夢のクルマたち

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前回はタイムリーな話題としてパレードの話を紹介したが、もしパレードに行っていなければ今回の話を紹介する予定だった。
舞台となっている場所が New York 州ではないので、NY Watch 番外編での紹介の方が適当な話題なのだが。

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からりと晴れた初夏のある日、ビンテージカーショウに行って来た。

ある平日の夜水曜日ぐらいだったか、Brooklyn に住む友人から電話で「 今週末 Connecticut で面白いカーショウがあるから行かないか?」と誘われた。
なんでもちょっと珍しい自動車のショウらしいのだが、場所が Connecticut というのがひっかかる。
ちなみに Connecticut はカタカナにすると「コネチカット」になるが、このままの発音では全く通じない。乱暴に言えば「キャナァディカッ」( ナァにアクセント ) ぐらい強調してもいいぐらいだ。

これまでに CT 州に行ったことが無いので、遠いというイメージがあったが、実際地図で見てみると The Bronx の隣なので気軽に行ける距離なのがわかる。実際 Manhattan で働く人の中には CT 州から通勤している人もかなり多い。また日本人が多く住むコミュニティがあることでも知られている。Grand Central Station から CT 州方面の電車が多く出ているようだ。

今回訪れるのは Greenwich というところでクルマで40分、と聞き、また友達がクルマを出す、というのでいくらものぐさな僕でも断る理由が無くなった。

さて当日の日曜日、朝9:00過ぎに友達が迎えに来た。前夜、というより明け方だが、隣の部屋の人たちが大声で騒いでいて ( 口論しているようだった )、結局眠りについたのは朝の6時頃なので思いっきり寝不足。冷凍庫からカルピスウォーターと朝急ごしらえで作ったおにぎりを持って出発。目的地の Greenwich は超がいくつもつくような高級住宅地というので、車窓の風景も楽しみにしていた。

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運転席の前がぽっかりと開くクルマ。

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どこのだろう、と思ったらなんと BMW だった。

案の定いつの間にか寝てしまい、起きたらもう Greenwich の町の中を走っていた。高級住宅地と聞いていたもの、ここで見られる家と言えば屋敷か城かというようなものばかり。道路から建物まで私道で入っていくようなところばかりで、ほとんどの建物はメインロードからは見えないようにして建っている。それでも大きな屋敷などはその姿を隠すことが出来ず一部見えたりするのだが、ちょっとした小城といった風情。車寄せに停まっているクルマもロールスロイスやベントレーなど。途中乗馬を「たしなんで」いる人たちの姿も見えた。

両脇に見える屋敷を見ながらため息をついていると、レジデンスエリアから出て商業エリアに入った。「確かにこの辺」と友達がいうやすぐにその会場はすぐに姿を現した。右に青空展示場、そして左に大きな駐車場があり、信号待ちをしている僕らの前をたくさんの人が横断しているのでこれだとすぐにわかった。

ひとまず車を駐車場に停め、会場へと向かう。途中友達が携帯電話で会場内にいる友達を呼びだしていた。程なくして会場内にいたというこの友人が現れ、紹介をうけた。なんでも主催者の一人らしく、僕らに主催者バッジを一つずつくれた。
入り口ではチケットを販売していたが、このバッジのおかげで入場料$20を払うことなくそのまま中に。

カーショウと言ってもステージの上で車がゆっくりと回転していて、きらびやかなライトを浴びて・・・というのではなく、一番上の写真のように初夏の澄んだ青空のもと青々とした芝生の上に車が並べられている方式のもの。車の周りには簡易な黄色いロープが張られているだけで、言葉通りまさに「オープン環境」。

一般見学者はこのロープの外側から見ることになるが、このバッジをつけているとロープの中を歩いて良いということでこの日たくさんの写真を撮らせてもらった。興味のある人は下のリンクからたどっていって欲しい。その中で印象に残ったものをいくつかピックアップしてみる。

バッジをくれた人が簡単にこのショウのあらましを教えてくれた。これは個人所有のヨーロッパビンテージカーのショウなのだそうだ。
言われてみてあたりを見渡すと確かに昔懐かしの曲面を多用した柔らかいデザインの車が多い。

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座席が籐でできている。とても夏らしいリゾート用の車だ。

上の赤いクルマは BMW。ボンネットに当たる部分が前に開き、そこから乗降が出来る。扉は横にも付いているのでそこからの乗り降りに不便は感じないと思うのだが、前にも扉をつけてしまう発想はなんともユニーク。一見無駄にも思える機能だが、クルマには遊び心が必要なのだ。それにしても BMW らしからぬデザインで笑みが浮かぶ出で立ちだ。

左の白いクルマはイタリア車。こちらも遊び心という意味では、クルマそのものの属するジャンルが「遊び」と言えるかもしれない。座席に注目して貰うとわかるが、シートが籐で出来ているのだ。夏に避暑地などで乗るクルマだそうだが、いかにも涼しげ。そんなにスピードは出そうに無いけれど、思いっきり太陽と風が感じられるクルマだ。

その後こういった昔のクルマを見ながら歩いていると一際華やかなクルマが数十台並べられているところがあった。

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懐かしいっ!ランボルギーニ・ミウラ!

なんと懐かしのスーパーカーがそれもかなりの数でずらりと並んでいる。これらはすべて個人所有なのだが、Greenwich に建っている城のような屋敷を見れば、こういうクルマをコレクションしている人がいても不思議じゃないかもしれない。一部の人しかわからない話で恐縮だが、まさに「こち亀」に出てくる中側巡査の実家の様だ。

左のクルマはランボルギーニ・ミウラ。おそらく1970年代に日本で大ブームになったスーパーカー世代で育った人だったら知っているはず。僕なんかスーパーカー消しゴムまで集めていた。ミウラもその中のコレクションだった。

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燦然と輝くランボルギーニのオーナメント。初めてこんなに間近で見た。

早速ロープを超えて、ボンネットに取り付けられているオーナメントの写真を接写。
ちなみに周りの黒いのは汚れではなく、この日風が強かったため上の木から花粉が舞って積もったものなのだ。

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こちらもランボルギーニ。このほか黒のカウンタックもあった。

そしてこちらは最も有名なスーパーカーの1つ、ランボルギーニ・カウンタック!

ミウラもそうだけど、それが1台だけでなく何台も展示されているのだ。もっとも多い色は赤だったが、おかげで黄色や黒など複数の色違いも見られた。ちゃんと外装色と中の革シートがペアになっているのなんかはイタリア車らしい。ランボルギーニ車を持っている人なんて一般人にいるんだろうかと思ったけど、こんなにきれいに保存している人がこの辺にはこんなにいるのかと改めて驚く。
写真には無いがこのほか割と新しいディアブロなんかもあった。

ちなみに向こう側にちらりと見えるのはフェラーリ。

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これはフェラーリ。下の黒い板に乗っているのではなく、クルマの一部。どうやってここまで来たのだろう。公道走れるの?

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メルセデスにもこんなタルがトップのクルマがあったのかぁ。古さを感じさせないデザインと色合い

展示されているクルマはレプリカではなくて、すべて本物というのもすごい。
左のクルマのように公道を走れない ( と思われる ) のはもちろん、希少価値が高すぎて万一事故や傷が付いたら・・・とここまで運転して来るのは無理だろうなというクルマも多かったが、やはりそういうクルマは大きなトレーラーや、船 ( ! ) で運んだらしい。
それでも上のランボルギーニのオーナーなんかはこの日運転してやってきたそうだ。近くで見ていた人とオーナーが会話しているのが自然と聞こえたのだが「最高速は?」
「近くに警察官はいないよね」と前置きして「最高速は試していないけど、高速道路で時速160マイル ( 260Km ) ぐらいは試したかな」
「そのスピードでやはりエンジンの音はすごい?」
「それがものすごく静かだった。揺れも少ないし」

アメリカの道路事情って高速道路でもあまり良くないのに、よくもまあそんな速度で運転したものだ。僕の車はもちろんそんなスピードでないけれど、最高速で走ったとしたらものすごい揺れになるだろう。

左の写真は昔のメルセデス。デザインといい、現代のシルバーとは全然違ってもっと渋い銀の色合いと言い、年代を感じさせない姿を誇っている。まさに威風堂々といった感じ。

まだまだ紹介しきれないが、この日ここに展示されていたクルマはどれもこれも高価で希少なものばかり。一般見学には$20の値段がかかるものの、それはこの展示会の維持費ぐらいだろう。
スーパーカーなど珍しいクルマを自宅で愛でるだけでなく、こうして一般公開して皆に見て貰おう ( もちろん自慢も無いとは言えないが ) というのは懐の大きい話だと思う。子供が誤って転んで傷を付けたり、移動中に事故が起きないともかぎらないのだ。僕なんか自分の大切なものを人に貸すときなんかちょっと考えてしまうもんね。やっぱり本当のお金持ちはやることが違う。

今回も写真が大きく、また枚数が多くてブロードバンド接続の人でないと見るのがつらいページになってしまったかもしれないが、ちょっと珍しいものを目にしたので久しぶりに興奮してしまった。スーパーカー世代の人だったらわかってくれるかな?
この日撮った写真全てをほぼオリジナルの大きさで別サイトに載せました。すぐ下のリンクから行ってみてください。

この日撮った写真をこのフォトアルバムで公開中
http://www.pbase.com/hiro/greenwich_concours
全部で3ページあります。

こちらは ( たぶん ) 公式サイト。このショウは正式には「The Greenwich Concours d'Elegance」と呼ばれるものらしい。残念ながらサイトにデータは少な目(悲)。関心のある人は来年是非行ってみてください。
http://www.americares.org/HowToHelp/SpecialEvents.asp#Greenwich

2004/1追記
公式サイトへのリンクは切れてますね。残念。

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このページは、hiroが2002年6月19日 14:36に書いたブログ記事です。

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