つい最近、ミュージカル「ライオンキング」を見てきた。
実は New York に住み始めてから初めて見たミュージカルだったりする・・・・。

ライオンキングを見た直後の劇場出口付近。奥に見えるのは Times Square。
「New York に住んでいる」と話すと、決まった答えの一つに「いいですね、ミュージカルが好きなときに見られて」というのが返ってくる。ご存知の通り、TImes Square は世界に名だたる劇場街で週末ともなるとミュージカルを見に来る人たちが大勢闊歩している。またリムジンなどの横付けも珍しい風景ではない。
旅行で何度か以前に来たことのある New York だが、かくいう僕もそのときは確かにいくつかミュージカルを見た。その中にはすでに公演が終わってしまっているものも少なくなく、「42nd Street」「Chorus Line」などどんなストーリーや踊りだったかも記憶がおぼろげにしか残っていない。その他有名と言われるものは時間のある限り見てやろう、という意気込みだった。
ところがひとたび住み始めてからは全く行かなくなってしまったのだ。観光で来ているときは時間とお金があるからかな、とも思ったがこっちに住んで働いているにしたって週末はあるわけで、やはり単に lazy になってしまっただけだろう。
ということでどんなミュージカルが今「旬」で、どれが面白そうなのか、などと言った情報にはすっかり遠ざかっていたのだが、よく周りの人が話すので「Rent」「ライオンキング」が何ヶ月も前に予約しないと見ることが出来ないということだけは知っていた。
正直なところ「住んでいればいつでも見られる」と思っていたのも事実だ。けれども概してこういう時は見ないまま公演が終わってしまう物だ。
友達が連絡してきたのは、公演日の3日前。友達が去年の3月に買ったとかいうチケットで、一緒に行く予定だった相方が行かないことになってしまったため、余っていると言うことだった。なんでも3月にチケット売り場で購入したときには「土日で買える一番早い日」と指定したのが、それが翌年の1月、つまり今回のチケットになったとか。
メールを貰ったときは、それほどライオンキングが見たい、とも思わず、どちらかというと「そんなに人気があるものなら・・・」という興味本位な気持ちで「見に行く」という返信をしたのだった。
で約束の土曜日、ほぼ開場時刻ちょうどにシアターに着いた。場所はまさに Times Square の真ん中で42nd Street、Broadway の角だ。ライオンキングを公演する劇場の隣りには Disney Store が夜遅くまで営業しているというゴールデンコンビ。劇場に入るとホールはエレベータホールになっている。友人の取ったチケットは Balcony 席と書いてあり、エレベータの乗り口にも Balcony 席行きと書いてある。アメリカではあまり見ることのない、エレベータ嬢がいて、僕らをそのフロアに連れていってくれた。途中もう一つ階があり、Balcony 席は 3F ( 最上階 ) となっていた。
中に入るとまるでスキー場で一番上に行ったような感覚 ( つまり実際にはそれほどではないものの、垂直に感じたりする ) で、階段を一つ転べば Balcony 席の一番下まで落ちてしまいそうで、さらにその勢いで10メートル以上したの階に落ちてしまいそうなほど、急な座席配置だった。そもそもそのくらい急でないと前の人の頭が邪魔で見ることが出来ないのだろう。ほとんどの人たちはもう着席していて、係りの人が僕らのチケットを見て先導してくれた。案内してくれたのは、Balcony 席の一番前で、僕らの前には手すりがあるだけでその下は2F席となっている。ただし座席はとても狭くて、というよりは前後の余裕が全く無く、窮屈な姿勢を強いられた。174cmの身長の僕でこれだから、もっと背の高いアメリカ人にはこれはとても辛いに違いない ( 案の定、幕間ではみんな建ちあがり屈伸運動をしていた )。
しばらくして照明が落ち、「携帯電話、ページャーの電源をお切り下さい」「カメラ、ビデオカメラなどのいかなるレコーダーの使用を禁止しています」などのアナウンスが入り、そして物語は始まっていった。
話の内容は割愛するが、思っていたよりもずっと出来が良くてこれなら確かに人気があるのも頷けた。話の進め方、照明、ステージの使い方、音楽、最新設備の舞台セット、そしてなによりも人間が演じる動物や植物の動きが不自然でないのには驚かされる。
気になったのはライオンのシンバが子ライオンのときは、本当に子供が演じるのだが平日のマチネーなどは学校に行かないでブロードウェイに立っているのだろうか!?
チケットの予約は直接窓口でも購入できるが日本からだとそういうわけには行かない。ticketmaster に電話するかインターネットで予約することが出来るのでそちらがお勧めだ。ticketmaster のホームページはこちら。海外からでもクレジットカードによる支払が可能で、チケットは劇場の窓口で当日手渡してもらえるそうだ。
引越し顛末記・・・前回からの続き。
車に乗り込むと Lila が
「今見たアパートのオーナーも日本人に借りてもらいたいらしいのよ」と言う。
「最近このエリアに日本人が多いと聞いたけど、確かに郵便受けに日本人らしき名前があったよ」と僕が言うと、
Lila が笑いながら「今うちのオフィスが管理しているアパートは64個あるんだけど、そのうちの4つを除けばすべて日本人が住んでいるのよ」と言う。
「へぇー」と驚いた返事をすると「次に見に行くアパートも実は日本人に見てもらいたいとオーナーが言っているのよ」と説明してくれた。こちらは新築のピルなので、入居するとなるとその部屋の第一号入居者になるのだそうだ。次のそのアパートは不動産オフィスのある地下鉄駅から2つとなりで、車での移動は10分弱。
その途中の信号待ちをしているときにLila が「クリスマスはどうだった?」と聞いてきた。友達のところでクリスマスパーティーがあった、みたいなことを話すと、ちょうどその時彼女の携帯電話が鳴って、何か一言二言ギリシア語で話して、電話を切った。その後「信じられない、きっと教えたのは妹だわ」などと1人で憤慨している。「ん?」と思っていると、彼女の方から「私は今年1人でクリスマスを迎えたわ」となんだか意味深な告白のような会話が始まった。
ふむふむと思って相づちを打っていると
「信じられる?9年もつきあったのに、今年彼と別れたの。だから9年ぶりに1人でクリスマスを迎えたの」。
なんでまたクリスマス前に?
「別れたのは6ヶ月も前で、もちろん彼の方がやり直そうって言ってきたけど、今回は頑として許さなかった。自宅の電話番号も携帯電話の番号も変えたのに、なぜか彼が調べて電話してきたのよ。妹にきっと聞いたんだわ。あれほど教えるな、って言っておいたのに」。
え、なんで9年もつきあったのに別れたの?と突っ込むと
「今までもいろいろあったのよ。昔はギャンブルにはまったこともあって・・・。で今度はインターネット・・・」
え?インターネット!?
続く・・・

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