午後5時の女神

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liberty.jpg
Canon EOS 20D + EF 300mm F2.8 L IS USM

寒さが和らいだ休日、カメラとレンズを車に積み込んで近郊に出てみようと思いつく。
近郊と言ってもうちから地下鉄を乗り継げばなんとか行けるところなのだが、今回は重いレンズを持ちだそうと決めていたので機動力が勝る車で出動することに。

持ってきたレンズというのは EF300mm F2.8 L IS USM と言うやつで、昨年日本から akasaka さんが New York に立ち寄ったときに NY に住む別の友人 N と三人で Virginia 州の米海軍基地で行われたエアショウでの撮影に担ぎ出した時以来の本格的な撮影だ。
このレンズ自体が重くて大きいのだが、専用ケースも中に靴が入っているんじゃないかといえるほどの大きさで、見た感じは小さなスーツケースと言えなくもない。

向かった先は Brooklyn。今僕がテーマにして写真に取り組んでいる場所が2つあって1つは Manhattan にあり、もう一つが Brooklyn のこのエリアだ。
今はまだ地下鉄も通ってなく ( これからも地下鉄開通の予定は無いようだが ) 公共交通機関を利用して行く場合には地下鉄とバスを乗り継いで行可なくてはならないという、ある意味「辺鄙」なところなのだ。
なぜそんなところに出かけるかというと、このエリア全体がちょうど今変化を遂げようとしている場所で記録としての写真を僕なりに撮っておきたかったからだ。

街が変容するとき、それはとても苦痛が伴う。
かつて栄えた場所が荒廃していく様を英語では run down というが、かつての New York にはそんなところが沢山あった。そして今度は栄えていく側に変わりつつあるのだが、変化は盛衰、どちらにしても一時的なトランジットな状態にあり、あちこちで無言の軋轢を見ることが出来る。

この日もあたり一帯はかすかにオイルのにおいが鼻につく小さな工場街を歩きながら写真を撮っていた。たまたま通りかかったアイスクリーム移動販売業者の作業場の前で歩道の木を撮っていると、中から「おい、写真を撮っているのか?」と声がかかる。
以前はこう言われると「まずいかな」と思ったものだが、なぜか最近はそう心配することもないように思えてきた。
案の定この人も「良かったらうちの中の写真を撮っていきなよ、何か面白いものが撮れるんじゃないか?」と言って大きな鉄格子のゲートを人1人入れるくらい開けてくれた。
ゲートの向こうには5歳くらいの女の子が1人不安そうにこちらを見ている。それを見たら僕が不安そうに躊躇しているのが可笑しかった。

そんな風にしていろいろな人と出会いながら写真を撮れるのは、被写体に出会えて幸運なだけではなく、その反射として自分がこうして今、ここに存在していることそのものが幸運であり、最大限それを利用しなくてはもったいない、そんな気持ちになる。
2005年の「今」を記録してとどめておきたい、それは僕にとって半ば使命の様に感じるのだ、今ここにいることに感謝しつつ。

重い鉄のゲートを引っ張って閉めながら「ありがとう」と声を掛けると最後まで不思議そうな顔をしていた女の子が「bye bye」と言い、お父さんらしき人も「いい写真が撮れていたら持ってきてくれよな」という。
僕は「もちろん」と口では言ったものの、心の中では「あとどのくらいこの場所で営業してられるのだろう」とふと思った。

ふと川の方に顔を向けるとそこに自由の女神が視界に入ってきた。
ここから見える自由の女神像だけはきっと変わらない。午後5時の女神はこちらを向いて見守っているかのようだった。

追記
EF300mmレンズは重いけれど、こうして街に繰り出してもなかなか面白い写真が撮れる。少しずつEF300mmのストリートスナップを撮って紹介していきたい。

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サンニッパ、オシアナ以来の出撃でしたか。
ストリートスナップだとなかなか出番がないと思うけど、
望遠の圧縮効果を利用したらちょっとちがったNYCが撮れそうな気がする。

新作も勿論楽しみですが、ひろゆきさんと人々との日常でのやり取りをいつも楽しませて頂いてます(^^)
好きなんですよね、そういうお話を聞くのが(^^)

今、凄く使ってみたい、欲しいレンズです。でもどうやっても買えそうにありません。(T_T) 羨ましいです。(^。^)
そして気さくなNYの人達、日本だと知らない人から声を掛けられると変に警戒してしまうので、そういう話を聞くとほのぼのしてしまいますね。

タカさん、今日は久々にサンニッパ持っていこうと思っている。圧縮効果を活かして撮れるかな。

H.Oさん、楽しんでくれているとのことで僕も書きがいがあるというものです。Thank you!

i-takashiさん、300mmの次はヨンニッパが欲しくなるかも。20Dでサンニッパに慣れてしまうとフルサイズを使用するときに物足りなくなってしまうかも。ということでヨンニッパ、カタログ見ています~

ヨンニッパ、フルサイズ、幾らあっても足りません。(T_T)
フルサイズ、ふるさいず、fullsize…

素敵ですね~~~~~~~
なんて綺麗な空なんでしょう。
おもわず即効でデスクトップの背景にしちゃいました♪

初対面の人との出会い方が、
ひろゆきさんの場合は、ほんとに良い出会いがあって、
あたたかなひと時をすごされてますよね。
やっぱひろゆきさんのお人柄でしょうね。
・・子どもの「bye bye」が物語っていますもん。^^

カメラ・・とっても大きそうで重そうですね・・^^;
我が娘は、ひろゆきさんの職業はカメラマンだと思ってたらしいですが、
うんうん・・私もそう思いましたね~ 笑

また素敵な色と、見慣れた被写体の違う顔を
見せてくださいね~
楽しみにしています。

すのーさんこんにちは。Windowsのフリーソフトで壁紙を自動的かつ定期的に変えてくれるようなソフトがありますからそういうソフトを使っていろいろな人の写真を表示させるというのは面白いですよ。それにしてもダウンロードしてくれてありがとう。もっと大きな写真もありますけど?え?いらない?(笑)
アイスクリーム販売業の親子には写真を印刷して持っていってあげないと。またそれが次の撮影チャンスになるかもしれないし!?
僕の性格から言うと職業にすると写真が楽しめなくなるのでこのままの宙ぶらりんのほうが向いているかなと思ってます。もちろん写真を使ってくれる、という申し出には応じてますが、職業にはしたくないかなぁ。

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このページは、hiroが2005年2月11日 20:28に書いたブログ記事です。

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