LAにあるハウスのレストラン

| コメント(12) | トラックバック(0)

行く前から LA での食事にはあまり期待していなかった。
それはいくつか理由があって、1つは出発前も忙しくて行きたいレストランの下調べも十分に出来なかったこと。2つ目は LA に着いてからも忙しくて行きたいところに行けるとは限らないということ。3つ目は、日本食に限ったことだが、LA と NY の日本人社会の違いから日本食には期待出来ない、と思っていたのだ。

ところが LA の知人が連れて行ってくれたこのレストランは、いい意味で期待を裏切られた。

場所は Los Angeles のダウンタウン、リトルトョーキョー。
実はリトルトーキョーとやらには行ったことが無く、一度この目で見てみたいと思っていたのだ。
ここ10年だか20年は治安が悪くなり、「近づかない方がよい」とまで言われたリトルトーキョーだが、ここ何年かの間に再開発が始まり、だいぶ良くなったとも聞いていた。
なんにせよ、アメリカで最も古いジャパンタウンの1つでジャパンタウンとしては全米一の規模を誇るLA のリトルトーキョーには、その昔日本人がアメリカに移民してきたころの歴史が感じられるのでは無いかと思い、行ってみたかったのだ。

でこの際リトルトーキョーの話はおいといて(笑)、ここで知人が連れて行ってくれたレストランが大当たりだった。

liltokyo1.jpg

上の写真はリトルトーキョーの一角で、それでもガイドブックに載っている有名な通りからは1ブロック横にある一角だ。
下の複数階が駐車場になっており、その上に紀伊國屋書店やレストランなど日系のテナントが並んでいる。建物の外からはアクセス出来ず、全て中庭形式になっている。
知人が連れて行ってくれたのは、この中にある「Curry House」というレストランだった。

「 LA に美味しいカレーレストランがあるんだ。日本食レストランだからきっと気に入るよ 」と言われて連れて行かれたのだが、内心僕は「 LA に来てカレー? それも日本の? 」 とちょっと気が進まなかった。が、そんな気持ちはおくびに出さずに、おとなしく後を着いていった。

何を隠そう僕は大のカレー好きで、子供の時からカレーばかり食べていた。家族揃ってデパートに買い物にいったり、また夕食を食べに行くときもメニューからカレーを探し、なければ仕方なく別のものを頼むと言った感じでいつも親から「安上がりでいい」と言われていた。
そのくせは大人になってからも抜けず、メニューにカレーの文字が見えるとまず一番にチェックしてしまう。
なので生半可なカレーだったら却って後悔するだろうというのもあって気が進まなかったのだ。

僕らが店内に入ったのはたまたま閑散としていたタイミングだったようで、そのことを知らなかった僕は「ほら、人気も全然無いし・・ 」 などと密かに心の中で毒づいていたのだが、僕らが席について10分もしないうちに全ての席が埋まり、レストランの入り口で立って待っている人が出てくる混雑してきた。
どうやらランチ時に突入したらしい。

店内はとても明るく、清潔な作りで、しいてそのインテリアを表するとすればそれはまるで日本のファミリーレストランの様だった。
ところがそれもそのはず、テーブルの上に置かれたテーブルクロス代わりの紙には

「カレーの館 - Curry House 」

と書かれ、その隅にはさらに

「ハウス食品」

と印刷されていた。どうやらアメリカのハウス食品がこのあたりで展開しているカレーライス専門レストランのチェーンらしいのだ。
まあカレーのルーを製造販売しているハウスらしく、カレーの普及にも一役買っているのだろう。日本のファミリーレストラン並みにきれいな写真が並ぶメニュー ( これはアメリカでは珍しい ) にはハウスがアメリカで販売している豆腐を使った食品も目に入った。

カレーだけで沢山のメニューがあり目移りするのだが僕が頼んだのはこれ。

liltokyo2.jpg

「鶏とジンジャーの大辛カレーライス」
注文して10分ほどでテーブルに運ばれてきたのだが、さすがに日本のファミリーレストランで出てくる量よりはかなり多く、ボリュームがある。なによりもびっくりしたのは、ライス。
ほうれん草とガーリックのスライスしたものをライトと混ぜ、バターで軽くソテーしたもののようだが、ガーリックの量が半端じゃない。ガーリック好きの人にはたまらないだろう。
僕はランチだから、と半分以上敬遠したのだが、どうやらあまり口臭に出ないようにクッキングしているのか、あとあとまで引くようなことは無かった。

カレーもじっくりと味がしみこんだ上、ジンジャーの持つさわやかな辛みがスパイスとなっていつも食べるカレーとはひと味違う。これは良いアイデア、と次回自分でカレーを作るときに使ってみようと思ったほど。

liltokyo3.jpg

そして嬉しいのが、「アイスコーヒー」や「アイスティー」がメニューにあること。
しかもテーブルに運ばれてくるときに甘くせず、一注文につき1つずつガラスの容器に入れられたシロップが出てくること。
これはアメリカでは皆無と言って良いので、感激してしまった ( 日本からすれば奇異に映るだろうけれど )。
ちなみにアイスティーやコカコーラなどは refill free で頼めば無料で継ぎ足しをしてくれる。
そうそうテーブルにはちゃんと福神漬けが用意されているのも、重要なポイントだ(笑)

実はあまりにもカレーがうまかったので、短い滞在中無理を言ってもう一度連れて行って貰った。
2回目は別のロケーションで、今回は夕食の時間だった。前回はランチメニューだったようで、夕食時はもっとバリエーションがあることがわかった。ランチでもパスタメニューがあったが、ディナーメニューには他にハンバーグやピラフ、お子さまメニューまで用意され、まさにファミリーレストラン並みのチョイスがある。

さてこのレストラン、明らかにアメリカによく見られるレストランと違う点が多い。
照明は店内の隅々まで明るく照らされるよう設置され、またどのテーブルも料理本来の色が分かるよう配慮されている。アメリカではレストランの雰囲気を大切にするのか、料理自体の色が分からないところも多いのだ。
また店員も日本人、日本語が分かる人、現地のアメリカ人といろいろいるようだが、皆明るくはきはきしている。これもレストランの方針なのだろう。時には妙に明るくひょうきんな人がいるいっぽうで、不親切でぶっきらぼうな店員が目立つアメリカタイプのレストランとは一線を画している。
またメニューも「カレーといえばインド」のものを日本人が調理しているのである。アメリカ人の目にはどんな様子に映るのだろう、と思っていたが、僕が行った二軒とも常に満席で、客も日本人とそれ以外の人の割合はちょうど半々といったところ。郊外でも日本人が半分ぐらい、というのはそれだけ LA には日系社会が定着しているということで、それにもに驚いたが、アメリカ人の家族がカレーライスやお子さまランチをものめずらしそうにすることもなく、食べているのをみて「このスタイルはアメリカでも受けいれられている」とわかった。

僕らのテーブルを担当してくれたウェイトレスの子によると ( 彼女は日本語を話したが )、『 NY にも視察に行っていると聞きましたのでもしかしたら出店計画があるのかもしれません 』 と教えてくれたので、さっそく House America に問い合わせてみたところ「確かに NY にはオフィスも開設し、視察も行っておりますが、まだ具体的な段階ではありません。 」と返答だった。
そのあとに 「 それまでは LA にいらっしゃいます際にカレーハウスにお越しください」と締めの挨拶があった。

なんとも LA の人々は幸せである。



House Foods America

ハウスアメリカの公式サイト
http://www.house-foods.com/index.html

ハウスが経営する「Curry House」の公式サイト
http://www.house-foods.com/curry_house.html
ここでメニューの一部も見ることが出来る

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.nomeri.com/mt421/mt-tb.cgi/572

コメント(12)

ひろゆきさんをそんなにウナらせるカレーを食べてみたーい!写真、美味しそうです!
SFにはないのかぁ、、、
LAのLittle Tokyoに、まだニノキン(二宮きんじろう)いましたか?

ん~、そこまで惚れこんだカレー。私も興味あります。
日本にもないかと必死で探してしまいました。
辛いものは本来苦手なんですけどね (笑)

yamajunさん、
残念ながらLA近辺にしかないそうです。でも次回LAに行ったら是非試してみてください。
ニノキンいましたいました!

ヨーキーさん、
僕はカレーが好きなので、時には自分でも作るんですが、やっぱりいろいろな味が愉しみたいですよね。
2度目に行ったときに頼んだものは石焼きビビンバのような鉄の熱い器に出てきました。ここにカレーを入れるとすぐにご飯がおこげになりとても香ばしいかれーでした。
New Yorkに早く来ないかなぁ。

奥さんの友だちがLAにいて、「USにはアイスコーヒーが無い。当然ガムシロップも無い」って言って日本に帰るたびにファミレスのガムシロップを山ほどおみやげに持ち帰ってました(ちなみにこの人の帰省の土産はシュワちゃんの選挙チラシでした)。
でも、あれ?スタバにアイスコーヒーってありませんでしたっけ?日本だけのメニュー?
あとカレーのご飯にいろいろ入ってるのは逆に珍しいですね。coco一番屋でもトッピングはルーの方だけだし。

お昼前に覗いてみたら・・・(笑)

カレーって香りだけでもソソラレル食べ物ですよね。
もともと異国の食べ物なのにカレーは日本独自の食べ物として変化したように思われます。

私は手の込んだカレーは男性が作る方が美味しいと思ってるトコロがあります(笑)
私もカレーは何でも好き♪
インド風もフランスっぽいソースもタイも。
学食のカレーも好きです。

このカレーはライスが良いアイディアですね。
サフランライスは食べた事ありますが。

店内が明るい。
カメラをするようになって色温度少しだけ気にするようになったので、これには新たに発見。
雰囲気のいいテーブルもいいけど、明るいのもいいなー。

おいしそうですね~~

しかしほんとにガーリックが・・
バラバラと多いこと!
最初、スライスアーモンドかと思いましたよー
ガーリックスライスだったのねー山盛り☆

バターにはほうれん草もガーリックもあうし
これはなかなかおいしそう!!
私も試してみよう。・・夕食に。笑

そっかーカレーがお好きだったのね。
うちは長男がカレー命です。
だからひろゆきさんの言動きいてると
息子とだぶります・・ええ、とってもやすあがりです。爆

学食でもカレーうどんとライス頼んで
うどんを平らげたあとにライスにルーをかけるそうで、
かなり幸せに満ち満ちるようです・・^^;

たまには子供の好きな植物でも育てようかと
昨年カレープラントというハーブを興味本位で買って
これがまた、カレーそのものの香りで
花も黄色だし、冬の寒さなんてへっちゃらで
真冬でも元気にカレーの香を放ってました。
今年もそろそろ開花かな~今つぼみです。

・・でもカレーは・・食べものだけでいいや。。しみじみ

さすけさん、
確かにスターバックスにはシロップがあるんですが、アメリカのはどれもフレーバー付きではなかったかな。好きな人は好きみたいですが、ヘーゼルナッツとかアーモンドとかあって僕にはちょっと強いかなと感じられます。
コーヒーの香りをうち消してしまっているようで。ということでその友人にこのレストランを教えてあげてください・・・というかもう知っているでしょうね(笑)


ansananさん、
カレーって新宿中村屋の創設者が何かのおりにインド人を助けたことからその料理法を授かった・・というのを聞いたことがありますが、日本人にはとても身近なエキゾチックですよね。僕もインド風、フランス風好きです。そのほかインド人がカリブ海に渡ったことから、ジャマイカなどでも食されていて、こちらもちょっと変わったカレーが食べられます。
ライスは僕も良いアイデアだと思いました。ちょっとしたことで心豊かなカレーになれるかも。下にすのーさんも同じ事を書いているので、カレー周波数が僕らは同じなのかな。今度ansanaさんとすのーさんが住んでいる大阪でカレーオフしませんか?
ansanaさんの写真に対する勉強熱には感心させられます。少しずつでも確実に自分のものにしているのを見ると、僕もがんばらなきゃって思うんですよ。


すのーさん、
ガーリックね、最初自分の目の前に置かれたとき、においが薄いので僕も全てガーリックだとは思わなかったんですよ。
でもこれはとても食欲をそそりました。
僕が学生時代バイトしていた近くではカレーの中にパンプキン、にんじん、なすの素揚げしたものが載っていてそれに胡椒の実がはいっているとてもさわやかスパイシーさがウリのカレーをよく食べてました。
今回ジンジャーが入っていて、これまた辛さの中にも切れがあってとても気に入りました。確かタイカレーもジンジャーを使いますね。
そっかぁすのーさんとこの息子さんも僕みたいになっちゃうんだあ(しみじみ)。きっとカレーを訪ねて三千里の旅をすると思いますよ。お母さんはいまから覚悟していないと。

カレーのハーブというのがあるとは知りませんでした。カレーってクミンとかターメリックとかいろいろなスパイスを組み合わせてあんな香りになるのかと思っていたらカレーの香草があるんですね?
ところでansanaさんも確か関西在住の方なのですよ。カレーオフしませんか!(笑)

リトルトーキョーの写真懐かしく拝見しました。
私が居た17-8年前は、この一角から出なければとりあえず安全でした。
今でも、そうなのでしょうね。

カレーハウスはロスから南にいったCypress市にもありますが、そちらはディズニーに近いので今でもそちらに行ったときは時々利用してます(^^ゞ
結構現地人にも人気ありますよね。

さて、NYへの日程がほぼフィックスしました。
NYの後ロスへ動きますがその前に一日ぐらいフリータイムできそうです。
またDMしますね。

久しぶりの投稿です。あのー、日本在住人として基本的な質問をしてもいいでしょうか。「LA と NY の日本人社会の違い」ってなんでしょうか。。。

Pompokoさん、こんにちは。
リトルトーキョーは僕自身初めてだったのでちょっと新鮮でした。
でも「日本人村」と書かれた標識を見たときに、LAに根付く長い日本人移民の歴史をかいま見た気がします。
先日行ったときはこのあたりは再開発が進んでいてとても綺麗になってました。すぐ近くではクレーン車が空にそびえ、新しいビルを建築してました。
NYの予定、分かればご連絡ください。この日は休みを取ろうと思います。ちなみに7/7は僕の誕生日なのでお祝いしてくださってもいいですバキッ!!☆/(x_x)
連絡お待ちしています。

Mochaさん、こんにちは。
他の都市、特にNYにいる日本人の多くはLAにいる日本人と比べると「短期滞在型」と言えるタイプになります。留学、駐在、それに僕らのように永住権を持っていてもその多くは日本で生まれて日本で育っている人が多いのに対して、LAの日本人社会は長い移民の歴史の上になりたっているようです。
NYにいるのは日本人で、LAには「日系人」が多い、というような認識でした。

そちらに堅木さんはまだ働いていますか?

たけきさん、
すみません、カレーハウスに行ったのは各店一度ずつなので・・・

コメントする

カレンダー

<  2005年5月  >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

このブログ記事について

このページは、hiroが2005年5月28日 12:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「LAから。NYへ。」です。

次のブログ記事は「Starbucks出現」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

タグクラウド

月別 アーカイブ

ウェブページ

    Invalid tag filter: ps3Invalid tag filter: ps3
OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 4.21-ja