夏といえば、海。New Yorker もこの時期は海水浴を楽しむ人たちが多い。
■写真はすべて Powershot S30。

Long Island にある州立公園 Robert Moses。
Manhattan の高層ビルのイメージからは想像できないが、こんな大都市の中であっても人々は夏に海を目指す。昔の映画を見ると Manhattan の両側を流れる川で子供達が泳ぐシーンなどがあるが、当然最近はそんなに水がきれいではないので泳ぐ人もいないと思う。
四方を水に囲まれてい Manhattan だが泳げる砂浜というとやはり郊外に行く、と言う人が多いようだ。海水浴というと Jones Beach が有名だが、実は僕はまだ一度も行ったことがない。話では Penn staion から Long Island Rail Road ( 通称 LIRR ) の列車に載り、Freeport 駅から今度はシャトルバスを乗り継いでいけるそうで、車を持たない New Yorker が最も多く訪れるビーチとして有名だ。
車があるともう少し行動範囲が広がって New Jersey 州を南下するか、同じ New York 州では Jones Beach をさらに東に行くことができる。
これまで New York Watch でもビーチバーティの話題などで過去にビーチの紹介をしてきたが、これらはたいてい Long Island にある Robert Moses という州立公園のことだ。例年通り今年もこのビーチに行って来た。

夕方のビーチはすこし日差しが柔らかくなり、風が吹くと心地よい
海に行く日は高速道路も駐車場も混むのでそれなりに早起きせねばならない。と言ってもうちからクルマで1時間ちょっとで着くところなので出発はたいてい朝の9時。
今回は日本人集団だけだったのでビーチでの食事、飲み物などを持参することにした。僕は簡単なおにぎりを担当。準備が出来た頃 Manhattan に住む友人 N 君が登場。日系ストアで売っているカロリーオフ系のドリンクや麦茶など何本かのミニペットボトルを凍らして持ってきてくれたようだ。荷物を詰め直して、うちからクルマで出陣。途中別の友達を拾い、いざ Long Island へ。
道さえ混んでいなければ道順は簡単なので、初めての人でも覚えやすい。
Long Island Expressway ( 通称 LIE ) をひたすら東に進む。Queens から Nassau County を通り抜け Suffolk County に入ると窓の外に緑色の風景が広がる。Exit 53 で高速を降りると今度は南北に走る高速 Sunken Meadow Parkway に乗り入れる ( 通常の Exit はローカル道路につながっているが Exit 53 は他の高速へのジャンクション )。ここで進路を南に取り10分も走ると看板に Robert Moses の標識が見えてくる。
Robert Moses 州立公園は Long Island の南に浮かぶ細長い島で、Long Island からは橋で渡ることになる。高速道路がそのまま橋につながっており、この橋がすばらしく海を感じさせるのだ。ここにかかってる橋は高い橋ではなく、水面から数メートルの高さのものが平坦にずぅーっと続く。両脇にはフェンスがあるもののそこから海が見えるので海の上を渡っている感じだ。
ついつい日本の海と比べてしまうが、道を走っていて海が見えなくても潮の香りで海が近いのがわかる日本に対して、僕が知っている限り New York もカリブ海もそんな匂いはしない。なので突然高速道路を走っていて海の上の橋を渡り始めると初めての人は驚いて感動するようだ。
ちょっと前に Robert Moses 公園を細長い島、と書いたが、これは東西の何キロも広がっているのに対して南北がおそらく数百メートルくらいしかないのだから、以下に細長いかわかってもらえると思う。島の大半はもちろんビーチと道路だが、こんなところに野生の鹿がたくさん生息しているようで、ビーチの駐車場に入れるまでの道すがらいくつもの看板が「鹿に注意」「昨年は○○頭の鹿が轢かれました」「今年は××頭轢かれました」などと表示しているのだ。一体この砂ばかりの島のどこで餌が食べられるんだろう、どこに寝るんだろう ( 高い木などは無い ) とは、毎年ここに来る友人と交わす疑問の一つだ。
この細長い島には Field と呼ばれる固まりがあり、それぞれに大きなパーキング、シャワーやトイレ、そしてハンバーガーやビールなどを販売する店からなっている。Field 同士はかなり離れているので友達と現地で待ち合わせをするときはどの Field に車を入れるかを打ち合わせないとビーチでは落ち合えないほど。ただこの季節は混むので午前中のうちに「 Field x は満車です」などの案内がでるので、出来るならこの島に来る前に待ち合わせをして一緒に駐車した方がいいだろう。
僕らもそのうちの一つの Field に車を入れ、駐車代金 $7 を払う。皆すでに水着を下に来ているのであとは弁当、飲み物、そして敷物などを持っていざビーチへ。多くのビーチがアルコール禁止の中で、ここは不思議と売店でビールを売っているほど寛容。その代わりラジカセ持ち込み禁止、ペット持ち込み禁止、となっている。夕日が海の彼方に沈む頃、犬と浜辺を散歩する・・・なんて絵になるのだが、衛生上の問題に加えて、子供が多いので安全性から禁止されているのだろう。チープなラジカセから流れるビーチの雰囲気というのもそれはそれで夏らしくていいのだが、全く音楽が聞こえず、聞こえるのは子供の歓声と波うちの音だけというのもとてもゆったりできる。
持ってきた弁当をわいわいつつきながら話したのは日本だったら海の家が建ち並んでいて、客の勧誘にうるさいよねー、なんてこと。でもその一方で僕らはそのにぎわいを懐かしんでいた。海の家では食事メニューに無いモノは無い、というくらい並んでいるが海でなければ不味いと感じるモノがほとんど。それでもあのカレーライスや焼きトウモロコシ、ところてんなんかが今はとても恋しい。
僕らは飲み物、スナック類、弁当などを持って行ったが各ビーチにハンバーガー、ホットドッグ、ソーダ、ビールの売店があるのでタオルだけ持っていけば十分楽しめる。時折ビーチには肩に大きなアイスボックスをひっかけたにわかアイスクリーム屋もやってくる。そんな呼び声でも聞こえなきゃ夕方までぐっすり寝てしまうほど。
大西洋の海は青いというより、すこし緑がかっている。じりじりと体が灼けるのがわかるほどの光線具合だったが、まだ水は冷たく、つま先を水に浸しただけで「ひゃー」という声が出てしまうほど。それでも子供達は元気に泳いでいた。
Manhttan から車で1時間ちょっと。車があるならお勧めのビーチだ。
郊外のレストランは Manhattan のそれとはひと味違って店内は広々、働いている人たちもフレンドリーな一面がある。また市内では見られないレストランなどもあるので、海の帰りにこういったところによるのも毎年の楽しみの一つだ。
僕らもこの日は New York では郊外にだけある Cheese Cake Factory というレストランで食事とチーズケーキに舌鼓を打って、市内に夜遅く到着。
8月になると New York の夏もカウントダウンがはじまっているのをそこかしこに感じられる。思いっきりこの夏を楽しまなきゃな。

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