今年も Tax Return の季節がやってきた。確か以前にも紹介したはず、と思って遡ってみてみると1999年の New York Watch で紹介している。これから紹介する内容はその当時とさして差は無いのだけれど久しぶりなのでちょっと取り上げてみることにした。

会計士事務所の入り口。雑居ビルの2Fにある。
アメリカでは収入がある限り税の申告を個人で行うことになっている。正確に言うと毎月 ( うちの会社は月2回支給だが )、税金は天引きされるのだが、日本で言うところの年末調整にあたるものは自分で行うことになっている。それが毎年この時期なのだ。
1月から2月にかけて、まずは会社から W-2 なる1年分の所得が記載されたフォームが自宅に送られてくる。また銀行預貯金などの利子収入に関しても、金融機関から証明書が送られてくる。申告をして初めて利子収入に課税されるようだ ( おそらく他に株の売買によって生じた利益にも課税されると思うが )。
アパートを借りている人の中には Security ( 敷金 ) の利子収入の証明書が送られてくる人もいる。これは大家が集めた敷金を金融機関に預けているので、それに対する利子収入についても申告の必要があるからなのだ。
この申告だが、自分でやることもできる。必要な用紙を自分で入手して ( またホームページからダウンロードすることもできるようだ )、手で記入してもいいし、また税金申告向けの PC ソフトもこの時期たくさん売り出される。聞かれてくる質問に答えていくだけで、申告に必要な情報が出力され、それをインターネットを経由して電子的に申告することも、紙に印刷してそれを送付することもできる。
また多くの人は会計事務所に行き、代金と引き替えに必要な書類を作成して貰っているようだ。かくいう僕も毎年同じ会計事務所にお世話になっているのだ。ソフトウェアで申告する人の話を聞いてみたが、意外と質問の内容が細かく、辞書を引き引き大変だそうだ。それにソフト自体も$10から$20ぐらいのレンジのものを購入する必要があるので、それなら$30、$40払っても会計事務所にやって貰った方が楽と言うものだ ( この時期、New York のあちこちで見かける H&R BLOCK というのは会計事務所なのだが、$150ぐらいの代金がかかるそうだ )。

人がすれ違うのが難しいほど狭い階段。しかも急。
締め切りは4月15日なのだが、ぎりぎりになると会計事務所も混み合うし、なんと最終日は直接郵便局に投函する人たちの列まで出来るほど最後の最後まで出さない人が多いくらいなので、例年2月中に済ませてしまうのだが、今年は日本に一時帰国していたこともあって、今回は遅くなってしまった。
例年依頼しているのは、Flushing にある中国系会計事務所。来ている客のほぼ全員が中国人、というなか日本人の僕たちが行くのはかなり珍しいのだが、僕も最初友達に紹介され、さらに僕が友達を紹介し・・・と最近は日本人の利用客も増えているそうだ。
クレジットカードの利用明細、銀行利子証明書、それに W-2 フォームを持って今年も会計事務所がある Flushing に行ったのが先週。そして今週はできあがった申告書を受け取りに行って来たのだ。
もう何度も行っているので僕は慣れてしまったが、今回初めてという友人は上の写真の入り口、そしてそれに続く急な階段、そして職業安定所の中にある、会計事務所、そして中国人の中に僕ら数人が日本人というちょっと変わった雰囲気にびっくりしてしまっていたようだ ( 店内の様子は1999年の「 Tax Return 」の項で紹介しているので、今回は省略 )。
やはり今年は行ったのが遅かったのか、例年見かけないほどに混み合っている。座る場所がないほどで、ほとんど人は職業安定所の待合い席で待っている。40分ほど待って自分の番が来て会計士から申請用の書類の確認をされる。で、できあがった書類、2部にそれぞれサインをした。税の申告は Federal ( 国 ) と State ( 州 ) とそれぞれ手続きが別なのだ。例年だとたいていどちらかの Tax で不足が生じ、残りの方で税金還付があり、トータルで$500程度戻ってくるのだが、今年はなんとトータルで$1500近く戻ってくることに。先日日本でかなり金を使ったので今年の還付はかなり助かる。
あとはここで作成してもらった申告書を封印し ( やはり片方はいくばくか支払わなくては行けないので小切手も同封する )、切手を貼ってポストに投函すればしばらくして還付分はチェックが送られてくる。

飲茶のあとさらにお茶した SAGO というカフェ
「また来年来ます」と Ruby ( ここの会計士 ) に挨拶して、事務所を後にし、同じく Flushing にある大きな飲茶の店向かった。この Flushing は Queens にある最大の China Town で Manhattan のそれに勝るとも劣らない規模なのだ。
途中僕の会社の友達 ( 上海出身 ) も同じテーブルに参加して、注文は彼女の口を通して頼んだ。
飲茶はワゴンにそれぞれの皿を載せてやってくるので、一つ一つ蓋を開けて見ながら注文できるので便利なのだが、ときどきそれが「ナニ」なのかわからないものがある ( 怖 )。そんなとき英語で「これナニ?」と聞いても中国で返されてしまい、結局わからずじまいのまま食べてしまうこともよくあるのだ。
今年は彼女のおかげでヘンなものを食べないで済むはず・・・だったのだが、彼女自体が特色あるものがすきなので、結局わけのわからないものが結構テーブルにならんだかも ( 豚の胃の煮物とか・・・)。

SAGO で飲んだ、抹茶のジュース。抹茶寒天入り。奥は C ちゃんが頼んだライチジュース。ライチ寒天入り。
飲茶はそもそも食事をしながらお茶をがぶかぶ飲んで・・・というスタイルなのだが、このあとさらにもう一軒カフェまで行ってしまった。
同じ Flushing にあるカフェで「SAGO」という。でもよく見ると漢字の看板には「茶都」とある。例の中国人の友達が連れて行ってくれたのだが、彼女は「これは中国語にない単語だから日本語だと思っていた」という。でも「茶都」だったら「SATO」だろうから日本語じゃないよ、などと話しながらその店に。
メニューにはかなり豊富なドリンク。タピオカに台湾なんかでよく飲まれる黒いゼリーの入ったドリンクなど。アメリカにしては珍しくメニューには写真付きで紹介しているものもあったのでその中で鮮やかな緑色したものを頼む。英語の綴りでは「Mocha milk with Mocha Agar」となっていたので、Mocha とかいうものの寒天入りMocha ドリンク?この緑はモカ?などと思いながら頼んだのだった。
テーブルに運ばれてきたものを一口飲んで判明したのは、それは抹茶だったこと。どうやら Macha が Mocha になってしまったようだ。気が付くと日本の喫茶店に並ぶような軽食もメニューにならんでいる。どうやらここは日本風と中国風をミックスさせたカフェのようだ。
とのまあこの日は朝からずっと中華的時間の過ごし方になった。ここ何年か同じパターンだが、この季節が来るのを心のどこかで待っている気もする。こんな風に数時間を China Town で過ごしていると、ここがほんとにアメリカであることを忘れるほどなのだ。
自宅に帰るために地下鉄に乗ったのだが、目の前の人がスペイン語を話しているのを聞いて初めて、夢から覚めて現実に戻った、そんな気分になった。
華人報税服務中心
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