
冬の間は New York の街のイベントも少なく、また個人的にも何事もないような時を過ごしたが、春になってその反動が来たかのように突如としてめまぐるしくなった。
春になって冬眠から覚める熊のように、New Yorker もとたんに元気になったようだ。
この週末はいろいろな出来事があってしばらくブログの更新に困らないほどだが、それを書く時間が取れないのが逆に悩ましい程。
ということで少しずつ地道に紹介していくことにしよう。
この時期、やっと New York にも桜が咲き、特にこの週末は100%の満開となった。まずはそのことを紹介しようと思ったが、今年初めて参加したイベントの方を先に取り上げることにしよう。
何年か前に見知って「来年は行ってみよう」と思いつつ行けなかった、「 International Orchid Show 」 が今年も4/12から5日間だけの予定で始まった。
Orchid、つまり蘭の花の見本市のようなもので、会場で貰ったパンフレットによると今回で25回目を数えるようだ。僕は蘭だけでなく花全般の名前や種類に疎いのだが、洋蘭と言う言葉があるのでおそらく日本の蘭というのもあるのだろう、とインターネツトで調べてみるとやはり日本の蘭や東洋蘭という言葉が見つかった。
イベントの名前に「International 」とついているところからすると洋蘭から東洋蘭など様々に取りそろえてさぞかし広い場所でやっているのかと思いきや、実はロックフェラーセンタービルのアイススケートリンクで開かれており思ったほどの広さは無かった。

普段は屋外タイプのアイススケートリンクも、このイベントのために大きなテントに囲われているが、これは洋蘭という花を保護するためのものだろう。屋内ということで最初は「写真を撮るのに十分な光が取れないかも」と心配したが、逆に風が入らないので花が揺れることなくじっくり撮れることになる。どっちもどっちといったところだ。
写真ではわかりにくいが、スケートリンクは実は地下にある。そのため地上に設置されたテントは天井部分でしかないわけで、会場はその下にある。中に入ると高い天井がつるされている、と言うことになる。
まずは入り口で入場料を払う。値段は1人$5で、会場の大きさを考えると妥当なところか。写真を撮る人にすればこれだけ遊べて$5は安いだろう。
実はこの日、使用の可否がわからなかったので三脚を持って出かけたのだが案の定入り口で「三脚を持ってはいることは出来るが、使用は禁止」と言われてしまった。特に理由は聞かなかったがこれだけの人出を見れば三脚の使用が向いていないのは一目瞭然だった。
僕が行ったのは夕方だったので太陽の光が差し込む時間ではあったが、案の定テントの中はそれほど明るくない。が花の写真を撮るのに直射日光でない方が柔らかに撮れるので、却って好都合だったかも。
事前にインターネットで調べたところ、夕方の6時から8時は会場内が最も空く、という情報を見つけた。確かに普通だったら太陽が沈む頃は見られないと思って来ない人が多いだろうし、ましてこの時間はちょうどディナータイムである。近くのレストランが混む一方で会場への人出が少なくなると言うのはよく分かる。
僕が行ったのもまさにこの時間。ところが週末ということもあって僕が入ったときは、会場内はたくさんの人でごった返していた。写真を撮るにも前の人がどいたら急いで一枚撮って後ろの人にその場を譲る、といったようなスタイルでもちろんじっくり撮ることは難しかった。
片手には大きな三脚を持ちながらの移動はかなり不自由でどうしようと案じていると、30分もしないうちにどんどん人が減っていってしまった。人が少なくなるのを待っているとすっかり太陽は落ちてしまったが、会場内はこうこうと照明がともされた。そのおかげで昼間よりは却って見やすくなったが、会場で使用している照明がいろいろなタイプのものなので、カメラ側のホワイトバランスを選ぶのが一苦労。こういうときは・・・と以前ここで紹介した Expodisc の Digital Wam Balance Filter を取り出して使用してみたが、案の定ばっちり適正なホワイトバランスになって思わずにんまり。

しかもまわりを見ていると小さな三脚を持ち込んで使用している人を見かけた。セキュリティの人も閉館1時間前で人もまばらなことから、細かいことはいわず黙認しているようだった。それならば、と僕もずっと脇に抱えていた三脚を立てて何枚か写真を撮らせて貰う。

実は僕にとって花の撮影というのはこれまで興味が無かったのだが、今回洋蘭をじっくり見ることができて、たくさんの人が洋蘭にミラ競られるワケが少しだけ分かった気がする。蘭と一口に要っても大きさ、形、色、形状がまさにゴマンとあり、それでいて蘭としての1つの種である特徴を持っているのだ。
小さく可憐な蘭から、巨大な花を咲かせるゴージャスな蘭まであり、この国際蘭見本市でも出展している蘭にいろいろな賞が与えられていた。写真ではわかりにくいかも知れないが、展示方法も凝っていてタイの遺跡風、ガーデニング風、和風などセットにもいろいろ凝っている。しかもそれぞれのコーナーが「何々州の蘭グループ」みたいになっており、全世界から蘭愛好家達が集まっているのが見て取れた。
今回は写真を撮りに出かけたショウだったが、ちょっと珍しい世界の蘭を一同に介し、それを見ることが出来るだけでも行く価値はあるというものだ。写真を撮るまではこんなショウに行くことなど考えても見なかったが、カメラを通じて花まで関心が出てきたのは喜ばしいと言うべきか。写真は高くつく趣味だが、こんなこともあるのだから一概に道楽とは言えないだろう ( と自分に言い聞かせている(笑) )。
今年始めて参加した International Orchid Show だが、来年はもう少しゆっくり花の種類を見ながらまわる余裕ができるだろう。今から来年の蘭が待ち遠しい。
この日撮った蘭の写真をキオクイロギャラリーで紹介できるよう準備中。近日公開予定。