Puerto Rican Day Parade 2002

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毎年恒例の Puerto Rican Parade の紹介。ここ New York Watch で Grand Cayman に夏休みで行っていてパレードを見られなかった年を除いては毎回取り上げている。今年もちょこっと写真を撮っておけば New York Watch のネタが無いときに使えるかな、ぐらいにしか考えていなかったのだが・・・

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5番街で行われたPuerto Rican Paradeの様子。

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多くのメディアが訪れていた。写真はクレーンに取り付けられたテレビカメラ

過去に何度も紹介しているこの Puerto Rican Day Parade。パレード自体はそれほど変わらないので、写真を撮っても紹介しないことになるかもと、前日まで行くかどうか考えていた。が9日日曜日の昼頃、友達から誘いの電話があり、特に用事が無かったこともあって結局カメラを持って行くことにした。

New York ではいろいろな国のパレードが見られるが、このパレードは名前から判断出来るように Puerto Rico というカリブ海の島の人たちのパレードだ。僕も何回か旅行で訪れているがかつてスペイン統治領であり、現在は米国准州という位置づけになっている。
国籍は米国市民権が取れることから、New York ではメキシコ人と並んでもっとも大きなヒスパニックマジョリティになっている。
ここ New York で行われる National Puerto Rican Day パレードは米国の各地で行われる Puerto Rican Parade の中で最も大きなものとされ、例年6月のこの時期は多州からも参加者が New York に「集結」するほど。もちろん Puerto Rico からの参加者も多いそうで、今年も州知事にあたる女性がパレードに参加していた ( Marc Anthony もいたらしいが、見逃してしまった )。
またこの様子はテレビでも生中継で放送されるほど、規模が大きい。実際参加人数とにぎやか ( うるさいともいう(^_^;) ) さでは一番大きなパレードではないかと思う。

他のパレード同様、この日も会場となる通りは Puerto Rico の国旗で埋め尽くされる。参加者のほとんどが手に旗を持つのはもちろんのこと、Tシャツからバンダナ、身長ほどある国旗をマントのように羽織る人まで。また麦わら帽子もトレードマークなのか、かぶっている人が多い。また以前紹介したパレードの写真にもあるように、車やバイクなどにも旗が取り付けられ、見た目は暴走族のようでもある ( というか大音量でサルサ音楽を馴らして、箱乗りしている様は同じ? )。ボンネットには一面大きな国旗が取り付けられるなど、よく目立つ。
アメリカで生まれても自分の国のことでこれだけアツく成れるのは自らの Identity のためなのだろう。日本の国旗を振ったことの無い僕にはこの気持ちがやはりうらやましくもある。このパレードを見ていつも思うことだ。

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5番街で行われたPuerto Rican Paradeの様子。

この日もそんなパレードの盛り上がりを予想してか、良い天気になった。
この時期の気候は日差しも強く夏を思わせるもので汗ばむほど。実際この日も湿度はそれほどではないものの、気温はかなり上昇し、着ていったTシャツが汗で体に張り付いた。この気候にラテンのノリが合わさってとてもにぎやかなパレードになるのだ

友達に連れられて行った Midtown はすでに両脇とも群衆で埋め尽くされ、後ろからでは写真も撮れなさそう。会場となる5番街はもちろんその両脇の Avenue から5番街に至る各ストリートは閉鎖され、5番街に行くのも大変なほどだった。そんな群衆の数に対応するためか、この日の警察官の数も半端ではなく、厳戒な警備をおこなっていた。
国柄か人々は盛り上がりやすいので、熱狂して問題を起こす輩をとりしまるためなのだ。

途中「このストリートは5番街を東に横断する人だけ通れる」と警察官が通行人に注意を促しているストリートを見つけ、友達がすいすい歩いていく。このまま行くとパレードの会場となっている5番街を通り超えて、6番街まで行かなくてはならないのだが・・・と思いながら僕もついていく。
5番街の手前でいったん通行人は停められ、パレードのとぎれる合間をねらって警察官がこの横断を目的とした人だけを通すのだが、友人はつかつかと近くの NYPD オフィサーに話しかけはじめた。
どうやらその男性の警官では決めかねるようで、「そこの女性に聞いてくれ」という。どうやら彼のボスらしい。
また友達がその女性制服警官に話しかけているのだが、目の前を通るフロートから聞こえてくる大音量の音楽と沿道を埋め尽くす観客の歓声で何を話しているの聞こえない。
観客は歩道に臨時で設置されたバリケードの向こう側からパレードを見ているのだが僕らは「ちょっと待て」と言われたままその5番街の道路の上で立ちつくすだけだった。すぐ後ろに立っている人たちは僕らのせいでパレードが見えないんじゃないかとちょっとそわそわしてしまう。そうして5分ほど待っていたのだが何を待っているのかわからないので友達に聞くと、「すぐにわかる」としか教えてくれず、なんだか居心地も悪くなってきた。

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写真真ん中の男の人はFreestyleでは有名なCoro。

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フロートの上から撮った写真。

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同じくフロートの上から。

待っている間にも有名なサルサ歌手 India が歌を歌っているフロートなどが通り過ぎた。
その後何台かの大きなフロートが通り過ぎると、次にやってきたのは「 KTU 」と大きく看板をあしらった New York の人気 FM キー局のフロートだった。たぶん車通勤していて普段 FM 放送を聞いている人だったら KTU を知らない人はいないんじゃないだろうか ( ちなみに J Lo の妹だか姉だかの Linda Lopez もこの局でパーソナリティをしている )。そのフロートはさすがに FM 放送局のものといわんばかりに、巨大なスピーカをたくさんのせ、DJ がダンスミュージックを回しており、大きな荷台部分には20人ほどの人たちが踊っているのだった。特に先頭には3人のダンサーが振り付けをあわせて踊っている。
そのフロートが近くにやってきたところで突然友達がつかつかとそのフロートに向かって歩き出した。
警官も僕の友人が近寄っていくのを制止せず気にも止めないところを見るとこのフロートに用事があるということを先ほどの会話でしていたのだろう。
で友達は荷台に載っている人たちのうちの1人と話し始めた。その時点で僕はまだ歩道のそばにたっていたので誰と話しているのか顔が見えなかったが、「こっちこいよー」と言われて行ってみると以前この友達に紹介されたことのある知り合いだった。ものすごい数の人たちが5番街の両脇を埋め尽くし、まるで衆人環視の状況なので挨拶もそこそこに「あれれ何が起きるんだろう」とびっくりしているとそのフロートから手が伸びて「乗りなよ」。

そのままあとずさりして観客の中に戻るのもなんかみっともないし、友達はもう乗り込んで上で待っている。僕も勢いでそのフロートに乗り込んでしまった。なんといつもはパレードを下から見ているのが、この日は参加者として上から見下ろすことに。FM 局のフロートに当の Puerto Rican ですらなかなか乗れないのに、僕は日本人なのにいいのかな。

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Nike Airのスニーカーにもちゃんと国旗入りのものが。

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フロートで隣に立っていた女の子が吹いていたホイッスルも特製?

フロートの先頭ではちょっとしたスペースがあってそこで数人の人たちが順番に歌を歌ったり、踊ったり。KTU のアナウンサーも来ていて、このフロートが通るたびに沿道は拍手喝采だった。
中でも上の写真の3人組の真ん中の人は Freestyle では良く知られている Coro というシンガーで、調べてみると日本の amazon.co.jp なんかでも CD が買えるようだ。

最初は「え、こんなところに乗せられてどうすればいいの」と恥ずかしかったが、次第に慣れて周りの人たちとパレードを楽しんだ。
ちょっと余裕が出てきて沿道の観客の写真を撮ったり、フロートの人たちの写真を撮ったりしてパレード終点の86th Street までおよそ1時間のパレードを楽しんだ。
そのとき見つけた Puerto Rico の国旗グッズの写真が左のもの。国旗をあしらったグッズはありとあらゆるものが出ているが、ホイッスルを吹いている彼女などはマニキュアまで国旗デザインなのだ。
このパレードにかける Puerto Rican の意気込みはやはり並大抵のものではないんだろう。それ故、パレードの勢いというのが他のものとちょっと違うのだ。

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パレード終了地点で。このフロートに乗ってやってきた。

フロートを降りた後はみんなで記念撮影をし、友達や僕らをフロートに乗せてくれた例の人、それに Coro などと Central Park を歩いて南下したのだがパレードの最中だというのに、公園の中もまるで祭りのようなにぎわい。たくさんの屋台も出ていて、そのにぎわいに華を添えていた。時折彼らに気がついた人からサインなどを頼まれたりして、ゆっくりと Central Park South までやってきた。

終わってみればなんと言うこともないけれど、乗ってしばらくは居心地の悪かった。でもこんなハプニングも「どうせ毎年同じだから」と来なかったら体験できなかったと思う。
それにしても僕のような部外者でも乗せて騒いでしまおうというこのおおらかさ、それと自国への誇りは Puerto Rico という小さな島からは信じられないほどのパワーを感じる。そういえば途中からフロートに乗ることを許して、その場で待機させてくれた警官もおおらかだった。

毎年このパレードを見て思うのは、「国って何だろう、国旗ってなんだろう」ってことだ。こうして自分のホームランドに住んでいなくても自分の出身した島、または自分はアメリカで生まれていても両親の出身した島だから自分も Puerto Rican だ!と愛せるのは、僕ら日本人にはなかなか無い感情だ。僕は日本をこれほど親しんでいるか、日本の国旗にアツくなる日がくるだろうかと自問自答してしまう。
そんなことを考えさせられた事で十分パレードを見た価値があると言うものかもしれない。

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このページは、hiroが2002年6月12日 14:27に書いたブログ記事です。

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