幻から覚めてみれば

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先週から New York を訪ねていた客人一行が大阪に帰っていった。
New York 滞在中は毎晩にぎやかに出歩いていたのが、彼らが去った後は嘘のようにいつもののどかな日常に戻った。
毎晩出歩くとなると最初はしんどいが、人間というのはすぐに環境に慣れるものでなんとか時間をやりくりして深夜・早朝の帰宅でも翌朝普通に起きて仕事に行けるようになる。
でもそうやって楽しい一時が過ぎ、ふっと自分だけの時間が戻ってくると自分の感情だけが置き去りになって、その静かな空間に高ぶった気持ちの落としどころに困ることがある。

まさに今回はそんな状況だったが、人によってはこれが Depression ( 鬱的気分 ) になるのではないだろうか。少なくとも僕自信は少しそんな気がする。

考えてみると子供の時もそんなことはよくあった。夏休みなど長い休みには、普段は離れて暮らしている従兄弟が泊まりに来たり、またその逆に僕が泊まりに行ったりして、はしゃぎすぎではないかというぐらい楽しい一時を過ごすのだが、自分が去るか、はたまた従兄弟が去るにしても、途端に現実の世界に引きずり込まれるような、そんな感覚に陥ったのを覚えている。

僕はそんなときにわけもなく悲しい気持ちになったのをよく覚えている。それは大人と違って子供は感情をコントロールする術を知らないからなのだろう。いや知らず知らずのうちに身につけているのかもしれないが、大人は少なくとも表情に出さない「やせ我慢」が出来るようになる。

実は New York に住むようになってこういう気持ちになることが多くなった。「何を女々しい」と言われそうだが、どうも場所柄そういうところなんではないかと思う。
日本から遊びに来る人は New York につけば思い切り休暇モードだ。お金も使うし、よく食べる。それこそ寝る時間を惜しんで見て、食べて、遊ぶので皆ナチュラルハイになったかのようだ。僕もそれに合わせて遊ぶもんだから友達の気持ちの高ぶりが僕にも反映される。

そして去っていくのはあっと言うまで、飛行機の時間にあわせてさっと目の前から消えていく。その繰り返しをしていると自分が取り残されているような錯覚にもなるのだ。

だから僕はよくこちらの友達を紹介してみんなで遊びに行くようにしているが、それでも独りだけの時間になるとほっと和み、そしてはあ、とため息が出ることがある。

そんなとき実は僕はよく独りで食事に行く。部屋にいるとなんか辛気くさくなってしまうからだが、食べることは何かしらエネルギーを得られる行為でもある。
でもって僕が行くのは近所のエスニックエリア。ここは店によってはスペイン語、韓国語、ベトナム語、ヒンズー語とはっきりと分かれていて、自分が外国に来たかのような錯覚になるのだ。いやアメリカにいるのも外国なのだが生活していると外国臭というのは感じなくなる。ところが言葉の分からない国に来て、和み系のエスニックフードを食べるとなぜかその錯覚により、先ほどの高ぶりが落ち着くのだ。

今回も友達が帰った後、ベトナムレストランに行き独りでバーミセリ ( 米で出来た細麺 ) をすする。それにはぷりぷりしたエビがいくつも並び、ちょうど日本の塩ラーメンのようにも見える。
熱いスープをふうふういいながら流し込んで、おなか一杯になると現金なものですっかりリラックスしてしまう。





支払いを済ませ店を出ると、目の前には New York の風景がひろがる。

そして、僕はその中にとけ込んでいくのだ。

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コメント(9)

ひろゆきさん、NYに溶け込んでますね(^^)
うまそうな写真ですね~・・・、僕もこれ系のヌードル好きなんですよ、でも名前を知りませんでした(^^;

僕の所にはゼロに等しいほど友達が(日本から)来ません(^^;
場所的な事もありますが、実際沢山来られても僕の場合はお相手もできません(^^;
でも今回15年ぶりにカナダにやってくる友達がいます。
彼とは学校からの付き合いで同業者でもあり、(彼は15年前にカナダで1年少々働いていました)今回は家族で訪れるそうです。

短期間のカナダ滞在で、僕の所には一日しかいられませんが、久しぶりに会うのを楽しみにしています(^^)

わかります。友人の滞在はだいたい一週間ほどで、いる間は自分の生活+案内で楽しくもへとへとになるのだけど、やっぱり帰ってしまう日は、とても悲しくなりますね、、

ところで、バーミセリってPHO(だっけ?)に入ってる麺ですか?
私も、いろいろ生野菜をぶっこんでいろんなタレを入れて食べるベトナミーズのヌードルは大好き!私の住んでいたあたりに一軒、素敵なベトナミーズのヌードルのお店があったの。名前が思い出せないなぁ、、ミッドタウンです。すごく混んでて、ちょっとおしゃれな感じで、種類もたくさんありました。あぁーお腹空いてきた!

お。yamajunさん、SFからですか?ボクはサウスベイです。マウンテンビューにお気に入りの Pho の店があったんですけど、マレーシア料理の店に変わっちゃいました。残念!

その感覚が辛くなってきたというのは、そろそろ所帯を持ちなさいという天の声かもしれないね ;-) シングル時代に比べて自由度は激減したけど、その代わり得られるものもとっても多いです。

あ~ん。なんだかヨシヨシってしてあげたいお話ですね(笑)
祭りの後の寂しさのようで、ちょっと空虚っぽい何ともいえない気持ち。

でも大人になればその気持ちもちょっとどこかで愉しめるようにはなりましたけど。

昔は耐え切れず、誰彼かに長電話の相手してもらったりしてましたんですけどねー。

この前のポートレートのお話の続きですが、私も長いコメントも、こうして書きながら自分の奥深い感情がひょっこり出てきて、自分に驚くことがあるので、ひろゆきさんに伝えたいと思いながら同時に自分を知る行為でもあるなぁーって思いました。

でね。被写体になってくれる人の魅力をキャッチってトコロ素敵だなぁー。

なんかいちいちそうだよねー。って共感するんですけど、いつかそちらに行ったら、ずーっと一晩こんな話していたいですね。
カメラの話はできません^^;

ヌードルいいっす!!エビやられますよね(笑)

素直な日記・・
ひろゆきさんらしいなって思います。

行動の記録よりも
こういった心を書き留めておくのって
素敵なことだと思います。
ひろゆきさんの人柄もわかるし・・^^

同じ楽しいひと時を共にしても、
別れた後の時間は全く違うんだよね・・

にぎやかだったら余計にそのギャップがあるし
なんだか、手に取るようにひろゆきさんの立場が分かる気がしました。

熱いベトナムのスープ・・
温かさと一緒に、柔らかな麺が体全体を
確かに癒してくれそうです。

NY・・遠いんですね。
今まであまり意識しなかったのですが、
あらためて、一人で頑張ってるひろゆきさんに
エールを送りたくなりました。

飛行機で飛んでいける距離なわけだけど、
ちょっと1週間仕事で滞在とかじゃないんだもんね。
ずっといろんなことにもめげずに
(ほんとに最近はいろいろありすぎでしたし)
頑張ってるんだな~って、あらためて思いました。

ん~~やっぱ
なにか美味しいもの空輸しかないかなっ☆

こんなに沢山コメントをいただいて恥ずかしいやらとまどうやら、参っちゃいました。どうもヨワヨワな一面をお見せしてしまいました。
強がりが必要なのはどこに住んでいても同じですね。みんなめげずに、時にははったりをかけたりしてたくましく生活しているんですよね。


H.Oさん、いつもありがとう。
ベトナムのヌードルは独特のスープに豊かな香りの野菜が相まって、体の隅々までしみるようなおいしさが好きです。
僕も前回日本に帰ったときに小学校時代の友達と連絡が取れて、再会出来ました。
実家が近いから出来たんですが、今回実家が引っ越すということもあって小中時代の友達とはなかなか会いにくくなるかも知れません。
15年ぶりでもすぐにその間の空白を埋められるような、不思議なあいだがらですよね、良い友人というのは。


yamajunさん、忙しい子育ての合間に書き込みありがとう。
いつも迎える側というのは、いつも見送る側になるのでそれがちょっとしんみりしますよね。しかも日本から新鮮な香りとともにやってくるので、そこに帰っていく人達がうらやましくも見えます。
そう料理の名前はPHOと言ったりしますね。生野菜ってあのもやしとかベトナムのレタスとかあれかな? 麺とは別に生野菜がテーブルに運ばれてくるんですよね。


タカさん、そそyamajunさんは現在SF在住です。
もともとNew Yorkに住んでいて、SFに移住しました。時にはずっこける人だけどとてもしっかりしていて面白い人です・・・ってウェブサイトを読めば分かるか。SFで出産した一児の母です。
>そろそろ所帯を持ちなさいという天の声かもしれないね
いや、それでも僕はたぶん独りを選ぶと思う(笑)。いつも天の声には背いてきたので。


ansanaさん、優しいコメントをありがとう。
そうそう祭りのあとの寂しさとも似ているかな。大人になって楽しめるようになったのは気持ちの揺さぶりですね。
感情の起伏を感じられないと豊かな人間性というのは生まれないと思う。優しい人というのはきっと楽しいことと辛いことが分かる人ですね。
>カメラの話はできません^^;
いやたぶんやっぱり写真の話しで熱中してしまいそう。だって僕はあまり技術の話しは興味ないから、その分却ってエンドレスです。
>ヌードルいいっす!!エビやられますよね(笑)
じゃあ深夜の夜食にベトナムヌードルを食べに行って箸先の麺をふーふーさせながら、談義と行きますか!?


すのーさん、何もかもお見通しですね。
>こういった心を書き留めておくのって
何かの拍子に、たとえば昔の映画や音楽を聞いた瞬間にある一瞬の気持ちを思い出して、それが楽しい思い出でも悲しい思い出でも切なくなるけれど、気持ちを閉じこめておくというのはとても難しいことですよね。
ブログと写真でどこまでそれが出来るか分からないけれど、書くことで自分を再認識できるというのは面白いことだと思っています。
独り言をみんなに聞いて貰っているようで、ちょっと恥ずかしいけれど。
飛行機に乗ってしまえばすぐだし、インターネットを使えばリアルタイムに話せるけれど、同じ時間を同じ場所で過ごすことというのは簡単なようで難しい。テクノロジーが発達して簡単にコミュニケーション出来るようになったけど、その分人と人が顔を合わせなくなるとしたらそれは寂しいですね。やっぱり今度は僕が日本に行かないといけないな(笑)

ひろゆきさん、そうそう、あの生野菜!別々に来て、でももっさーっ!と山盛りされているので、全部いれてもいいものか、、?と思いながら少しずついれて食べるのだけど、最後にちょっと残っちゃうんだよなぁ、あれ全部いれたらうすごいことになりませんか?でも大好きです、シャキシャキした野菜たち。え、私がズッコけてる?もぉーほめるのうまいんだからッ!!えっ?

タカさん、SJですか?あぁ~あったかくて、うらやましい!今日はシンコデマヨのパレードかしらん、、

yamajunさん、

今日はうちの息子の1歳の誕生日会でした。最初から最後まで人見知りで泣き通しでした‥(疲)

yamajunさん、やっぱりPHOといえば同じスタイルなんですね。たぶんベトナムではもっとエスニックな葉っぱが出てくるんじゃないかと思うけど、アメリカで食べるあの生野菜も十分ベトナムの香りがします。

タカさん
タビト君の誕生日おめでとう!

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このページは、hiroが2005年4月28日 22:44に書いたブログ記事です。

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