2002年6月アーカイブ

在 New York の日本人にとってはまたうれしいニュース。新しいコンビニがオープンしたのだ。

jm1.jpg
まだ準備中の頃。coming soonの案内が張られている。

日系のフリーペーパーに「店舗拡大のため、人材募集」の広告が前から出ていたので、どこかに新しいスーパーが出来るのだろうなとは思っていた。この広告は JAS Mart というスーパーが出していたもので、Manhattan にはすでに店舗を出している。場所が Uptown だったということもあって一度も行ったことが無かったのだが、なんと2号店は East Village ということが後になってわかった。

East Village は用事があるなしに結構よく通るところなので、休日のある日どのあたりにできるんだろうとちょっと立ち寄ってみることにした。
場所は St Marks Place と 2nd Avenue の交差点近くで普段から人通りの絶えないところだ。以前は GAP があり、閉店後しばらくなにもなかったのだが、そこに日系のスーパーが出来るとは思ってもいなかった。
確かにこの近辺は日系のレストランや居酒屋などが多く、また日本人も多く住んでいることからそういった需要はあるだろうとは思うが、実はすでに「サンライズマート」という日系スーパーが同じブロックにあるのだ。New Jersey にあるヤオハン ( ミツワに名前は変わっている ) の品揃えは一番だが、日常最低限のものはここで揃う程度にはものがあるので、困ることは少ない。
なのにあえてここに他のスーパーが店を構えるのは、それなりの覚悟があるのだろう。

jm2.jpg
開店直後。1Fはカフェになっていてすでに満席。

さて行ってみたのは日曜日の午後。夕方、と言うよりは夜のとばりが降りた頃だろうか。開店したという噂は耳にしてなかったし、近所の日系コンビニがオープンすると行って数ヶ月も開店しなかったこともあって、まだまだかなと思っていたところ、上の写真のようにもうすでにできあがっていた。
あとは店員の教育や商品の搬入程度の準備で、開店まで時間の問題だとすぐわかった。よく見るとカレークラブとイタリアントマトの看板も見える。どうやら1階はカフェになり、他の階にコンビニが入るようだ ( その後コンビニ店舗は地下1Fと判明 )。
で結局この日は「この分なら1週間後には開店かな」などと友達と話しながら帰った。

・・・
実際開店まではそれほど間を空けることなく最初に行ってから2週間後にはひっそりと開店していた。
ひっそり、というのは開店前の求人広告のときとは異なってなんの広告も無く、行ってみたら開いていた、ということだったのだ。

jm7.jpg
1Fは軽食喫茶風。

jm3.jpg
日本のイタトマ直送!?

jm4.jpg
プリンも何種類かあった。プレーンなプリンやソフトプリンと書かれたものは$2.50

行ったのは土曜日の夕方早い時間だった。友達と近くのレストランに行こうということになり、それだったらちょっと足をのばして見てみようと言うことになったのだ。

店の様子はすっかりみちがえり、軒先には「JAS Mart」の大きな文字が踊る。
入ってすぐ右側はテーブル席やカウンターがあり、一人でもグループでも軽食が食べられるようになっている。実際1Fはサンドイッチ、おにぎりなどのコーナーの他、カウンターではカレーライスとケーキがオーダーできるようになっている。
カレーライスのコーナーは「カレークラブ」と書かれており、10種類弱のカレーライスが食べられるようだ。またケーキはイタリアントマトのもので、日本人にはなじみの深いケーキが並んでいる。New Jersey のヤオハンにもイタリアントマトが入ったことから、もしかしたらどこか近辺にベーカリーがあり、そこで作っているのかもしれない。またケーキの場合冷凍保存ができるものもあるので日本から直送しているのかもしれない。
それにしてもケーキは一つ$4程度とそれほど高くない。

jm8.jpg
キャッシャー兼カレー売り場。奥はイタトマコーナー

イタリアントマトの味に思い入れがあるわけではないが、大学の学食ビルにイタリアントマトが入っていて、よくそこで時間をつぶしていたので、ふと懐かしくなった。この日は他のレストランに行く途中だったので何も食べなかったのだが、日本人に合わせた味uなら期待しても良さそうだ。

ついでにカレーライスのコーナーも見てみる。カウンターに近づいて壁に取り付けられたメニューを見ているとレジの女の子が「いらっしゃいませ」と声をかけてきた。注文する気は無かったのでちょっと悪いなと思ってカウンタからすぐに離れたが、どうやら開店記念セールとして一日100食だか200食だかをカレー一皿$1で販売するようなことが書かれていた ( その後2ちゃんねるなどでは「まずかった」という評判を耳にしたが )。
カレーは$6とこれもリーズナブル。近くにインド人街があってそこのカレーも安いことを意識しての値付けかもしれない。

ちらっと奥を見るとレンタルビデオセクションも見える。すでにビデオテープが所狭しと並べられ、これまたサンライズマートと競争になりそうだ。

jm6.jpg
地下一階のコンビニ部分

コンビニセクションもあるはず、2階かなとちょっと探すが見あたらない。先ほど来た入り口まで戻ると地下に降りる階段が見つかった。どうやら売り場は地下のようだ。
階段を下りてみると明るくて広い店舗スペースが広がっている。ざっと見た感じ日本のコンビニよりちょっと広いくらいだろうか。
すぐ近くにあるサンライズに比べ、こちらの方が広々としている。それなのに品揃えもこちらの方がありそうだ。
特に飲料水のコーナーはなかなか圧巻だ。
野次馬根性でもうちょっといろいろ見てみる。レジに数人の人がいるが、どうやらこの人達は日本人ではなさそう ( サンライズはたいてい日本人 )。レジの横には暖かいドリンクを入れる装置も置かれ、まもなくホットコーヒーやコーンポタージュ、甘酒缶などが売られる感じ。また肉まんあんまん用の保温器やコロッケや唐揚げ、ホットドッグ用の保温器も置かれているのでこれらもおいおい販売を開始するのだろう。
売り場も食料品の他化粧品から清掃用品まで揃っておりこれならサンライズマートと正面から客の取り合いになりそうだ。
僕個人としては日本のヨーグルトが売っているかどうかが大きな関心だったので早速探してみたが、やはり完全密封のたらみのヨーグルトしか置いてなかった。やはり New York では食べられない幻の食品なのだろうか。

僕の行った日はプレオープンだったのか、開店記念セールはこの後に行われることになっていた。そのためたまたま通りかかった人が入っている感じで、店内はほとんど日本人だけだったが、そのうち日本食にめざといアメリカ人達もここに来ることになるだろう。残念なのは閉店時間。これだけ品揃えがあって店内もすっきり広めめだし、East Village という夜更かし族向けのロケーションなのに、閉店時間はなんと夜の9時。この辺はサンライズマートが10時だったか11時まで開いているので棲み分けができるかもしれない。

僕ら日本人にとってはこういったお店が出来るのはとても助かること。近年の日本の不景気に昨年のテロが追い打ちをかけるようにして日系企業の規模縮小があいついでおり、また日本人観光客も減ったと言うことから、新しいコンビニが出来るとは思ってもなかったが、どうせ作ってくれるなら別のエリアの方がうれしかった、というのが僕の周りの反応だ。
East Village にはサンライズマートがあるし、Midtown や Uptown にもいくつできている。せっかくなので日系のスーパーが無いエリアに作ってくれたら Manhattan のどこにいても日本の食料品が手にはいるようになり便利だと考えるのは僕だけではないはず。
特にこれからはサンライズマートと厳しい競争になるかもしれず、値引き競争が始まれば僕らにとってハッピーだが、その結果どちらかがつぶれてしまっては元も子もないので、今後このエリアが日本人にとって便利なブロックになっていくよう願っている。

ちなみにうちの近所 Astoria にも日系のコンビニが出来たと紹介したけれど、そこと比べると JAS Mart で売っている商品は概して高め・・・。Manhattan なので仕方ないか。

今回も実はあまり New York に関係のない話題で、恐縮。まあ最後の方にこじつけで New York との関係も書くのであきれることなく読んでみてください。

wlan2.jpg
これがWireless LAN用 PC CARDの外箱

wlan1.jpg
2台、Let's Noteを持っているんだけど、そのうちの新しい方に装着してみました。アンテナ部分が飛び出す。

買っちゃった! で導入しました、我が家 ( といっても 1BR のアパートだけど ) にも Wireless LAN 環境。

一見衝動買いの様に見えるけれど、物覚えの良い人であればピンと来るかもしれない。
実は昨年10月に New York Watch でとりあげた 「いまどきの Starbucks Coffee」 で Wireless LAN を導入しようかなと考え始めたことを書いているのだ。

Wi-Fi、いわゆる IEEE802.11b 接続と言われる Wireless LAN は理論値 11Mbps を上限にしているが、その後も11g、11aなど高速の Wireless LAN 規格が制定され、市場に製品が出てきたこともあってなかなか購入に踏み切れなかった。
単純に考えれば 11a が理論値54 Mbps となっているので、価格にそれほど差がなければ速いに越したことないのだが、それでは現在最も普及している 11b との互換性が取れず、せっかく ノート PC に Wireless LAN PC カードを買っても家の外では使えないことになってしまう。Intel などは 11a と11b の両方をサポートしたチップセットの開発をしているらしいが、製品として発売になるのは来年になりそうなので、ここは速度より互換性を選んで 11b Wireless LAN、つまり最も広く受入れられている Wi-Fi を購入することにしたのだ。発売されてだいぶ経ち、値段もこなれてきているし。

今回僕が購入したのは D-Link 社のもので Wireless LAN ルータとして DI-614+、そして PC カードは DWL-650+ を購入した。buy.com でちょっとしたプロモーションがあり、ルータは$100ちょっと、PC カードは$70ぐらいだった。

この製品の面白いのは IEEE802.11b、Wi-Fi 準拠の Wireless LAN ながら特定の機器の組み合わせでは接続理論値が22 Mbps まで押し上げられていることだ ( TI 社の独自規格か IEEE802.11g なのかちょっと不明 )。実際、その組み合わせで買ったので試してみたが、Wi-Fi の11 Mbps の2倍の理論値だから2倍早いかというと、そうでもなく、数10%程度の改善があるようだ。接続モードが変えられるので試しているのだが、体感では全く感じないほど。速度比較サイトなどで見ると確かに改善の兆候はあるのだが、ウェブブラウズしている程度ではほとんど誤差の範囲かも。そもそも CATV も ADSL もここまでの速度が出せないので、その効果はあまりなくても仕方ないのだが。

wlan3.jpg
こちらがWireless LAN CATV/ADSLルータの外箱。

wlan4.jpg
早速部屋で使ってみる。横にあるのは日本一時帰国時に購入して持って帰ってきたPLUSのプロジェクタ、PIANO

すでに Wireless LAN を家庭内に導入している人なら、僕がここに書くまでもなくその利便性を享受しているしているに違いない。頭でイメージしてはいたけれど、僕も購入して実際に導入するまで Wireless LAN がこんなに便利なものとはわからなかった。こらもっと早い時期に入れていれば良かったと思ったぐらいだ。

CATV 接続や ADSL、さらに日本では本格的な光接続によるブロードバンドが一般的になってくると、家の中に複数の PC があることも珍しくなくなってきた。僕も1台のデスクトップと2台のノート PC があるのだが、同時に CATV モデムにつないでよい PC は1台だけと定められているので、自然とノート PC の出番は少なくなってしまった。月々の追加料金を払うことで複数の PC を CATV モデムにつなぐことはできるが、それもばからしいし、第一家の中を LAN ケーブルがはりめぐされるのは見ていていいもんじゃない。そこで Wireless LAN 機能を持つ CATV / ADSL ルータの出番となるわけだ。

デスクトップはこれまで通り LAN ケーブルを使用することにし、ただし接続先をこれまでの CATV モデムからこのルータに変える。ルータと CATV モデムは LAN ケーブルで接続。でノート PC 用に Wirelss LAN PC カードを購入。これでノート PC はバッテリが残っている限り、家の中どこでもインターネットが可能になる。家の中の PC 同士でドライブのマッピングも可能なので、ノート PC でダウンロードしたものはデスクトップ PC 上の容量の大きいハードディスクや MO に保存するなど、使い勝手も大きく変わる。

それとこれまでは CATV モデムに直接デスクトップ PC をつないでいたのだが、ルータを通すことでセキュリティ面でも一層安心だ。外部からの PC へアクセスしようとするケースでもセキュリティはかなり高まっている。
利点はそれだけじゃあなかった。僕は常時接続に ADSL も残しているのだが、CATV / ADSL 対応のルータということでどちらも対応しているおかげで、どちらかのネットワークに障害があってもルータとのケーブルをつなぎ変える程度で家の中の PC は設定を変えることなくインターネットに接続出来る ( ルータは DHCP サーバにもなっている )。しかもこれまでは各 PC に ADSL 用の PPPoE の設定をさせなくてはならなかったり、しかも PPPoE デバイスドライバや接続ソフトを走らせなくてはならなかったが、それもいっさい必要なくなるのでメモリ消費が無くなった ( つまりメモリに余裕が出る )。

デスクトップ PC は動かして使うことなど無いので使い勝手はそれほど変わらないが、そのかわり今まであまり使うことのなかったノート PC をよく使うようになった。テレビを見ながらちょっとメールを書くのにリビングの持っていったり、寝るちょっと前にベッドルームでウェブを見たり。特に僕のところはよく友達が遊びに来るので、「インターネットしたいのでちょっと PC 貸して」というときなども同時に複数の PC を思い思いのの場所で、たとえば食卓だったり、リビングだったりで使用出来るのでこれまた結構便利だ ( なので今度日本から泊まりがけでうちに遊びに来る人でインターネット死体人は自分のノート PC プラス Wireless LAN PC カードで自由にインターネット使えますよ! )

・・・てな話はもちろん日本でも同じなのだが、ここからはこの New York における Wirelss LAN インターネット事情について少し紹介しよう。

Wireless LAN CATV / ADSL ルータや、Wireless LAN アクセスポイントは、室内で数十メートル、見通しの良い屋外では数百メートルの電波が飛ぶこともあり、この範囲内で Wireless LAN PC カードを持つノート PC や PDA がネットワークに接続出来る。
日本でも NTT や JR、YahooBB などが駅や公共施設、それにカフェなどで Wireless LAN によるインターネット接続サービスの開始をアナウンスしているので、小さなノート PC とこの PC カードを持ってコーヒーを飲みながらインターネットする、なんて風景ももっと一般的になるだろう。
実はアメリカでもこのたぐいのサービスは始まっていて、主な空港や大手ホテルのロビーで使っている人を実際に見たことがある。
有名なところでは Wireless LAN インターネットサービスを提供する ISP 達をまとめた BOINGO。各地で無数もの Wireless LAN サービスが開始されているがそれぞれ課金の仕組みやユーザ認証の仕組みがまちまちなので、それらをまとめようとしているのがこの会社のサービスなのだ。つまり携帯電話のローミングサービスのようなもので、BOINGO へ加入することでこの各 ISP の Wireless LAN サービスを各地で受けられるというのものだ。
またもう一つの大手としては mobilestar がある。もともと独立した会社であったが2001年に破産宣告し、現在は ( 確か ) ドイツテレコム傘下でビジネスをスタートしている。ここは全米の Starbucks での Wireless LAN インターネットサービスを提供している会社として有名だ。ここのプライスプランは何種類かあるが、自分が普段よく使うエリア ( New York、Seattle など都市単位 ) を1つ選択し、$29 で一定のデータ量で有れば使い放題になるというものや、エリアを指定せず全米で使い放題、料金は$49というのもある。
僕なんかはそんなに出張することがないので、前者のプランが最適かもしれない。New York 以外の Starbucks でインターネット接続をするときはローミングの料金を払うことで使用出来るので不便は感じない。また日本から短期間訪れる人で有れば一日単位で利用出来るプランも有るようでこちらがお勧めだ。

面白いのはこのような有料の商用サービスに対して、フリーコミュニティが生まれていることだ。今回僕が購入して自宅にセットアップした様に個人でセットアップした場合、近所で Wireless LAN PC カードを持っていると僕のネットワークを使ってインターネットに接続することができてしまう。もちろんルータの設定で細かく設定出来るので、自分の所有している PC 以外アクセスを禁止することも出来るのだが、実際日中は誰も使っていないし、第一帯域のほとんどを使い切っていることは少ないので自分が使っている最中でも数人で有れば全く速度の低下を感じることなく同時に使うことが可能だ。なので自分のネットワークを自主的に解放し、セキュリティを解除することで近所の人にフリーでサービスを提供しようとる動きがこのフリーネットワークコミュニティなのだ。
僕が住んでいるのは3階で、しかも道路に面していないのであまり多くの人は使えないが、現在のところ僕もフリーに解放している。まだテストしていなけれど、部屋の窓から見える駅のプラットフォームで使用が可能なはずだ。ルータにはロギング機能があってどの PC からアクセスがあったのかわかるので、万一なにか問題があれば辞めようとは思うがせっかくなのでこのまま解放しておこうと思う。

実はこういう動きはアメリカの大都市でそれぞれあって New York では NYCwireless という団体のものがある。もし旅行者の人でインターネットしたいという人はこのサイトを訪れて、紹介されているマップを元にその近所で Wireless LAN インターネットを試してみてはどうだろうか。
僕もそのうち鞄にノート PC とデジタルカメラをつっこんで夏の New York の街角からインターネット接続実験してみたい。その様子などはまた機会があったら紹介しよう。

BOINGO 公式サイト
http://www.boingo.com/

mobilesta ( 現在は T mobile として再スタートしている様子 )
http://www.t-mobile.com/hotspot/

New York のフリーネットワークコミュニティ、NYCwireless の公式サイト
http://www.nycwireless.net/

前回はタイムリーな話題としてパレードの話を紹介したが、もしパレードに行っていなければ今回の話を紹介する予定だった。
舞台となっている場所が New York 州ではないので、NY Watch 番外編での紹介の方が適当な話題なのだが。

scar0.jpg
からりと晴れた初夏のある日、ビンテージカーショウに行って来た。

ある平日の夜水曜日ぐらいだったか、Brooklyn に住む友人から電話で「 今週末 Connecticut で面白いカーショウがあるから行かないか?」と誘われた。
なんでもちょっと珍しい自動車のショウらしいのだが、場所が Connecticut というのがひっかかる。
ちなみに Connecticut はカタカナにすると「コネチカット」になるが、このままの発音では全く通じない。乱暴に言えば「キャナァディカッ」( ナァにアクセント ) ぐらい強調してもいいぐらいだ。

これまでに CT 州に行ったことが無いので、遠いというイメージがあったが、実際地図で見てみると The Bronx の隣なので気軽に行ける距離なのがわかる。実際 Manhattan で働く人の中には CT 州から通勤している人もかなり多い。また日本人が多く住むコミュニティがあることでも知られている。Grand Central Station から CT 州方面の電車が多く出ているようだ。

今回訪れるのは Greenwich というところでクルマで40分、と聞き、また友達がクルマを出す、というのでいくらものぐさな僕でも断る理由が無くなった。

さて当日の日曜日、朝9:00過ぎに友達が迎えに来た。前夜、というより明け方だが、隣の部屋の人たちが大声で騒いでいて ( 口論しているようだった )、結局眠りについたのは朝の6時頃なので思いっきり寝不足。冷凍庫からカルピスウォーターと朝急ごしらえで作ったおにぎりを持って出発。目的地の Greenwich は超がいくつもつくような高級住宅地というので、車窓の風景も楽しみにしていた。

scar6.jpg
運転席の前がぽっかりと開くクルマ。

scar7.jpg
どこのだろう、と思ったらなんと BMW だった。

案の定いつの間にか寝てしまい、起きたらもう Greenwich の町の中を走っていた。高級住宅地と聞いていたもの、ここで見られる家と言えば屋敷か城かというようなものばかり。道路から建物まで私道で入っていくようなところばかりで、ほとんどの建物はメインロードからは見えないようにして建っている。それでも大きな屋敷などはその姿を隠すことが出来ず一部見えたりするのだが、ちょっとした小城といった風情。車寄せに停まっているクルマもロールスロイスやベントレーなど。途中乗馬を「たしなんで」いる人たちの姿も見えた。

両脇に見える屋敷を見ながらため息をついていると、レジデンスエリアから出て商業エリアに入った。「確かにこの辺」と友達がいうやすぐにその会場はすぐに姿を現した。右に青空展示場、そして左に大きな駐車場があり、信号待ちをしている僕らの前をたくさんの人が横断しているのでこれだとすぐにわかった。

ひとまず車を駐車場に停め、会場へと向かう。途中友達が携帯電話で会場内にいる友達を呼びだしていた。程なくして会場内にいたというこの友人が現れ、紹介をうけた。なんでも主催者の一人らしく、僕らに主催者バッジを一つずつくれた。
入り口ではチケットを販売していたが、このバッジのおかげで入場料$20を払うことなくそのまま中に。

カーショウと言ってもステージの上で車がゆっくりと回転していて、きらびやかなライトを浴びて・・・というのではなく、一番上の写真のように初夏の澄んだ青空のもと青々とした芝生の上に車が並べられている方式のもの。車の周りには簡易な黄色いロープが張られているだけで、言葉通りまさに「オープン環境」。

一般見学者はこのロープの外側から見ることになるが、このバッジをつけているとロープの中を歩いて良いということでこの日たくさんの写真を撮らせてもらった。興味のある人は下のリンクからたどっていって欲しい。その中で印象に残ったものをいくつかピックアップしてみる。

バッジをくれた人が簡単にこのショウのあらましを教えてくれた。これは個人所有のヨーロッパビンテージカーのショウなのだそうだ。
言われてみてあたりを見渡すと確かに昔懐かしの曲面を多用した柔らかいデザインの車が多い。

scar5.jpg
座席が籐でできている。とても夏らしいリゾート用の車だ。

上の赤いクルマは BMW。ボンネットに当たる部分が前に開き、そこから乗降が出来る。扉は横にも付いているのでそこからの乗り降りに不便は感じないと思うのだが、前にも扉をつけてしまう発想はなんともユニーク。一見無駄にも思える機能だが、クルマには遊び心が必要なのだ。それにしても BMW らしからぬデザインで笑みが浮かぶ出で立ちだ。

左の白いクルマはイタリア車。こちらも遊び心という意味では、クルマそのものの属するジャンルが「遊び」と言えるかもしれない。座席に注目して貰うとわかるが、シートが籐で出来ているのだ。夏に避暑地などで乗るクルマだそうだが、いかにも涼しげ。そんなにスピードは出そうに無いけれど、思いっきり太陽と風が感じられるクルマだ。

その後こういった昔のクルマを見ながら歩いていると一際華やかなクルマが数十台並べられているところがあった。

scar2.jpg
懐かしいっ!ランボルギーニ・ミウラ!

なんと懐かしのスーパーカーがそれもかなりの数でずらりと並んでいる。これらはすべて個人所有なのだが、Greenwich に建っている城のような屋敷を見れば、こういうクルマをコレクションしている人がいても不思議じゃないかもしれない。一部の人しかわからない話で恐縮だが、まさに「こち亀」に出てくる中側巡査の実家の様だ。

左のクルマはランボルギーニ・ミウラ。おそらく1970年代に日本で大ブームになったスーパーカー世代で育った人だったら知っているはず。僕なんかスーパーカー消しゴムまで集めていた。ミウラもその中のコレクションだった。

scar1.jpg
燦然と輝くランボルギーニのオーナメント。初めてこんなに間近で見た。

早速ロープを超えて、ボンネットに取り付けられているオーナメントの写真を接写。
ちなみに周りの黒いのは汚れではなく、この日風が強かったため上の木から花粉が舞って積もったものなのだ。

scar8.jpg
こちらもランボルギーニ。このほか黒のカウンタックもあった。

そしてこちらは最も有名なスーパーカーの1つ、ランボルギーニ・カウンタック!

ミウラもそうだけど、それが1台だけでなく何台も展示されているのだ。もっとも多い色は赤だったが、おかげで黄色や黒など複数の色違いも見られた。ちゃんと外装色と中の革シートがペアになっているのなんかはイタリア車らしい。ランボルギーニ車を持っている人なんて一般人にいるんだろうかと思ったけど、こんなにきれいに保存している人がこの辺にはこんなにいるのかと改めて驚く。
写真には無いがこのほか割と新しいディアブロなんかもあった。

ちなみに向こう側にちらりと見えるのはフェラーリ。

scar3.jpg
これはフェラーリ。下の黒い板に乗っているのではなく、クルマの一部。どうやってここまで来たのだろう。公道走れるの?

scar4.jpg
メルセデスにもこんなタルがトップのクルマがあったのかぁ。古さを感じさせないデザインと色合い

展示されているクルマはレプリカではなくて、すべて本物というのもすごい。
左のクルマのように公道を走れない ( と思われる ) のはもちろん、希少価値が高すぎて万一事故や傷が付いたら・・・とここまで運転して来るのは無理だろうなというクルマも多かったが、やはりそういうクルマは大きなトレーラーや、船 ( ! ) で運んだらしい。
それでも上のランボルギーニのオーナーなんかはこの日運転してやってきたそうだ。近くで見ていた人とオーナーが会話しているのが自然と聞こえたのだが「最高速は?」
「近くに警察官はいないよね」と前置きして「最高速は試していないけど、高速道路で時速160マイル ( 260Km ) ぐらいは試したかな」
「そのスピードでやはりエンジンの音はすごい?」
「それがものすごく静かだった。揺れも少ないし」

アメリカの道路事情って高速道路でもあまり良くないのに、よくもまあそんな速度で運転したものだ。僕の車はもちろんそんなスピードでないけれど、最高速で走ったとしたらものすごい揺れになるだろう。

左の写真は昔のメルセデス。デザインといい、現代のシルバーとは全然違ってもっと渋い銀の色合いと言い、年代を感じさせない姿を誇っている。まさに威風堂々といった感じ。

まだまだ紹介しきれないが、この日ここに展示されていたクルマはどれもこれも高価で希少なものばかり。一般見学には$20の値段がかかるものの、それはこの展示会の維持費ぐらいだろう。
スーパーカーなど珍しいクルマを自宅で愛でるだけでなく、こうして一般公開して皆に見て貰おう ( もちろん自慢も無いとは言えないが ) というのは懐の大きい話だと思う。子供が誤って転んで傷を付けたり、移動中に事故が起きないともかぎらないのだ。僕なんか自分の大切なものを人に貸すときなんかちょっと考えてしまうもんね。やっぱり本当のお金持ちはやることが違う。

今回も写真が大きく、また枚数が多くてブロードバンド接続の人でないと見るのがつらいページになってしまったかもしれないが、ちょっと珍しいものを目にしたので久しぶりに興奮してしまった。スーパーカー世代の人だったらわかってくれるかな?
この日撮った写真全てをほぼオリジナルの大きさで別サイトに載せました。すぐ下のリンクから行ってみてください。

この日撮った写真をこのフォトアルバムで公開中
http://www.pbase.com/hiro/greenwich_concours
全部で3ページあります。

こちらは ( たぶん ) 公式サイト。このショウは正式には「The Greenwich Concours d'Elegance」と呼ばれるものらしい。残念ながらサイトにデータは少な目(悲)。関心のある人は来年是非行ってみてください。
http://www.americares.org/HowToHelp/SpecialEvents.asp#Greenwich

毎年恒例の Puerto Rican Parade の紹介。ここ New York Watch で Grand Cayman に夏休みで行っていてパレードを見られなかった年を除いては毎回取り上げている。今年もちょこっと写真を撮っておけば New York Watch のネタが無いときに使えるかな、ぐらいにしか考えていなかったのだが・・・

pr1.jpg
5番街で行われたPuerto Rican Paradeの様子。

pr2.jpg
多くのメディアが訪れていた。写真はクレーンに取り付けられたテレビカメラ

過去に何度も紹介しているこの Puerto Rican Day Parade。パレード自体はそれほど変わらないので、写真を撮っても紹介しないことになるかもと、前日まで行くかどうか考えていた。が9日日曜日の昼頃、友達から誘いの電話があり、特に用事が無かったこともあって結局カメラを持って行くことにした。

New York ではいろいろな国のパレードが見られるが、このパレードは名前から判断出来るように Puerto Rico というカリブ海の島の人たちのパレードだ。僕も何回か旅行で訪れているがかつてスペイン統治領であり、現在は米国准州という位置づけになっている。
国籍は米国市民権が取れることから、New York ではメキシコ人と並んでもっとも大きなヒスパニックマジョリティになっている。
ここ New York で行われる National Puerto Rican Day パレードは米国の各地で行われる Puerto Rican Parade の中で最も大きなものとされ、例年6月のこの時期は多州からも参加者が New York に「集結」するほど。もちろん Puerto Rico からの参加者も多いそうで、今年も州知事にあたる女性がパレードに参加していた ( Marc Anthony もいたらしいが、見逃してしまった )。
またこの様子はテレビでも生中継で放送されるほど、規模が大きい。実際参加人数とにぎやか ( うるさいともいう(^_^;) ) さでは一番大きなパレードではないかと思う。

他のパレード同様、この日も会場となる通りは Puerto Rico の国旗で埋め尽くされる。参加者のほとんどが手に旗を持つのはもちろんのこと、Tシャツからバンダナ、身長ほどある国旗をマントのように羽織る人まで。また麦わら帽子もトレードマークなのか、かぶっている人が多い。また以前紹介したパレードの写真にもあるように、車やバイクなどにも旗が取り付けられ、見た目は暴走族のようでもある ( というか大音量でサルサ音楽を馴らして、箱乗りしている様は同じ? )。ボンネットには一面大きな国旗が取り付けられるなど、よく目立つ。
アメリカで生まれても自分の国のことでこれだけアツく成れるのは自らの Identity のためなのだろう。日本の国旗を振ったことの無い僕にはこの気持ちがやはりうらやましくもある。このパレードを見ていつも思うことだ。

pr3.jpg
5番街で行われたPuerto Rican Paradeの様子。

この日もそんなパレードの盛り上がりを予想してか、良い天気になった。
この時期の気候は日差しも強く夏を思わせるもので汗ばむほど。実際この日も湿度はそれほどではないものの、気温はかなり上昇し、着ていったTシャツが汗で体に張り付いた。この気候にラテンのノリが合わさってとてもにぎやかなパレードになるのだ

友達に連れられて行った Midtown はすでに両脇とも群衆で埋め尽くされ、後ろからでは写真も撮れなさそう。会場となる5番街はもちろんその両脇の Avenue から5番街に至る各ストリートは閉鎖され、5番街に行くのも大変なほどだった。そんな群衆の数に対応するためか、この日の警察官の数も半端ではなく、厳戒な警備をおこなっていた。
国柄か人々は盛り上がりやすいので、熱狂して問題を起こす輩をとりしまるためなのだ。

途中「このストリートは5番街を東に横断する人だけ通れる」と警察官が通行人に注意を促しているストリートを見つけ、友達がすいすい歩いていく。このまま行くとパレードの会場となっている5番街を通り超えて、6番街まで行かなくてはならないのだが・・・と思いながら僕もついていく。
5番街の手前でいったん通行人は停められ、パレードのとぎれる合間をねらって警察官がこの横断を目的とした人だけを通すのだが、友人はつかつかと近くの NYPD オフィサーに話しかけはじめた。
どうやらその男性の警官では決めかねるようで、「そこの女性に聞いてくれ」という。どうやら彼のボスらしい。
また友達がその女性制服警官に話しかけているのだが、目の前を通るフロートから聞こえてくる大音量の音楽と沿道を埋め尽くす観客の歓声で何を話しているの聞こえない。
観客は歩道に臨時で設置されたバリケードの向こう側からパレードを見ているのだが僕らは「ちょっと待て」と言われたままその5番街の道路の上で立ちつくすだけだった。すぐ後ろに立っている人たちは僕らのせいでパレードが見えないんじゃないかとちょっとそわそわしてしまう。そうして5分ほど待っていたのだが何を待っているのかわからないので友達に聞くと、「すぐにわかる」としか教えてくれず、なんだか居心地も悪くなってきた。

pr7.jpg
写真真ん中の男の人はFreestyleでは有名なCoro。

pr8.jpg
フロートの上から撮った写真。

pra.jpg
同じくフロートの上から。

待っている間にも有名なサルサ歌手 India が歌を歌っているフロートなどが通り過ぎた。
その後何台かの大きなフロートが通り過ぎると、次にやってきたのは「 KTU 」と大きく看板をあしらった New York の人気 FM キー局のフロートだった。たぶん車通勤していて普段 FM 放送を聞いている人だったら KTU を知らない人はいないんじゃないだろうか ( ちなみに J Lo の妹だか姉だかの Linda Lopez もこの局でパーソナリティをしている )。そのフロートはさすがに FM 放送局のものといわんばかりに、巨大なスピーカをたくさんのせ、DJ がダンスミュージックを回しており、大きな荷台部分には20人ほどの人たちが踊っているのだった。特に先頭には3人のダンサーが振り付けをあわせて踊っている。
そのフロートが近くにやってきたところで突然友達がつかつかとそのフロートに向かって歩き出した。
警官も僕の友人が近寄っていくのを制止せず気にも止めないところを見るとこのフロートに用事があるということを先ほどの会話でしていたのだろう。
で友達は荷台に載っている人たちのうちの1人と話し始めた。その時点で僕はまだ歩道のそばにたっていたので誰と話しているのか顔が見えなかったが、「こっちこいよー」と言われて行ってみると以前この友達に紹介されたことのある知り合いだった。ものすごい数の人たちが5番街の両脇を埋め尽くし、まるで衆人環視の状況なので挨拶もそこそこに「あれれ何が起きるんだろう」とびっくりしているとそのフロートから手が伸びて「乗りなよ」。

そのままあとずさりして観客の中に戻るのもなんかみっともないし、友達はもう乗り込んで上で待っている。僕も勢いでそのフロートに乗り込んでしまった。なんといつもはパレードを下から見ているのが、この日は参加者として上から見下ろすことに。FM 局のフロートに当の Puerto Rican ですらなかなか乗れないのに、僕は日本人なのにいいのかな。

pr4.jpg
Nike Airのスニーカーにもちゃんと国旗入りのものが。

pr6.jpg
フロートで隣に立っていた女の子が吹いていたホイッスルも特製?

フロートの先頭ではちょっとしたスペースがあってそこで数人の人たちが順番に歌を歌ったり、踊ったり。KTU のアナウンサーも来ていて、このフロートが通るたびに沿道は拍手喝采だった。
中でも上の写真の3人組の真ん中の人は Freestyle では良く知られている Coro というシンガーで、調べてみると日本の amazon.co.jp なんかでも CD が買えるようだ。

最初は「え、こんなところに乗せられてどうすればいいの」と恥ずかしかったが、次第に慣れて周りの人たちとパレードを楽しんだ。
ちょっと余裕が出てきて沿道の観客の写真を撮ったり、フロートの人たちの写真を撮ったりしてパレード終点の86th Street までおよそ1時間のパレードを楽しんだ。
そのとき見つけた Puerto Rico の国旗グッズの写真が左のもの。国旗をあしらったグッズはありとあらゆるものが出ているが、ホイッスルを吹いている彼女などはマニキュアまで国旗デザインなのだ。
このパレードにかける Puerto Rican の意気込みはやはり並大抵のものではないんだろう。それ故、パレードの勢いというのが他のものとちょっと違うのだ。

pr5.jpg
パレード終了地点で。このフロートに乗ってやってきた。

フロートを降りた後はみんなで記念撮影をし、友達や僕らをフロートに乗せてくれた例の人、それに Coro などと Central Park を歩いて南下したのだがパレードの最中だというのに、公園の中もまるで祭りのようなにぎわい。たくさんの屋台も出ていて、そのにぎわいに華を添えていた。時折彼らに気がついた人からサインなどを頼まれたりして、ゆっくりと Central Park South までやってきた。

終わってみればなんと言うこともないけれど、乗ってしばらくは居心地の悪かった。でもこんなハプニングも「どうせ毎年同じだから」と来なかったら体験できなかったと思う。
それにしても僕のような部外者でも乗せて騒いでしまおうというこのおおらかさ、それと自国への誇りは Puerto Rico という小さな島からは信じられないほどのパワーを感じる。そういえば途中からフロートに乗ることを許して、その場で待機させてくれた警官もおおらかだった。

毎年このパレードを見て思うのは、「国って何だろう、国旗ってなんだろう」ってことだ。こうして自分のホームランドに住んでいなくても自分の出身した島、または自分はアメリカで生まれていても両親の出身した島だから自分も Puerto Rican だ!と愛せるのは、僕ら日本人にはなかなか無い感情だ。僕は日本をこれほど親しんでいるか、日本の国旗にアツくなる日がくるだろうかと自問自答してしまう。
そんなことを考えさせられた事で十分パレードを見た価値があると言うものかもしれない。

pr9.jpg

カフェ

| コメント(0) | トラックバック(0)

今回の話はどちらかというとヨシュラン向けなのだが、よく行くカフェの1つを紹介したい。

evcafe.jpg(47125 byte)
テーブルは6~7個だけの小さなカフェ。
evcafe2.jpg(41489 byte)
無造作に置かれている絵は売っているようでもあった。

ヨシュランにはせっかく「カフェ」のコーナーがあるので、そちらに載せても良いのだが、カフェの多くはいつもいきあたりばったりで行って、店のビジネスカードなどを貰ってくるのを忘れてしまうため、ヨシュランでのカフェの紹介が増えないのはそんな理由もあったりする。

週末の夜に友達とぶらつくところとなると結構決まっていて、それこそ Manhattan なら Village のどこかということになる。Village ともなると East も West も NYC の近くもあちこちにカフェがあってそれこそ飛び込みで入ることが多い。
いきあたりばったりとは言っても、気に入ったカフェはそれぞれのエリアに見つけておくとといざというとき便利だ。ちょっとした人数で食事のあと時間をつぶしたいときや、特に一行の中にトイレに行きたい、と言う人がいたりする場合があるからだ。

West Village でよく行くカフェは大きくて料理のメニューも豊富で、なによりサラダがうまいので、深夜に軽食やアルコールを飲みながらちょっとした人数で怠惰に時間を過ごすときによく利用する。
でも今回写真を載せているのはそれとは全く逆に昼間によく行くカフェ ( East Village にある ) なのだ。
昼間に East Village に行くことはあまりないのだが、出かけたら出かけたでのどが渇いたり甘いものが食べたくなってしまう。ここは落ち着いた店内に、少ないテーブルでそれでいて表からは奥にテーブルがあるのが見えにくいのか、それほど多くの人がやってこずに静かに過ごせるのだ。
表面がでこぼこしたこの壁は漆喰だろうか。そこに黄色とも茶色ともつかない淡い色で塗られ昼は明るく、夕方は暖かい雰囲気を醸し出している。
壁には絵がいくつも飾られているが、これらは半分ギャラリーとして使われているようで、価格のついているものも。なので時々来ると絵の内容が変わっていて足を運ぶのに飽きない。
店内の照明も手製のようで、白熱灯に金属で出来たレースのようなものを巻き付けているだけなのだが、暗すぎず明るすぎずやわらかい光線具合だ。

オーナーの人と話をしたことがないので勝手な想像でフレンチっぽいカフェだとは思いこんでいるが、店に入ってすぐのところにある冷たく冷えたガラス棚のケーキを見てみるとそこにはギリシア系のデザートがならんでいるあたり、Greek なのかもしれない。

evcafe3.jpg
せかされることがないので、いつも長居をしてしまう。気が付くと窓から入る日の光も翳っていた

この店、もちろんケーキもお勧めなのだ。そうじゃなきゃ僕は行ったりなんかしないけれど。
ミックスベリーレモンタルト、それにフロマージュ系を頼むけれど、他にもティラミスやシュークリームのホワイトチョコレートからめ ( これがギリシア系のデザートなんだけど、名前不明 ) もあったりする。

場所は決して秘密にしているわけじゃないんだけどはっきりとした住所を覚えていないので、だいたいこのあたり、てとこまで書いておく。
1st Avenue の9th ( もしくは10th だったかな ) Street の角。

East Village のイメージって僕には「とんがっている」。いい意味でも悪い意味でもここでは人もカフェもレストランもアクセサリもここではみんなとんがっているような気がするんだよね。
そんな中、このカフェに入るとちょっとだけ雰囲気が変わって街歩きをした後でここに来ると、ふうっと体が楽になるのがわかる。

Manhattan て小さな島なのに、通り一つ変わればその街の顔がかわるというだけでなく、扉一つ開けると違う世界を見せてくれるところでもあるんだよな。

evcafe4.jpg

不思議都市

| コメント(0) | トラックバック(0)

このところイベントについての紹介が多かった New York Watch だが、整理した写真の中に面白いものがあった。そうそうこんなものも撮っていたんだよな。

shoes.jpg
ビルの壁に向かってきれいに脱ぎ捨てられた靴。はたしてこの物語の続きは?

派手な出来事が多かったので、紹介している写真も華やかなものばかりで、こんなヘンな写真を撮っていたことをすっかり忘れていた。友人と East Village のカフェで待ち合わせする前に1人で買い物をしていたときに見かけた風景だ。

先月の路上オークションの話では無いが、Manhattan の路上ではありとあらゆるものが売られている。一般的なものでは、衣類、アクセサリなど。Soho あたりでは特に絵や写真が売られているし Midtown では偽ブランドのハンドバッグ、時計、サングラスなどが中心に売られているなど場所ごとの特色があったりもする。
人が集まるところでは必ず音楽 CD のコピーを路上に並べて売っている。たいていは$5だ。最新作の映画がビデオテープにコピーされて売られているのもよく見かけるが、最近はこれに DVD も加わった。不思議なのは映画の公開前にすでに DVD が路上で販売されていたりすること。映画館にフィルムが届けられる段階で、内部の人が中身を複写してしまうから、と聞いたが果たして真相やいかに。

Chelsea エリアには週末ともなるとアンティークの出店が並ぶので、その付近の路上ではアンティークもどきの怪しい品々が並んだりもする。中には生活洋品一式、たとえば衣類やオーディオ製品、コンピュータ、家具、キッチン洋品など、を並べている人がいたりして、いかにも「盗品を売ってます」みたいな雰囲気を思いっきり醸し出している。( 売り手もとても怪しかったりする )

紹介している写真の靴も新品ではなく、最近まで使われていたものに違いない。これもおそらく留守中のアパートから盗んできた品々の1つだったんじゃないかな。ここで他の品物と売っていたんだけど、警察が着たので大きな風呂敷の四隅をつまんですたこら逃げたんだろう、と想像に堅くないのだが、靴がきちんと揃えられて壁に向かって置かれているその様は、持ち主がここで靴を脱いで、ビルの中に体ごと入っていったかのようにも見える。

雑多な大通りにあって、なんとなくそこだけ四次元の空間があるかのような不思議な感覚に陥った瞬間だった。
なんとなくここから物語が始められそうな風景。

カレンダー

<  2002年6月  >
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

このアーカイブについて

このページには、2002年6月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2002年5月です。

次のアーカイブは2002年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 4.21-ja