New York の夏は梅雨がない分、特に長く感じる。5月ともなると、突き刺すような強い日差しではないものの、肌がひりひりするほど焼ける日もあり、それから2ヶ月経った7月には「まだ夏?」と息切れしそうになる。
ただ夏の終わりも東京と比べるとだいぶ早く、8月後半にはだいぶ過ごしやすくなる。近海で泳げるのも 8月中旬までだろう。その後の大西洋の水はびっくりするほど冷たい。
ところが最近の一時帰国では、都内の地下鉄/JR駅乗り換えにかなり手間取った。なんだか帰る度に迷子になる率が上昇している気がする。
僕が住む、New York も地下鉄網は発達していて、それこそほぼ毎日使っている。なんといっても僕のアパートで地下鉄の振動を感じるほど身近なのだ(笑)。 これまでに仕事で長期滞在した英国や、バケーションで行ったフランスなど、それぞれの首都の地下鉄を使ったことがあるが、東京の交通機関が特に複雑に見えるのは、営団 ( ってもういわないんだっけ? )、都営地下鉄、それに私鉄の乗り入れ、それにJRを駆使しないといけないからかもしれない。
果たして僕が毎日使う New York の地下鉄より東京の方が本当に複雑なのだろうか。
ちょっと気になって総駅数について調べてみると、面白い結果が出た。おそらくこのデータは最新ではないものの、それほど大きな増減は無いものとして見ていくと New York の MTA の全駅数が 468 であるのに対し、東京は、
東京メトロ 168駅
都営地下鉄 106駅
ということで New York の地下鉄の方が断然駅数が多い。
一方 New York には郊外から乗り入れる長距離通勤列車をのぞくと、JR に対応するような地上の交通鉄道網がない。そこで Manhattan とほぼ同じ大きさの23区内の総駅数 ( JR・私鉄含む ) について調べてみると、だいたい470駅前後らしいということがわかった。こうなると東京の駅は New York のそれと比べてほぼ同数であることがわかる。ただし New York の地下鉄の場合、468駅には Manhattan 以外の区、たとえば The Bronx や Queens のものも含まれており、そうなると東京23区より広い範囲をカバーすることになるので、単純に比較はできないのだが。
New York の地下鉄が旅行者に取っても使いやすいと言われるのは、Manhattan 内では一部の地下鉄ラインを除き、多くが南北にしか走らないことにある。南北に走るラインが多いのは Manhattan が細長い島であるという地形によるところが大きい。それに対して東京の場合は線が複雑に入り組んでおり、これに JR や私鉄を加えて距離や運賃の比較まで行わないといけないとなると、どう選んで良いのか迷ってしまい、それが結果として取っつきにくさにつながるかもしれない。
まあその一方価格やサービスの面で競争が行われているわけで、New York のように MTA という組織がバスも地下鉄も郊外型通勤列車も管轄しているのとは大きく異なる。
New York の地下鉄を一度でも利用したことがある人ならわかると思うが、24時間運行という唯一の利点をのぞくとサービスという言葉自体存在しないように思える。この街に住んでいる以上、不満を書き並べたところでサービスが良くなるわけではないのだが、不便なことは不便だとはっきり伝えることが改善につながることもあるので、ここに一例を紹介するがその例については枚挙に遑がない。
日本にいる友達から「New Yorkのラッシュはどう? 東京並ではないと思うけど」と聞かれたことがある。
現状を言うと、New York でも朝はラッシュというものがあって、満員だと乗れないこともある。それでも押し具合は東京のラッシュアワーほどではなく服と服が接する程度で、隣の人にもたれかけられたり、強く押されるということがないぐらいのものである。
押せば確実にもっとたくさんの人が乗れるはずだが、そこまでしないというのが暗黙の了解にある。そのため人がたくさん乗った車両が来ると一本、または二本待たないと乗れないこともある。
見知らぬ他人と体を密着するような不快な気持ちになってまで電車に乗るくらいなら、遅れても次の電車を待つという文化の違いだろう。
手に持つ鞄を離しても落ちないくらい混み合う東京のラッシュアワーを知っている僕らからすれば、楽なラッシュだがそれでも朝はよく怒声を浴びせる輩が見受けられる。「もうこれ以上は乗れない」と乗客が、無理に乗ろうとする人に文句を言うことから端を発するのだが、どちらもどちらなので周りの人はたいてい無関心である。
人物ウォッチングが好きな僕など好奇心に負けつい振り返って「一体どんなやつらだろう」と顔を確認してしまうのだが。
運賃の割にあまりいいところの無い New York の地下鉄だが、いずれにせよ地下鉄やエレベータほど見知らぬ人同士が密室状態でこれほど接近するところもないわけで、接偶然乗り合わせたことで始まるドラマもある。地下鉄に乗る度に「あ、これはブログで紹介できそう」と思うシーンに出会うのだが、つい機を逃してしまう。
またいずれ地下鉄四方山話でも紹介することにしよう。
日本にいたときはいまいちぴんと来なかった旧正月だが、New York に来ると急に身近ななものになる。
日本をのぞく多くのアジアの各国で今でも盛大に祝われており、自ずと移民の多い New York でもその慣習を受け継ぐ人たちがいる。それは、ちょっとした、などとは言えないほど規模の大きいお祭りなのだ。
Manhattan の China Town でも先の日曜日にパレードが行われ、そのときに撮ったスナップの中から楽しそうな子供たちの様子を中心に拾ってみた。
話をこのタクシーに戻すと、フードの上やルーフトップに大きな花が描かれたタクシーが街に走り始めた頃、ちょうど学校の新年度が始まった。
9月上旬に学校に戻ってくることから、この時期は Staples など文房具・オフィス用品を扱う店、それに Teenage 向けのアパレルチェーンなどは Back to school と呼ばれるセールを行う。日本で言うところの新入学セールである。
タクシーを使ってたくさんの花びらで New York を埋め尽くそうなんていう突拍子もないアイデアに、誰がこんな風に実現すると思っただろうか。
病気や事故の後遺症と闘っている子供たちの勇気は、こうやってコミュニティを変えていくことできるのだという証になった。
案外励まされているのは大人たちの方かもしれない。
今年の New York はそれよりもっと早く夏が終わってしまったかのように、ずっと涼しい日が続いた。そんな中昨日は久々に気温も30℃を超え、湿度も高く、今年一番の不快指数を示していたかもしれない。これだけ暑いと何をするのもおっくうになるが、でも夏らしくない夏なんてずっとつまらないものだろう。
そんな暑い日はアイスに限る! ということで、今 New York でもっとも人気のアイスクリーム店巡りを遂行。 こんな酔狂なプランにもかかわらず、何人か賛同者が参加してくれた。
実は、今ほど涼しくなるちょっと前の8月初旬、NY Loves You という NY 関連情報サイトを運営している友人が日本から遊びにきたことに合わせて New York でオフ会が開かれた。その席で呼びかけたところ、参加したいという人の数がちょうど良い数になり、話がとんとん拍子ではずみ、勢いでその翌日に行くことになったのだ。
ということで今回はヨシュラン風にアイスクリームの紹介である。
まず最初に行ったのが、今年オープンしたばかりで早くも大人気の GROM。
僕がこの店のことを知ったのは地元ケーブルテレビのローカルニュースで紹介していたことからで、New York の街の流行に取り残され気味の僕にしては珍しく早く反応してしまった。結局このアイスクリームショップのことがきっかけとなり、どうせなら話題のアイスクリームショップのアイスを食べ歩いてやろうというツアーが実行されることになったのだが。
テレビでも紹介していたのだがこの GROM というアイスクリームショップは、イタリアから今年 New York 市内に出店したばかりのできたてほやほや・・いやアイスなのでひやひや、というべきか。
何でもイタリア国内にいくつも店を構え、大人気となった店の海外進出第一号が、この New York ということらしい。だからここ以外では本場イタリアだけでしか食べられない・・・という。なんだかそう聞くと試してみたくなるのはミーハー根性か。
テレビでのインタビューにはオーナー自ら出演していたのだが ( イタリア語のアクセントがとても強かったのですぐにわかった )、なんでもこの店の売りはアイスクリームを作るときに使う食材にこだわりを持っているのだとか。たとえばコーヒーだと、どこどこ産の特別な豆だとか、同じようにバニラシーズ、カカオ、フルーツなどすべてオーナー自らが世界中から集めた最高のものだけに限定しているそうだ。
場所は Upper West Side。着いてみると店の前には行列ができている。暑い日に冷たいアイスを買うのに炎天下に並ぶ、というのもなんだか妙だがこの日はこのために来たようなものなので、ためらうことなく並ぶ。その日の待ち時間は20分ぐらいだろうか、自分の我慢強さに感心してしまうが、それ以上に New Yorker の行列好きにももっと感心してしまう。New Yorker なら東京で生活していけそうな気がする (笑)。
地下鉄に乗って今度は Lower East Side へ。ここに来た目的は、ちょっと変わり種のアイスを求めてのことだった。
店の名前を il Laboratorio del Gelato といって、僕の貧しい想像力を使ってもこの名が 「 ジェラート研究所 」 と言う意味であろうと言うことはよくわかる。
そして三軒目はもともと、Chinatown にある、Ice Cream Factory を考えていたのだが、周りの強い 「 お勧めしない 」 という意見に動かされ、ジェラート研究所から歩いて行くことができる、Pinkberry という、これまたニューフェイスのアイスクリームショップに変更となった。場所は SOHO である。
もともとカリフォルニアの LA を中心に展開してきたこの店が、最近は New York にも展開を進め、今ではここのほかに、Chelsea や 32nd Street の Korean Town にある。