2005年6月アーカイブ

最近は写真関連の出費がかさんだが、久々に PC 周辺機器に投資。
購入したのは下の写真を見てもらえれば分かるが、イマドキ別に持っていても珍しくない外付け HDD である。
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これまで PC のハードディスクというと仕事で使う文書ファイルぐらいしかディスクに置いておく必要は無かったのだが、その後 iPod に代表される携帯音楽プレーヤーやデジタルカメラの画像ファイルを保存するようになって、ディスク容量不足が深刻な問題になったと言う人も多いのではないかと思う。

僕も写真を撮るようになり、これまでは DVD、それに MO と内蔵 HDD にバックアップを取るようにしてきたのだが、DVD も枚数が増えると写真の検索が不可能になってきた上、メディア自体の寿命も心配だ。
バックアップのためのバックアップとして PC 内の HDD に保存してきたのだがそれもどうやら限界に達する勢いになった。

ということで DVD に写真ファイルのバックアップを取るのは止めにして、外付け HDD にすることにした。
外付け HDD 自体は以前にも使ったことがあるのだが、それはなんと NEC PC9800シリーズ時代にまでさかのぼる。その当時は確か SCSI が一般的になる前の話で、SASI とかいう拡張インタフェースカードを購入して装着した記憶がある。
その後、SCSI HDD を使用することとなるが、初心者には敷居が高く、またコストも高くついた。

そしてその後は HDD を保存用メディアとしてあまり使用せずに専ら MO に保存するようにしていたが、なにせ最大容量はどう頑張っても 2.3GB である。メディアそのものの信頼性は高く、未だ僕が使用している MO メディアの一枚も読み込み不能になったものはないのだが、アクセス速度とメディアの単価を考えると今後も写真のバックアップメディアとして使用するのは難しそうだ。

そこで久々に USB や Firewire 接続による外付け HDD に登場願うことになった。

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ざっとオンラインショッピングで探して見つけたのがこの、Western Digital 320GB USB 2.0 / Firewire Hard Drive w/ Dual Option Backup and USB Hub ・・・という長ったらしい名前の商品。
製品名が機能を表しているので細かくは書かないが、320GB の 外付け HDD で、PC/Mac とは USB2.0 または Firewire ( IEEE 1394a ) のどちらでも接続することが出来る。しかも USB と Firewire の HUB 機能にバックアップまで出来て・・とイマドキの外付け HDD というのはこんなに進化しているのかとびっくり。

早速 PC に接続してみる。まずはあまり使っていない USB 2.0 経由で PC とケーブルをつないてみる。さすが HDD メーカの製品だけあってソフトのインストールもなにもせずに、すぐに新しいドライブレターが作成され、そのまま 300GB あたりの容量が使えるようになった。
そのディスクをアクセスしてみると、autorun プログラムが配置されディスクとして認識されるとすぐにファイルマネージャで拡張ドライブであることのアイコンを読み込む様に出来ている。このあたりはかなり芸が細かい。
次にどの形式でフォーマットされているのかと見てみると、意外にも FAT32なのだ。そもそも XP でも FAT32は使用出来るが、フォーマットしようとすると確か32GB までのパーティションしか作れないように制限されていたはずだ。それをなぜだか僕は勘違いして覚えていて、「 FAT32 では最大パーティションが32GB だからなぁ。NTFS にフォーマットし直さないとな 」 と思っていたのだ。
ところが実際蓋を開けてみると一つのパーティションが300GB もある FAT32 フォーマットなので頭の中が 「 ??? 」 となったのだ。とはいえ調べてみるとなんて事はない、XP の前に発売されていた Windows ME でフォーマットすれば最大2TB までのパーティションがサポートされているではないか。
それでも「後でフォーマットしたいときに Windows ME を探し出してフォーマットするのも面倒くさいな」と思いつつ、Western Digital の公式サイトを見ていると、答えは簡単、FAT32 専用フォーマットソフトが公開されていた。

それともう一つ面白いことが。
もともと USB2.0経由で接続して一両日使用してみたパフォーマンスは「 USB 2.0 ならこんなもんだろう 」 というもの。さすがに内蔵 HDD のアクセス速度には敵わないが、それでも以前使用していた MO や DVD よりは確実に速い。
理論値では Firewire 400 は USB 2.0 より遅いので最初から Firewire 接続を試してなかったのだが、念のためと思ってググって見ると、人によっては 「 Firewire の方が速かった 」 と言う結果が出ていることに気が着いた。
物は試し・・・机の下に潜り込んで USB 2.0 ケーブルから Firewire につなぎ変えてみると ( つなぎ換えても PC 側でなんの操作をすることなく、以前のまま使用出来たのもさすがだが )、確かに Firewire の方が体感出来る速さなのだ。
USB 2.0 は理論値 480 MB/s、一方 Firewire は 400MB/s。しかも僕の場合、ほとんどのものが Firewire にぶら下がっているので帯域もそれほど広くないはずなのだが、謎だ。
ちなみに外付け HDD を Firewire 経由で PC に接続したら PC 上の Firewire ポートが足りなくなり、デジタルカメラで撮った写真を取り込むためのメディアリーダ ( これも Firewire 接続 ) を差すところが無くなった。さて困ったもんだと思い外付け HDD に視線をやると、そこには Firewire の HUB があることを思い出す。早速ここにメディアリーダの Firewire ケーブルを差し込むと・・・ポロロンという軽やかな音がしてすぐにリムーバブルディスクとして認識された。今回購入した HDD は電源スイッチも着いていて、これをオフにしていてもちゃんと Firewire 機器には PC からアクセス出来るようだ。

ということで何とも痒いところに手が届くよく出来た HDD なのだが、調べてみるとこの製品の姉妹品として 「 Media Center 」 なるものがラインナップされている。これはなんとメディアリーダも組み込まれたもので、これさえあればデジタルカメラから取り外したメディアをそのまま差し込むだけですぐにバックアップしてくれる。
価格は320GB の容量でありながら$180。
これでしばらくバックアップの手間に煩わされることなく写真を撮ることが出来そうだ(^_-)

これが一杯になったら・・・次は NAS ボックスしかないだろうな。



今回のお買い物

メーカ製品情報ページ
http://www.wdc.com/jp/products/products.asp?DriveID=147&Language=jp

でもちょっと日本語がヘン

日曜日は朝から出かけて夜遅くに帰ってきたのだが、日中立ち寄ったのがこの、ゲイ・レズビアンパレードである。
この日は他にもいろいろ写真を撮ったので、当日は予告編として真下の写真だけ紹介したが、実はそういうわけだったのだ。

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※ EOS 20D + EF 70-200 F2.8 L

New York Watch で毎年の様に取り上げているので、今年もまた普通に紹介するのでは芸が無く、ちょっと気が引けたのだが、なんといってもハロウィンパレードと並び New York でもっとも派手で賑やかなパレードなのだ。やはり夏の風物詩としてはずすわけには行かないだろう。ということでこのブログを開いたのも何かの縁なので、すこしばかりおつきあい願おうか。

久しぶりに New York 在住の写真仲間とストリートスナップをしようと、誘われていたので皆の都合がつきやすい日曜日に集まることとなった。
僕はストリートスナップだと1人で行動するのが好きなのだが ( そうでないとつい連れの人に気を遣ってしまい、タイミングが狂ってしまうのだ )、この日は都合の良いことにこのパレードがあった。人出の多いこのパレードなら、ひとたび場所を取ったら二度とそこから動けない。そこから動けばすぐに撮影ポイントを逃してしまうのだ。これならフォトグラファが複数でもはぐれることはなさそうだ。そもそも New York の人というのは僕も含めて自己主張が強くわがままなので、こうでもしないと糸の切れた凧の様にすぐにどこか飛んでいってしまうのだ。

もはやこれがどんなパレードか、などと注釈をつけるのは野暮ってモノだろう。年に一度、New York で開かれる、ゲイ・レズビアンの祭典といってもいいだろう。
6月になると街のあちこちにはゲイのシンボルである、レインボーフラッグが取り付けられ、否応なく目にはいる。そして6月最後の日曜日はかならずこうしてパレードが5番街で行われるのだ。

パレードの開始は12時。その前に5番街は車の通行が禁止される。
Uptown から Downtown に向けて行進するため、Downtown で待っていると最初の団体が通り過ぎるまでかなり時間がかかる。上の写真は12時を過ぎて Washington Square から5番街を撮ったものだが、まだパレードの先頭は見えてこない。
それでも両脇にはバリケードが張り巡らされ、NYPD 警察官が無数に立っている。

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0

さて最初に通るのは警察官の団体だ。そもそも NYPD はどのパレードでも警備を担当しているのでたいてい参加するのだが、このパレードでもたしか最初と最後に NYPD 警察官が行進をする。それも全てゲイ・レズビアンの警官・婦人警官なのだ。
続いてすぐにゲイの消防士達が消防車に乗ってやってくる。こうなるとあたりも一気に盛り上がる。
普段は警察官とは縁が無いのに、というか縁がない方がいいのだが、こういうときは盛り上がるものなのだろうか。

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※ EOS 20D + EF 70-200 F2.8 L

明らかに同性愛はマイノリティだとは言っても New York では人口の割合がかなり高く、こういったパレードはもちろん政治的にも宗教的な面も持ち合わせている。
警官や消防士が通り過ぎたあとは、政治家達のオンパレード。政治家、活動家はパレード後半にも参加していたようなので、僕自身はそれほど沢山の見かけなかったが、僕が見た中で一番人気はアメリカ初の女性大統領と取りざたされるヒラリー・クリントンだ。彼女が所属する民主党は同性愛者からの支持票も大きいのだ。


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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0

僕は「ゲイ」という男性をイメージしていたが、パレードに来てみると女性の参加者がものすごく多いのに驚かされる。
この写真も大きなバイク ( 日本で言うところの限定解除 ) を乗り回すレズビアンのグループだが、彼女 ( 彼ら? ) が通り過ぎるときの街道沿いの歓声もひときわ大きかった。

こうやって沢山の人種、いろいろな性指向の人たちを見てみると、「男らしい」とか「女らしさ」って一体なんだろうと分からなくなってくるから不思議だ。同性愛の親に連れられた子供たちも多く参加しているこのパレードでは、母=妻=女性という図式は成り立たないし、男性=一家の主=父親という姿も無い。

何もかもが受け入れられているような New York でも実は差別はまだ存在している。人種差別や病人に対する差別、宗教による差別、そして今回取り上げた同性愛の人たちに対する差別 ( これを Homophobia - ホモフォビアという ) は自分が受けないと気が付かないものだ。
思わず体がリズムを取り出すようなクラブミュージックや、レゲトンがフロートに積まれた巨大な PA 装置ががなり立てている。
鍛えられた、そしてダイエットで引き締まった男女の肌が、ほとばしる汗のせいで青空のもとで光って見える。
こうして賑やかであればあるほど、却って差別に対する裏返しとも取れて、その厳しい一面を感じずにはいられなかった。

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0

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アテネで開催されたオリンピックの記憶もまだ新しく、次の開催地、北京での反日感情が日本人には心配な中、New York はすでにその次のオリンピック開催誘致を巡って虎視眈々とチャンスを狙っている。

確か4月だったか5月だったか、IOCメンバーが2012年オリンピック開催立候補地を視察する中、New York にも立ち寄った。この直前の New York 市の慌てようと言ったらぶざまで失笑を買うほど。
IOC 視察委員が立ち寄るところだけ見栄えをよくしたり、セキュリティを万全にし、見た目だけ繕う姿勢はまるで「頭隠して尻隠さず」といったところだ。

ここまで読んだ人は分かると思うが、僕自身は New York でのオリンピック開催には賛成していない。反対、といえるほど立派な意見は持ちあわせておらず、もしアメリカのこのあたりで開催を希望するのなら、もっと郊外の、開発をより必要としている地区でやったらいいんじゃないの、というのが正直な意見だ。
New York はただでさえ密集度が高いのに、ここで実行するのはかなりの無理があるというだけの話なのだが、New Yorker の間でもオリンピック開催の可否については大きく意見が割れている。

New York でオリンピックを開催するに際して、選手村が僕の住んでいる街になりそうだという話を以前紹介したが、New York 市はすでにほとんどの地域で都市開発が済んでしまい、オリンピックで使用する競技場は基本的に既存の施設を手直しして使用することになる。
また Manhattan だけでなく、Queens や Long Island の施設や、となりの New Jersey の競技場まで使用するという提案で開催地区の範囲はかなり広大になるので、地理感覚がわからない観光客にとってはとても問題になりそうだ。

その中で今一番問題になっているのがメインの陸上競技場で、これは新規で建設することを前提に NY 州および New York 市は IOC に誘致をしていた。その競技場の候補地として Manhattan のミッドタウン、ヘルズキッチンの西側にある、MTA ( 交通局 ) 所有地に白羽の矢が立った。
実際には MTA がこの土地を売りに出し、それに対していくつかの大手資本が名乗りを上げており、その一つが New York 市が後押しをする、「 West Side Stadium 」案だった。New York Jets は NY に本拠地を置くアメフトチームだが、この MTA 跡地に Jets のスタジアムを新たに建設し、それをオリンピックに流用しようというものだった。
ところが New York 市がその案を発表するやいなや、市民の間で建設反対の動きが持ち上がり、市が「West Side に新しい競技場を」というテレビの CM を流せば、すぐに反対派が「学校も警察署も消防署も不足しているのに税金の無駄遣いな West Side Stadium はいらない」という真っ向から反対する CM を流し始めた。
そうなのだ、問題はこのスタジアム建設には莫大な税金が投入される予定になっており、その一方で New York 市は教師の数を減らしたり、消防署の統合を進めるなど、公務員の合理化を進めているため、各地でひずみが起きているのだ。市民からは「学校設備が古いままで危険」という話や、教師、警官、消防士からは賃上げの要求が出ているなど、オリンピックがもたらす影響はこれ以上に厳しくなるのだろう。

そうこうしているうちに Jets 以外の企業も土地買収に名乗りをあげるものが現れた。が買収金額が Jets のものより高いにもかかわらず、MTA の首脳陣は当初の予定だったかのように、Jets・NYC チームに売却決定をすることとなった。
現在はその売却決定が不公平なものとして、買収提案をしていた企業が裁判に持ち込んでいる。

これで先が読めなくなったと思ったら、さらに追い打ちをかけるように、West Side Stadium 建設に関して州当局が不許可を出した。州知事、州選出の上院議員からなる3人のメンバーの匿名投票により、賛成1、反対2となり建設は否決されるたのだ。あまりにも市や州に対する税金の負担が大きすぎるというのが主な理由だが、普通に考えれば市民から強い支持を受けていなかった以上当然かもしれない。

そのためここにスタジアムを建設できないとなると、市と州が考えていたオリンピックのメイン競技場にする案は頓挫することになる。
確か IOC が2012年オリンピック開催地に関して絞り込むのは7月だったと思うが、直前になりメイン競技場建設が許可されないことは、まず間違いなく選定にマイナス要因となる。これで NY 市はオリンピック誘致から降りるだろうとだれもが思っていたところ、数日後にまた市長がテレビに現れ、今度は「 Queens の Shea Statium を改装し、隣の駐車場にメインスタジアムを建設する」という案を発表した。

何億、何十億ドルのプロジェクトか知らないが、そんな数日間で建設地を変えられるほど安易なものでいいのだろうか、という印象をさらに市民に与えている。こういう付け焼き刃的な発想では賛成も反対もあったものではない。

9/11同時多発テロから立ち直った New York を見て貰いたい、というのを New York 立候補の理由に掲げているが、通常の市民生活を送っている人であれば、「そっとして置いて欲しい」というのが本当のところだろう。もちろんそんなのは建前で、本音はオリンピックバブルに期待している人たちがこの計画を推進しているのだ。
それだけこのオリンピック開催で一儲けしたい人たちが多いと言うことか。

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0 / 移動式遊園地

唐突かつ私事で申し訳無いがちょっとばかり宣伝を。


「 8月に東京で Lensbaby の写真展があります 」



ちょっと前に 「 Lensbaby 2.0 」 というレンズについてここで紹介したところ、インターネットを通じて 「 写真展開催に参加しませんか 」 というような内容のお誘いをいただいた。

もちろん僕個人でギャラリーを借りて写真展を開いたことはないし、こういったグループ展示会も初めてなので、正直自分の写真を人に見て貰うことに対する不安あるのだが、自分にとっての成功も失敗もやってみないと経験出来ないだろう、とありがたく申し出を受けることにした。

ということで、きたる8月12日より14日までの3日間、東京・青山のギャラリーで行われるグループ写真展に参加するので近くを通りかかるようでしたらお立ち寄りを。

以前から日本に一時帰国するチャンスをうかがっていたので、これを機会になどと考えていたのだがどうも休みの日程が合わず、また夏休みとあって航空券代も安くは無い。
自分の目で見ることもなく、自分の写真に対して責任を放棄してしまっているようだが、どうやら今回は会場に足を運ぶのは難しそう。
会場設営や当日の詰めてくれる他のメンバーには大変申し訳ないのだが、NY から見守ることになりそうだ。




さてこの写真展だが全部で9人のアマチュアフォトグラファーにより、Lensbaby という特殊なレンズを使った写真展示がメインになる。
グループ写真展の中には被写体を同一テーマにしたものや、カメラメーカが「このカメラだ撮った」という広告的なものがあるなか、レンズに同じものを使用し、テーマは自由にしている今回の試みは僕にとっても、楽しみの一つだ。
このレンズは遊びの要素が大きい分だけ、表現者に委ねられる自由度も大きい。自由な発想でどれだけ表現をふくらませることができるか、そんな部分を見て貰えるのではないかと思う。
僕も Lensbaby で撮った NY もしくは LA らしいストリートスナップまたはポートレートを出展する予定。

開催まで2ヶ月を切ったところで、ちょっと嬉しいニュースもあった。Lensbaby を開発・販売している会社にこのことを知らせたところ、その会社から協賛およびプロモーションをしたいという連絡があった。
日本の代理店とも相談して、どんな形でプロモーションされるかは、具体的な話になったらこちらで紹介しよう。


なお日時・場所・アクセス方法などについては、以下のグループ写真展公式サイトを参照のこと。

ということで先月に続いて、今月もまじめに写真撮影に没頭す。


Lensbaby グループ写真展

公式サイト
http://homepage2.nifty.com/gallery_a/LB/index.htm

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0 / 異形の街

Street Fair 3

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※ EOS 20D

前回、前々回と New York の夏らしいイベントとして Street Fair の写真を紹介しているが、今回ももう少し写真を載せておこう。


いくつかの Street Fair に顔を出すと、実はあまりにも多くの店がいくつもの Street Fair に出店していることに気が付く。
つまりどの Street Fair に行ってもあまり代わり映えしない、というのが実情なのだ。
それがわかっているのになぜまた Street Fair に行くのか、と言う人もいるかもしれない。が実は良く見てみると、ときどき美味しい発見があるからなのだ。

それはその通りに出店している店が、その Street Fair のときだけ特別出店しているものがある場合だ。特にレストランなどは自分のレストランの正面に屋台を出していることがよくあるので、ちょっとずついろいろなレストランの料理をつまみ食いすることができるのだ。
たいてい一皿$5から$10ぐらいで、ちょっとした食事やデザートを売っている。通常のレストラン営業時間に来るにはちょっと値段が・・・というときでも Street Fair では気軽に食べることが出来る。

ただし屋台なのでテーブルについて食べる普段の質は期待してはいけない。あくまで作り置きしたモノを暖めて ( または冷やして ) 出すだけなのだから。
それでもひときわうまい、と感じるのは夏の午後に屋外で食べるからだろうか。普段はタクシーが、バスが、そしてサイレンを流しながら NYPD パトカーが疾走する Avenue が人間のものになったようで、そこをゆっくりと歩くことが出来るのもなぜか気持ちが良い。


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※ EOS 20D

いろいろな屋台が出ていると書いたが、こんな風にサングラスショップも見ることが出来る。が僕が観察するかぎり ( 笑 )、屋台でサングラスを買う人はそんなに多くない。それでもお祭りの屋台と同じで冷やかし客が入ってきては思い思いのサングラスを身につけて、自分の変身具合を鏡に映して楽しんでいる。どうやら屋台に並んでいるのはこういうイベントがら、割と大げさなデザインのものが多いようで、それだけ皆がキャッキャと喜んで試着するようだ。

Street Fair で売っている物は実用品もあるのだが、どうせ買うなら何か変わったものの方が面白い。
ただし後で必ず不要になるんだけど ( 笑 )。


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※ EOS 20D / 夕方になると店じまいが始まり、何か悲しい雰囲気が漂う。1時間もするといつもと変わらぬタクシーの行列が Avenue を埋め尽くすからだろうか。

Street Fair は何も Manhattan に限って行われるだけでなく、Queens や Brooklyn でも行われる。僕が個人的に好きでよく顔を出すのは、各国の特徴が色濃くでる Street Fair だ。Manhattan でもリトルイタリーで行われるものや、Puerto Rican Parade の前日に Spanish Harlem で行われるスパニッシュの Fair があるが、郊外に行くとその特色はかなり本格的なものとなり、屋台の料理も珍しいものが並ぶ。
ギリシア風、ロシア風、西インド諸島風など、いろいろあるので、夏の New York を訪れる人はインターネットなどで Street Fair の情報を調べ、そのいくつかを地下鉄で巡って見るのも面白いだろう。そのときは是非、その民族・国の料理やデザートを試してみることをお勧めする。


さて三回に渡って Street Fair の様子を紹介してきたが、ひとまず今回のエントリーでシリーズを終える。
ただし今週もどこかで Street Fair をやっているはず。何か面白い発見があったときはまた取り上げるかも。


夏の日差しを浴びて、街がきらめいている New York、今度はどんな夏が見つかるか、カメラを持って探しにいくことにしよう。

Street Fair 2

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さて今回も続けて Street Fair の写真を紹介しよう。

いろいろなモノが売られている、と前回書いたが衣類やアクセサリはもちろんのこと、ちょっと毛色の変わったインテリアグッズを売る屋台も多く出没する。
そういえばちょっと前まではオーガニックの石けんを売る屋台もよく見かけたっけ。

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※ EOS 20D

これなんぞ本当にアンティークではなくて、思いっきりフェイクだが、なぜか仏像のたぐいは必ず売られているのだ。
まあ誰も本物のアンティークだとは思っていなくて、もし本当のアンティーク品を探しているのならやはりフリーマーケットで探すとは思うが。
そして前回食べ物の話しを横に置いたままだったので、今回もう少し詳しく書いてみると、Street Fair 定番の食べ物屋台は、「イタリアンソーセージ」系屋台、焼きトウモロコシ屋台、クレープ屋台、スパニッシュフード屋台、タイ料理屋台、シシカバブ・Gyro系屋台、レモネード・ノンアルコールカクテル屋台・・・といったところか。

その中で最近よく見かけるのが、このカラメルポップコーン屋台。

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※ EOS 20D / 味もいろいろ、色もいろいろのポップコーン

普通のポップコーンがポンポン音を立ててはじけるとそこにカラメルを絡めて、甘い味付けにするものだがそこは商売人、普通のカラメルだけでなく、チョコレート、シナモン、ハニーといったいくつもの甘いフレーバーに加え、Cajun 風味、BBQ風味のようにしょっぱいものも用意されている。
こんな風に色も何種類かあり、緑はなんだったっけかな? と紹介しながら曖昧な味覚の記憶を辿っているのだがどうしても思い出せない ( 苦笑 ) 。


それからもう一つ、これはいつもではないが、以前にも見たことがあるピクルス屋台。
僕は、「ピクルスは日本で言うところのタクアン ( または梅干し ) だ」と思っているのだが、例のハンバーガーやサンドイッチを頼むと必ず横にサイドとして乗っかってくるアレである。マクドナルドハンバーガーの中に入っているあんな薄っぺらいものではなくて、たいてい小さなキュウリ大である。
大きさもまちまちで切らずにまるまる一本出すところもあれば、スライスして食べやすい形で出すところもある。
けれどもアメリカではこうしてピクルスも屋台で売っているのである。しかもほとんどの人はその場で立ち食いする。
アメリカ人にとってピクルスとはファーストフードだったのか!?

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※ EOS 20D / ピクルス屋台。壺の中のピクルスはキュウリも種類がいろいろある上、味付けも違っていて千差万別。

Street Fair

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※ EOS 20D / shish kebab に Pita、Gyro というのは Street Fair の定番屋台。

これまで何度か過去のエントリーでちょくちょく取り上げてきたストリートフェア、今年もすでに Street Fair のいくつかに遭遇し、そのたびに写真に撮っているので、今回はその中から何枚か紹介することにしよう。

そもそも Street Fair とはなんぞや、という問いに対しては、歩行者天国でやる夏祭りというのが一番わかりやすい答えかも知れない。
一言「通り」と言っても英語にはいろいろあって「Street」「Avenue」「Road」「Place」「Boulevard」などあり、表記上ではそれぞれ「St」「Ave」「Rd」「Pl」「Blvd」と略される。
実際にはこのせいで道に迷うことも。たとえば友人の家を訪ねる際に「30 Avenue」と言われたら、ちゃんと「30」という数字と「Avenue」であることを覚えておかないといけないのだ。30th Rd の次に30th Pl があり、その隣が30th Avenue があったりして、しかも近くに30th Street があったりすると「あれ、30ナニだったっけ?」となってしまうのだ。

Street Fair と言う名前ではあるけれども、実際には Street だけで行われるわけではなく、上に書いたように Avenue で行われることも多い。特に Manhattan の場合はほとんどが Aveneue で行われるため、その規模はとても大きい。
Avenue といえば一方通行で7車線以上の幅があるのだから、その通りを歩行者天国にしてしまうというといったときの、規模の大きさについて分かってもらえるだろうか。それが10ブロック以上に渡って行われるので、天気が良いとものすごい人出となる。

Street Fair は地域的なもので、各通りや商店街の様な団体がその通りの振興を目的にして行うものがもっとも一般的ななのだが、中にはテーマを持ってるものもある。僕が好きなのはその中でも 「 International Food Street Fair 」 や 「 BBQ Street Fair 」 など食がテーマになっているもの。
Street Fair は日本の夏祭りと同じで屋台が沢山出るので、もちろんその目玉はアメリカでも「食」となるわけだが、その中でもこういったテーマの Street Fair は軒並みレストランなどの特別屋台が並ぶため、人気が高い。

食べ物の話しはさておき、そのほかにいろいろな雑貨が売らているのを見ることが出来る。その多くはなぜか店頭で見られず、Street Fair でのみ見られるから不思議だ。
しかも毎年新しい流行製品があり、それが違う Street Fair で違う人たちが出店しているので、どうやらアメリカでは「2005年度 Street Fair 用新製品ショウ」みたいな展示会があるんではないかと思う(笑)

Tシャツや靴下を山のように積み上げて安く売っている屋台は、僕がアメリカに来てからずっと見かけるし、最近の定番は中国人達が Street Fair にマッサージチェアを持ち出して即席マッサージサービスをやっているものだ。

そんな中、今年はこんな商品を見つけた。ペット好きの人にはたまらないかも知れない。

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※ EOS 20D / 写真のフレーム。近くに行くと 「 何犬を飼っているの?」 と聞かれる。隣の人が 「 Pug 」と応えると、「 これと、あれ、それにここにも 」 とすぐに指さして教えてくれる。

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0
Puerto RIcan Day Parade から

つい最近 LA から帰ってきた、と思ったのもつかの間、気が付いたらすでにそれは先月のことで、New York も月が変わると途端に真夏日を迎えることとなった。

肌寒いと感じた日からまさに真夏日へ、と短期間に気温が変化しその寒暖差は20℃近くにもなった。
これを書いている今日、日中の最高気温は35℃であるからして、冬から夏へ2週間で切り替わったといってもまんざら嘘ではない。
季節の変わり目ともなると、どんな服装を着て出かけたらよいか迷う人が多いのものらしく、ちょっと前までは皮のコートを着ている人がいるかと思えばTシャツとショートパンツ、それにサンダルで出歩く人がいる、といった案配で、それを見ると見ている僕までなにやら気持ちが不安になってしまうほどだった。

今年の冬は長く続き、夏の訪れがいつかいつかと話題になっていたところに本格的な夏を迎えた New York だが、あちこちで夏らしい風景が見られるようになってきた。

Manhattan を歩けば必ずどこかのストリートで出会う、ストリートフェア。
庭やバルコニーででバーベキューをしている音とにおい、そして歓声。
そしてもうすぐ年度の変わり目を迎える学校が修了すると、9月までの長い間子供達の元気な声が平日の昼間に聞こえることになる。

そしてこの日曜日は毎年恒例の Puerto Rican Day Parade が5番街であった。ここ New York Watch で何度も取り上げているので、最近は「いよいよ今年もその季節になったか」というぐらいの気持ちで構えていることが多くなった。

パレード参加者および観客の動員数でいえば NY 一規模が大きいのではないかと思われる、Puerto Rican Day Parade だが、島柄・人柄を反映してか毎年何かと世間を賑わせるので、最近は NY 市警による警備がもっとも厳しいパレードの一つになっている。
人によっては 「 Ghetto だ 」 と眉を潜める人も多く、また僕の知っている Puerto Rican の友達も多くは 「 ここ何年もパレードには参加していないよ 」 というセリフが口から出るくらいの事件・事故が起きるので、まんざら 「 Ghetto 」 というのは嘘ではない。
過去の New York Watch でも書いたが、それでも僕が羨ましいと思うのは自己のアイデンティティを確認するために、これだけのエネルギーを集め、そして自分の国の旗に誇りを持って歩くことが出来ることなのだ。

この日 44th Street より 86th Street までの5番街は怒号とも歓声ともつかない大きなエネルギーが埋め尽くした。
聞こえてくるのは英語にスペイン語がサルサやメレンゲの熱いリズムに載って耳に飛び込んでくる。でもふっとその音楽が遠ざかり、一瞬日本の夏祭りのことがあたまをよぎった。
そこにはいろいろなスポンサーから支援を受けて大型のフロートが、マーチバンドが、そして最近のレゲトン音楽が、まさに「練り歩く」ので日本の夏祭りとある意味では本質が同じなのかもしれない。

「 自分の国のパレードでもないのに?」

それはまるで僕が少年だった頃、遠雷のように鳴り響く太鼓の音と、安っぽいスピーカーから聞こえてくる東京音頭に導かれるように自転車を漕いでたどり着くと、それは隣町の夏祭りだった、というのと似ている。
知っている友達の姿は見えなくて、僕ら少年は肌でヨソ者であることを感じ取り居心地の悪さはあるのに、そこにある「夏」という心を踊らずにはいられない怪しい魅力が夕闇にうかびあがってくるのだった。

Puerto Rican Day Parade がやってくると、堰を切ったかのように他にも次々と夏の催し物が New York で行われる。
気が付けば僕にとっての New York の夏の風物詩になっていたようだ。このことに気が付くのに何年もかかったというのだろうか。


いよいよ NY 9年目の夏がやってきた。

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※ EOS 20D + Lensbaby 2.0
Puerto RIcan Day Parade から

前回のエントリーで Lensbaby 2.0 のことを取り上げたら、いろいろなところからいろいろな形で反響が帰ってきた。

それにしてもここ数日ノメリコムへのアクセス数が伸びているのは、あきらかに Lensbaby のせいなんだが、一体どこから?と思って調べてみると、Yahoo! Japan から辿って来られた方が多い様子。
それも Yahoo! で「 Lensbaby 」 のキーワードで検索すると、ここ New York Watch が検索結果のトップに表示されるためのようだ。なんか僕が書いた拙いレビューもどきのブログがトップに表示されてしまって却って恐縮しているところなんだが、面白いことに google.co.jp で 「 lensbaby 」というキーワード検索をすると友人のサイトがトップに出てくる。二人して世間を惑わしていると言うことか(^_-)


おっとここまで書いていて、友人から誘いの電話がかかってきた。帰宅後追記するので、ひとまずここまでのところを Publish することにする。

久しく50mm単焦点レンズの使用感覚を忘れていたので、EOS 20D で使用したときの望遠効果になかなか慣れず。それでもファインダからこのレンズを通して街を見ていると、次第に面白い被写体に遭遇する。そして、普通のレンズ ( とここでは呼んでおく ) でストリートスナップをするのとは明らかに異なるスタンスで撮ることに慣れてくると、これまで興味の対象でなかったものが俄然 Lensbaby の被写体としての魅力を帯びたり、逆に普通のレンズだったら絶好のシャッターチャンスが、Lensbaby を通してみると面白みに欠けたりするから、やめられない。
このレンズを使いこなすのはある意味、感性次第といっても良いようだ。無理に効果を効かせすぎれば見ていて気持ちが悪くなるような ( 乗り物酔いになったような気分になる? ) 写真が生まれるし、必要ないところでは却ってゆがみとしか写らない。
感性に任せる、とはいってもいくつかのパターンにおいて効果的な使い方があるようなので、今はその効果を手探りしている状態だ。その試行錯誤がまた楽しくもあるのは、他のレンズにない魅力か。
縦と横とでは普通のレンズによる構図の効果とはまた別の効果が Lensbaby によって作用されるため、僕にとっては縦のほうが格段に難しい。

どうやらこれからしばらく街にカメラを持って出かけるときは、このレンズが僕のポケットに収まっていることになりそうだ。ここでも多用して、そのうち飽きられてしまうかも知れないが新しい物好きということでご容赦を(笑)。


前回 Lensbaby について紹介したエントリーを見た方からメールもいただいて、「 もっと Lensbaby で撮った写真が見たい 」というリクエストもあったので、今回撮った何枚かを紹介しておこう。撮影は全て EOS 20D によるもので、撮影場所は New York、今回もストリートスナップである。

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歩道に配置された大きなポットの草木に水やりをしているところ。歩道にホースが置かれ勢いよく水が噴き出していた。


lb_taxi.jpg

交通事故寸前・・・と言うわけではなくて、Lensbaby の効果により右の車の後ろが流れている。


lb_draw.jpg

Central Park のおなじみの似顔絵描き家氏。


lb_traffic.jpg

Manhattan、42丁目にて。

もう少し大きなデータ ( 900 x 600 ) のものをキオクイロ掲示板の方に張って置いたので、興味のある方はどうぞ。

Lensbaby 2.0

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数ヶ月前におもちゃのようなレンズを注文した。注文後すぐにオーダー確認の返信メールが届いたが、バックオーダーとなった。そして4月になってそのレンズはやっと手元に届いた。
そのレンズは「 Lensbaby 2.0 」という。

もともとこのレンズの紹介をブログで取りあげるつもりも無かった。
というのもカメラ雑誌や写真専用ムック、それにインターネットでも取りあげられていて、それほど珍しいものではなくなってきたからだったが、たまたま身近な2人がこのレンズを購入し、しかもそのうちの1人 Koh さん ( 昨年 NY に遊びに来てくれた ) は僕が5月にブログで取りあげた一枚の写真を見て 「 アノ描写はコノレンズで間違いないだろうと判断して、翌々日にはガマンできずに買っちゃいました」 という余談を聞かせてくれたので、それならば僕が買ったいきさつと作例の一つでも紹介しておこうと、思い立ったのだ。
それともう一つ、日本では並行輸入でこのレンズが購入できるそうだが、僕が購入したのはまだ日本に輸入されていない新型のようで、今後日本で購入を検討する人にとって少しでも参考になれば、と思ったのだ。


「2.0」という末尾の数字から分かるように、実は 「 Lensbaby 」という初代モデルもあり、実は知人がこれを持っていたことから、知ったのがそもそものきっかけだった。
3月に税の還付金が戻ってきたので、カメラ機材や新しいA3顔料プリンタを購入したのだが、そのときにこのレンズも一緒に購入するつもりだった。がちょうどそのタイミングで開発元から 「 Lensbaby 2.0 」なるものの発表があったため、新製品のサンプル画像を見てから初代か2.0のどちらを購入するか決めようと思っていた。
すでに初代 Lensbaby の画像は見ていたが、なかなか Lensbaby 2.0 のサンプル画像がアップされない。しびれを切らしているのは僕だけでなく、どうやら公式サイトにあるユーザフォーラムでも「新製品のサンプル画像を見たい」という要望があがってきた。そうこうしているうちに開発元がフォトグラファーに依頼して撮ってもらったというサンプルが何枚か掲載された。
この写真家は初代のレンズでも撮っていたのでそれらを比べてみると、違いは顕著だった。

このレンズの特徴、価格などについては後述するが新しいレンズの方が、色収差が少なく ( たとえこのレンズがそれを楽しむものであっても )、またイメージの色ノリは初代にくらべ自然な感じを受けた。
多少コントラストが強い気もするが、これは僕の好みの範疇なので良しとし(笑)、早速新型の Lensbaby 2.0 の方を注文したのだった。

そこで話が冒頭に戻るが、販売開始直後ということもあり、配達されるまで時間がかかったようだ。

lensbaby1.jpg

レンズベイビー2.0 を EOS 20D に装着したときの姿はこんな感じになる。
レンズ胴体は蛇腹になっており左右上下好きな方向に曲がる上、もちん伸びも縮みもする。胴体先に円盤状のものが見えるが、通常はここを両手でつまみ、蛇腹を操作させる。

Lensbaby は初代も 2.0 も50mmレンズで、EOS 20D など APS-C サイズの CMOS/CCD では80mm ものちょっとした望遠レンズになってしまうので、銀塩かフルサイズ CCD を搭載したデジタル一眼レフカメラの方がしっくり来るかもしれない ( 僕は正直 EOS 20D 用に30mmぐらいの Lensbaby を販売して欲しいと思うが、値段がつり上がってしまうことを考えると現実的な要求ではないだろう )。
初代と2.0の違いは前者が絞りF2.8~F8.0であるのに対し、新製品の2.0は F2.0~F8.0となっている。製品名となっている Lensbaby 2.0 の「2.0」とはこのF値と Version 2.0 の洒落からこの名前を付けられたのだろう。
個人的にはF2.8かF4.0のリングを装着した状態で撮るのが取り回しがしやすく、また写真としてのイメージも僕の好みにあっている。

lensbaby2.jpg

Lensbaby 2.0 の外箱。ルービックキューブくらいの大きさ敷かなく、中にはレンズ、付属品、それに小さく折り畳んだマニュアル、ケースが収まっている。

lensbaby3.jpg

これが Lensbaby 2.0 本体。
公式サイトでは Canon EF マウントの他、Nikon、Pentax など各社のマウント対応 Lensbaby が取り扱われている。

lensbaby4.jpg

Lensbaby 本体以外の付属品。
付属品について説明する前に、もう一つこのレンズについて話しておかないといけないことがある。
フォーカスがマニュアルなら、絞りも完全なマニュアルなのだ。そのためこのレンズは絞り優先モード ( Av モード ) で使用しても、カメラの LED には絞り情報が「00」と表示されるだけである。
その絞りを変更するために用いるのが上の付属品のリングなのだ。
耳かきより一回りぐらい大きさのスティックを使用して、このマグネット製のレンズを着けたり外したりして絞りを変える。
従って撮影現場で「ササ」と絞りを変えるような動作はできず、付属のケースからリングを取りだしてレンズの上に置くというワンクッションが必要になる。そう言う意味では、出かけるときにこのレンズを装着し、絞り変更リングもその日の撮影イメージにそったものをはめ込んで、一日そのスタイルで撮影に臨むというのが、自然な使い方なのかもしれない。そう考えるとこのレンズのコンセプトに対して、僕はおおらかに構えるのが自然と考えるようになった。

ちなみに初代の Lensbaby もこの4つのリングが付属するとのことで、リングを装着しない状態では F2.0 になるはずだが、開発元のサイトにはF2.8~と書かれているので、おそらく絞り変更リングを装着しない状態のF2.0のイメージは彼らの考える品質に達しなかったということだけなのかもしれない。とはいえそう言う使い方 ( リングを着けないでF2.0のレンズとして)も出来ることは事実のようだ。
ちなみに Lensbaby 2.0 はその名の通り、リングを着けない状態をF2.0とし、その状態で使うことも想定されている。実際に僕もF2.0でも使ってみたが、スイートスポットにあってもきりっとはせず、なんとなやくもやっとした感じの写真になるようだ。ただしこれは僕の腕によるものかもしれない。

問題の価格だが、初代は$96、2.0は$150となっている。Lensbaby 2.0 発売後も初代 Lensbabyが併売されるため、どちらを選択するか、悩ましい。
この種のレンズでは「ピントがあった」とか「色収差が少ない」とか「ゴースト・フレアが出にくい」といったスペックを語るのはナンセンスだと思うのだが、時にはきりりとしたシャープなスイートスポットが欲しいとか、色の乗った画が欲しいという人ならば Lensbaby 2.0 を購入したほうがハッピーになれそうだ。

このレンズを使ってみて気が付いたことがいくつかあった。
一つは「不均衡」「不完全」をどこかに求めていたこと。もう一つは道具 ( レンズ ) の捉え方。
このレンズは通常カメラメーカーやレンズメーカーが開発・販売するレンズとは、180度とは言わないまでも方向性が異なる。
写真にはどこかに偶然が作用する楽しみがあり、その偶然は被写体の所作によるものやカメラ・レンズなど道具が捉えたイメージが表現者の視認効果とかけ離れていることの偶発性も含まれる。
写真を撮っていて、「もう少し太陽が傾いてくれたらいい色になるのにな」とか「そこに人がいたら、面白い画になるのに」というちょっとした期待は、その予想出来る偶然を待っているようなものだ。
それをこのレンズはおもちゃのような道具で無理矢理ねじまげ ( それこそ物理的にも ) イメージをコントロールしてしまうので、人によっては「人間が作り上げている」ものとして抵抗を感じるのではないだろうか。
が、レンズには魚眼レンズのようなものもあるし、考えてみれば花を極端に拡大して肉眼では見にくい微少な世界を見せてくれるマクロレンズも、遙か遠くにいる野生の動物を驚かせずに撮ることが出来る超望遠レンズなんてのもある。これらは人間の目では捉え切れなかったものを写真に収めるために開発されたもので、レンズによっては不要な光線をカットするためのコーティングが施されたり、コンピュータまで搭載しているものもあるのだ。
正統・高級レンズが不要なものとして取り除く色収差などをこのレンズは逆に取り除かないというだけであり、エラーの方向に振ったアナログ的なレンズであるといえる。

このレンズの使用を通して、道具に対する僕の捉え方 ( 考え方 ) も少し変わった。
道具には単目的で使用するものが多いが、だからといってそれ以外の使い方をしていけないわけではない。話を写真に、もう少し今回の話題に狭め、レンズに限って言えば、このレンズなんか既成概念に則った撮影しかしてないなら需要は無いし、それしか遵守しない人にはこんなレンズに興味も持たないだろう。
レンズには目的に合わせていろいろなものがあり、もちろんそこにはセオリーもある。けれどもセオリー通りに使用するかどうかは使用者が決めればよいことであり、そこに表現の自由と結びつくものがある。セオリー通りに使用すると確かにほとんどの人が同じような写真を撮ることになる ( 技術も道具も有る一定の条件であるとして )。そこで「このレンズはほんとはこう使わなきゃ」とスタイルを変えると、それはトレンドの話をしているだけになりがちだ。つまり「こう使わなきゃ」と言い、その結果今度は多くの人がそれに追随したら、やはり似たような使い方ばかりになってしまう。
道具をセオリー通りに使って良いし、自らトレンドを創造してもよい。僕はあまりそのことにはこだわらない。それよりも如何に自分を表現していくかにエネルギーを注ごう。

・・・と後半は話が脱線してしまったけれど、最後に New York の街で軽くストリートスナップした作例を紹介して終わりにしよう。

horse.jpgqueensboro.jpg
lensbaby5.jpglensbaby7.jpglensbaby6.jpg
lensbaby9.jpglensbaby8.jpg

( 左上から時計回りに )

「水呑み」 - 縮小およびシャープネスを調整した以外レタッチ無し。

「Subway」 - 縮小およびシャープネスを調整した以外レタッチ無し。

「子供の背伸び」 - レベル補正。

「Subwayの無名アーチスト」 - レベル補正。

「足早に去る女性」 - Crop有り。

「交差点の恋人」 - 縮小およびシャープネスを調整した以外レタッチ無し。

「旧い教会」 - カラーで撮ったものをPhotoshop CSでセピア調に変換。



Lensbaby

Lansbaby の開発・販売元公式サイト
http://www.lensbabies.com

ちなみに http://www.lensbaby.com でもアクセスできるが、もともとはこちらのドメインを持っていて、レンズのバリエーションが増えたため www.lensbabies.com と名称を複数形に変えてドメインを取得しなおしたのではないだろうか(笑)



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