飛行機の中でうとうとしたものの、ほとんど徹夜明けで着いた Chicago。友人の家に行くも、すぐに爆睡・・・
写真はすべて Canon EOS 10D。

歩道を歩いていてもその独特なたたずまいにフランク・ロイド・ライト設計の家だとすぐわかる。
連休初日土曜日の朝、7:30に空港まで迎えに来てくれた友人に感謝しつつ、早速車に乗り込んで友人邸に向かう。空港からは Chicago のダウンタウンを通り抜けていくことになるが、休日の朝ということで高速道路を走っている車も少ない。出発したのはどんよりした曇り空の New York だったが、ここ Chicago はどこまでも青い空が広がっている。
一般に Chicago の天候というと、「冬は凍てつく寒さで、夏は湿度が高くてうだるような暑さ」と誰もが言い、アメリカでは別名「 the Windy City 」と呼ばれるほどあまり良いイメージでは無い。実際 Chicago ダウンタウンのすぐそばにはミシガン湖が横たわり、この海とも思える巨大な湖から吹いてくる風が冬の Chicago を凍てつかせ、夏には湿度の多い空気を運んでくるのだ。
僕は今回で2度目だが、前回の夏も今回の初夏もそれほど不快だとは感じなかった。特に今回は雨続きの New York から行ったので、さわやかな青空が広がり、湿度もそれほど高くなく、涼しげなそよ風が吹いている Chicago の気候に魅了されてしまった。
見覚えのある高層ビルが建ち並ぶダウンタウンを抜けて、友達が家を買ったという郊外に着く頃には車の窓を開け、そこから入ってくる風が眠気を覚ますにはちょうど良い涼しさだった。
家に着くと簡単に家の案内をしてもらうも、寝起きの友人も僕もものすごく眠く、昼間でそのまま眠りこけた。
昼過ぎにもそもそと起きて、友達を見てみると呆れた事にまだ眠っている。一度目が覚めると眠れない僕はそのまま荷物の整理をして時間を過ごしていると、物音に気づいたのか、友人も起きてきた。
朝寝をする前にちらっと家の中を見せてもらったが、このあと本格的にいろいろ見せてもらう。僕もコンドミニアムか家を買いたいと思っているので、見る方もつい熱が入る。
ちなみにこれってアメリカの習慣と言っても間違いじゃないと思うのだが、家に遊びに来た友人にはかならず家の中を連れて回って「ツアー」することがおきまりのような・・・。初めて行くお宅でも「ここがキッチンで、ここがリビングルーム。でこちらがマスターベッドルームでこれがバスルーム」と家中のすべての部屋を見せてくれることが多い。さすがにどの部屋も請求書や読み捨ての雑誌なんか落ちて無くて、どのベッドルームもきちんとメイクされていてその点はさすがだと思うのだが。
うちだけかもしれないけれど、滅多にこない来客でも僕の両親はそんなにあちこちの部屋を見せていた記憶はないし、居間以外はいつも散らかっていた。それに比べるとアメリカのこういう家庭の各部屋はまるでショウルームの様だ。
話をもとに戻すと、友人の家は半地下、1F、2Fとそれぞれ別々のユニットになっていて日本で言うところの2世代ならぬ3世代住宅になっている ( アメリカではこういう家を 3 Family House と呼ぶ )。この3つのユニットをそれぞれ友人、家族、親類の3 Family が分けて住んでいる ( つまり僕の友人が大家で他の親類がテナントということになる )。僕も資金に余裕があれば、コンドミニアムの代わりにこういう形で家を買おうと思っているので、購入後にどんなお金がかかるのか、どんな手間が余計にかかるのかなどをいろいろ尋ねたりした。
「さて、Chicago のどこ見に行きたい?」
そう友達に言われて、ちょっと困った。というのは Chicago には数年前にも一度訪れていて、そのときにダウンタウンの観光などはさらりと済ませているのだ。見てみたいと言えば、今回のテーマは「家」。購入したばかりという友人の家も見ておきたかったし ( なので今回は友達の家で割とゆったりと時間を過ごした )、もう一つ見たいのが、実は前回あまり見ることの出来なかった Chicago 郊外の家で、特に Frank Lloyd Wright 設計の家だ。

元々ライトが設計した自身所有の家だったものが買い上げられ、今は一般に公開されている。
Frank Lloyd Wright ( 以下ライト) については僕も日本で特集番組を見たことがあるので知っている人も多いと思うが、アメリカの生んだ著名な設計・建築家で、その作品としては New York の顔の一つにもなっているグッゲンハイム美術館の建物などが有名。ライトは日本に滞在したこともあり、旧帝国ホテルも彼のデザインによるものだとか ( 実物は移転されて復元されているらしいが、僕は見たことがない )。
Chicago とライトの結びつきは、その日本滞在の前までさかのぼる。彼が住んだ Chicago の Oak Park には自身の家のみならず、いくつもの家の設計に携わり、その家々は今でも現存している。その中の一つが今回写真で紹介している家だ。前回 Chicago を訪れたときも Oak Park ではないが、やはり彼が設計した家の一つで今は博物館になっている建物の一つを訪ねた。建物の中は写真撮影が禁止なので今回は入場料を払ってまでは中に入らなかったが、庭園やロビー ( ここはチケットとおみやげの売り場になっている ) には誰でも入ることが出来る。
なんでこんなに詳しいかというと、単にライト博物館での説明員からとインターネット上の情報の受け売りなのだ。ちょっと日本語のページで検索してみてもかなりのヒットがあり、その中で三井ホームのサイト ( 下で紹介 ) ではわかりやすく彼の生涯を紹介している。

上に紹介した写真の4本(陰に入って見えないがそのすぐ後ろにも4本あるので、合計8本)の上にある装飾物のアップ。人間が膝を抱えている。

窓ガラスにこの直線的な文様が書かれているが、これもライト作品の特徴。
日本文化が彼に与えた影響は大きいとされ、彼と日本との結びつきはその後の家のデザインにも見ることが出来るらしい。直線的で鋭いラインを多様するライトのデザインにあって屋根は日本の家屋のように柔らかな傾斜を持ち、そこだけ日本の瓦屋根のように見えるものもある。
日本のガイドブックにも紹介されていると見え、この Oak Park にある一軒家を改造して造られたミュージアムにも日本からの観光客がかなり来ているようだった。それにしても Chicago のダウンタウンから車を飛ばして数十分かかるこんなところまで、みんなよくこれるなぁと変に感心してしまった。レンタカーでも無いとこれそうに無いのに。バスツアーでもあるのかなぁ。
せっかく案内してくれるので、ライトが設計した家を見に連れて行ってもらうことにした。偶然にも友人が家を購入したのがライト縁の地、Oak Park ということで実はとても近く、結局二日にわたって見て回ることになった。
今回紹介している写真もライトが自分自身のために建て、スタジオとしても使用した家で、現在はミュージアムとして一般に公開されているものだ。前回 Chicago を訪れたときに見に行った別のライト保存館では入場料を払って入ったが、今回は入場料$9をケチって、外観の撮影に徹することにした ( 笑 )。

その8本の柱のアップ。柱一本につき8羽のコウノトリが装飾されている。
さてここまで書いていてだいぶ長くなったので次回も Chicago Watch を続けて写真を紹介したいと思う。
ちなみに今回から少しフォントを大きくしてみました。この方が読みやすいですか?
Frank Lloyd Wright Preservation Trust の公式ウェブサイト
ここの「Home and Studio」をクリックすると、今回紹介した建物の内部の写真も見られます。
http://www.wrightplus.org/三井ホームのフランク・ロイド・ライト紹介のウェブサイト
http://www.mitsuihome.co.jp/FLWRIGHT/flw_top.htm

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