは避けたいところ。もし Mac mini に高性能な型番があれば間違いなくそれでシステムを組んだと思うのだが、残念。
ということで最後まで悩んだが、今回もまた Wintel で行くことにした。

ところでモニタだが今回買ったのは、2407WFP-HC HAS と言うモデル。一つ前の世代のもの ( つまり僕が今使っているモニタ・・・といっても今年買ったばかり何だが ) と比べ、このモデルから WCCFL バックライトを採用し、色再現域を従来の72%から92%(NTSC比)に改良している、ということらしい。
( 現在まだキャリブレーションが済んでいないので、二つのモニターの色の違いが結構気になっている )

発色は二台並べるとその傾向が明らかに異なっており、ダイナミックレンジの広がりを生かせるようになるには色の調整をあわせてからということになりそうだ。

メモリやディスクは DELL とは別のオンラインストアから購入したのだが、考えてみればメインメモリは4GBにしなくてもよかったかもしれない。
すでに XP のころから知られているのだが32bit OS をインストール限り、システムが予約したアドレス空間が使えず3GB程度になってしまうのである。
案の定、Vista でも同じで4GB積んだ僕の PC は Vista からは3GBあるとしか見えない。

Vista は Ultimate 版を選んだので、これに MUI をインストールして、日本語パッケージをインストール。Vista はこれで OS が完全に日本語環境となる。
XP でも英語版の上に日本語フォントや IM をインストールして「それなり」の日本語化ができたが、やっと Vista で Apple の OS X に一歩近づいたといえるか・・・。
そこからちょこちょこと毎日アプリケーションなどをインストールしたりしてなんとかこれまでと変わらぬ環境になった。


がここで一つ問題が・・・。

いまどきの PC は PS/2 ポートが省略されている、というとを僕は知らなかった。
PS/2 はキーボードを接続するポートとしてもう10年以上 ( いやもしかすると20年近いかも )の長きにわたり、インテル PC では標準となってきた。
その後に登場した USB は、その気軽さもあってあっという間に周辺機器の接続ポートとして主流になったが、OS 起動によってUSB ドライバが組み込まれたあとで無いと USB 接続されたデバイスが動作しないので、なかなかキーボードには使われてこなかった ( はず )。
( キーボードはPC の電源を入れた直後の BIOS の設定で使われることもあるので、OS がドライバを組み込む前であっても使用できなくてはならない )
USB キーボードをサポートした BIOS が出ているのは知ってたけど、あまり一般的ではないと思っていたので、まさか今回買った PC に PS/2 ポートが無いとは想像だにしていなかったのである。
たとえ USB キーボードが使えるようになった今でもレガシーなポートも残っていると思っていたのだ。

「 PC を買えば新しいキーボードが着いてくるんじゃ? 気に入らなければ新しいのを買ってもそんなに高くないのでは? 」 という声が聞こえてきそうだが、それはもっともなアドバイスである。
ところがここで一つやっかいなことが発生した。僕は日本語においてはかな入力派で、これまでのパソコンにも日本から持ってきた日本語キーボードを使用していたのだ。がこのキーボードは PS/2 接続用だったのだ。今回 DELL の USB キーボードが購入したデスクトップ PC パッケージに含まれていたが、残念ながら英語キーボードなので今は仕方なくローマ字入力でキーをたたいているというわけだ。
いや、英語キーボードでもかな入力はできなくないのだが、いくつかのキーアサインが変わってしまうので、どうしても打ち間違いが多くなる。たとえば「ろ」はかな配列のキーボードでは右下にあり、右手小指を使って打鍵するのだが、英語表記のキーボードだとこれが左上にあり、左手小指が対応することになる。もちろんこれ以外にも「ー」のキーアサインが違うなど、頭の中で文章を考えながら入力をしているときに、入力間違いを起こすとその度に修正して入力し直さねばならないので、思考が中断し、どうもテンポが狂ってしまう。

人間、(ものごとを)実行しないことをつい自分以外の何かのせいにして、責任を転嫁してしまいがちだが、まさに今の僕がそうである。それでつい日本語をたくさん入力するブログの更新がおっくうになってしまった。

幸い、ニューヨーク旅行サイトを運営する友人が日本からやってくるというので、さっそく USB 接続の日本語表記かなキーボードを買ってきてもらうことにした。





これまで使っていた PC だが、写真をプリントするので手放せずにいる。新 PC からプリントするには新しいモニタの設定のほか、PC にもインクジェット用の様々なカラープロファイルをインストールしなくてはならない。この分ではしばらくは新しい PC で、無駄なプリントを量産することになりそうだ。


ということで快適なホームオフィス・コンピューティング環境の完成は、どうやらもうちょっとだけ先になりそうだ。

2007年1月に San Francisco で開かれた Macworld でスティーブ・ジョブズ Apple Computer CEO ( その日、社名から Computer を取り除き Apple Inc.になることがアナウンスされた ) の手によってこの世に初めて正体が明らかにされた iPhone だが、僕もその発表の場にいた。
「 Apple が携帯電話を出す 」 という噂は半ば公然にささやかれていたし、名前も iPhone になるだろうとというのが大方の予想だった。

その基調講演で予想通りの製品名の、予想されていた新製品が発表になったというのに、基調講演が終わって会場から出る人はその場で携帯電話を取り出して知り合いに電話をかけて、今見たばかりの iPhone の興奮を伝えていたのが印象的だった。
期待というのは通常高く設定されていて、その期待通りでないと否定がちな意見が出てくるものである。がこの日、発表になった製品は期待をはるかに上回る出来だったといえるだろう。
Macworld であるから当然 Apple ユーザも多く、同社の製品に対する思い入れが高いということは差し引いてみても、僕の目からかなり魅力的な製品に写る。

その席上、発売は2007年6月と発表になったものの、直前まで詳しい情報が出てこず、発売が延期になるかも・・・と危ぶまれたがどうやら同社は OS の開発担当チームも動員して、発売にこぎ着けたようだった。

その後の米国でのテレビコマーシャルの露出度はかなりのものだった。iPod は街なかの広告塔を積極的に使ったマーケティングだったのに対し、iPhone はその対象層を考えてか、または iPhone が如何に画期的な製品かを示すには動画が一番との判断だったのか、とにかくテレビコマーシャルが使われたのだろう。


僕自身、携帯電話の契約はいつでも解約可能な状態なので、iPhone を担ぐ AT&T に戻っても良かったのだが、かつてあまり良い思いをしなかったことと、第一世代の製品に対する懐疑的な見方から、今回の iPhone は見送ろうと思っていたのだ。
まして iPhone がサポートするネットワークは EDGE 方式いういわゆる2.5G とか2.75G と呼ばれるもので、動画はもちろん静止画でもサイズが大きいとちょっと辛い、だろうと思ったのだ。
意地悪な見方で言えば、iPod のマーケティングと同じで、すぐに 「 小型版 」 「 大容量版 」 といった異なるバリエーションを展開してくるのでは、と思ったのだ。

発売前の1週間くらい前までは、買わずにいるつもりだったのに、つい心変わりして結局買ってしまった(^^ゞ


■包まれていたセロハンを破った直後のボックスを撮った写真(セロハンが反射するので)



■中身はこんな感じ。


衝動買いのように見えるが実はそうではなくて、iPhone に関わる仕事を依頼されたため急遽発売日に Apple Store に行くこととなった。
8GB モデルで$599という価格は、携帯電話にしてはもっとも高価である。僕もデモを見ただけならこの製品を買うのはだいぶためらうだろう。がiPhoneの代金や月額料金も先方が支払うことになったので、結局僕はタダで使わせてもらうことになった。

が使い初めて一週間弱が過ぎ、僕の心境も 「 これなら自分で$599を出して買ってもいいな 」 と思うようになった。

今までの携帯電話が見てこなかった視点から作られたこの機械、ひょっとするとモバイルのある生活というものを変えてしまうものかもしれない。
日本での発売は未定の様なので、ここでもときおり紹介してみようと思う。


■僕が購入した Apple Store SOHO 店ではスパイク・リー監督の姿もあった。



■そのすぐ後ろにいたのは、女優のウーピー・ゴールドバーグ。

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