日米BSE騒動

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U.S. FrontLine


検査対象30万頭に拡大か 米、BSEで週内にも発表

更新2004年03月10日 11:13米国東部時間

 米農務省は、初の牛海綿状脳症(BSE)発生を受けた検査体制の拡充に向け、病気の兆候が見られる牛に対する事実上の全頭検査を実施することを週内にも発表する見通しだ。AP通信が9日伝えた。関係者の話として、検査対象は年間20万†30万頭に上る可能性があるという。

 米国では今まで年約2万頭しか検査をしてこなかったが、BSE確認後、4万頭程度へ倍増を表明。検査体制の不備を理由に日本が米産牛の禁輸措置を続けていることから、ベネマン農務長官はさらに上乗せする意向を示唆していた。

 ただ米国では年間約3500万頭が処理されており、伝えられた検査内容で食肉の安全を確保できるかどうかは不透明だ。

 農務省は既に、正常に歩けない「へたり牛」を食用から全面除外する追加安全対策を公表済み。へたり牛は全米で年15万~20万頭発生しており、BSE感染の危険性が高いとされる。しかし報道された拡大検査の対象にへたり牛が含まれるのかなど、詳細は分かっていない。(共同)

僕がこちらにいてアクセスできる日本のメディアは限られていると思うので、実際にどれぐらい大きく取り上げられているのか、テレビで長く時間を割いて報道されいるのか、新聞でも広い紙面で取り上げられているのかわからない。アサヒコムやヤフーニュースではどの記事の大きさも同列に取り扱われるのでその重みが伝わらないのが、ちょっと悩ましいところだ。
がアサヒコムでも毎日のように「吉野家で豚丼販売開始」とか「松屋で牛丼復活」なんてニュースが毎日掲載されるのをみると、ちょっと考えさせられることがある。

まず平和な感想として「日本人ってほんとうにこんなに牛丼が好きだったっけ?」ということ。
まあこれは僕自身やたまたま僕の友達がそんなに食べないだけであって、他の人は圧倒的に牛丼を支持しているだけの話かもしれないが、それにしても毎日新聞(サイト)に載るほど吉野家の牛丼を日本人はこよなく愛していたのか、というのが実に意外だった。
牛肉の流通が途絶えて、牛丼がいつまで提供されるかの予測から、新メニュー追加、それに新メニュー追加後の売り上げから、さらに新メニューの値下げキャンペーンまで逐一伝えている様は、日本人が牛丼のとりこになっているのではないとしたら、まるでメディアが無償で吉野家救済キャンペーンでも張っているか、無料で CM を流しているのと同じではないだろうか?
牛肉消費が落ち込んで、経営危機になっている上に、アメリカからの牛肉輸入が止まって深刻な状況なのはわかるが、それは吉野家(と他の牛丼チェーン)だけではないのだ。それこそ個人経営の焼き肉屋など無数につぶれたことだろう。

それともう一つ気になったのは牛丼が食べられなくなると知ってたくさんの人が吉野家に足を運んだというニュースや、いまでも牛丼が提供されている築地店のニュース。
これってアメリカからの牛肉輸入が禁止されたあとにも売られていた牛丼ながら、すべて米国産の牛肉のはず。ということは全頭検査をしていない牛肉なのだが、それを知った上でみんな食べに行っているということだ。インターネット動画ニュースで見る限り町の人の意見は「牛丼が食べられなくなるのは寂しいので、早く輸入を再開させてほしい。でも狂牛病は怖いから全頭検査要請を日本政府はこれまで通りアメリカに続けて欲しい」というようなコメント意見が多かった。
でもあの牛丼最後の行列に並ぶ人たちは少なくとも検査済みの牛肉でなくても、OK と言っている人たちであって、気にしていないことになる。ほんとの所はどうなんだろう。

・・・と、最近のメディアにおける吉野家のとりあげかたにちょっと疑問を抱いた次第。

BSE にまつわる疑問はアメリカでもふくらむ一方。

上の記事はアメリカの BSE に関する最新ニュースだが、かなり恐ろしいことが書かれている。
まず現在の検査割合だが、たったの0.06%しか対象にしてなかったということ。
つぎに対象の数を30万頭まで増やすと言っても、それでもたったの0.87%にとどまること。
さらに怖いのは「へたり牛」のくだり。BSEの可能性が高いとされる「へたり牛」、これは歩けない牛とかよろよろする牛らしいんだけど、これが年間15万頭から20万頭も発生したとは!
つまりへたり牛が毎年20万頭ちかく発生していたにもかかわらず、「疑わしい牛」として2万頭しか検査せず、しかもそのうちのいくらかは知らないけれど、最近まで出荷されていた、という事実。

そもそもアメリカは日本での狂牛病発生以来、牛肉やら牛脂関連製品の輸入を全面的に停止している。そのおかげでしばらくシチューの素などが日本食料品店から姿を消していた時期があったほど。
全頭検査している日本の牛肉とその製品の輸入を制限したまま、アメリカは日本に輸入再開に向けて圧力をかけている。しかも牛の全頭検査はしないのだ。
つまりより安全な日本からの製品は流通させず、危険度が高いと思われる国内牛肉にはそのまま規制をかけていないこの国は、消費者権益より生産者権益を取っているにほかならない。値段が高くならないよう、ということや市場パニックになるから、というのがその理由だとして、消費者の利益を守るためだというなら、それは間違いだろう。

日本から旅行できた人が「今、日本は狂牛病騒ぎで牛肉が食べられないからさぁ」といっておいしそうにステーキをほおばっていたが、今のところ一頭しかしか見つかっていないとはいえ、食の安全度から言えばたぶん日本の方が上。
日本で食べずにアメリカで食べる事の方が実はコワイのである。

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コメント(2)

吉野家とかの牛丼は極めて安いと思いますが、スーパーマーケットに行くと牛肉は鶏肉や豚肉より高いので、すき焼きやしゃぶしゃぶ以外の料理ではなかなか牛を買わない人も多いのでは?私自身、外食で食べる以外は自宅では牛肉を料理することはまれです。

Mochaさんありがとうございます。
やはりそうですか。インターネットで日本のニュースを見ていると「吉野家に牛丼求め行列」とか「オークションに冷凍牛丼○○食出品」なんかのニュースばかりが目に入って、それを読むとどうもにわか牛丼ブームがやってきたんじゃないかとさえ、思えてしまいます。
早く安心して食べられるようになるといいんですが。

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このページは、hiroが2004年3月11日 14:59に書いたブログ記事です。

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