
※EOS 20D
冬来たりなば、春遠からじ。
New York では冬が来たら春はまだまだ先、などというイメージがあって、この句を実感することは不可能かもしれない。なにせ10月から3月までは冬と呼んでも大げさではないからだ。
そんな New York の長い冬だがいよいよ抜け出して春がやってくる気配が感じられる。
これまでは太陽の光線も弱々しさを感じたが、ここ数日の日差しはあきらかにキラキラと光って見える。
夕方仕事を終え、車に乗り込むとすでに空は暗くなっていたのが、いまでは夕焼けがまぶしいくらいだ。そのまぶしい夕焼けのせいで渋滞が起きているほど。
Manhattan の街を歩くとすでに厚手のコートを脱ぎ捨ててすでに軽めのジャケットに切り替えている人を多く見かける。中にはジャケットすら着ずに軽装の人も。そんな人を見るとさすがに自分までぶるっと寒くなるが、その反面嬉しくなるのはそれが春を運んでくるように見えるからだろう。
思えば今年の冬もいろいろあったが、春という季節は気持ちを切り替える良いチャンスだ。アメリカでの生活も長くなり落ち着いてきた反面、変化も少なくなってきた。これを機にいろいろ考えていること、企画していることを少しずつ形作って行こう。
最近では仕事と写真の比重が逆転して、どっちが重要なんだか分からなくなってきたけれど(笑)、僕の写真をパブリッシュしてくれるという奇特な方のオファーを吟味してそのいくつかを実現していく予定。もちろん趣味として撮る写真はこれまで通り大切に撮っていくつもり。
ところでこの「冬来たりなば春遠からじ」というフレーズはもともとどこから来たんだっけ?と考えてみると、確か中学生の時に熱中して読んだ SF 作家、星新一の作品のタイトルに「冬来たりなば」というのがあったことを思い出す。ところが調べてみるとそうではなくて、もともとの文献は古い英語 ( イギリス ) 詩からのものと判明。
Percy Bysshe Shelley という英国詩人が書いたとある詩の一節、
"If Winter comes, can Spring be far behind?"
が翻訳されたものだった。
軽装の者あらわれば、春遠からじ。ニューヨーク。

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