日本ではネットオークション イコール ヤフオクといってもいいほど広く認知されているオークションだが、実は僕も一度だけ利用したことがある。数万円のものを落札したのだが、それはもう2年くらい前のことだ。それからずっと遠ざかっていた。
ネットオークションというと(たぶん日本もそうだと思うが)、全く利用しない人と常用する人の二つに大別できるようで、あまりその中間の人っていないようだ。つまりはまっている人は、とことんはまっているってことかもしれない。日本に一時帰国するとコンピュータ関係の書籍売り場も必ず目を通すのだが、ヤフオクに関する書籍が多くてびっくりした。攻略法はもちろんのこと、商品を高く落札させるための写真のテクニックの本も見かけた。また違うところではヤフオク用のフリー、シェアウェアなんかもあったりして、それだけ利用形態がいろいろあり、操作も複雑になっているのかもしれない。
アメリカではどうかというと、米国 Yahoo Auction より、はるかに eBay の方が広く利用されているようだ。たしか日本にも一度 eBay が進出したが、撤退を余儀なくされたが、アメリカでは逆に一番の大手となっているのだ。
もともとネットオークションもアメリカから日本に入った来たものだから基本的な仕組みは同じである。違いといえば支払いや発送などで、日米文化の違いから生じたものだ。
日本では銀行や郵便局の振り込みというのが一般に定着しているが、アメリカでは未だに小切手が使われる。もちろん公共機関への振り込みで振り込みができないわけではないし、個人口座感で振り込み ( Wire Transfer ) ができないわけではないのだが、多くの人は小切手の使用を好む。がそれではネットオークションでの金銭授受時に面倒が発生する。また小切手不渡りなども起きないとは言えない。
そこでよく使われるのが PayPal である。僕も大昔に一度口座を開いたのだが、必要に迫られて口座を開いて一度送金していらいこの4~5年使っていなかった。
PayPal とはお金の振り込みと受領のシステムだが、他と大きく違うのは振り込み時に相手の口座番号を知っている必要はなく、単にメールアドレスだけで送れるというものだ。これはあらかじめ PayPal にメンバー登録するに際して全員が自分のクレジットカードや銀行の口座番号を登録するから可能なのだ。
つまり僕が友人の A さんに送金したいというときは、A さんのメールアドレスだけがわかればよい。PayPal のホームページに行き、そこで A さんのメールアドレスを記入、そして振り込みたい金額を入力すると、その金額が僕の銀行の口座から引き落とされる。このとき A さんに PayPal からメールが届き、入金があったことを知らせる。A さんは自分の ID で PayPal にログインし、そこにプールされている金額を自分のクレジットカードに移したり、登録されている自分の銀行口座にお金を移すことができるというものだ。
この仕組みだと、相手に名前や住所、それにクレジットカード番号や銀行の口座番号などを伝える必要がないので、高いセキュリティを保つことが出来る。
ちなみにこの PayPal、今は eBay に買収されているようで、さすが eBay と言ったところか。オークションで買ったアイテムのやりとりにこの PayPal の振り込みシステムはとてもよく向いている。誰が振り込み先のメールアドレスだけでお金のやりとりができる時代がくると予想したことだろう。相手の素性もわからず、実際にお金を数えて紙幣で渡すでもないので、高額でも金銭感覚が麻痺してしまいそうなシステムでもある。
でなんでネットオークションや PayPal のことを急に取りあげたかというと、友人の1人がちょっとしたコレクターで、あるアイテムに関してはそれこそ10万円、20万円もお金を費やしてもおしくない、というほどオークションに凝っているのだ。この間もとある怪獣人形をヤフオクで競り落としたばかりだった。彼はアメリカ人なのだが、こういったものをコレクションしているだけあって自分の好きなアイテムの漢字名は読めるし、ひらがなとカタカナぐらいなら読める。がさすがにオークションで支払いの段階となると入札者と直接やりとりをしなくてはならないので、そこで何度か僕にヘルプを頼んできたという訳なのだ。出品内容を翻訳したり、落札後出品者と連絡を取るのはかまわないのだが、大変なのは支払いとアイテムの受け渡し。ヤフオクに問い合わせたところ、クレジットカードの名義が漢字、ひらがななど日本語で登録していないものはヤフーペイメントでも通らないとかで、この友人のクレジットカードはもちろん、僕のクレジットカードも使えない。苦肉の策で僕の日本の郵便局の口座から代理で振り込み、その代金を PayPal で友人からもらっているのだ。友達は僕に円で支払ってくれるのだが、困ったことにこれをチェックにして日本で換金しなくてはならない。まあ入用な口座ではないので次回日本に帰ったときに小切手を持っていけばいいのだけれど。
支払いに続くやっかいな問題は荷物の発送手段。日本からアメリカへは一般に保険がかけられ、荷物の追跡ができる EMS がいいのだが、重さで課金されるため、ものによっては軽く5000円を超え、一万円近くになるものも。それでもクロネコヤマトや日通の海外便より安いのだが、落札金額より高くつくものもあったりして、僕からすれば「なんだかなぁ」と言う感じ。それでもいい、と友達は言うのだがこれはコレクター故の金銭感覚なのだろう。
おかげでとたんに日本のヤフオクやアメリカの eBay のシステムについて詳しくなってしまった。
ちなみに僕も友達が eBay にアクセスしているのを見て一つ用語を学んだ。それは "NRFB" という言葉。この言葉、コレクターズアイテムのところでやたらと出てくる。この友達に聞くと、「Not Removed From Box 」ということだ。日本で言うところの「未開封」ということになるらしい。
日本では高く売れそうもないものも、海外では予想外に高い値段をつけるものもある。郵便局の EMS 便を使えば軽いモノなら1500円ほどで日本からアメリカまで届くので ( 印刷物や書籍ならもっと安い ) 家で眠っている面白そうなアイテムがあったら、気軽に海外のオークションに出品してみてはどうだろうか。
友達の eBay アクセスを横でみていて分かったのは、特に高い値段が付くのは日本で限定発売されたコレクターズアイテム。
うまく写真さえ撮れればあまり詳しい英語の紹介文はいらないのだ。
ヤフオクだけでなく、アイテムによってはぜひアメリカの eBay にも挑戦してみると楽しいと思う。その際、箱から出していない新品だったら是非「NRFB 」を試してみてね。

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