例年、5月6月はからりとした晴天が続く、New York の四季の中でも特に気持ちの良い季節のはずなのだが、今年の初夏はまるで梅雨。それも特に週末になると雨ばかりで、つい家に閉じこもり気味。
そんな雨の日を抜け出して、Chicago に先月行ったときの写真を紹介しようと思う。( 2回か3回に分けて紹介の予定 )
写真はすべて Canon EOS 10D。

Chicago、Midway空港内のオブジェ。最初折り鶴かと思ったが、どうやら小さな飛行機の様だ。
久しぶりに Chicago を訪れたのは Memorial Day の連休。New York の天気予報では3日間と雨だったが、行き先の Chicago は晴天マーク。どうやら一番新しいデジタルカメラ EOS 10D も活躍しそうだ。旅行の直前に間に合った新レンズも持参して初夏の Chicago で使い勝手を見ることも出来る。
ところで今回の旅行先だが、知人が昨年家を買ったというので、週末遊びに来るよう誘いを受けていたのだ。とはいうものの Memorial Day の休みを前にして Chicago 行きを意識したのは2週間前。この時点で New York - Chicago の直行便は満席になっていた。
正確に言うと New York と Chicago を結ぶ直行便はあるのだが、当日まで2週間を切っているために値段の安い席や便は売り切れ、残っているのはビジネス客を当て込んだような$800以上もするような便だけなのだ。普段$200前後で往復できるのだから、この$800というのがとてつもなく高いのはわかってもらえると思う。さすがにこんな高額なチケットを買ってまで行くのは馬鹿らしいので、友達に「チケットがほとんど売り切れで、$800出さないと直行便買えないよ。今回はひとまず延期して9月の連休にしようか?」とメールすると、「 Chicago の空港を O'Hare じゃなくて Midway 空港で試してみたら?」と返事があった。早速、orbitz.com や expedia.com などで検索してみると、ATA という航空会社利用の飛行機でまだ直行便に席があり、値段も$300以下というのがちらほらでてきた。ATA ってどんな会社だろう、とホームページで調べていると、公式サイトでも航空券がオンライン購入できることを発見。しかも orbitz.com や expedia.com より同じ便でも安いのだ。ということですぐさまマウスをクリックして e-ticket を購入。
出発前夜。
近所に住む悪友の強い誘いに負けて、旅行前夜だというのにパーティに行ってしまう。雨が降っている上、場所が Brooklyn の DUMBO ( New York Watch で以前紹介済みのエリア ) ということもあって、車を運転して行く。これまでに昼間の DUMBO に来たことはあったが、深夜は初めてだ。もともとが倉庫街なので、煉瓦造りの建物が多く、周りは街灯が少ない。それに石畳は雨に濡れ、視界に入ってくるのは灰色や黒色と言った暗黒っぽい雰囲気。知らないで来たらびびってしまいそう。
そんな街中のとあるスペースを借り切ってパーティーだったが、翌朝出発が早いということで友人を残して朝2時過ぎにパーティを抜け、帰宅。部屋を片づけながら出発の荷造り開始。荷造りと言っても数日分の着替えとカメラ道具一式なのであっという間に終わる。
さてこの後出発まで一休みするか、とも思ったがいつもの僕の旅行のパターンで出発時刻が早いのだ。朝6時発の飛行機なので、国内便といはいえ2時間前までにチェックインせよ、と指示されている。となると朝4時だが、こんな早くに旅行に行く人はいないだろうと5時にチェックインすれば大丈夫なはず。でもって利用空港はうちからタクシーで10分ほどの La Guardia 空港なので4時半に家を出れば十分間に合うだろう。
これまでにも早朝出発のパターンを取ってきたが、何度も寝坊したことがあるので、最近は寝ないで出発することにしている。この日はインターネットしながら1時間半を過ごした。
朝4:30。大きな鞄を二つ抱えて表にでる。Queens でもこのあたりはイエローキャブがよく走っているので、この日はカーサービスを呼ばず、近くの交差点でタクシーを拾うことにする。手を挙げるまでもなく2台のタクシーがすぐに目の前に止まりそのうちの一台に乗り込む。「La Guardia まで」と運転手に行き先を告げると運転手は無言で車を走りせはじめる。
予想通り道は空いていて、空港まで難なく到着。チェックインカウンタも並んでいる人が数人しかいなかったのでこれまたすぐに完了。これまで「自分でパッキングしたか」とか「誰かに持ってもらったか」「荷物を預かってないか」なんていう質問を受けたけど、そんな問答が無意味ということでもう聞かれなくなった。その代わりにこの後のセキュリティが厳しくなっている。
La Guardia 空港では搭乗口に向かうまでに手荷物の検査があるが、さすがにイラク戦争当事国だけあってかなりタイトなセキュリティだ。911同時テロの後にも日本やカリブ海に旅行したが、ここまで厳しくは無かった。身につけている金属製のものはすべて取り外し、帽子も靴も脱ぐ。ベルトがないのでズボンがずり下がって歩きにくい。今回は2泊3日の短期間滞在なので荷物はすべて手荷物。着替えが入った鞄と、カメラの鞄の二つだ。幸いどちらもあけてみるような面倒なことにはならなかったが、人によっては荷物の中を探られている人もいて、ここを通過するにはとにかく時間がかかった。
朝の5時とあって、空港とはいえフードコートのほとんどはまだ眠っている。唯一コーヒースタンドと電子レンジで暖めただけのようなオムレツを出す店の2店しか開いておらず、朝食を食べずに来た人は眠たそうにしながら、仕方なく列に並んでいる。僕はといえばぎりぎりに空港に行ったので搭乗開始まで後わずかということもあってコーヒーだけ買って機内に持ち込んだ。

閑静な住宅地、といってもまるで森のようだが、その中を走る一本の線路。
今回利用したのは American Trans Air 機。通称は ATA と呼ばれているが、実は今回利用するまで耳にしたことがなかった。下に紹介した公式サイトにアクセスしてみるとわかるが、Chicago をベースにした中小航空会社の様だ。この航空会社のロゴがアメリカにしてはなんだか時代遅れのような気がして、そのせいか飛行機まで古いんじゃないかと思ってしまったのだが、CI マークをのぞけば飛行機も割と新しく、サービスも快適だった。シートは広いとは言えないが、全席皮張りで座り心地は良かった。New York、La Guardia 空港から Chicago の Midway 空港までは飛行時間2時間ほどなのでその間はドリンクサービスのみだが、これで不満に思う人はそんなにいないだろう。
最近はやりのディスカウント航空会社 Jet Blue と同様、この機でも降りる前にアナウンスがあり「降りる際には目の前のポケットなどからゴミを取り出して外で捨ててください」とあった。こうすることで清掃を極力減らし、短時間で次のフライトにまわすことができるので、その分をコストダウンにつなげているのだ。機内音楽サービス用のイヤホンですら、有償で聞く必要の無い人までその分を加算しない方針なのだ。ちなみにこのイヤホンは専用ケースに入っており、持ち帰ることができる。アジアのどこかの国で製造した安いものかもしれないが、見た目には結構しっかりしていた。ATA に載ったおみやげにはいいかもしれない。
うとうとしているうちに Chicago、Midway 空港に到着。定刻よりほんのちょっと早く着いた。
上にも書いたように今回は新しく買ったデジタル一眼レフカメラ EOS 10D とこれまた最近入手したレンズ EF 17-40mm F/4L USM での腕ならしというか筆ならしというか、とにかくどんな風に新緑の Chicago が撮れるかに重点を置いて機材を選んだ。
空港のセキュリティは厳しい上に今回は一眼カメラとそのレンズということでそれだけで前回より荷物が重い。そこで今回はコンパクトデジタルカメラを持たずに 10D だけで撮ることとした。ちょっとでも不穏な動きをしているととがめられてしまいそうで、今回は空港内での写真撮影を自粛。こんなときカード型デジタルカメラとか、携帯電話デジタルカメラとか、そうでなくても Powershot G2 あたりでも写真を見てるフリをしてぱしゃっと撮れてしまうのだが。
なので空港で撮った写真はこれ一枚だけ。出迎えの人たちが集まっているところなので、到着した人と写真を撮っている人もいるぐらいだから、ここは OK なのだろう。空港自体は最近化粧直しを済ませたと言うだけあってとても広くてどこもかしもぴかぴか。Chicago と言うと有名な O'Hare 空港が真っ先に頭に浮かぶが、こんな風に航空券が取れないときに、他の地方空港経由で Midway 空港から Chicago に入るのもおすすめ。ただし O'Hare は空港まで地下鉄が来ているので市内まで迷わずに座っていけるが、Midway の場合はバスかタクシーを利用することになるようだ。

Chicago郊外の家々はどれもが独自のデザインで、見ていて美しい。そのあたりの話は次回紹介予定。
僕の時計は土曜日朝8:30を指していたが、New York と Chicago では1時間の時差がある。この時間に空港まで車を運転して迎えに来てくれる友達には悪いなぁと思いつつ、現地時間の7:30AMに合わせた。
ATA 航空の 公式サイト
http://www.ata.com今回利用した Chicago Midway 空港の公式サイト
http://www.chicago-mdw.com/

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