2005年7月アーカイブ

一つ前のエントリーのコメント欄にタカさんが書いてくれたように、うちにやって来たのは BMW E90型 330iというヤロウです。
いわゆる「3シリーズ」と呼ばれるタイプで BMW の車種の中では小型タイプにカテゴライズされる。( アメリカでは 1シリーズは発売されていないので、北米で一番小さな BMW ラインナップといえば3シリーズになるのだ )

もったいぶっていたつもりは無かったのだけれど、土曜日に某所での撮影に出かける途中多少時間があったので Brooklyn の街角に車を停めて写真を撮ってみた。

購入の動機とか、なんかメカニックなことについて書いてみようと思っているのだけれど、写真を撮るために車を移動しようとしたら、ミイラ取りがミイラで、写真のことを忘れてつい車の運転を楽しんでしまっていたのだった。

ということで、もしも BMW カタログを New York のダウンタウン風のイメージで撮ったら、みたいに遊んでみたのが以下の写真。

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イカリング、と呼ばれるライトを点けてみたところ。

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フロントの顔に比べて小さくまとまった後ろ。フロントのパンチ力に比べると後ろはきわめて普通なデザインだなぁと思っていたのだけれど、見慣れてくるとすっきりした感じもいいかも。

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XEON ヘッドライト。そうそう進行方向に向かって照射方向もかわるのが実感出来る。

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こいつが手元にやってきてからというもの、まともに写真を撮る時間がない。
おっと撮れないのを時間のせいにしてはいけない。正確にいうとまともな写真がまだ一枚も撮れていない、というところか。


New York で気楽な人生を楽しんでいるように見えるかも知れないが、ほんとは人に言えない厳しいこともたくさんあって夜な夜な枕を濡らすことも。頑張った自分に褒めましょう、ということで今年の誕生日に奮発して買ったもの・・・と言いたいところだが、このブログを読んでいる人は誰も信じてくれないだろうなぁ(笑)。いや自分でもお気楽だと思っているし。

でも短い人生の折り返し地点、こんな風に些細な楽しみを一つぐらい持ってもいいはず、と奮起した。

The Ultimate Driving Machine.

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※ EOS 20D + Lensbaby / SOHO、フェラガモの前で。Lensbabyグループ展のための練習ショットから

いやはや実際には忘れたワケじゃないんだけど、ほとんど忘れかけたころ、というぐらい時間が経ってやっと手元にやってくる。「 Happy birthday to me 」ブログエントリーの最後に書いた自分に対するご褒美だ。
誕生日からだいぶ日数も経ち、すっかりふわふわした気分も吹き飛んでしまった。とはいえ、新しいモノ好きの僕としてインターネットでいろいろ調べたりして、手元に無いのに知識だけは頭でっかちになってしまった。

今回、これを購入するにあたっては自分の中で結論が出ていたので買い物にかかった時間はあっと言うまで、店舗での買い物シーンに例えて言えば店に入るなり店員さんを捕まえて、『 これ一つください 』 などと試着も動作確認もせずに支払いを済ませたようなものだ。


前回もヒントを書いたが、今回ももうちょっとだけ詳しく。これで当てる事が出来る人も出そう。
浮かんで見える文字は・・・「E」「9」「0」「M」・・・。
一発で当てられても景品はありません。Lensbaby展で使用する写真をプリントして送ることぐらいは出来るけれど(^_-)


さてあと数時間で対面の予定である。ちょっとドキドキしてきたぞ。

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※ EOS 20D + Lensbaby / Union Squareにて、同じくLensbabyグループ展のための練習ショットから

連日30℃を越える気温の中、建物の中は鳥肌が立つほど冷え冷えとしていて、どうやら風邪を引いた様子。
そういえば週末 Coney Island に行ったときの地下鉄の車内もおそろしくエアコンが効いていて首筋が冷え切っていたし、そうでなくても会社のラボも冷蔵庫のようで、おそらくこのどちらかでやられたのだろう。( 僕は首筋が冷えるとよく風邪を引く。なので風呂上がりは首に冷たい風があたらないようにいつも注意している(笑) )

熱も咳も無いけど頭がぐるんぐるんまわっている。
今日は勢いで会社に来ちゃったけど、一日休みモードでおとなしくして、明日は休みを取るつもり。ということで今日のブログはお休み。

皆さんも夏風邪に気を付けてください。

準備完了。

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8月に青山で行われる Lensbaby グループ写真展用の作品のセレクションを終え、昨夜やっと写真を送り終わった。

準備期間は充分にある、と思ったもののいざ蓋を開けてみると期限だけはどんどん迫ってくるのに「これだ」という写真が撮れず、次第に焦ってきた。
平日の昼間は写真を撮るのが難しいけれど、ちょうど今は夏時間ということにも助けられ、仕事帰りに一カ所くらいなら寄り道をして写真を撮りに行くことが出来たのだった。
イメージ通りの写真が撮れたかな、と帰宅してから PC に取り込んでモニターで見たり、プリントしたものを見てみると、どこかしっくりこなかったり、イマイチだったりして、何度もやり直しになった。

夏の暑いさなかに行われるこの Exhibition、遠くから友人も足を運んでくれるとのことなので、僕の住んでいる NY という街をテーマに、東京とシンクロしている季節、夏をお送りしたい、と思っていた。
そうして何度かトライしていくうちに、パズルを埋めるように少しずつ欠けていたピースが集まり、なんとかイメージしていた通りのセットが集まったと思う。

最後のピースは、実はこの週末に行った Coney Island で撮ったものだった。冒頭に書いたように、余裕しゃくしゃくで早めに終わるだろうと思っていた作品撮りだったが、結局最後の最後までかかってしまった。なんだか夏休みの宿題を8/31の夜に慌ててかたづけているのと、似ているような(笑)


実際には、東京サイドではこれから写真を印刷に回し、キャプションや案内状の準備、それに会場の設営など、やることはまだまだたくさんあるのだが、僕はただ指をくわえて New York から見ているだけなのが歯がゆい。
僕にできることは友人の多くに声を声をかけて出来るだけ多くの人たちに見て貰うこと。展示そのものは3日間だが、そこに持ち寄られる仲間との写真は3日間という時間の枠を越えた写真になるはずだ。写真はとある時間と空間を切り取ったものだが、表現しているのは瞬間だけではなく、中には気持ちの揺れを時間のブレにかぶせるようにして表現するものもある。人によっていろいろな受け止め方が出来ると思うので、楽しんでもらえると思う。

できれば期間後にでも展示した写真をまとめてオンラインギャラリーの形にしたいと思う。遠距離で見に行けない方で見てみたいという奇特な方、しばしお待ちを。

最後に、 Coney Island で撮った多の写真をいくつか紹介しよう。

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( New York 夏模様シリーズ )

夏休み、といえば「山」と答えるだろうか。それともやはり「海」だろうか。

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以前 「 小学生時代、夏休みともなると岩手に住む親戚の家で過ごすことが多かった 」 と書いたことがあった。当時僕が住んでいたのは東京の外れといっても交通量の多い国道は走っているし、工場もあり、そんなところから見渡す限り木々しか見えない山奥に行くのはとても新鮮だった。とはいえ夏休みにどこに行きたい?と問われれば2つ返事で 「 海 」 と答えることだろう。

それはやはり東京から海水浴のできる砂浜に行く、というのが滅多に無いことだったからなワケだが、年を取って行動範囲が広がった今でも海に惹かれるのはなにか別の理由があるのだろう。

Manhattan には海水浴できるような砂浜は無いが、気軽に行くことの出来る海岸がいくつかある。Coney Island に Jones Beach、それにここは海ではなく川なのだが The Bronx にある Orchard Beach など New York 市内にいくつか存在する。
また車に乗って Long Island や South New Jersey に足を伸ばすと、そこには目の前に大西洋を望むビーチがいくつも広がっている。

そんな中、庶民に人気のビーチが Coney Island である。僕も毎夏、一度は行くので New York Watch でも取り上げたことがあったはずだ。うちからここへは地下鉄一本なので、ふと思いついたら片道$2の電車賃で行くことが出来る。

Coney Island、確かにビーチがあるのだがここに水着を持って行ったことは一度も無い。いやもちろんほとんどの場合写真を撮りに行くことが多いので泳がないというのもあるのだが、そうでなくても泳ぐにはちょっと抵抗がある。どんな海か形容するのは難しいが、地下鉄で行けることから、まさに Coney Island は NY の江ノ島海岸といえば分かってもらえるだろうか。いつもものすごい人出なのだ。加えて水質も決して褒められたものではないらしい。

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そんなビーチになぜ行くかというと、ビーチ沿いに作られたボードウォークを歩いたり、その横に立てられた昔ながらの遊園地を見るのが好きなのだ。
ここにある遊園地は決して最新鋭なければ、絶叫マシンでもない。本当に昔ながらのぼーっとオレンジ色の電球で照らされてぽっかり夏の夜に浮かび上がる、町の遊園地の様相を今でも残しているのだ。
普段は敬遠してしまうファーストフードである、ホットドッグもコーンドッグもここでなら懐かしさから食べてもいいかなと思えてしまう。屋台の軒先には綿菓子がぶら下がり、いまどきの子供達は綿菓子の作り方を知っているのかな、などと思わず足を停め、見入ってしまう。
ちょっと離れたところからこの遊園地を見ると、なんだか真夏の夜の夢を見ているかのようでもある。

夜になり、海から吹く風もすっかり涼しくなってきた。射的で遊んでから帰ることにしようか。

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New York、久しぶりの猛暑である。

これだけ暑いと PC の前に長時間座っているのも嫌になってしまうほどだが、それ以前に今週もなんやかんやと忙しかった。
いや、本職が忙しいわけではなくむしろそちらは定時に終わるので家には午後6:30には着いているのだが、そのあとなんだかんだと毎日出かけており、帰宅は深夜になることが多かった。
本格的な夏を迎えて、無料コンサートや映画祭など各地で開かれている上、大小様々なパーティがあってほとんど夜は自宅にいることがなかったのだ。

今年は気温もなかなか上昇せず、「 今年も冷夏かなぁ」と思っていたところに本格的な猛暑がやってきたので、家にいなかったのは却って好都合かも知れない。
なんたって夜でも30℃を越える日が続いているのだ。いや正確にいうと朝は涼しく昼に向けてどんどん気温が上昇し、夜7時、8時にその日の最高気温となったりするので、エアコンのない人はさそがし寝苦しい夜を過ごしたことだろう ( 猛暑になることは少ないので、今でもエアコンを持たない人も New York には多い )。

そんな中、在 NY の日本人友達から 「 New York でも抹茶フラプチーノが発売されるらしいよ 」 と教わったのは6月のことだった。抹茶、というあたり、やはり日本人だが、やがてその噂は本当のこととなり7月より各地の Starbucks で発売されると、それは Green Tea Frappuccino という名前になった。
僕としてはそれが抹茶なら 「 Matcha Frappuccino 」 と名付けて貰いたかったところだが、アメリカでは緑茶も抹茶もひとくくりに 「 Green Tea 」 なのだから仕方ないのかも知れない。「えっアメリカにも抹茶なんかあるの? 」 と聞かれそうだが、そう実はあるのだ。日本食レストランのデザートの定番といえば、抹茶アイスクリームである Green Tea Ice Cream になる。
なのでアメリカ人にも緑茶と抹茶の味の違いは分かりそうなものだが、なぜかどちらも Green Tea なのだ。

実は日本に帰るたびにこの抹茶プラペチーノを探すのだが、メニューに無いのである日思い切って店員に尋ねたところ 「 ああ、あれは季節限定のメニューなんですよ 」 という答えが返ってきた。
なるほど、ここ何回か日本に帰るのはいつも初冬なので、とっくに店頭から姿を消してしまっていたわけだ。

そう言われると飲みたくなるのが人情というもので、しかもそれが New York で飲めるとならば早速試さぬわけには行くまい。
加えてこの猛暑である。ここはコーヒーフラプチーノより、抹茶の方がすっきりしていいかも知れない。猛暑の中でも特に一番暑い日を見計らって早速うちから歩いていける真新しい Starbucks に行ってみた。

「 Green Tea Frappuccino、Tall size のものを一つください 」
「 ハイ、One Tall Green Tea Frappuccino ですね、$4.01 になります 」
そう言われて代金を払おうとすると、横で作業をしていた別の店員 ( 彼女はコーヒーを入れる作業専門だから、バリスタと呼ぶのかな? ) が、「 あ、ほら! さっきも言ったじゃない。もう売り切れよ 」 と言う。

売り切れなものは仕方ない、歩いていけるところにもう一軒 Starbucks が有ったな、と思い念のため尋ねてみると 「 このあたりの Starbucks ではどこも売り切れなんですよ 」 という。
もう頭の中は数年待ちの抹茶フラペチーノモードに入っていたので、かなり強いショックを受けたがもちろんそんなことはおくびにも出さず、またうだるようなアスファルトの道を、足をひきずるようにして引き返した。

たまたま近所の友達に翌日会ったのだが、この友人も僕と同じ日に Manhattan は Uptown の Starbucks で Green Tea Frappuccino を注文しようとしたところ、やはり 「 Sold Out 」 と断られたらしい。しかも 「 Park Avenue 沿いにある全ての Starbucks では売り切れです。他の店はもしかしたらまだ残っているかも知れないけれど。3日後にまた販売を再開出来ると思う 」 と言われたとか。

アメリカ生まれの Starbucks コーヒーで日本をモチーフにしたドリンクが売り切れになるのは、なんとなく日本人としては鼻が高いが、飲めないことには話にならない。

ここは意地でも New York Watch ブログで取り上げるためにも金曜日に starbucks に立ち寄らねばなるまい。
そして今日仕事が終わって帰宅した後、早速行ってきた。
Manhattan の店で金曜日に入荷するといわれた通り、うちの近所でも販売が再開されていた。

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見た目は↑のような感じであるが、日本のそれと似ているだろうか?
生クリームは標準で入ってくるので、甘いものを避けたい人は無しにして貰うことが出来る。僕自身はホイップクリームが好きなのであった方が嬉しいし、抹茶には意外に会うと思っているのでそのままホイップクリーム有りにしてもらった。
最初の生クリームがストローを通って口の中に入ってくると次に肝心の Green Tea 部分がやってきた。
最初の感想は 「 あ、甘い! 」 だった。
もともとアメリカのデザートは日本人に取って甘めなのだが、緑茶や抹茶というと通常は甘くないかわずかに甘みを感じる程度のもの、という印象が頭にあるので、今回も脳はそれを想定していたのかも知れない。
確かに抹茶の風味はあるのだが、それ自体の甘さとホイップクリームが混ざるとめちゃくちゃ甘くなるのだ。

なんでも甘さはシロップで調節しているらしい。それもメロン風味シロップだそうだが、抹茶の風味を楽しみたいという人はこのシロップを減らして貰うのが良いそうだ。
この猛暑もしばらくは New York に居座るそうだから、近いうちにもう一度行って今度は甘さ控えめで頼むことにしよう。

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ちなみにこれが店頭のポップだが、ここにはちゃんと 「 Matcha 」 と書かれている。


そうそう日本のスターバックスではフラペチーノと称して売られているらしいが、Frappuccino という綴りから 「 フラプチーノ 」 の方がしっくり来ると思うんだが。
ギリシア系のカフェが多いうちの近所では、メニューにギリシア風コーヒー、フラッペというのが必ずある。プラペチーノという発音を聞くと僕はどうしてもそちらを想像してしまう。

( New York 夏模様シリーズ )


もともと日本人は夏の盛り、涼を取るのがとても上手なようだ。

夏というのは暑いものと昔から決まっているが、僕が子供の時はまだエアコンというものがそれほど一般的ではなかった。
地下鉄はおろか地上を走る私鉄ですら冷房車なんて無かったのもよく覚えている。
夏休みの間、ラジオ体操のために早起きすると、そのまま遊びに行きたい衝動に駆られたが、いつもおふくろに 「 朝の涼しいうちに今日の宿題を終わらせてしまいなさい 」 と言われ、しぶしぶ机に向かったのを覚えている。
でもエアコンの無いうちですら机に向かうことが出来たのだから、当時は東京であっても今ほど気温が高くなかったのだろう ( いったい1970年代の夏と2005年の夏ではどのくらい平均気温がちがうのだろうか? )。

今みたいにボタン一つ押せば家中がひんやりするようなことが無い昔は、その暑さを楽しんでいるかのようにして涼を取ることを工夫していたのではないだろうか。
梅雨があけると装いは浴衣や甚平に代わる。日中は暑くて体力が消耗する分、夜には盆踊りと花火で涼を取る。金魚売りやが町にやってきた日親にせがんで買って貰った金魚。その小さな金魚は最初ビニール袋のなかにいたがすぐにビー玉やおはじきの沈む金魚鉢に移された。土用の丑の日に軒先から漂ってくる鰻の蒲焼きは夏ばてで食欲減衰した身でも、思わずつばを飲み込んでしまう。食べ物といえば見た目に涼しげで、のど越しのさわやかなものがいくつもある。「冷やし中華始めました」の張り紙。白いそうめんの中にピンクや水色の麺が混じっていると兄弟げんかになりそうな勢いでそればかり狙っていた。海の家で食べるところてん。お中元で送られてくる包みの中からグレープ味のカルピスがあるとそれはたいそう珍しく、また水ようかんが箱の中から現れると僕ら兄弟の間では 「 アタリ 」 だった。
朝一番、早起きして打ち水をする近所のお婆さん。風鈴の音。


こんな風に日本の夏の風物詩はいくつもあり、いわずもがな日本人は目や耳で涼を取ることに長けていたと言えると思うが、翻ってアメリカにはそう言うものがとても少ないよう様だ。
エアコンが無かったのは日本だけではない。今僕が住んでいるアメリカだって同じはずだ。日本では暑いからといって自然に逆らわず、夏を楽しむ方法をいくつも見つけてきた。一方アメリカでは 「 暑いのなら涼しくしてしまえ 」 という考えの方が自然に受け入れられているようだ。
物質的に豊かなアメリカと、文化的に豊かな日本の違いがそのまま夏にも現れているのではないだろうか。


ところで大人になると夏の風物詩にビアガーデンなるものも加わった(笑)。
仕事を終えた後、夜空を仰ぎながらキンキンに冷えたビールの最初の一口はなんともたまらない。
最初 New York に移り住んだときは、「 こちらにはビアガーデンは無いのか? 」 と思うくらい見かける事がなかったのだが、その後いくつかのバーが屋上を開放していたり ( 先日の nylovesyou.com の皆さんと行った Red Sky もそうでした )、下の写真の様に公園の一角がにわかオープンエアバーに変身したりする。
どうやらビールのうまい飲み方に関しては日本も米国も違いは無いようだ(笑)。


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※ Union Square の一角がバーに変身

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※ Union Square 近くのレストランも歩道にテーブルと椅子を出している。

( New York 夏模様シリーズ )

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※ 参加者のカメラが芝生の前に置いてあるのが見えるだろうか。総勢70人の記念撮影はこうして何分もかかった(笑)

前回の「 夏を探して 」に続く、夏模様シリーズ第二弾は、僕にとって夏らしいイベントの、「 オフ会(s) 」だ。
上で紹介している写真は独立記念日に Long Island City にある公園で撮ったもので、この日行われたオフ会での一コマである。
独立記念日のことを紹介したエントリー 「 独立記念日花火 」 の中で、ちょこっとだけ取り上げたが、「 nylovesyou.com 」 というウェブサイト主催のオフ会が毎年独立記念日にここ Long Island City で開かれているのだ。

nylovesyou.com というサイトについては、言葉で説明するより実際にアクセスして貰った方がわかりやすいと思うのだが、一言で言うと 「 New York 好きの人たちの口コミ情報サイト 」 ということになるだろうか。New York 好きな人たちがそれぞれの体験をもとに情報交換しているので、在 NY の僕らが情報を提供するより、実は受け取ることの方が多く、重宝しているのだ。

ちなみにこういった 「 灯台もと暗し 」 「 情報逆輸入 」 状態は昔からよくあった。
友人が、日本から持ってきた New York 最近ガイドブックを開きながら 「 ここに行きたいんだけど 」 と言うのでどれどれ?と見てみると、見たことも聞いたこともない新しい店の紹介だったりするのだ。
一年に一度改訂されるガイドブックですらこうなのだから、インターネットが発達した今、旅行者が実体験した生の情報ほど新しく正確なものはないだろう。

その nylovesyou.com の管理者をしている H さんを中心にサイトのメンバー、それに New York 在住組の協力のもと、ここ何年かアメリカ独立記念日オフ、というのが開催されるようになった。そのオフ会のメインが、実は僕の住んでいる街の公園で行われるバーベキューと花火大会なのだ。New York では公園での火を使用やアルコールを飲むことが許されていないところがほとんどなのだが、どうやらこの日だけは例外なのか、あちこちの公園が庭かバーベキュー場になる。ここは East River 沿いにあって眺めもいいことから、どこもかしこもグリルだらけで肉や野菜のにおいが煙と供に漂っている。

今年もサイトの呼びかけに大勢の人が集まった。概算だが70人以上が駆けつけたという。その大半の人が日本からこのオフ会にスケジュールを合わせて New York 旅行しているのだから、nylovesyou.com の威力たるや言わずもがなである。
毎年その参加人数は増える一方で、全員で何かをする、というのが難しいのだが、そもそもこの公園に来るまで見知らぬ同士、という人も多い。
参加者の顔ぶれもいろいろで、カップルや夫婦で訪れている人、仲の良い2、3人の友人同士で訪れている女性軍、一人旅で New York を訪れながら、道中や宿泊先で知りあった人を連れて参加するなどいろいろな光景が見られる。

NY在住組はそれほど難しい参加だが、驚くことに過去何回かのオフ会には必ず顔を出す日本からの参加者も多く、そういう人たちの顔を見ると一年分の隔たりが一瞬にして氷解するのだった。帰国後もときおりメールやウェブサイトで少なからずやりとりはあるのだが、実際に顔をつきあわすとつい顔がほころんでしまう。


そして今年もたくさんの新しい知り合いが出来た。
New York に一人旅をしている人の多くは、何か強い目的を持ってきており、例えばミュージカル観覧に重点を置いてきた人や、ショッピングの鬼と化す人、アメリカ横断の途中で立ち寄った行動派の人などさまざまでだ。
その中にはもちろん 「 写真 」 を目的として訪れている人たちもいた。「~もいた」というのはちょっと正確ではない、かなり多かった。
フィルムやデジタルの一眼レフカメラを持ってくる人が多く、nylovesyou.com の H さんが僕のことを 「 NY 在住の写真好きの人 」 と紹介するのですぐに写真好きな人たちが集まった。中には LOMO で New York を撮っている人もいたなぁ。
名古屋から来ている T さんはなんと Chelsea にあるギャラリーの一つでグループ展に写真を出品しているしているというので開催時期を合わせて渡米してきているとのことだった。案内をいただいたので後日展示会にお邪魔しじっくり作品を拝見。そのあと Chelsea 地区のギャラリーをはしごするきっかけも与えてくれた。

K さんは僕が持っていた Lensbaby を見て最初から興味津々だった。たまたま彼女が持っていたのが Canon Digital Kiss だったので 「 K さんのカメラでも使えるよ 」 というと嬉しそうにこのレンズを装着してファインダーをのぞきながらあちこちに飛んでいってしまったっけ(笑)

大阪から来た B さんはとてもエネルギッシュだった。
飛行機に自分の自転車を持ち込んで、New York を縦横無尽に走り抜けるそのパワーが、ファインダーをのぞいているとき全て写真に注入されているようで、見ているこちらまでパワーのお裾分けをもらったようだった。NY 滞在中にアンティークショップで見つけたフレームと 写真専門店で ILFORD のアート用紙を買って帰り、早速今回の旅行で撮った写真の中から一枚選んでフレームに入れたようだ。

他にもプロフェッショナルで写真を撮っている人もいて、皆がそれぞれ 「 自分たちの New York 」 という写真を撮っていった。


この集まりをきっかけに写真好きも含めいろいろな人たちと、独立記念日からおよそ一週間は毎日大小のオフ会が開かれることになった。 NY 在住のデザイナーカップルの M さん、 A さんからは面白い企画を聞くことが出来たし、同じく在住組の M さん、T さん、S さん、K さん ( nylovesyou.com の T シャツ購入できました? ) などなど全員の名前をあげることができないくらいの人と New York 生活特有の面白い話、苦労話聞いたり、在住ならではの情報をいろいろ聞くことが出来た。

日本から来た旧い友人、新しい友人達がそれぞれの日本に帰って行ったあとも、もう1人嬉しい来訪があった。
数年前にも New York に来たのだがそのときは会えなかった Pompoko さんこと K さんがまた New York に出張に来ることになった。
今回は Manhattan 滞在ということもあってフリーな時間を見つけて会うことが出来た。初めてあうぎこちなさは最初から微塵もなく、あっという間に K さん出発の時間と相成った。次の目的地でもまた写真仲間と会うことになっているらしい。仕事で世界中を飛び回るので身体的な負担が大きいとは言え、こうして各地に友達ができるのも羨ましい限りだ。


こんな風に独立記念日の直後は沢山の人と会う機会が増え、夜の街を闊歩するのが毎晩の様に続く。
だから 「 僕にとっての夏 」 は一番華やかで熱気のあるこの時期、となるのだった。

2005年、夏。今年の New York にも熱気がやってきた。

夏を探して

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( New York 夏模様シリーズ )

nysmmer1.jpg

初めて New York を訪れたのは僕が大学生のころだったが、JFK 国際空港に降り立ったのは9月だったろうか。暑すぎず寒くもなく良い季節だったのを覚えている。
その後もプライベートと仕事を含め東京と New York を何度か往復したが、季節に関してもっとも印象的だったのは冬の厳しさと梅雨が無いことだった。

日本で梅雨を迎える頃、それを避けるようにして New York に来たのは今から9年前のことだった。それまで6月といえば雨と高湿度があたりまえ、と思って暮らしてきたから New York に着いたときにからっと晴れたさわやかな夏の光景がとてもまぶしかったのを覚えている。

そのときに受けた新鮮な感動は今でもときどき蘇り、日本の梅雨をもう8、9年経験していないのにもかかわらず、「この時期、日本は梅雨なんだよなぁ」と懐かしく思い出す。
雨の中、満員電車に乗ると後ろに立った人の濡れた傘の水滴がスーツを通してしみこんでくるのがたまらなく不快だった ( 苦笑 )。それは僕にとって満員電車の中の拷問といってもよいほどだった。

さて New York で夏に雨が降らないかというとそうでもなく、日本の梅雨のように長期間しとしと降る代わりにスコールのような大雨が夏の間は何度も見られる。たいていそのときは雷も伴うため、天気予報では「 Thunder storm に気をつけて」というのが口癖になっているかのようだ。
ところが天井が抜けたかのように降る雨も、その後太陽が再び顔を出し、道に出来た川のような水たまりはすぐに乾いてしまうのだ。
この時期日本から訪れた友人達は「湿度が低くて過ごしやすい」と口々に言うのだが、この気候に慣れてしまうと、内心「うへぇじめじめして気持ち悪いなぁ」と思ってしまう。

そんな通り雨にも負けず、夏の間はどこのカフェでもレストランでも歩道に設けられたテーブルはいつも一杯である。

これまでのところ真夏日はまだ数えるほどで、この分でいけば今年も冷夏になりそうな気配だ。海に行ったり、山でキャンプをしたりと夏らしい時間を過ごすのは難しそうだが、僕もレストランに行く度に外のテーブル席を頼み、New York の夏を少しばかり堪能している。

しばらくブログで New York の夏模様をお送りしよう。

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