罪悪感のかたまり
相変わらず日本では健康食品ブームが続いているというが、それならアメリカは相変わらずワークアウトとダイエット、それに整形手術が大人気だ。
脂がたっぷり乗ったステーキはあきらめたくないし、甘いケーキもしっかり食べたい。でも痩せたいという人が多いアメリカでは手っ取り早く美しくなる方法を好む。
考えてみると手っ取り早く美しく見せる、というのはアメリカの得意中の得意かもしれない。
家だってほとんど張りぼてみたいなものだし、食べ物も如何に綺麗に盛りつけるかが重要で味は二の次の感が強い。
話を食べ物に戻すと、当然甘いものにも目がないわけで、太りすぎの人たちも食べられるようにとアメリカではどこに行ってもダイエット食品と人工甘味料にあふれている。
そんなアメリカで小さな袋に入った砂糖が今話題を呼んでいる。
その砂糖の名は「 Splenda 」という。

Splenda は彗星のように人々の前に現れて、それまで人工甘味料入りの砂糖が持っていた問題を払拭してくれた。
まず第一に味が違う。
この手の砂糖と言えば「 Sweet'n Low 」とか「 Equal 」が有名だが、どうしてもグラニュー糖などと味が比べられ、どこか薬くささがあった。
僕はダイエットコークの味が合わないのだが、それはどうも薬臭さが鼻につくからだ。
ところが Splenda は砂糖と変わらない味がする。実はこれ、砂糖からできている、というのがウリなのだ。袋の外側にもでかでかと、
MADE FROM SUGAR SO IT TASTES LIKE SUGAR
と書かれている。
砂糖?じゃカロリーは? というとこれがなんとゼロ!なのだ。砂糖からできているのにカロリーがゼロというのも不思議だし、成分表を見るとこれまでの Sweet'n Low なんかの砂糖と変わらない物質名が記載されている。まあ企業秘密なところがあるのだろう。
となんだかうさんくさい Splenda だが、ゼロカロリーでありながらおいしいシュガーとしてあっという間に広まった。
今やどこの Starbucks コーヒーでも店内のステーションにこの Splenda を見ることが出来る。
もちろんアメリカには糖尿病を患っている人も多いので、こういうシュガーが必要とされているのもわかるが、アメリカの糖尿気味の人は現在の食生活からなった人が多い。1カップのコーヒーに5袋も6袋もの砂糖を入れる人なんて糖尿病になろうとして入れているとしか思えない。
それで今度は糖尿病になっても甘いものはとことん食べたい、という人向けという風に作ったとしかしか思えないので、なんかうさんくさいのだ。
でも店内に依然として置かれているブラウンシュガーをなめてみるとやはり本物の砂糖の方が断然にあまみの丸みがあるのがわかる。甘いものを楽しみたいときはやはり本物を使うべきというのが僕の中での結論だが、その一方で本物の甘さに近づけるならどれだけの費用がかかってもいとわないといわんばかりのアメリカ人の壮大なエネルギーにはもはや感服といわざるを得ない。
最近になってコカコーラ社が新しいコカコーラを発表した。「新ダイエットコーク」というものだ。がこれまでのダイエットコークと違うのはこのコーラの甘みは Splenda から作られるというもので、Diet Coke with Splenda ということになる。
コカコーラ社では従来の Diet Coke も併売を続ける予定らしいが、この Splenda ブームはどこまで続く?
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