( New York 夏模様シリーズ )

※ 参加者のカメラが芝生の前に置いてあるのが見えるだろうか。総勢70人の記念撮影はこうして何分もかかった(笑)
前回の「 夏を探して 」に続く、夏模様シリーズ第二弾は、僕にとって夏らしいイベントの、「 オフ会(s) 」だ。
上で紹介している写真は独立記念日に Long Island City にある公園で撮ったもので、この日行われたオフ会での一コマである。
独立記念日のことを紹介したエントリー 「 独立記念日花火 」 の中で、ちょこっとだけ取り上げたが、「 nylovesyou.com 」 というウェブサイト主催のオフ会が毎年独立記念日にここ Long Island City で開かれているのだ。
nylovesyou.com というサイトについては、言葉で説明するより実際にアクセスして貰った方がわかりやすいと思うのだが、一言で言うと 「 New York 好きの人たちの口コミ情報サイト 」 ということになるだろうか。New York 好きな人たちがそれぞれの体験をもとに情報交換しているので、在 NY の僕らが情報を提供するより、実は受け取ることの方が多く、重宝しているのだ。
ちなみにこういった 「 灯台もと暗し 」 「 情報逆輸入 」 状態は昔からよくあった。
友人が、日本から持ってきた New York 最近ガイドブックを開きながら 「 ここに行きたいんだけど 」 と言うのでどれどれ?と見てみると、見たことも聞いたこともない新しい店の紹介だったりするのだ。
一年に一度改訂されるガイドブックですらこうなのだから、インターネットが発達した今、旅行者が実体験した生の情報ほど新しく正確なものはないだろう。
その nylovesyou.com の管理者をしている H さんを中心にサイトのメンバー、それに New York 在住組の協力のもと、ここ何年かアメリカ独立記念日オフ、というのが開催されるようになった。そのオフ会のメインが、実は僕の住んでいる街の公園で行われるバーベキューと花火大会なのだ。New York では公園での火を使用やアルコールを飲むことが許されていないところがほとんどなのだが、どうやらこの日だけは例外なのか、あちこちの公園が庭かバーベキュー場になる。ここは East River 沿いにあって眺めもいいことから、どこもかしこもグリルだらけで肉や野菜のにおいが煙と供に漂っている。
今年もサイトの呼びかけに大勢の人が集まった。概算だが70人以上が駆けつけたという。その大半の人が日本からこのオフ会にスケジュールを合わせて New York 旅行しているのだから、nylovesyou.com の威力たるや言わずもがなである。
毎年その参加人数は増える一方で、全員で何かをする、というのが難しいのだが、そもそもこの公園に来るまで見知らぬ同士、という人も多い。
参加者の顔ぶれもいろいろで、カップルや夫婦で訪れている人、仲の良い2、3人の友人同士で訪れている女性軍、一人旅で New York を訪れながら、道中や宿泊先で知りあった人を連れて参加するなどいろいろな光景が見られる。
NY在住組はそれほど難しい参加だが、驚くことに過去何回かのオフ会には必ず顔を出す日本からの参加者も多く、そういう人たちの顔を見ると一年分の隔たりが一瞬にして氷解するのだった。帰国後もときおりメールやウェブサイトで少なからずやりとりはあるのだが、実際に顔をつきあわすとつい顔がほころんでしまう。
そして今年もたくさんの新しい知り合いが出来た。
New York に一人旅をしている人の多くは、何か強い目的を持ってきており、例えばミュージカル観覧に重点を置いてきた人や、ショッピングの鬼と化す人、アメリカ横断の途中で立ち寄った行動派の人などさまざまでだ。
その中にはもちろん 「 写真 」 を目的として訪れている人たちもいた。「~もいた」というのはちょっと正確ではない、かなり多かった。
フィルムやデジタルの一眼レフカメラを持ってくる人が多く、nylovesyou.com の H さんが僕のことを 「 NY 在住の写真好きの人 」 と紹介するのですぐに写真好きな人たちが集まった。中には LOMO で New York を撮っている人もいたなぁ。
名古屋から来ている T さんはなんと Chelsea にあるギャラリーの一つでグループ展に写真を出品しているしているというので開催時期を合わせて渡米してきているとのことだった。案内をいただいたので後日展示会にお邪魔しじっくり作品を拝見。そのあと Chelsea 地区のギャラリーをはしごするきっかけも与えてくれた。
K さんは僕が持っていた Lensbaby を見て最初から興味津々だった。たまたま彼女が持っていたのが Canon Digital Kiss だったので 「 K さんのカメラでも使えるよ 」 というと嬉しそうにこのレンズを装着してファインダーをのぞきながらあちこちに飛んでいってしまったっけ(笑)
大阪から来た B さんはとてもエネルギッシュだった。
飛行機に自分の自転車を持ち込んで、New York を縦横無尽に走り抜けるそのパワーが、ファインダーをのぞいているとき全て写真に注入されているようで、見ているこちらまでパワーのお裾分けをもらったようだった。NY 滞在中にアンティークショップで見つけたフレームと 写真専門店で ILFORD のアート用紙を買って帰り、早速今回の旅行で撮った写真の中から一枚選んでフレームに入れたようだ。
他にもプロフェッショナルで写真を撮っている人もいて、皆がそれぞれ 「 自分たちの New York 」 という写真を撮っていった。
この集まりをきっかけに写真好きも含めいろいろな人たちと、独立記念日からおよそ一週間は毎日大小のオフ会が開かれることになった。 NY 在住のデザイナーカップルの M さん、 A さんからは面白い企画を聞くことが出来たし、同じく在住組の M さん、T さん、S さん、K さん ( nylovesyou.com の T シャツ購入できました? ) などなど全員の名前をあげることができないくらいの人と New York 生活特有の面白い話、苦労話聞いたり、在住ならではの情報をいろいろ聞くことが出来た。
日本から来た旧い友人、新しい友人達がそれぞれの日本に帰って行ったあとも、もう1人嬉しい来訪があった。
数年前にも New York に来たのだがそのときは会えなかった Pompoko さんこと K さんがまた New York に出張に来ることになった。
今回は Manhattan 滞在ということもあってフリーな時間を見つけて会うことが出来た。初めてあうぎこちなさは最初から微塵もなく、あっという間に K さん出発の時間と相成った。次の目的地でもまた写真仲間と会うことになっているらしい。仕事で世界中を飛び回るので身体的な負担が大きいとは言え、こうして各地に友達ができるのも羨ましい限りだ。
こんな風に独立記念日の直後は沢山の人と会う機会が増え、夜の街を闊歩するのが毎晩の様に続く。
だから 「 僕にとっての夏 」 は一番華やかで熱気のあるこの時期、となるのだった。
2005年、夏。今年の New York にも熱気がやってきた。