2003年10月アーカイブ

今年も紅葉が見られる季節になった。
New York の秋を紹介した映画は多いが、Manhattan でも紅葉が映える場所が多いからだろうか。

写真はすべて EOS D10 にて撮影。

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登り初めて30分後ぐらいに撮った写真。この時点でもかなり高いところまで登った気分になる。

Manhattan でもこれだけきれいな紅葉が見られるのなら、郊外に行けばさらにきれいな紅葉がみられるのでは?と思われる人もいるかもしれないが、まさにその通り。Manhattan から車を飛ばして30分もすればあちこちに雑木林を見ることが出来る。
Manhattan 北部の The Bronx をさらに北上し、Hudson River を越えるとそこは Upstate NY と呼ばれるエリアでスキー場なども多い。郊外からこの Upstate までやってくると雑木林から森林風景に変わる。New York に住むようになって毎秋のように訪れている場所がこの Upstate にあるのだが、それが今回紹介する Mohonk だ。確か昨年は行かなかったので New York Watch で紹介しなかったと思うが、過去の New York Watch で読んだことがある人もいるのではないだろうか?
ここは Manhattan から I-87 を車で飛ばすこと、2時間ほどで着けるので気軽に訪れることが出来る。今年も紅葉の時期を見計らい、友人数人とこの Mohonk に行ってきたのだ。天気の週間予想でも快晴を伝えていた。

さて土曜日当日の朝、近所に住む友人達をピックアップし、いざ出発。Queens からだと Triboro Bridge を渡ることで Manhattan を通らずに The Bronx に入ることが出来る。ふむふむ土曜日の朝なので道も空いていて、爽快に走れる。
途中最初に見かけたサービスエリアに立ち寄る。このあともう一つ二つサービスエリアはあるのだが早めの朝食だ。施設内に入って思うのだが、毎年ここを利用しているような気がする。というのはサービスエリアによって中に入っているテナントが違うのだが、ここはフライドチキンの Popeye とバーガーキング、それにシナボンが入っていて、毎年この3つのどれから注文するか悩んでいるような気がするからだ。
結局この場ではフライドチキンのファミリーセットのような巨大なセットを一つ購入してみんなで分けることになる。が頼んだのが大型の物だったので当然食べきれずお誕生ケーキが入ってくるような大きな紙の箱に入れて車の後部荷台に積みこむこととなった。だから1人2ピースもあれば十分だって言ったのに(笑)。

サービスエリアを出てまた高速道路 I-87 を北上。予定では1時間ちょっとで到着する予定なのだが、なんと超渋滞。途中工事を行っていて車線が減っていたり、高速道路警察に速度違反で捕まった車を見るための野次馬渋滞 ( Rubbernecking ) があったせいもあるが、渋滞は結局高速出口の New Palz まで続いた。どうやらこの方面が人気が出てきたため、ドライブで訪れる人が多くなったからのようだ。結局1時間以上も遅れて到着。
以前来たときは New Palz の町にあるパンプキンピックアップの店に立ち寄る余裕があったが、Mohonk までどうやら渋滞が続いているようなので、これ以上遅れるわけには行かない、と今回は素通りすることに。
毎回訪れている登山口 ( ここにはこの山の自然保護を目的にした施設がある ) に立ち寄り、ここに車を駐車するのだが、今年なんとそこでも渋滞。今まで駐車場はいつもがらがらだったのに、この日は道路にまであふれている。のろのろ進んでやっと駐車場係りのおにーちゃんに尋ねると「さぁほとんどの人が今から登り始めましたから、駐車の空きが出るのは2時間から3時間後でしょうか?」という。朝9時過ぎにうちにでたのに、この時点でもう2時近く。山頂まで歩いて1時間以上かかる上、このおにーちゃんによると「6:30PMを過ぎると真っ暗になるのでそれまでには戻ってきてください」とのこと。今出発しなければとうていその時間にはここに戻ってこれない。でも駐車場の中は先客の車がうろうろ回って空きを探しているし、僕らの後ろにはまだあとから来た車が列を作り始めている。どうしようかと思っていたところ、同行の友人が「あそこはどうだ」と指さした場所があった。明らかに駐車用のスポットではなく、山に向かうトレイルと駐車場の間の車1台分のスペースで、ここいくら何でもまずいだろう、と思っていると、この友人、先ほどのおにーちゃんに掛け合ってあっさりと「OK」を貰ってきた。

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本格的にロッククライミングする人たちはここ写っていないもっと高いところにいて、ここにいるのは右側の低い石を使って練習している人たち。


近くで先ほどから待っている車があり、その人達の冷たい視線を感じながら「まあここの係員が言いと言うんだからいいか」とぱっと停めてしまう。

車を停めて後部荷台から皆がそれぞれ荷物やジャケットなどを取り出し、いざ出発。その前にここの施設に寄って登山料を払わなくてはいけない。ここは州立公園に指定されており、その管理費用に充てられるとのことだ。かつては$5ぐらいだったような気がするが、今年はとうとう $8。ちょっと高いなぁと思いつつも、素直に支払う。ここはそれに見合うだけの価値があるのだ。お金を払うと大きなステッカーをくれる。これを服でも鞄でも貼り付けて出発しなくてはいけないのだ。
登りはじめはそこらに転がっているような石で出来た階段もどきをかなり登ることになる。実はこのハイキングではここが一番きつい。登っている間にもうすでに息が切れる。さすがに手を付いて登る、と言う必要はないがカメラを背負っているとかなりの苦痛だ。もちろんかなり急なので写真を撮るのもままならずここでの写真は一枚もない。
その階段を登り終わるとなだらかな砂利道の途中に出てくる。ここからはこの砂利道を使って山頂に向かうが坂の角度もそれほどきつくないため軽口をたたきながら登る事が出来る。ここには係員の人がいて、道案内をしたり簡単な注意を教えてくれる。この日は「熊がでるかもしれない」ということだった。そのあと1人ずつ例のステッカーが付いているかどうかを確認して、いざ出発。

ここからは森の中を抜けたり、小川のある景色を通り抜けたり、牧場の横を通り抜けたりと見ていて飽きの来ない景色がつづく。途中遙か下の登ってきた景色も見える。またトレイルの反対側は切り立った崖がそびえ立っていて、ロッククライマーがたくさん崖にいるのが登山道からも見える。


ととここまで書いてちょっと長くなったので残りは後編に回そうと思う。次回は写真を中心に紹介する予定です。

最近見た映画2本がたまたまだが、なにかしら日本に関係のあるものだった。アメリカ映画での最近の日本の描かれ方とは・・・

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Kill Bill映画入場券の半券。広告にはカタカナがそのまま使われ「キルビル」と書かれている。

この一週間に見た映画が2本ある。「 Lost In Translation 」と「 Kill Bill 」だ。中身の全く異なる映画だが一つだけ共通していることがある。それは「日本」と言うキーワードでつながっていることだ。
このサイトを見てくれる人の中にはアメリカに住んでいる人もいて、まだこの映画を見ていない人もいるだろうし、日本での公開スケジュールもよく知らないので万一日本での公開がされていないとしたら、やはりネタバレはするわけにはいかない。となるとあまり詳しくはここでは書けないが、どちらも日本を大きく取りあげ、日本での撮影も敢行している。アメリカ人にしてみたらたまたまこの時期、日本に関する映画が2本も公開になっており、どうしたんだろうと思うかもしれない ( ちなみにこのあとにはトム・クルーズ主演作品、Last Samurai の公開が控えている )。

「 Lost In Translation 」のあらすじはこんな感じだ。アメリカの映画俳優が日本の酒造メーカー ( サントリー ) のテレビコマーシャルと広告撮影のため、1人で来日。もちろん撮影現場には日本人の通訳が付くのだが、現場の勢いに呑まれて通訳の女性もあたふたしながらの通訳で心許ない。そんなとき宿泊している新宿の高層ホテルのバーで、たまたま1人のアメリカ人の女の子と出会う。仕事でたまたま来日しているフォトグラファーである配偶者に同行してきているのだった。主人は昼寝も夜も仕事でホテルに帰ってくるのは深夜・・・そんな2人がバーでたまたま出会ったのもおそらく言葉も通じない外国での疎外感という共通の想いがあったからだろう。監督はソフィア・コッポラで、父はあの有名なフランシス・コッポラ。

この映画は全編日本ロケ、しかもその大半が東京ということもあってなじみの場所がいくつも出てくる。ただその映像を見ているとどこか別の国であるような錯覚も覚える。というのは仕事でアメリカからやってきた俳優の目から東京という町を見ているので、映画の中の東京がそんな観点から撮られているので。渋谷や銀座のきらびやかなネオン、渋谷の若者文化、それにパチンコ屋など東京の人から見たらなんて事もない風景が新鮮に紹介されている。日本人に取ってみれば自分もその風景を構成する一部のはずなのだが、この映画では第三者的に東京を眺めることが出来る。映画の中で、この映画俳優が日本のバラエティ番組に招待されて司会者とトークショウを繰り広げられるシーンがあるのだが、僕は最初これを「笑っていいとも」のパロディなんだな、と思っていた。事実一緒にこの映画を見に行った友達が「このトークショウはホンモノ?」と横から聞いてきたときには「こんなの見たこと無いよ、たぶん偽の番組だよ」と言ったのだが、後日会社にいる他の日本人 ( 日本から長期出張で来ているので少し前までの日本の事ならよく知っている ) に聞くと、なんでも実在の芸能人で実在の番組だとか・・・。面識もない日本人の司会者がこの俳優と旧知の仲であるように振る舞っているシーンがあり、いかにも日本の芸能界、みたいな描き方をしていたので、架空の番組だと思ったのだ。ちなみにこれと似たシーンはアメリカの映画でよく見られる。たいてい無名な主人公がお金持ちになるとか有名になると、ジェイ・レノのトークショウに呼ばれて話しをするシーンや Newsweek の表紙に顔写真が飾られるシーンがあるが、あれの日本語版を意識して作ったのではないだろうか。そう考えるとジェイ・レノ並の大物司会者だったのか、と妙に感心してしまう。あのくねくねした人は有名なんですか? > 日本で見た人?
ちなみにちょっと誇張しすぎなんでは?と思うシーンもあったりするが、全体を通してみると現代の日本を象徴するようなシーンが多く、日本人としてはこの映画での日本の描き方に好感が持てた。

でもう一方の「 Kill Bill 」だが、こちらはもう滅茶苦茶だったりする。まあこれはそういう映画だから日本人としても時代考証やロケーション・登場人物の設定に無理があるのはよくわかる。
「 Kill Bill 」は Quentin Tarantino が監督をしている映画なので、見る前から何かしらのショックはあるだろうと思っていた。「と思う」と書いたのは珍しいことにここ数ヶ月映画を見てなかったので予告編も見てなかったのだ。ただ友達との会話などからこれも日本でロケをした映画とは聞いていた。
ストーリーだが、こちらは紹介するほど中身がある映画ではない。いわゆる復讐劇で、単純明快。だからといってつまらないといっているわけではなく、これはそういうたぐいの映画としてみれば立派な娯楽映画だ。準主役は Lucy Liu の名前が見えるが彼女は中国人と日本人のミックスという設定になっている。おそらく脚本が日本を舞台にしていたので最近当たり役がおおい彼女に白羽の矢がたったのだろう。
日本人俳優では千葉真一が「ハンゾウ・ハットリ」なんていう名前で登場しているが、びっくりしたのは Lucy Liu のボディガードを勤める女子高生役 GOGO の顔に見覚えがあったのだ。誰だったっけかな?と思って映画を見ながら考えていると、あのバトルロワイヤルでランナーの役をやっていた子だ!と思い出した。隣で見ていた別の友人もうちで BR の DVD 英語字幕編を見ているのですぐに気が付いたらしく、「この子、見たことがある」と言うほど印象に残る役だった。
この映画でも日本ロケの箇所が出てくるが、こちらは「 Lost In Translation 」をさらに誇張した扱いになっている。特に最後のシーン ( これはあまり詳しく書かないが ) のレストラン・宴会場などは果たして日本だろうかと思うほど。
この映画を見ていて気が付いたのは、日本でのロケ、日本語セリフの多用、日本人俳優の登用ではなく、映画そのものが今の日本を象徴しているな、ということ。映画の進行はまさに RPG ゲームの様だし、剣を使った戦闘シーンはファイティングゲームそのもの。アングルもゲーム的だし、繰り出される技もまさにキーパッドを連打して出す高度なものと言った感じ。出てくる登場人物がそれぞれ異なる武器を持っているという設定もファイティングゲーム的だと思う。極めつけは最後のシーン。情景だけ見るとセガのまるでバーチャファイターみたいだ。
それともう一つはバトルロワイヤルに出ていた子がこの映画に出ていることからもわかるが、おそらく監督は BR も見て大いに参考にしたのではないだろうか。高校生による無表情の殺人シーンというのはかなりショッキングだったようで、この映画でもかなりの時間がこのシーンに割かれている。
そんなことから、日本のロケそのものは現実離れしているものの、この世界観というのはある意味あたっていると僕は思った。

ところでこの二つの映画では、日本語がかなり多く出てくる上に、英語の字幕すら表示されない箇所があったりする。日本人はそのセリフを理解できるかアメリカ人にとってはまったくちんぷんかんなところだが、おそらく監督は日本語の発音がこのシーンでは重要で、中身にはこだわらなかったところなのだろう。そう思ってみると日本語にどんなイメージを持っているのか、想像しながら見るのもおもしろい。今や日本の製品を持っていない家庭はないくらいアメリカ中に普及しているが、それでもよく「日本の国のイメージが湧かない」と言われる。おそらくこの字幕なしの日本語シーンというのも「日本のミステリアスさ」を醸し出すのに一役買っているのではないかと思えてくる。前者ではこのミステリアスが主人公や観客に対して疎外感のようなものを感じさせることに成功し、後者の映画では日本の不気味な怖さを演出するのに成功している。

映画の中での日本の取りあげ方が昔の映画のように中国や韓国と誤解しているように描かれることは無くなり、逆にアメリカから見るとテクノロジーの進んだ国として見られるようになり、考証もそれなりに正しい。が正確に描写されたものがアメリカ人にとっては新鮮に見えるということは、まだ日本がそれだけミステリアスだということにもなる。僕も今回、変わった見方で日本を見ることが出来て不思議な気分になった。
これらの映画、日本人には二度おいしいかもしれない。

El Museo Del Barrio

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10月にもなり、あちこちで暖房が入り始めた New York。今年は夏らしい夏の日が少なかったが、もしかして秋まで急ぎ足で通り過ぎてしまうのだろうか。

写真はすべて CANON EOS 10D にて撮影。

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El Museo Del Barrioの外観。

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ロビーの様子。と言ってもぽつんとグッズストアが一軒あるだけだ。

秋と言えば食欲や運動、それに芸術をイメージするが、それは夏の暑さが無くなって食欲回復、涼しくて動きやすい、物事に集中しやすいことから人々が活動的になるのだろう。
僕の場合は夏でも食欲はあまり落ちないので食欲の秋を満喫できないが、先日アートがらみでおもしろいことがあったのでその話を紹介しよう。

僕の場合、美術館や博物館は予定していくことなんかほとんど無く、まして特別展なんかをこまめにチェックしているわけではない。どちらかというと無頓着な方だが、友人に誘われればおもしろそうなのでたいてい付いていく。がこの日はめずらしく僕からここに行こうと提案したのだ。

とある土曜日、いつものように遅く起きてコーヒーを飲んでいると友達から電話がかかってきた。「午後なんか用事ある?」
特に無いけど、写真でも撮りに行こうかなと思っていたところだ。
そういうと「じゃあ遊びに行こうよ、今日本から友達が遊びに来ているんだけどどこか見せて回れるところ、知らない?」と言うので「昼間に行くところって言ったら、美術館や博物館があるけどもう行ったんじゃないかな?」と答えると、その日本からの友人は珍しいことにまだ一つも回っていないという。じゃあ行ってみようか、ということになりいつものようにメトロポリタン美術館やグッゲンハイム美術館、それに Queens にある MoMA などを紹介したあと、「あ、これは僕もまだ行っていないんだけど、Spanish Harlem にあるスパニッシュカルチャーの美術館があるよ」と言ったところ、「それに行ってみたい」というので3人そろって行ってみることにした。僕は内心ほくほく、「これで New York Watch ネタがまた一つ出来た」と思っていた。

確か以前クルマで通ったことがあるのでだいたいの位置は覚えていた。確か100th よりちょっと北の5番街沿いだった気がする。そうクルマを運転している友達に伝えると5番街を北から降りてくると、ちょうど104th Street のところでその建物は見つかった。その大きさから判断して元は学校だったんではないだろうか。

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El Museo Del Barrioの外観。

中に入るとすぐ左手に売店があり、ここでは主に Puerto Rico や Dominican Republic などカリブ海ラテン文化に関する音楽 CD や民芸品、それに写真集などが見受けられた。中に入るにはこの売店のキャッシャーでチケットを購入することになる。入場料として$6 を払うとメトロポリタン美術館でくれるようなクリップをくれるのでこれを体や手持ちの鞄などにくっつけておく。
僕はこのときカメラの入ったバッグを持っていたのだが、入り口で「この大きさのバッグは入り口で預けて欲しい」と言われ、クラーク ( というほど立派なものではなかったが ) に預けた。

さて肝心の展示だが、外から見るとこの建物は10F 以上もある建物なのでさぞかし中は広いのだろうと思いきや、展示は1F だけで、しかもかなりの面積は現在改修中とのことで、完成は2005年の予定となっていた。それもあって展示はほんとに限られたスペースで行われている。
この美術館に入る前に想像していたのは、美術館というより博物館的なものを考えていて Puerto Rico や Cuba、Dominican Republic などの島々の歴史的な出土品とか現代にも伝わる民芸品などだった。ところが実際にはそうではなく、カリブ海出身またはアメリカ生まれのヒスパニックアーチストの作品を展示する美術館となっている。僕らが行ったときに特別展として展示していたのは、左に紹介している Rafael Tofino というアーチストの作品だった。紹介文によるとこの人は New York 生まれの Puerto Rican で Puerto Rico とアメリカを行ったりきたりしているようだった。というのも彼の描いた作品の中には Puerto Rico の Old San Juan などで描いたものが多く、また Puerto Rico から New York に住む自分の息子宛に送った手紙などが展示されており、Puerto Rico に住まいがあるのは塑像にかたくない。
この Rafael Tofino と言うアーチストのことを知らずに見に行ったので、良い意味で予想を裏切られる作品ばかりで最初から最後まで飽きずに見て回れた。特にペイントだけでなく、版画にも力強いタッチのある作品があり中でも1900年代初期中期のコーヒー農場の様子には勢いに圧倒されるほど。
また道ばたで拾ってきたよう石や瓶のかけらにも絵を描いた物がコレクションされており、この人の活躍はアトリエだけではなかったことがよくわかる。
それから手紙が展示されている、と書いたがこれは封筒にも丁寧で緻密な筆のタッチで Puerto Rico の様子、自画像などが描かれているのだ。これを受け取ったらさすがに破いて開こうとは思わないほどだ。

入ってから1時間弱ですべての作品を見終え、入り口で預けた荷物を受け取る。美術館を出たところで「せっかくだから Spanish Harlem で食事でもしていこう」ということになり、友人の車に再度乗り込み、このあたりをうろうろ走ってみた。
すると Puerto Rican レストランと書いてある雰囲気の良さそうな店を見つけ、近くでクルマを停めて行くことになった。レストランそのものについては近いうちにヨシュランで紹介する予定なのでここでは詳細を省くが、クルマを停めてからレストランに向かって歩いている途中、小さなギャラリーを見つけた。
2人の友人は僕の先をすたすたと先に進んでいってしまっていたで、「ちょっとここに入ってみようと」 と声をかける。

なんといっても Spanish Harlem にギャラリーが出来ていること自体、このあたりの治安がだいぶ良くなっていることを物語っている。
中は CG や写真をベースにデジタル加工したプリントや、またモニターそのものに動画が表示されているなど、ちょっと Herlem で見るとは思わなかったような展示物だ。友人とこの小さなギャラリーの中の物を見ていると、ここに勤めている女性らしき人が話しかけてきて、いろいろ説明してくれた。そのうち奥まったところにある、5~6台の PC があるエリアを案内してくれ、「ここにある PC はみんなインターネットにつながっていて、うちのオンラインギャラリーが見られるんですよ。ちょうどこの近くの美術館でやっている Rafael Tofino の作品も見られます・・・」と言う。
「あ、僕らたまたまその美術館から出てきたところなんですよ」と言うと「あらまぁじゃあこの人を紹介しなきゃ」と行ってその女性はギャラリーの入り口の方に立っていた男の人二人を連れて僕らのところに戻ってきた。そのときの記念撮影が下の写真だが、男性二人ともアーチストだそうだ。特に驚いたのは向かって左側年配の男性は Rafael Tofino の息子ということで彼自身もペインターということだ。美術館に Rafael が息子宛に書いた手紙が展示してあったことを話すと、「ああ、あれは僕宛じゃなくて兄弟に宛てたやつなんだ」というが、それでも楽しいハプニングになった。
このギャラリーは米国に住む、Puerto Rican アーチストを応援する目的で開かれているようで、夏には道路向かいの公園を使って映写機で野外映画祭も行っているとか。真ん中の女性 ( あとで聞いたことだが、彼女は Puerto Rican-Philipino ということだ ) が僕らにいろいろ説明を方だが、「もうすぐ映画のオーディションもやるんだけど来ない?」と誘ってくれる。でも英語だって満足にはなせないのに、ラティーノ向けの映画ならスペイン語も出てくるだろうし。あ、その前に顔か(笑)。

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ギャラリーの人たち。

このあと、先ほど見つけた Puerto Rican レストランに行ってカリブ海料理を食べる。この日はなんともラテンの一日となった。しかも楽しいハプニングというおまけまで付いて面白い一日になった。こんな風に普段足をのばさないところに行くと予想の付かないことが起きるから楽しいんだな、New Yorkは。

1230 Fifth Avenue at 104th Street, NYC - 10029
t: 212.831.7272 f: 212.831.7927 e: info@elmuseo.org
公式ウェブサイト
http://www.elmuseo.org/

ギャラリーのホームページ
http://www.prdream.com



ところで New York Watch ですが、今月と来月、それと12月はちょっと忙しくて更新回数が減ってしまうかもしれません。が細々とは続けますのでこれに懲りず見に来てください。

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