2005年2月アーカイブ

最近購入したこのアイテムが僕の中ではなかなかのヒットなのでちょっと紹介しておこう。
このアイテムというのは ExpoDisc という会社の Digital Warm Balance Filter という名前の製品でカメラ用のフィルターなのだが、おそらく Warm C-PL フィルター以来のヒットと言っていい。

なんでも今月号の capa ( カメラ雑誌 ) に同じ会社 ExpoDisc の Digital White Balance Filter の紹介記事が載っているそうだが、僕も最初は Digital White Balanace Filter の存在を知って買い求めようとした。
が結局僕が購入したのは Digital Warm Balance Filter というちょっと似た名前の別の製品の方だ。
名前からも分かるように Digital と Balance の間の文字列が WhiteWarm と、ひとことだけ違う。その違いについて説明する前にこれがどんなものか簡単に紹介すると、デジタル一眼レフカメラ ( 一部のコンパクトデジタルカメラでも使用可 ) のホワイトバランスをマニュアルで調節する際に使用するフィルターで、レンズの前に取り付けことにより撮影現場の色味を採取できる、ということになる。

デジタルカメラには一般に撮影現場に合わせてホワイトバランスが選択できる機能が付いている。たとえば「晴れの日の屋外」とか「曇り空」とか「蛍光灯下の室内」といったものだ。
カメラは人間と違ってどんな光源下にいるか判断出来ないため、同じものを撮影しても太陽光と白熱灯の下では異なった色調になる。
これを逆手に取って、晴れの日の屋外なのにあえて異なる設定、たとえば「白熱灯」などと言ったホワイトバランスを選択することで面白い効果が得ることもできるが、一般には見た目通り、または照明に左右されずに被写体の色を正確に再現したいと言うことの方が多いはずだ。

カメラの撮影モードの中にオートモードとかプログラムモードというものがあるが、これはカメラがオートフォーカスで動作するだけでなく、通常はホワイトバランスの選択もカメラが「こんな色味だろう」とカメラが自動に認識し、調節していることになる。
が、これをユーザがカメラに「教えてやる」= 「ホワイトバランスを設定する」ことでより自分がイメージする色味に近づけることが出来るのだ。通常は上に上げたように太陽光や曇り空、蛍光灯、白熱灯などいくつかのホワイトバランス設定がプリセットされているのでそれを選べばいいのだが、場所によっては太陽光が差し込み、蛍光灯と白熱灯、それに異なる照明ランプも使われている、なんて時はお手上げでとりあえずオートホワイトバランス ( AWB ) で撮るか RAW モードで撮って現像後にレタッチすることを前提にしたりする。

ところがデジタル一眼レフカメラ ( それと一部のコンパクトデジタルカメラ ) にはマニュアルホワイトバランスという機能がある。これはつまり本番の撮影する前に、撮影するその被写体の前に白い紙などを置いた状態で一枚写真を撮り、カメラに「これがこの場で撮った白色のもの」と教え込む。そしてホワイトバランス設定を「マニュアル」にすることでより正確なホワイトバランスが得られるようになるというものだ。マニュアルホワイトバランスを含めたホワイトバランスの説明については以下のサイトのようにあちこちで説明しているのでそれを見て貰うといいだろう。

正しい発色のための極意。ホワイトバランスとは。

ところで自分の家ならともかく、屋外でいつも白い紙を持って撮影に行くわけにはいかない。
そこで今回のアイテムの登場となる。

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これがExpoDisc社のDigital Warm Balance Filter。この白い面がレンズに点ける方。

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でこちらが被写体側に向けられる面。でこぼこのレンズが光を吸収するのか拡散するのか・・・

見ての通り、形状はちょっと変わったフィルタといったところ。普通のフィルターの様にいろいろな口径のものが用意されているが、通常の撮影時に装着して使うものではないので、自分が所有しているレンズの中の一番口径の大きなものにあわせてこのフィルタを買えば、それで他のレンズでも使えることになる。フィルタ側にもねじは切られておらず、レンズキャップをはめるかのように「かちゃっ」とレンズにはめるだけなので、取り外しも簡単だ ( 簡単でないと困るが )。
僕は77mmのレンズをよく使うのでこのフィルターも77mm口径のものを買ったが、77mmより小さなレンズに合わせて使用するときは左手でフィルタをレンズにあてながら、被写体に向けてシャッターを切ればよい。

と言うことでとりあえず写真を撮って実力のほどを拝見することにしよう。
買ってからまだ十分な時間が取れなかったので、カフェでラズベリーケーキを撮ってみることにした。ラズベリーの甘酸っぱい香りが漂ってすぐにでもフォークを付けたかったのだが、そこは写真のために我慢。

場所は後ろの窓からは太陽光が入り、頭上からはハロゲンライト、そして店内は他に蛍光灯などの照明がある、割と複雑な照明環境。こんなときはたいてい AWB、つまりオートホワイトバランスに頼ってしまうのが一番手っ取り早いのだが、果たして結果はと言うと、

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ホワイトバランス: Auto

まずは AWB の結果だが、実はこれが僕らの見た目にはかなり近い。つまりケーキそのものの色より、太陽光、ハロゲンなどいろいろな光があたってテーブルの上にある食べ物はこんな風に暖かみのある色に見える。

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ホワイトバランス: 太陽光

次に背後から差し込む、太陽光に設定を変えて撮ってみると上のような結果になった。
黄色みを越え、赤みがかっている。

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ホワイトバランス: 白熱電球

次に白熱電球の設定にしてみると・・・、緑がかって見えるが実はケーキ本来の色にだいぶ近づいてきている。
アメリカでは蛍光灯が使われている屋内というのはあまり見あたらない。多くは駅やトイレなど公共の場ぐらいだろう。個人の住居やデパート、レストランなどでは白熱灯や今回のようにハロゲンライトが好んで使われる。ところが日本のカメラにはハロゲンの設定が無いので「これは蛍光灯に近いかな、それとも白熱電灯モードかな?」と毎回頭を抱えることになる。

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ホワイトバランス: 白色蛍光灯

それではこの店の中でもちょっと離れた天井に設置されている蛍光灯の設定で写真を撮ってみると・・・上のように AWB に近い結果となった。

うーんどれも生クリームが白くない・・・。あまり旨そうには見えない。

そこで今回の Digital Wam Balance Filter の登場だ。
まずはレンズ側の設定でフォーカス方式を Auto Focus から Manual Focus に変える。これはこのフィルタをレンズに装着すると前が何も見えなくなるのでカメラはフォーカスしなくなる。そこで Auto Focus の動作を止めるという目的のために Manual 設定にするのだ。
フィルタを装着したら写真を撮ろうとしている被写体に向けてシャッターを切る。今回の場合は、レンズをケーキに向けて一枚写真を撮ることになる。もちろん真っ白な画面が一枚写るだけだ。
被写体の横にカメラを起き、光源つまり光のやってくる方向にレンズを向けてシャッターを切る。最初に投稿したときはこの部分を勘違いして被写体に向けて写真を撮ったので、実はここに載っている写真は最適化されたものではないことになるが、それでもその場の光を取り込み正しくホワイトバランスが設定出来たことにが分かる。
ここで撮れる写真は一面真っ白なだけの単調なものになるだろう。

うまく写真が撮れたらフィルターをはずし、カメラのメニューに入り、マニュアルホワイトバランス用の画像を選ぶ項目まで移動する。すると通常は直前に撮ったイメージから一枚ずつ表示されるはずなので、いましがた撮影した真っ白な画面をそのまま選び、SET ボタンを押すことでこの写真に指定する ( CANON EOS 20D の場合 )。
すると「ホワイトバランスをマニュアルホワイトバランスに変えるのを忘れないように」という意味のメッセージが表示されるので、そのままメニューから抜け、ホワイトバランスをマニュアルに合わせる。これで設定は完了。
その設定で撮った写真が下のものだ。

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ホワイトバランス: マニュアルホワイトバランス

カメラ背面のモニターで見たときは青っぽく見えたが、帰宅してモニターで見てみると一番正しい色味になっているのが分かった。
トーンカーブやコントラストなどあとはちょっといじってやるだけで、複雑な光源下でも正しい色味を再現しているのがよく分かる。

ただし僕の予想はもうちょっと暖色がかった色味になるのではないか、と思っていたのだがそれは今後のテストで結果がでそうだ。
なぜ暖色になるかというと、それが一番最初に言及した「White」と「Warm」のフィルターの違いで、もともとは Digital White Balance Filter の方が長い歴史を持っている。僕が Manhattan にあるカメラ屋 ( B&H ) に買い求めに行くと、White Balance Filter 77mm 口径モデルは売り切れていて、それより一回り小さいか大きいものしか残ってなかった。
余談だが、日本からフォトグラファの岡嶋さんと、知人の田中さんが New York に来ていて、僕が B&H に行ったその前日に揃って Digital White Balance FIlter 77mm を購入している。どうやらお二人が購入したところで在庫がちょうど切れたのではないだろうか。
で僕はというと、ExpoDisc 社の製品を公式サイトで調べていたときに新製品が出ていることに気が付いた。それが僕が今回購入した Digital Warm Balance Filter だ。
これは White Filter の色味にさらに 81a 暖色フィルタを装着したのと同じぐらいのホワイトバランスになるように調整されているフィルタで、僕が使用している Warm C-PL フィルターもやはり81a 暖色フィルターが重ねられていることから、実は今回も両方のモデルを比べて見たいと思っていたのだ。
不幸というか幸いと言うべきか 77mm の White Balance Filter の方は売り切れていたので、その場で一回り大きな White Balance Filter と 77mm の Warm Balance Filter を取り付けてそれぞれの写真を見たところ、僕的には Warm カラータイプの方が好みだったので、片方が売り切れていることを良いことに、Warm Balance Filter の方を購入したのだった。
Warm Balance FIlter の特徴は特にポートレートなど人を撮るときに顕著にその効果が出るようで、街中で使うと確かに暖かみが強く出る。好みの問題だが、僕は自分のスタイルでこの色味を利用して撮ることが多いのでメリットになることの方が多い。もう少しいろいろと持ち歩いて良いサンプルが撮れたらそれをキオクイロ掲示板の方にでもアップロードしたい。

ちなみにアメリカでは 77mm 口径のものだとだいたい$100~115ぐらい。日本では19000円で売っているところがあるので価格差はかなりのものだ。

気軽にポケットに入れて持ち運びが簡単なこのフィルタ、僕の最近のオススメである。


ExpoDisc社 公式サイト http://www.expodisc.com/

出店ラッシュ

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ブログのコメント欄にも書いたのだが、このところプライベートな時間がなかなか取れずブログの更新が遅れている。
そもそも会社の昼休みや休憩時間にも少しずつブログを書きためて、帰宅後最後のまとめをして publish していたのだが、先週から今週にかけてはオフィスのレイアウト変更があり、ネットの接続環境もままならなかった。

またフォトグラファの岡嶋さんとその知人の田中さんが今週は New York を訪れていることもあって彼らと一緒に夜な夜な街に繰り出しているからだ。

さて冬の間はあまりゆっくりと街を見ながら歩くなんてことをしないので ( 零下10℃や20℃の日はゆっくりあたりを見ながら歩く余裕が無い! )、街の変化になかなか気が付かなかったりする。
ところで日本からの来客があると、あちこち歩き回るのだがこんなときに一度にまとめて街の変化に気が付くものだ。
ということで今回は今年の冬見逃した New York の新しい顔ぶれを紹介しよう。

・新 Hard Rock Cafe が Times Square にオープン!?
Microsoft が XBox を世界に先がけて深夜に発売したのが Times Square にあるトイザらスだったのだが、その斜め向かいにある WWF プロレスの会場でも同時に XBox イベントが開かれていたのを覚えている。
週末ともなると WWF ファンが入り口に並んでいたのものだが、ここ一、二年ほど看板が下ろされ、使われていなかったビルだったが先日ここを通りかかると「Hard Rock Cafe Coming Soon! 」の案内が出ている。
この一角にはかつて Planet Hollywood も進出して失敗に終わっているだけにいまさら定着するか、ちょっと疑問があるけれども。しかも Hard Rock Cafe は57th Street にもともとあるので割と近い二カ所にあって共倒れしないだろうか???

Abercrombie & Fitch、5番街に出店予定!?
何でも日本では「アバクロ」などと短縮されて呼ばれているらしいが、まだ日本に出店していないので、若い人はよく Manhattan 内に唯一ある Abercrombie & Fitch に買い付けに行くそうだ。
実は Abercrombie & Fitch は郊外に行けばモールに必ず入っているのでそれほど都会的というイメージではないのだが・・・僕の中ではあれは「 All American Boy 」タイプの、それも特に白人が着る服装のイメージ ( もちろん for women もあるが ) だ。
これまでは South Street Sea Port 近くに一店舗のみあったが、これが56th Street、5番街に出来るようだ。開店準備中のビルの壁一面に「 Coming Soon 」の看板をつけるアパレルを見るのはもうだいぶ慣れたが、とうとう「アバクロ」まで5番街進出かとちょっと驚いた。
そういえば「 Sean John 」も昨年、5番街に念願の専門店を開いたっけ。

・・・とまあ新店舗出店の裏には既存の店の撤退があるわけだが、もう一つ大きな撤退話が今朝ニュースで流れた。
といっても既存の店ではないのだが、New York 市に念願の第一号店を出店しようと虎視眈々と狙っていた Wal-Mart が第一候補として計画していた Rego Park ( Queens 区 ) の出店を取りやめにした。
これまた New York でも Long Island に行けばある郊外型巨大スーパーで、すでに他州ではだいぶポピュラーになっている。ところが NY への出店が遅れていて、郊外から出店を始め、近いうちに NY 市内への出店を予定していたのだった。品揃えや価格の易さからすでに他の州で利用した人からは「 NY にも早くきて欲しい」という声が挙がっていたのだが、あまりの巨大さ故、可能な大量仕入れ、安値販売に Wal-Mart が出来ると周りのリテールストアが全て閉店においこまれるというすさまじい経済波及効果をもっており、Wal-Mart の出店にはいつも反対運動が伴う。
今回も「 Wal-Mart は沢山の職を持ち込む事になると言うが、実際には出店で職を失う」という意見が噴出し、またし議会からも Wal-Mart の労働条件が NY 市の基準を満たさないおそれがあると指摘され、Rego Park での出店計画を白紙にもどしたのだった。
ただし Wal-Mart のリリースアナウンスメントによると、NY 市内出店を決してあきらめたわけではなく、今後も候補地探しを続けるとあった。

僕は猫を飼っていないけれど、いま猫の世話をしている。
というのも仲の良い悪友が帰省で Florida に帰っているためで、今回だけでなくこれまでもこうして何度か世話をしてきた。
両親が留守の間、学生がアルバイトで赤ちゃんや子供の世話をすることを「Baby Sitting 」と言うが、ペットの場合も同じく「Pet Sitting 」と英語で言う。

猫の場合、世話と言っても通常は全く手がかからない。餌と水をやり、トイレを掃除するだけ。トイレだって今は水色と白のカラフルな金平糖みたいな化学用品を、従来の砂がわりにまくだけで気になる匂いもしないし、猫のうんちもすぐに乾くのでそれをショベルですくってトイレに流すだけ。

猫は手間がかからないのはもう一つ、犬と違って勝手気まま、こちらが呼んでも知らんぷりで、そんな様子は「我が道を行く」とでもいわんばかり。かまいたくても向こうにはその気がないことがほとんどで、常にコミュニケーションを取ってやる必要はない。唯一餌をやるときだけ甘えた声で鳴く輩が多いのだが、友人の猫、Nikita はちょっと違う。
特に今はあるじがいないので、僕が預かった鍵を開けて友人の部屋に行くのだが、扉を開けるとすでにドアの前にちょこんと前足を揃えて待っている。どうやら2つあるドアの鍵をがちゃがちゃやっているのを聞きつけて、それまで1人で遊んでいたのをひとまず止めて、ドアの前にやってくるらしい。
前足をあわせて腰を据えて待つ様はなんだか旅館の女将さんが「いらっしゃいませ」と待っているのと似ていて、こちらも「ただいま」と言いたくなってしまう。

Nikita はその後も僕が行くところ、全て後を着いてくる。
友人は熱帯魚や爬虫類も飼っているので順番に餌をやらないといけないのだが、そのたびに僕が部屋を行ったり来たりするたびに、僕の足下でじゃれついている。
ときどき気が着かなくて、しっぽを踏んでしまうと「ギャッ」と鳴いて飛び跳ねるのだが、懲りることなくすぐにすり寄ってくる。

餌の時間はもっと行動が面白い。
普段からトレイには水とドライなキャットフードが満たされているのだが、ドライフードはよっぱどおなかが空いたときしか口にしないようで、なんといっても缶詰に入っているキャットフードが好物。
この缶詰はキッチンの戸棚に入っているので、僕らがキッチンに行って自分の飲み物などを取ろうとすると、Nikita もすぐに僕らの後を追ってきて、キッチンの入り口でごろんと横になり、思いっきり背伸びを始める。自分はまるで背伸びをするために来ただけで、「餌が欲しいなんて一言も言ってないよ」みたい仕草なのだが、僕らがキッチンから出られないように思いっきりそこで背伸びをし続ける。手ぶらだ出ようとすると「何か忘れてない」みたいな顔をしてしたから見上げ、一言「ニャーオ」と鳴く。全く(笑)

まるで犬みたいに振る舞う Nikita だが、きっと彼女は自分のことを人間と同じかそれ以上だと思っているに違いない。

明日はあるじが帰ってくるよ! > Nikita

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※FlushingにてLunar New Year(=Chinese New Year)のお祭りに遭遇。左の女性は何???

僕の悪い癖で一日ブログを書かないとしばらく更新しなくなってしまうのだが、その分たまっていた用事がだいぶ片づいた。
特に今週は三連休なので、用事だけでなく部屋も片づけて(!)久しぶりに悠々自適な時間を過ごしている。

たまっていた私事の1つは税金の申告。いわば日本で言う確定申告と同じようなものだが、アメリカでは会社勤めであってもフリーター君であっても、「連邦税」と「州税」の申告を個人で行わなくてはならない。
この辺のことは毎年書いているので馴染みのある人もいると思うが、申告の方法は様々だ。
従来からのペーパーによる申告は基本中の基本で、所定のフォーマットをインターネットでダウンロードし自分で記入しそれを郵送すればよい。またとあるホームページにアクセスし、そこで尋ねられる質問に答えていくことで税の申告をすることも出来る。この場合は電子申告になる。また市販の専用 PC ソフトを購入して、必要な数値を入力していくと最後にインターネットに接続して電子申告をすることも出来る。
ペーパーと同じくもう一つの従来からの方法が会計士に依頼する方法だ。僕の場合は、渡米してからというものずうっと同じ会計士さんの世話になっている。
Queens の Flushing に事務所を構える中国人の R さんのところだが、僕が初めて訪れたきは職業紹介所の一角にあり、6畳もないような小さな場所だった。それが昨年真新しくできたオフィスビルに移転して、それはそれはとても立派になった。
僕も10人以上の友人を紹介して、さらに彼らが家族や同僚を紹介したりして口コミでどんどん広まり、今では50人以上もの知り合いが R さんのところに通うようになった。それだけ繁盛している R さんのところだが、その一方で事務処理にとても時間がかかるようになった。

勤務先から送られてくる W-2 フォームと銀行やローン会社などから送られてくる税金申告用の書類、それに経費などを計算して必要な書類を準備した上で R さんの事務所に訪れると、初日は書類をドロップオフ、つまり提出するだけである。
するとアシスタントの人が「いついつ以降にピックアップに来てください」と日時を告げる。
この日時はたいてい一週間後となっているのだが、週末に取りに行くと、実に数時間は軽く待たされるのだ。必要なフォームは PC 上でほとんどアシスタントによって入力されているのだが、R さんは最後は必ず自分で目を通す主義なのでここで1人1人の客とかなりの時間を費やすことになる。この会話の中で経費として認められる金額の(上方)修正や節税のコツなどを教えてくれるので、これが話題となって口コミで人気が広がっているのだった。

といことで僕も会社や銀行などから必要な書類が送られてきたので一年分の収支などを計算して ( これが時間がかかる ) 必要な書類を持って初日のドロップオフをしてきたのだった。
またピックアップのときにオフィスに顔を出し、ここで1時間も2時間も待たないと行けないかも知れないのだが、自分が準備しなくてはならない作業は終わったので、ひとまず大きな用事は片づいたことになる。

ところでこの日はちょうど Lunar New Year、つまり中国や韓国、ベトナムなどアジアの多くの地域では今でも正月として祝う時期で、正月後最初の週末にあたる日だった。
地下鉄を降りて地上に出ると、Flushing では初めてのパレードに遭遇したのだが、それはこのお祝いのもので、日本の獅子舞に似たものや龍の踊りが繰り広げられている。
パレードというとManhattan ではよく見かける風景だが、ここ Queens ともなるとこれは珍しい。しかもマイノリティの中ではさらにマイノリティのアジア人が、この日のパレードでは主役となって Manhattan のそれと同じようにメインの通りにバリケードが張られ、両脇には観客が鈴なりになっていた。
そのせいで普段より道は混雑し、週末の買い物だけでなくパレード見物客も来ているため歩道も人であふれんばかり。
人混みは苦手だがこんなイベントに遭遇するときは話は別で、たまたまこの日、この時間に通り過ぎたのは幸運だった。

一年ぶりに会った会計士の R さんも開口一番「あけましておめでとう」と声を掛けてきた。
もう7、8年お世話になっていて、新年の挨拶を聞いたのは今回が初めて。新年なのに来て悪かったかな?とあたりを見渡すと、書類をピックアップしに来た人たちが長時間待っている様子が目にはいる。彼らも同じ中国系の移民だ。
どうやら税金申告の前には正月もなにもあったもんじゃないらしい。

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Canon EOS 20D + EF 300mm F2.8 L IS USM

Brooklyn の小さな街の移り変わりを記録しようと最近よく訪れているのだが、ちょっと気分を変えてこの日は川沿いまで出てみた。

New York を訪れた事のある人ならば Manhattan と Brooklyn と聞いて地図の上での地理関係が頭に思い浮かぶと思うが、2つの区の間には East River が流れている。川と言ってももうすぐそこは大西洋なので川辺に出るとわずかながら潮を感じることが出来る。
でも僕が足繁く通っているこの場諸はさらに南に位置するので、だいぶ海らしい潮のにおいがする。
においのせいか、はたまた岸の反対側が Manhattan ではなく New Jersey 州となるほど広い河口を目の前にしているせいか、河面の動きは海ではないかと錯覚してしまう。
川面はどちらかというとうねりだが、ここではすでに寄せては引くといった海ならではのモーションになっている。
うねりは同じところで水の高低があるが、波なので予想が付かない。こんなところで写真を撮ったらどこに焦点が合うんだろう?などと遊び心からカメラを向けた。

まだこのあとも寒の戻りがあるかもしれないが ( 去年は2月下旬に大雪が降った )、この水面のきらめきを見ていると春がすぐそこまで来ているのではないかというはかない希望をいだく。
遠い春もこのレンズを通して見るともうすぐそこまで来ているかの様に見せてくれるのは、距離だけでなく時間も近づけてくれるのだろうか。

相変わらず日本では健康食品ブームが続いているというが、それならアメリカは相変わらずワークアウトとダイエット、それに整形手術が大人気だ。
脂がたっぷり乗ったステーキはあきらめたくないし、甘いケーキもしっかり食べたい。でも痩せたいという人が多いアメリカでは手っ取り早く美しくなる方法を好む。
考えてみると手っ取り早く美しく見せる、というのはアメリカの得意中の得意かもしれない。
家だってほとんど張りぼてみたいなものだし、食べ物も如何に綺麗に盛りつけるかが重要で味は二の次の感が強い。

話を食べ物に戻すと、当然甘いものにも目がないわけで、太りすぎの人たちも食べられるようにとアメリカではどこに行ってもダイエット食品と人工甘味料にあふれている。
そんなアメリカで小さな袋に入った砂糖が今話題を呼んでいる。
その砂糖の名は「 Splenda 」という。

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Splenda は彗星のように人々の前に現れて、それまで人工甘味料入りの砂糖が持っていた問題を払拭してくれた。

まず第一に味が違う。
この手の砂糖と言えば「 Sweet'n Low 」とか「 Equal 」が有名だが、どうしてもグラニュー糖などと味が比べられ、どこか薬くささがあった。
僕はダイエットコークの味が合わないのだが、それはどうも薬臭さが鼻につくからだ。
ところが Splenda は砂糖と変わらない味がする。実はこれ、砂糖からできている、というのがウリなのだ。袋の外側にもでかでかと、

MADE FROM SUGAR SO IT TASTES LIKE SUGAR

と書かれている。
砂糖?じゃカロリーは? というとこれがなんとゼロ!なのだ。砂糖からできているのにカロリーがゼロというのも不思議だし、成分表を見るとこれまでの Sweet'n Low なんかの砂糖と変わらない物質名が記載されている。まあ企業秘密なところがあるのだろう。

となんだかうさんくさい Splenda だが、ゼロカロリーでありながらおいしいシュガーとしてあっという間に広まった。
今やどこの Starbucks コーヒーでも店内のステーションにこの Splenda を見ることが出来る。
もちろんアメリカには糖尿病を患っている人も多いので、こういうシュガーが必要とされているのもわかるが、アメリカの糖尿気味の人は現在の食生活からなった人が多い。1カップのコーヒーに5袋も6袋もの砂糖を入れる人なんて糖尿病になろうとして入れているとしか思えない。
それで今度は糖尿病になっても甘いものはとことん食べたい、という人向けという風に作ったとしかしか思えないので、なんかうさんくさいのだ。

でも店内に依然として置かれているブラウンシュガーをなめてみるとやはり本物の砂糖の方が断然にあまみの丸みがあるのがわかる。甘いものを楽しみたいときはやはり本物を使うべきというのが僕の中での結論だが、その一方で本物の甘さに近づけるならどれだけの費用がかかってもいとわないといわんばかりのアメリカ人の壮大なエネルギーにはもはや感服といわざるを得ない。

最近になってコカコーラ社が新しいコカコーラを発表した。「新ダイエットコーク」というものだ。がこれまでのダイエットコークと違うのはこのコーラの甘みは Splenda から作られるというもので、Diet Coke with Splenda ということになる。
コカコーラ社では従来の Diet Coke も併売を続ける予定らしいが、この Splenda ブームはどこまで続く?

よほどのことじゃ動じない New Yorker たが今回は見る者の度肝を抜いた。
今月12日、Central Park 全体がサフラン色に輝いた。

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制作 : Christo and Jeanne-Claude 夫妻
タイトル : The Gate

Central Park 全体をアート会場と見立て、New York 歴史上最大のパブリックアートが開催されているのだ。
New York はもともと街中にパブリックアートが多い都市でもあるし、特別プロジェクトとして NYC Cow Parade なども記憶に新しい。
今回も New York を舞台にしたパブリックアートの1つなのだが、舞台は Central Park のみで、しかもその表現は無数ものゲート、それも公園の中に自然には存在しないような明るいオレンジ色の旗が翻る大きなゲートが公園内の歩道にくまなく設置されたのだ。

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もちろん市民に内緒で準備していた、というわけではなく公園の中には早くからゲートを設置するための鉄製の土台が1~2メートルおきに配置され、散策する人が躓いて転ばないようにブラスチック製の赤いスティックが注意を促していたので、一ヶ月くらい前から気が着いていた人も多い。
またこれだけの数のゲートとそのゲート1つずつに取り付けられるオレンジ色の旗を作成するには時間がかかり、この様子はニュースでも取り上げられていた。
公園内のあらゆる場所に設置されるとあってこの準備は Manhattan では出来ず、Queens の僕の近所の巨大スペースを借りて作業しているということだった。

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12日当日、昼過ぎに Central Park に到着。曇天。
青空の方がオレンジとの対比が面白そうだが、低くたれ込めた曇り空の下でもオレンジ色は意外によく映える。
もちろんこの日が初日と言うことを知っていたので僕もいつものカメラに、広角と望遠レンズを持ち出して行ったのだが、地下鉄駅から地上に出て驚いた。冬の灰色した公園がまるでオレンジ色の花を咲かせているか、公園自体が花壇の様にも見えた。

もう一つ驚いたのは一度にこれだけ沢山の人が Central Park にいたのも見たことがなかった。
僕もその1人だから何とも言えないが、ほとんどの歩道を人が埋め尽くし、彼らの手や首からはデジタルカメラがかかっていた。

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もちろん大半の人は家族や友人と連れだってアートを見に来ているのだが、いつもと違ってこの日はフォトグラファーの人たちも多く、公園の中で撮影をしているといろいろな人と話が出来た。
僕などは「300mmなんて望遠使わないだろう」と望遠レンズは EF70-200mm ズームを持って行ったのだが、話をした写真家の1人は400mmのレンズを持ってじっくりと三脚に据えて写真を撮っていた。
背中に背負った鞄には「FRA → JFK 」と航空機タグが着いたままだ。「ドイツから来たの?」と訪ねると、僕よりも Thick なアクセントそのままに ( 恐らくドイツ人なまりなのだろう )、この Claude 夫妻 のアートの写真を撮るためだけに New York を訪れているのだという。

この夫妻の名前を聞いてピンと来た人もいるかも知れない、実は何年も前に日本でも彼らはパブリックアートを行った。確かこのときのタイトルは「 Umbrellas 」だったのではないかと記憶している。
他にも友人から指摘されて思い出したのだが、彼らは、米マイアミ沖に浮かぶ小さな島のいくつかを舞台に、海岸に大きなピンクの記事を浮かべ、上空から見ると島がピンクの珊瑚礁に囲まれているかのように見える大きなプロジェクトをやり遂げたこともある。

フランクフルトから来たこの写真家は「彼らの作品を実際にこの場で見られてとても幸運だと思う」と言っていたが、外国からこのアートを見に来ていたのは彼だけではなかったようだ。
400mmのレンズを携え ( 他にもいくつ持ってきたようだが) 、New York 入りした彼の意気込みを感じて、「パブリックアートだから、このレンズでいいかな」などと安直に判断した自分がちょっと情けなかった。

こうして夫妻の手により実現したプロジェクトが、また別のアーチスト達によって異なる次元のアートに昇華していくところが、パブリックアートのよいところでもあるのだろう。
こうして見に来ている人も写真を撮りに来ている人も知らず知らずのうちに自分がパブリックアートに参加してることになるのだ。

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これだけの規模のプロジェクトなので、のべ距離やいくつのゲートがあるか、なんてのは体感するためのアートとしてはあまり関係のない話なのだろう。それでも沢山の人が尋ねるとあって公園内にボランティアが設置した臨時案内所にはこう書かれていた。

のべ距離 23マイル ( 約36.8km )
ゲート数 7500

国や市、企業からの縛りを受けたくない、という彼らの想い「 Freedom 」がこのパブリックアートの根底にあるとのことで、こういった団体からの支援は全く受けていないのだそうだ。それでいて制作費用は2100万ドル、つまり20億円ほどかかっているのだから個人のパトロンが沢山いるということなのだろうか。
構想~交渉は26年もかかって実現したこのプロジェクト、当初は NY 市も不許可にしたらしい。それからさらに10年以上経ち、現 NY 市長と夫妻が個人的にも親しいことから話がトントン拍子に進み、実現にこぎ着けられた、とのことだった。




この日、気が着くと10人以上もの見知らぬ人たちと会話をしていた。
ほとんどは地元、New York に住んでいる人たちだったけれど、ここに来て自分の目で見るまではこのアートが公園にふさわしく無い、と感じていた人が多かった。ところが来てみて自分の考えが間違いだった、と口々に言う。ある人は「 この色は Zen の色。これは Zen への沢山の門なのよ」と言い、ある人は「最初はこれだけのお金をかけると聞いて馬鹿らしいと思ったけど、来てみてそう思ったのが恥ずかしい」という人も。

皆これだけの大きさのアートを目の前にして、何か自分の気持ちを伝えねば気が済まないかのようだった。独り言を話すようにしてつぶやくとすぐ隣の人がコメントを返す、するとまた別の人が話に入ってくる・・そんな風景があちこちで見かけられた。
それまで見知らぬ市民同士がたまたまそこに居合わせたことでコミュニケーションが始まる・・・もちろんこんなミラクルが起こることは Claude 夫妻はお見通しだろう。
「ここに来る人のマインドを大きくしたい」
そんなことを夫妻が話していたのをどこかで耳にしたが、1人1人がいろいろな形で受け止め、人と人が交わりあって新しい考えが生まれていく・・・まさに人々のマインドがどんどん広がっていく様子を僕も目の当たりに出来た。

上にも書いたように僕自身がパブリックアートに参加するために、僕もこのブログで紹介することでわずかながら尽力に勤めることにした。

会期はとても短く16日間のみである。一度見たからいいや、などと思わず僕も何度か出かけてせっかくの機会を享受したい。

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夕方、帰宅途中に地下鉄を待っていた高架駅で、真っ正面に不思議な夕焼けが見えた。
僕にはこれが「 The Gate 」と同期しているように見えて仕方が無かった。

Christo and Jeanne-Claude

The Gate 公式サイト
http://www.christojeanneclaude.net/tg.html

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Canon EOS 20D + EF 300mm F2.8 L IS USM

寒さが和らいだ休日、カメラとレンズを車に積み込んで近郊に出てみようと思いつく。
近郊と言ってもうちから地下鉄を乗り継げばなんとか行けるところなのだが、今回は重いレンズを持ちだそうと決めていたので機動力が勝る車で出動することに。

持ってきたレンズというのは EF300mm F2.8 L IS USM と言うやつで、昨年日本から akasaka さんが New York に立ち寄ったときに NY に住む別の友人 N と三人で Virginia 州の米海軍基地で行われたエアショウでの撮影に担ぎ出した時以来の本格的な撮影だ。
このレンズ自体が重くて大きいのだが、専用ケースも中に靴が入っているんじゃないかといえるほどの大きさで、見た感じは小さなスーツケースと言えなくもない。

向かった先は Brooklyn。今僕がテーマにして写真に取り組んでいる場所が2つあって1つは Manhattan にあり、もう一つが Brooklyn のこのエリアだ。
今はまだ地下鉄も通ってなく ( これからも地下鉄開通の予定は無いようだが ) 公共交通機関を利用して行く場合には地下鉄とバスを乗り継いで行可なくてはならないという、ある意味「辺鄙」なところなのだ。
なぜそんなところに出かけるかというと、このエリア全体がちょうど今変化を遂げようとしている場所で記録としての写真を僕なりに撮っておきたかったからだ。

街が変容するとき、それはとても苦痛が伴う。
かつて栄えた場所が荒廃していく様を英語では run down というが、かつての New York にはそんなところが沢山あった。そして今度は栄えていく側に変わりつつあるのだが、変化は盛衰、どちらにしても一時的なトランジットな状態にあり、あちこちで無言の軋轢を見ることが出来る。

この日もあたり一帯はかすかにオイルのにおいが鼻につく小さな工場街を歩きながら写真を撮っていた。たまたま通りかかったアイスクリーム移動販売業者の作業場の前で歩道の木を撮っていると、中から「おい、写真を撮っているのか?」と声がかかる。
以前はこう言われると「まずいかな」と思ったものだが、なぜか最近はそう心配することもないように思えてきた。
案の定この人も「良かったらうちの中の写真を撮っていきなよ、何か面白いものが撮れるんじゃないか?」と言って大きな鉄格子のゲートを人1人入れるくらい開けてくれた。
ゲートの向こうには5歳くらいの女の子が1人不安そうにこちらを見ている。それを見たら僕が不安そうに躊躇しているのが可笑しかった。

そんな風にしていろいろな人と出会いながら写真を撮れるのは、被写体に出会えて幸運なだけではなく、その反射として自分がこうして今、ここに存在していることそのものが幸運であり、最大限それを利用しなくてはもったいない、そんな気持ちになる。
2005年の「今」を記録してとどめておきたい、それは僕にとって半ば使命の様に感じるのだ、今ここにいることに感謝しつつ。

重い鉄のゲートを引っ張って閉めながら「ありがとう」と声を掛けると最後まで不思議そうな顔をしていた女の子が「bye bye」と言い、お父さんらしき人も「いい写真が撮れていたら持ってきてくれよな」という。
僕は「もちろん」と口では言ったものの、心の中では「あとどのくらいこの場所で営業してられるのだろう」とふと思った。

ふと川の方に顔を向けるとそこに自由の女神が視界に入ってきた。
ここから見える自由の女神像だけはきっと変わらない。午後5時の女神はこちらを向いて見守っているかのようだった。

追記
EF300mmレンズは重いけれど、こうして街に繰り出してもなかなか面白い写真が撮れる。少しずつEF300mmのストリートスナップを撮って紹介していきたい。

letitsnow17.jpg

先日「Let It Snow!」というタイトルのエントリをアップしたばかりだが、先ほどギャラリー編「Let it snow」を別サイト、キオクイロにアップロード。

良かったら New York のもう一つの冬の顔をご笑覧あれ。

http://photo.nomeri.com
※ ここから「 Gallery 」のリンクをたどって行くと見られます。

秘密のGoogle

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google4.gif

今やインターネットを使っていて Google を知らない人はいないだろう。毎日何度も利用している人も多いと思う。
僕のサイト、New York Watch もキオクイロもヨシュランも最近は Google のイメージサーチなどで訪れるユニークビジターが多くなってきた。
そして最近は1GBのメールボックスとして GMail が話題になり、僕のところでも GMail ユーザアカウント招待権を配布したことがある ( ちなみに現在は100人を越える招待権がありますので希望者は photo.nomeri.com の掲示板の専用スレッドに書き込んで見てください )。

GMail もこれまでに無いユニークなメールサービスなのだがまだベータ ( つまり沢山の人に使って貰って正式サービス前にテストしている ) の状態で正式版移行に忙しいのかと思いきや、どうも秘密のプロジェクトがいくつもの同時に開発されているらしい。
最近発表があったのは大学図書館などと協力して書物を全て取り込むプロジェクトに取り組んでいるとか。著作権の切れた小説などは Google のおかげで全て読むことができるようになるかもしれない。
検索できるものは全て取り込んでやろう、というのが Google の特徴なのかも知れないが、友達からの口コミでこんなサービスを見つけた。( その後、Google からのアナウンスがあったことを知ったのだが )

1つはこれ。
google1.gif

やはり Beta と書かれているのでテスト中のようだが、すでに完成度が高いマップサービスだ。
特になめらかな地図のスクロールがインターネットサービスとは思えないほど。
試しに、「 100 Broadway, New York, NY 」という適当なアドレスを入力してそのエリアを拡大してみると、こんな感じになる。

google2.gif
※ サイズが大きいので縮小しています。クリックすると等倍表示します。

地図上の左右上下のボタンでなめらかに移動するとともに拡大縮小のポインタを抓むと即座に画面に反映される。左右上下の移動はキーボードの矢印キーでもできるほか、任意の場所をマウスでダブルクイックするとこれまた見事にスクロールしてくれる。
もちろん他のマップサービスのように「この住所への道順」「この重視から別の住所への道順」などの機能もちゃんと提供されていて、試しに「300 3rd Avenue, New York, NY 」から先に入力したアドレスまでの道順を表示させると、こんな感じになった。

google3.gif
※ サイズが大きいので縮小しています。クリックすると等倍表示します。

これまでのインターネット情報検索サービスが仮想のテキスト、イメージを元にしたものにあったのに対してこのマップサービスが提供されれば実世界のデータとリンクすることも可能になる。映画 Matrix のような世界は絵空事とは言えないかもしれない。見知らぬ街をクリックしてどんどん拡大していくと、最後は個人の経営する Deli になって入り口をクリックすると今度は店内の様子にリンクしたり、売られている雑誌や新聞にアクセス出来たりするかも知れない。
逆にちょっと恐いのは個人情報などもリンクされるのではないかと言うこと。これが杞憂で住めばいいのだが、GMail でやりとりされるメールの中味をスキャンすると公言している Google のこと、なにやら冗談ではすまないかもしれない。

そしてもう一つ見つけたサービスはこちら。
google6.gif

これにも Beta の文字が見えるがそれ以外一見なんの変哲もない普通の google サーチの様だ。けれども検索欄に文字を入力するとすぐに今までのサーチエンジンと仕組みが異なることに気が着く。

google5.gif

これは試しに「Can...」と入力して、Google が自動的に候補を選び出してきたものの中から僕が選んだものだ。
つまり検索エンジンに登録されている語句が Google によって自動的に「 suggest 」されるのだ。
まだ英語以外の言語はサポートされていないようだが、自分のファーストネームやラストネームを一文字ずつタイプしていくとどんどん候補が絞られていくのがリアルタイム出見られるだろう。ちょうど携帯電話の先読み候補変換と似ている。
これまた本人が完全な語句を知らなくても検索出来てしまうので「Hiro・・・」と入力していくうちに僕の名前に到達するというこもあり得るだろう。皆さんも自分の名前で何件くらい登録されているのか、どんな情報がリンクからたどれるのかちょっと関心があるのではないだろうか?

おそらく Google は世界でもっともリッチな情報を持つ会社になっていくだろう。その情報がどこれだけ詳細に蓄えられていくのか、そして将来はその情報でどれだけ便利になるのか、それとも個人情報がどこまで守られるのか、恐いもの見たさで興味津々である。
そのうち「あなたの情報を全レベル公開されたくない場合はサービスを購入してください。レベル1だと年間○○円、レベル2だと××・・」とお金を払って自分の情報をブロックするサービスを購入する時代が来るかも知れない。

他にもいろいろありそうな Google の新サービス、まさにビデオゲームの隠しコマンドを見つけるようで面白い。「 Google でこんなサービスみつけました」と言う方、いましたら連絡ください。

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