AXIM X50vの日本語化 3

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3 wince.nlsとフォントの転送・設定
さていよいよ X50v の画面に日本語を表示させるための最終作業である、wince.nls とフォントファイルの設定だ。ずっと参考にさせて貰っている TK-BLOG さんの「 Axim X50v 日本語化手順 まとめ」では、手順4に相当する箇所だ。
この中で TK-BLOG さんは MS ゴシック系フォントを X50v に転送して使う方法を紹介してくれているので、ここでは折角だから違うフォントを使った例を紹介したい。

僕が X50v で使ってみたいと思っていたのは Mac OS 系で使われている Osaka フォントか、シャープの携帯電話などに使われている LC フォント系のデザインだった。そこで両方のファイルサイズを比べてみるとやはり美麗な Osaka フォントは大きいので X50v の負担を考えると残念ながらあきらめざるを得ない。
ちなみにフォントファイルは、X50v内の \Windows ディレクトリ下に格納しなくてはならず、またフォントは Pocket PC 2003 SE OS が起動すると自動的にメモリに読み込まれるため、もともと64 MB のメインメモリしかない X50v では残りのメモリでアプリが使用することを考慮するとできるだけコンパクトに納めることが望ましいようだ。
Pocket PC 2003 には最初から MS Word や Excel もどきの Pocket Word や Pocket Excel が着いてくるのだが、このアプリを多用する人で多種類のフォントを使いたいという人でなければ一つの日本語フォントだけ X50v にインストールすれば十分ではないかと思う。
ちなみに現在発売されている Pocket PC 2003 SE PDA の中にはメインメモリが128 MB のモノも出てきている。僕も次に買うとしたら、128MB のものにすると思う。64MB ではすぐにメモリ不足に陥ることが多いのだ。

早速 LCフォントをPC にダウンロードする。LC フォントファイルイメージは以下のサイトの一番最後の行にそのリンクがある。

Macの見やすいOsakaフォントをWinで使おうプロジェクト

ここから SHG30.ttc.cab というファイルをダウンロードし、Lhaplus などのファイル解凍ユーティリティを使って PC 上の適当なディレクトリに圧縮されたこのファイルを解凍する。正しく解凍できると「SH G30.ttc」という名前のファイルが解凍先ディレクトリに現れるはずだ。
前回作成した wince.nls ファイルと、このフォントファイルを早速転送してみる。
X50v をクレードルに挿し、ActiveSync の接続を開始。

ActiveSyncのメインボタンの中に「エクスプローラ」と書かれたものがあり、これをクリックするとファイルエクスプローラウィンドウが PC 上に開かれる。一見 PC 内のファイルを表示しているように見えるが、ここでは X50v の中のファイルを表示している。

explorer.jpg


ここから「 My Pocket PC 」という部分をクリックし、次に現れる画面の中から 「 Windows 」という名前のディレクトリを選択し、カレントディレクトリをそこにおく。別にもう一つファイルエクスプローラを開き、今度はPC上にある、wince.nls と例のフォントファイルを、X50v 上の Windows ディレクトリにマウスのドラッグアンドドロップを使ってコピーする。
すると転送中のバーが表示され、これくらいのフォントファイルサイズであれば数十秒で転送が完了する。

次に日本語環境に合わせてレジストリを変更する必要があるのだが、これも TK-BLOG さんが一発でレジストリを変更できるようにレジストリエディタでインポート可能な形のファイルを用意してくれている。
Axim X50v 日本語化手順 まとめ」 の手順4の中でそれらのレジストリファイルを圧縮したものがダウンロードできるので、TK-BLOG さんに感謝しつつゲットする。

TK-BLOG さんのところでダウンロード可能なレジストリファイル

このファイルを PC 上で Winzip などで展開すると「atok.reg」「font_SEttc.reg」「locale.reg」というファイルが作成される。この中で atok.reg は このあとで ATOK 日本語仮名漢字変換エンジンをインストールするつもりの人向けのもので、ATOK を使用する予定のない人はここから削除してもかまわない。

一つ注意しなくてはならないのは、これらのファイルは Windows XP などでも標準のレジストリエディタとファイルの関連づけがなされているので ( 拡張子が .reg の場合 )、間違ってもダブルクリックしたりしてファイルをオープン ( 実行 ) しないこと。実際に試してないので分からないが、おそらく母艦側の PC のレジストリを変更してしまうことになるだろう。あくまでも Pocket PC 機に転送後、PDA の上でレジストリファイルを読み込ませるのだ。

さてこのレジストリファイルだが、TK-BLOG さんは MS Gothic フォントを使用する場合のサンプルとして紹介してくれているので、今回は LC フォントを使うケースとして紹介しているため、変更しなくてはならない部分がある。
XP 標準のノートパッドや秀丸エディタなどを使って、font_SEttc.reg ファイルを開き、次に「[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\FontLink\SystemLink]」のセクションを探す。するとこうなっているはずだ。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\FontLink\SystemLink]
"Arial"="\\Windows\\msgothic.ttc,MS Gothic"
"Times New Roman"="\\Windows\\msgothic.ttc,MS Gothic"
"Tahoma"="\\windows\\msgothic.ttc,MS Gothic"
"Courier New"="\\windows\\msgothic.ttc,MS Gothic"
"Symbol"="\\Windows\\msgothic.ttc,MS Gothic"
"Frutiger Linotype"="\\Windows\\msgothic.ttc,MS PGothic"
"MS UI Gothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"
"MS Gothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"
"MS PGothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"

これを

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\FontLink\SystemLink]
"Arial"="\\Windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"Times New Roman"="\\Windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"Tahoma"="\\windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"Courier New"="\\windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"Symbol"="\\Windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"Frutiger Linotype"="\\Windows\\SH G30.TTC,SH G30-M"
"MS UI Gothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"
"MS Gothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"
"MS PGothic"="\\windows\\tahoma.ttf,Tahoma"

のように変更する。ちなみに TK-BLOG さんのfont_SEttc.reg をベースに LCフォントを使うように設定したレジストリファイルをここに置いておくのでこれを使用してもよい。

LCフォント板 font_SEttc.reg

さてこれらのレジストリファイルの準備ができたら、先ほどのファイル転送手順にのっとって、X50v に転送する。転送先は「My Documents」を選ぶことに注意。
レジストリファイル自体は小さなファイルなので数秒で転送は完了。このあとの操作は X50v 上で行う。
前回インストールした TRE を実行すると、以下の様な画面が表示される。

tre2.jpg


ここに見える「ファイル」メニューから「レジストリの読み込み」を選択・実行する。すると上で転送した3つ ( ATOK を使用しない人は2つ ) のレジストリファイルが下の画面のように表示されるのでこれを一つずつ読み込ませる。

tre3.jpg


すべて読み込ませたところで、X50v の背面にある小さなリセットボタンを押せば、次回起動時より日本語が使えるようになっているが、フォントのキャッシュサイズを変更しておくとパフォーマンスが良くなるようなのでここでついでに次のユーティリティもダウンロードしてしまう。

PocketTweak

このファイルも PC 上でダウンロード後、圧縮ファイルを解凍すると、Setup.exe が作成させるので、PDA がクレードルに置かれている状態で実行すれば自動的に必要なファイルが PDA 側にインストールされる。

インストールが完了するとこのソフトは「 Settings 」の「 System 」タブを選んだところに格納されているはずだ。

ptweak1.jpg

これをタップして、画面下にあらわれる「フォント」タグをタップすると以次の画面になる。
この中からシステムフォント、メニューバーフォント、ポップアップメニューフォントをそれぞれ選択し、それぞれのフォント名を「SH G30-M」に設定。
続いて画面下部にある「キャッシュの指定」のフィールドには3145728から4194304ぐらいの数値を指定しておくと ( つまり 3~4MB ぐらいが ) パフォーマンスが良いそうだ ( 文献 : TK-BLOG さんの日本語化手順 )。

ptweak2.jpg

ちなみに上のイメージではキャッシュサイズの指定の欄で数字が全部表示し切れていない様子が写っている。フォントの大きさがあわないこういうこと起きるようだが、この欄をタップしてカーソルを右左移動させると全ての数値がスクロールして表示させるので、まあ、よしとしている。

さてこれらの作業が終わったら X50v 背面の小さなボタンを押してソフトウェアリセットをかける。
起動後、PocketTweak や TRE を実行してみて日本語が表示されていたら成功だ。シャープ製の携帯電話でおなじみの LC フォントをあちこちで見られるのは結構感動モノだ。

次回は日本語変換エンジン導入などについて。

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このページは、hiroが2005年1月14日 20:31に書いたブログ記事です。

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