2005年8月アーカイブ

アラームシステムの取り付けを
「 一日で済みます 」
という言葉を信じて愛車 E90 330i を預けたのは先週の木曜日。

格安のクルマならともかく、アメリカで売っている普通サイズ以上のクルマででアラームシステムがオプションというのも珍しいが、全世界がターゲットの BMW にとってはそれが必要ない国もあるし、アメリカで取り付けている以上に厳しいアラームシステムが求められているところもあるので、オプション扱いなのだ、ということなのかもしれない。

アラームシステム、別名セキュリティシステムはいろいろあるけれど、通常リモコンでドアロックの開閉をするときに「 ピッピッ 」 と鳴ってハザードライトが二度ほど点滅するアレである。この瞬間にドアがロックされ、セキュリティーモードになるというもので、不用意にドアノブを引いたり、クルマを揺らしたり、またはボンネットを開けようとしたりするなどするとアクティブになり、ビービーガーガーうるさいアレだ。

クルマを発注するときに注文したオプションなのだが、在庫切れということで、まずはそのままで納車され、後日呼び出しを受けて取り付けに預けた、というワケだ。
ところが金曜日になって 「 一日では終わらない。週末も預かって月曜日に完了する 」 と言われた。
このあたりはまあ仕方ないところ。土曜日も作業をするというのでそれなら終わるだろうとタカをくくっていた。
ところが月曜日になってまた電話がはいった。

「 必要なパーツが無いので、オーダをかけた。そのパーツが入るのは火曜日なので、明日の夜は引き取れるだろう 」 と連絡があった。うーん、それも仕方ないか・・・

そして火曜日になると、今度は
「 今日もパーツが来ない。明日渡せると思う 」
なんかおかしいぞ・・・

そして今日水曜日の午後、携帯に電話が入った。
いつもこちらから問い合わせをすると、「 今日は無理そうだ 」 とそのときになって初めて言うのが今回は向こうからの電話である。
当然こちらも期待する。

「 長いこと待たせてスミマセンでした。取り付け作業は完了して、今日ならいつでも受け取れますよ 」
とのこと。予定よりだいぶかかったけれど、やったー・・・と仕事帰り、例のキャデラックで BMW サービスに向かった。

受け付けで名前を伝えると、その人が作業項目がこと細かく書かれたレシートをくれた。レシートと言ってもレターサイズの用紙だからでかい。
「 外の Valet Parking でそのレシートを見せてね、あなたのクルマをすぐに持ってくるから 」

ちょうど一週間ぶりの対面で、どうやら大人しくしていたようだ(笑)。見た目にはなんの違いも無い。
早速キーを受け取ってクルマに乗り込むも、なんかおかしい。
ドアロックをあけるのにリモコンを操作したのだが、例の 「 ピッピッ 」 を耳にしなかった。
ちなみにドアロックをリモコンでかけて、中からドアを開けると、ピーピーガーガーウーウー言うはず、とおそるおそるドアを開けるも、シーン・・・

これ、セキュリティシステムがインストールされていないんですけど、とおそるおそる近くにいたセールスに声をかけると、どれどれと言って試してくれた。毎日3シリーズはおろか5シリーズ、7シリーズを操作しているだけあって操作方法をよく知っていて、いろいろなキーコンビネーションを試すも、うんともすんとも言わない。パニックアラームも鳴らない。そこで今度はサービスの人が呼ばれ試すもやはり、シーン・・・。
受付に戻ってサービスマネージャーに聞いた方が良い、と指示されたので、また店内に戻り、受付でキーを渡しながら事情を説明するとサービスマネージャとアドバイザーという2人の責任者が出てきた。2人で交互に操作する・・・も当然動作せず。最初は操作方法かなにかシステムをアクティブに設定するなにかの操作を忘れたのかと、自分に自信がなかったのが、このころになると、「 どうだ、言った通りだろ 」 みたいな態度になってしまう。
ところがインストール作業を行ったテクニシャンはすでに帰宅したということで担当者がおらず、記録を調べるとちゃんとやったことになっているという。テストも完了している。
結局謎は解けぬまま、向こうも平謝りなのでこちらもこれ以上何も言えず、またしても愛車を預けることになってしまった。

日本だったら信じられないようなエラーだと思うが、アメリカではしょっちゅうではないにしても、どこかで聞いた話程度の珍しくないレベルのものだ。まあここで怒っても何も解決しないのが相場なので、仕方ないとあきらめるが、そもそも一日で終わるという作業を一週間延ばして、何もせずに完了したといって、クルマを手渡すなんてちょっと呆れてしまった。
まあドイツ車と言ってもサービスしているのがアメリカなのだから仕方ない。アメリカで日本車のディーラーに行ったところで日本で受けるような丁寧な扱いを受けるわけではないのと、同じだ ( 彼らはどちらかというとかなり横柄 )。


帰り道。
ハリケーン、Katrina の被害により昨日今日はどこのガソリンスタンドも大混乱を来していた。ガソリンの値付けももうめちゃくちゃで同じ会社のガソリンスタンドでも、大きな値段の差が出たりしている。もちろん安いところにたくさんの客が赴くワケで、僕が見たガソリンスタンドもそういった、価格調整の前のタイミングにあるのか一日前の価格を表示していた。そのためたくさんの人が並んで給油ポンプ待ちをしていたのが、なんだかうらめしかった。
こんな高いときにガソリンをいれるなんて、ヤだなぁと思うのが普通だと思うが、僕の場合、運転しているのが自分のクルマでないので、ついうらやましく思えたのだろう。


はたして愛車はいつ僕のところに帰ってくるのでしょうか ( 苦笑 )。

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( New York 夏模様シリーズ )

気が付けば8月も終わろうとしている。
9月、新学期初日の小学校では、クラスの友達と久々に会ってどっちが真っ黒に日焼けしているか競ったものだが、それだけ夏休みの終わりを惜しむようにあわてて海やプールに行ったりもしたものだ。
でも夏休みが終わるからと言ってまだ夏が去っていくわけではなくて、蒸し暑いあの季節は教室の窓からもまだ見えた。

一方 New York も蒸し暑い夏日があるとはいえ、このころになるとあちこちに秋の気配を感じることになる。気温だけでなく湿度も下がり、とても過ごしやすくなるのだが、朝などはちょっと冷え込んだりして、体にかけるものを探して目を覚ましたりするほどだ。

先日、あれは平日の夜だったか、近所に住んでいる友達とこれまた近所のカフェ&バーに飲みに行った。僕のことをよく知っている人も多いのでもう少し詳しく書いておくと、友人とは貸し自転車ツアーでおなじみの元ちゃんと、ブログ、NY日記’COLORS’ を書いている Sally さんのことで、行ったのは僕がいつも「 お気に入りの 」と言っている例のカフェだ。

このカフェバー、夏の間は歩道にせり出したオープンエアテーブルがあるのだが、平日というのにオープンエアの席は先客で埋まっていた。仕方なく屋内の席に腰掛けたものの、ウェイターも僕らのそんな態度に気が付いたのか 「 外のテーブルが開いたら教えてあげるよ 」 と言ってくれた。
グラスに入った氷水がテーブルに置かれ、飲み物と食べ物のオーダーを取ってしばらくすると、先ほどのウェイターがやってきて 「 空いたからどうぞ。悪いんだけどグラスは持ってきてくれる? 」 と親切にも教えてくれた。

この日、三人が顔を合わせたのは一ヶ月ぶり、いやもしかするともうちょっと経っていたかもしれない。いずれせよ前回会った後、New York にも真夏日がやってきて、再会したのはちょうど寝苦しい夜を過ごした後のことだった。
ダイキリやキューバのカクテル Mojito ( モヒート ) などがテーブルに運ばれると、話題はすぐに気候の話になった。
というのも夏の間は暑くてもオープンテラスの席に陣取るのが好きな New Yorker だが、僕らも多分にもれず外に座ったところすぐに 「 あれ、涼しい、というよりは肌寒いかも 」 と気が付いたからだった。

僕はほんの一週間前にもここでビールを飲んでいたのだが、この日は冷えたビールがより美味しく感じるほど暑い夜だった。それから一週間、そういえば 「 暑い、暑い 」 と言わなくなったなと思っていたら、もうすっかり涼しくなっていた、と言うわけだ。星空の下、ときおり吹き抜ける微風は、カラリとしていてちょっと体が冷えるほどだ。
すっかり過ごしやすくなったね、などと言うもののそれは去りゆく夏を惜しむ言葉だったのかも知れない。

正確にいえばまだ季節は夏だが、秋が自分の出番を待っているかのようにあちこちに顔をだしているのを見かけるようになった。
涼しくなった朝夕に加え、日中ですら空に浮かぶ雲も、光線具合も、それぞれ夏らしさが姿を潜め、そのかわりに秋が乗っ取ろうとしているかのようだ。

『 2005年夏シリーズ 』 もあと何回紹介することができるだろうか。

ランドセルを背負って小学校に通っていた当時、まだ外国なんて想像すら着かない世界だった。
ところがある日の昼下がり授業が終わった下校途中、いつも通る広場で初めての外国、それもアメリカという国に出会うことになった。僕にとっての初めてアメリカを意識させたそれは、コカコーラがしくんだ流行らせた、アメリカンヨーヨーである。
それまでヨーヨーなんて誰も見向きもしないおもちゃだったのに、コカコーラが発売したヨーヨーは芯の部分で巻き付く糸が滑るように作られ、これによって多彩な技が競えるようになり、子供たちの間であっという間に流行るようになった。
それだけでなく、コカコーラは「アメリカから呼んだ」というふれこみでヨーヨー名人を日本各地に巡礼させ、彼らがまた普及に一役買ったわけだが、その名人が僕の住んでいた町にもやってきたのだった。

そのころ、うちの家族はまだ東京の下町、それも工場から住宅地に変貌しつつある足立区に住んでいた。
工場があったとは言ってもまだ外国人労働者なんていなかった時代だから、ガイジンがとても珍しかった。それまで目にした色といえば立ち並ぶ団地の白、工場のトタン、空き地にあるよどんど沼・・といった地味な色ばかりで、いわば高度成長時代色とでもいわんばかりのものだった。
そこにコカコーラ瓶にプリントされた赤色、鮮やかなデザインのアメリカンヨーヨー、金髪のガイジンが見せる珍しい技といったものが一度に目に飛び込んできて、まだ見たことのないアメリカという国に一気に思いを馳せることになった。


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その後音楽やファッションを通じて様々な「アメリカ」を見ることになったが、もう一つ忘れられないのは自動車だった。
映画だったのか、それともコミックに影響されたのかはっきりと覚えていないが、アメ車といえば僕にとってキャデラック、と結びついていた。
大きな屋敷に住んでいるお金持ちは富の象徴として必ずキャデラックに乗っており、まだ外国を見たことも無い僕にとって、高級車といえばキャデラックを指していたのだ。それに加えて、「キャデラック」という言葉の響きがまたなんとも派手ではないだろうか。

クルマ好きの人ならご存じの通り、上の写真に写っているオーナメントはキャデラックのものである。うちの駐車場で撮ったものだ。
これ、実は今乗っているクルマなのだ。うちに来てかれこれ三日目である。ちょうどクルマの癖にもなんとなく慣れてきたといったところだ。

先月 E90 330i が納車された、とここで報告したばかりなので、どうして・・・と思う人もいるかも知れない。
事故などで廃車になったわけでもなく、盗まれたワケでもなくて、現在 BMW Service Center 行きになっているのだ。
クルマを注文したときに装着されるはずのアラームシステム、これはドイツで製造された車両がアメリカに着いてからインストールされるそうなのだが、納車日までに間に合わず後日装着する、ということになっていたのだ。今回そのアラームシステムインストールに伴って BMW Service に預けることになり、その代車として普段は店が保有する BMW のどれかがあてがわれるはずが、全部出払ってしまったためタイアップしているレンタカー会社よりキャデラックが僕のところにやってきた、というわけだ。

ちなみにアラームシステム、日本にいたら必要ないだろうがアメリカではほとんどのクルマに装着されている。BMW に限らず最近のメルセデスや高級日本車でも特殊な鍵を採用しており、キーが無ければエンジンがかからないようになっているのでクルマが盗まれるということは少なくなっているのだが、それでもアラームがあると安心だ。純正のアラームシステムは窓ガラスを割ったり、ドアやフードを開けようとしたときに警報がなるだけでなく、動体検知も行うちょっとすぐれものだ。そのせいで結構割高なのだ。車両本体価格には見えないアメリカならではの費用として代表的なもののひとつだ。

僕がキャデラックを運転している話から横にそれてしまったが、つまりそれは BMW Service で貸し出せる BMW車 が全部引き払ってしまったためにうちにきた、ということなのだ。
そもそも交通事故を起こした際には保険会社が一定期間レンタカー料金を負担するサービスはあるが、メンテナンスなどでクルマを預ける場合に無料で代車を、それもできるだけ自社の車を貸し出す、というサービスが有ること自体に感動しているので、それが BMW でなくても内心ほくほくするほど嬉しい。 ( よく知らないんだけど、これは BMW ジャパンも同じ? )

なので少し申し訳なさそうに 「 CTS なんだけどいいですか? 」 と言われても、「 代車が借りられるなら文句は言えまい 」 と思っていたのだった。実際のところ CTS ってどこの車だったっけ? ぐらいしか考えてなかったのも事実だ。
ところが担当者にキーを貰ってその CTS なる車に案内され、Cadilac という文字が見えると、それが僕の中でずっとアメリカの象徴だった 「 キャデラック 」 の思い出と一瞬にしてリンクした。

その象徴だったキャデラックも、大人になり現実的なクルマ選びをするようになると、サイズや燃費、それになんとも野暮ったいデザインから、敬遠するようになってしまっていた。そんなことから一生買うことは無いだろうと思ったり、レンタカーでもなるべく日本車を借りるようになっていた。

そこに意表をつくようにして突如現れたキャデラック、これまで敬遠していたのが嘘だったかのように、過去の感情が蘇った。
実際運転してみると、思っていたほど悪くない。大きな違いは乗り心地だが、これは考え方の違いもあるのだろう。一般にアメリカ車はフワフワとした乗り心地と言われるが、なるほどキャデラックのそれも高級ホテルのマットレスよろしくフワフワとしている。
フリーウェイにちょっとした段差があったとすると、僕の E90 330i 標準のタイヤでは「ゴツッ」と路面の様子をリニアに伝えてくる。ジャンプするでもなく、ちょうど路面に張り付いているかのようで、ある意味安心感がある。それに対してキャデラックはその段差によってフワっと上下に揺れ、その後段差がないところを走っていても上下の揺れが完全になくなるまでフワフワと揺れている感じだ。レクサス、といってもアメリカではいろいろなモデルがあるので日本名セルシオだと、このくらいの段差を吸収してしまうような乗り心地で、三者三様ならぬ三車三様と言ったところ。

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キャデラックに乗れる機会というのも滅多にないことなので、Manhattan で写真を撮ってみようとストリートに停めて、離れて見たところいやいやなんとも、New York という街に意外にあっているではないか。
郷に入り手は郷にしたがえの言葉通り、アメリカの風土にあってこういう大きさ、乗り心地なのかも知れないと改めて思った。昨今のオイル価格高騰や環境問題、それに一番重要な信頼性がクリアになれば、アメリカでの暮らしにはもしかすると一番合っているのかも知れない。


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さて、愛車の E90 330i もうちに来てから間もなく一ヶ月。そろそろブログで紹介しようと思いながらも、また機会を逃してしまった。
そのおかげで初めてアメリカを感じた、あのころを思い出させてくれるハプニングとなった。残りの一日、二日せっかくだからアメリカンなクルマでフリーウェイでも走って醍醐味を楽しむことにしようか。


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dolphin0ちょっとしたハプニングから Route 1 沿いにある小さな骨董屋で寄り道をしたが、再び次の目的地に進路を取って車を走らせる。
最後の目的地は Essex だ。

ここでは蒸気機関車や蒸気船が見られるという。見られるだけでなく、一日に何回か運行しているダイヤにあわせて乗り込むことが出来る。事前に蒸気機関車を運行している会社のウェブサイト ( このページの最後に紹介 ) でダイヤや料金を調べておいたのだが、蒸気機関車に乗るだけというものと、蒸気機関車に乗って終点駅で降りてそこから蒸気船のツアーに参加してまた蒸気機関車に乗って出発駅に戻ってくるという二つのパターンがあることが分かった。
前者は$16で、後者は$24と結構値段が張るので現地に行って様子を見よう、ということになっていた。

先ほど寄り道した Clinton という町から Essex までは Route から Route 153 に道を変え、車で走ること15分ほど。 Route 153 は森の中を駆け抜けるちょっとしたワインディングロードで、E90 330i での運転の楽しさを少しばかりかいま見ることが出来た。

左側に機関車の姿が見え、続いて踏み切りを横切るので見失うことはない。砂利道が続くだけの 「 駐車場 」 に車を停め、砂埃の舞う中、駅に向かうとちょうど列車が止まっているのが視界に入ってきた。
小さな木造建築の駅舎には窓口が二つあり、それがチケット売り場になっているらしかった。そのチケット売り場から 「 次の列車に乗る人はいませんか? もうすぐ出発です! 」 と声高に呼びかけている。週末でも一日に4回しか運行しない列車なのでこれを逃すと1時間30分も待たなくてはならない。
この汽車に乗るか乗らないか現地に行ってから決めよう、などという悠長なことは行ってられず、その場のいきおいに押されて蒸気機関車のみ乗ることが出来る往復切符を買ってしまった。

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ほどなく列車は動き出したが、蒸気機関車が引っ張るにしては力強くスムースに速度があがっていく。「 これはもしかして・・・ 」 と思っていると窓からディーゼル燃料特有の排ガスが入ってきた。蒸気機関車じゃなくてディーゼル機関車なんじゃないか、とがっかりしていると車掌のアナウンスがあり 「 蒸気機関車トラブルのため、ディーゼルカーに切り替えなくてはならず、出発まで時間がかかったことをお詫びします 」 と聞こえてきた。まあトラブルなら仕方ないか、とアメリカに住んでいるとなぜかあきらめがつくから不思議だ。

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ただし乗ってみての感想はこれが蒸気機関車だったとしても楽しみは同じ程度だったかもしれない。
なんたって乗ってしまえば汽車の外観なんか見えず、実際自分がどんな車両に牽引されているのかなどあまり関係なくなってしまうのだ。その点、乗って実際に見ることのできる窓の外の風景は重要である。この汽車の場合、乗るなら進行方向右の窓側に座った方が良い。

僕らは蒸気船に乗らずに、終点まで行って引き返してくるだけの往復チケットを買ったのだが、終点に着くとそのまま引き返すだけなので席を左右に移動しない限り、往路も復路も同じ景色を見ることになってしまう。
実際、往路で右側に座るとずっと湿地帯や川に面し、夏らしい穏やかな田園風景が広がるのだが、左側に座ると見ることが出来るのはひたすら森ばかりである。

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※車窓から。踏切待ちの運転手が手を振っている。

たまに森がひらけて、Essex の幹線道路とおぼしき道を通過するのだが、景色が変わるのはこんな時ぐらい、と言っても過言ではない。

終点に着くとそこで100%近い客が降りていった。どうやら船に乗らないのは我々くらいのようだ。わざわざ来たんだからもうちょっとお金を出して船くらい乗ってもいいんじゃないか、とは思ったもののそれまでにいくつものスポットで寄り道をして疲れてしまったというのと、実は船に乗るともう2時間半余計にかかるため、そのあとで New York に帰宅するにはちょっと遅い時間になりそうだったからだ。平日働くサラリーマンにとって、日曜日の夕方というのはなんとも切ない時間帯なのだ。

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当時は冷房なんてなかった。

そんなことを思い出されるほど暑い日で、窓から風が入ってきても決して快適とは言い難かったが、運転疲れなのかそれとも汽車の揺れのせいか気が着くと目をつぶってしまい、復路はほとんど覚えていない。

残念ながら蒸気機関車には乗れなかったが、この駅舎のまわりには何種類か蒸気機関車が飾られており、親子連れが車両によじ登って記念撮影をしている。
ふと見ると蒸気機関車を整備しているシーンにでくわした。整備士が一生懸命作業をしているところを見ると、本来これに乗るはずだったのだろう。なるほど冬の方が蒸気がきれいに撮れると聞いたが、ときおり漏れる蒸気もすぐに真夏の空の下では雲散霧消し、写真に撮るのはかなり難しい。

僕らも船に乗らなかった変わりに少しばかりゆとりが出来たので、駅舎のまわりで自由行動とし、思い思いの撮影を楽しんだ。
以下はそんな写真の中から抜粋したものだ。

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はるばる Connecticut まで来たのに蒸気機関車に乗れなかったのは心残りだが、また来られないわけではない。おりを見てやってくることにしよう。

このあと僕らは夕食も Connecticut で取ったのだが、Connecticut に未練があるのか、なぜか皆またシーフードを注文しているのには内心にやりとさせられた。かくいう僕も Fish & Chips を注文。全部食べきれないほど量が多かったが、この膨満感は Connecticut に行った証として New York に帰るまで持ってくれるだろうか。


来た道を辿り I-95 を通って、車は NY 市へ入っていく。
両脇に人の営みをあらわすアパートメントビルが増えてきた。
日曜日の長距離ドライブ、漁村、アンティークショップ、そして蒸気機関車。そんな思い出を与えてくれた Connecticut・2005年の夏だが、どうやら今回の getaway も終わりに近づいてきたようだ。


Essex Steam Train & Riverboat

公式サイト
http://www.essexsteamtrain.com/

さて日曜日の遅い朝食として贅沢にも、Lobster Roll を食べたことは前回紹介した。
それからしばらくローカルな道路、Route 1 を東に向かって車を走らせ、適当な町で車を停めては写真を撮った。

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途中立ち寄ったこの港には、たくさんの Lobster 採取の為のしかけがたくさん置いてあり、それがまた潮のにおいを醸し出している。
このときだけは日本の港町とにおいが一緒だった。
先ほど食べた Lobster Roll はこの港の小さな店でも売っているようだ。大手の店でないためか、一つ$3ほど安い。
先ほど食べた朝食から経過時間が短いこともあって改めて食することは無かったがあと2時間ほど後だったら間違いなく Lobster Roll をまた注文していたことだろう。

さらにしばらく Route 1 を東に向かっていると、両脇に多くのアンティークショップが立ち並ぶようになった。
どうやら Connecticut はアンティークショップが多いのも特徴の一つで、この後、さらに多くのショップを見かけることになった。

そこに行くまでにすでにいくつも小さなスポットで車を停めては写真を撮っていたので、「 次は一気に Essex まで行こう 」 とあらかじめ打ち合わせていたのだが、友達が 「 ここで停められる? 」 と言いだしたのがきっかけで結局ここでも写真を撮ることに。でも特に時間通りに行動しているわけじゃないから、こういうときは何か嬉しいハプニングが起きそうだ。

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ちなみに画面左側のポイントが先ほど Lobster サンドイッチを食べたところ、そして右側のポイントがたまたま見つけて立ち寄ったアンティークショップの建ち並ぶエリアである。町の名前を Clinton という。

Route 1 はさほどにぎやかな通りではないものの、それでもぽつんぽつんと似たような骨董品店が並ぶ。その中で最初に目に留まった一軒に入ってみることにした。
それが下の店である。

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外見からして古臭く、中は中で足を踏み入れる前から木と紙の匂いでいっぱいだろう、などと想像が付くほど。まさにアンティークショップとしての役目を果たすため、長いことそこに建てられているんではないかと思わせるような佇まい。
きっと僕らの様に物好きな旅行客が通り過ぎるぐらいで、毎日の売り上げなど微々たるものだろう。

そんな考えがふとよぎりこの小さな見知らぬ店に入る勇気がくじけそうになった。自動ドアが勝手に開き、外からでも見えるガラス張りのショップと違って、キィキィときしむ音を立てるフロントポーチは店の人に僕らの来訪を伝えるだろうし、重い扉を開けるとそこにはほとんど日の当たらない湿った空気が淀んでいそうだ。
それでも半分恐いもの見たさで店内に入ると、すぐに主の声が聞こえてきた。目の方は明るい屋外からやってきたばかりで暗い店内の様子を注意深く見るのに慣れていない。

その声は、店に入ってすぐ左側にある大きくて古い机の向こうから聞こえてきたものだった。そこに主人とおぼしき女性が腰掛け、どうやら知人と電話で話している様子。僕らが店に入ってきたのを目で確認するや、「 あなた達が来たのをちゃんと認識しているわよ 」 といわんばかりの目線を僕らに向け、「 また後で電話するわね。お客さんが来たの 」 と言って受話器を置いた。

僕にとっても珍しいが、女主人に取ってはきっと僕らの方が珍しかったのだろう。すぐに向こうから話しかけてきた。
僕らはここらへんをたまたま通りかかって、この店の前を通り過ぎようとしたときに気になってやってきただけで、実は冷やかし客なんだ、というと 「 全然いいのよ、好きなだけ見ていって頂戴 」 ととてもさばさばした女主人。

すぐに僕らが首から下げている一眼カメラに気が着いて、「あらあなた達は photographer なの? 」 と聞いてきたので 「 いや、僕らは趣味で写真を撮っている仲間で今日は写真を撮ろうと Connecticut までやってきた 」 と答え、逆に僕の方から 「 店内の写真を撮ってもよいだろうか? 」 と尋ねると、右から左に手を振りながらこれまたさばさばとまるで意に介しない様子で 「 あら好きなものを好きなだけ撮っていって 」 と答えが返ってきた。


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僕らが写真を撮っていると、「 この店じゃあ無いんだけど、私が住んでいるうちは雑誌にも紹介されたのよ 」 といいながらきれいに保存している雑誌を見せてくれた。
きれいにカラーで印刷されたそのページには戦前に建てられた昔ながらの家が写り、続いて落ち着いたアンティーク家具に囲まれた室内の様子が紹介されている。商売柄、写真を撮られることにそれほど違和感は無いようだ。

店内にはろうそくの燭台から、ぬいぐるみ、昔の電気製品や家具、衣類、おもちゃなどところ狭しと並んでいる。どこかほこりっぽい感じはするけれど行き届いた並べ方のせいで、すっきりと見える。
女主人が座って出迎えた入り口の間に続く隣の部屋には特にアンティークな装飾品、人形が多く、中には少し西インド諸島のオカルト宗教として知られる、Voodoo 風の人形も並んでいる。

その部屋から扉一枚分の隙間があり、さらに奥間が広がっているのでそちらに入ってみると、驚くことにここは寝室を模した売り場になっていた。
もともとなのかそれとも意図したものなのか分からないが、窓の無い部屋に旧い調度品ばかり並べられ、なんだかタイムスリップしたかのようだった。

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骨董品を日焼けから守るためか店内には外の明かりが差し込まないようになっており、写真の撮影はなかなかうまくいかなかったが、何枚かそこで撮った写真はあらためてどこかで紹介するとして、とりあえず今日は店内で見つけたアンティークな teddy bear を置いていくことにしよう。

かれこれ半時はいただろうか、外で写真を撮っていた仲間が呼ぶ声が聞こえ、女主人にいとまを告げ店を去ることに。僕らが次に向かうのが Essex だというと、丁寧にも地図まで書いてくれた。


何十年も止まったままの古時計を壁にかけたあの骨董屋、もしかしたら10年後戻ってきても年を取らずにあの女主人は僕らを出迎えてくれるかもしれない。
もしかすると、僕らが車に乗り込んで走り出すとすぐにこの店は忽然とその姿を消してしまうのかもしれない。
あの店にはそんな秘密めいた雰囲気がどこかにあった。

手にはあの女主人が書いてくれた地図だけが残っていた。

二週間ほど遡った8月の上旬、新・愛車を駆って New York の北東に位置する Connecticut 州に行って来たことをちらっと書いた。
時期を逸した感もあるが、そのときの様子を紹介していなかったので、遅ればせながら写真をアップロードしておこう。


Connecticut で名物の Lobster を食べに行こうとプランを立てていたところ、写真仲間も行きたいと言いだし、結局ちょっとした大所帯での日帰りドライブとなった。
もともと1人で慣らし運転を兼ねて郊外に繰り出し、そこでうまいものでも食って帰ってこようという程度だったから、時間など特に決めないのラフなプランだったのだが、一気に写真撮影を中心にした Connecticut 日帰り撮影旅行と化し、行き先や見所などをあらかじめ準備する羽目になってしまった。

まずは今回のぶらり旅最大の目的はなんといっても Connecticut 名物の Lobster を食うこと。
Connecticut 州はその南岸がずっと海に面し、また北から南の海へと流れ込む川がたくさんあり、海洋に恵まれた州なのだ。そんなこともあり、この辺り一帯では Lobster 漁が盛んなようだ。

そこであらかじめ関心のあったシーフード専門の小さなレストランを目的地にし、もう一台の車とここで落ち合うことにした。

うちから目指したのは下のルートである。

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この地図に描かれている東西に伸びた大きな島は Long Island ( New York 州 ) でその北に広がる一帯が Connecticut である。
地図上に書かれたラインのうち、左下が出発地点 ( うち ) で、北東のポイントが最初の目的地となっている。maps.google.com によるとおよそ2時間弱。週末とは言え郊外だから道も空いていることだろう。

午前10時半の待ち合わせだったのだが、うちを出たのはすでに8:30を回っており、万一渋滞にでもあえば遅れてしまうが、予想通りフリーウェイは快適そのもので、慣らし運転の身、無理をせず一定の速度で Interstate 95 ( I-95 ) を巡航する。おかげで両脇の景色を楽しむことが出来た。

僕が住んでいる Queens から The Bronx につながっている Whitestone Bridge を渡り、進路を I-95 North に取る。
この I-95 はアメリカ東海岸を南北に結ぶもので、南は Florida までつながっているフリーウェイだ。
The Bronx では前後に車が連なり、すいすい走れるというわけではないが完全に止まることもなく、流れは悪くない。Queens も The Bronx も、Manhattan の衛星都市として発展しているため赤茶けた煉瓦造りのアパートメントビルがひしめいているのだが、次第にそのビルの数も減り、そのかわり視界に入る緑が増えてくる。
その後10分か20分も走った頃、I-95 の右側に大きなサインが表示され、 「 Welcome to Connecticut 」 と書かれていた。いよいよここから隣の州 Connecticut である。

右側が海となっている景色がときおりちらちらと見えるのだが、海の景色もあきらかに日本と違う。
日本では海が見えなくとも窓から入ってくる潮のにおいで海が近いと感じられる。けれどもこちらではあまり潮のにおいというのが無い。
海水の違いなのか、それとも道ばたに天日干しされた魚の匂いがそれを感じさせるのだろうか ( もちろんアメリカでは干物など作ったりしない )

予定時刻より45分も早く着いていた他チームは、すでに近くの川で写真を撮っているという。なんでも目当てのレストランの開店時刻までまだ時間があるらしい。

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僕の車は約束の時間、AM10:30にほぼぴったり到着。日本より遅れているとは言え、さすがナビは正確で到着予想時間はぴったりだった。
先発組はすっかりこのあたりの写真を撮り尽くして、釣り人達と世間話なんぞをしている。でもなんだか足をもぞもぞとこすりあわせたり、片方の靴で、もう一方の足をこすったりと痒そうにしている。近づいて挨拶すると写真を撮っている30分の間にすっかり蚊に足を食われたようだ。僕もさっそく車のなかに積んでおいた虫除けスプレーを念入りに吹き付けたが、気が着くとすでにかまれている。
どうやら河川が多いので蚊も多いようだ。

くだんの Lobster レストランはまだ開いていないとのことなので僕もカメラを持ってこのあたりを少し散歩することにする。
アシが茂った河川に小さなボートを浮かべ、釣り糸を垂れている三人組 ( ↑ ) はどうやら親子三代で来ているようだ。
勝手に 「 家では手ぶらで帰ってくるのを母と祖母の2人が待っているんだろうか 」 などと想像していると、意外や意外ここは魚がたくさん釣れるようだ。

いつもアスファルトの上で生活している身からすれば、こんなゆったりとした日曜日の朝、小さなボートを川に浮かべ釣り糸を垂れる時間はなんとも贅沢に映る。わざわざ時間をかけ、車を運転してこんな景色を楽しみに来る僕らの方が彼らからすれば Crazy と映るかも知れない(苦笑)。

ただでさえ静かな郊外だが、釣りをしている人たちはさらに静かで、交わす言葉も穏やかだ。僕らもそんな彼らの邪魔にならぬようなんとなくレリーズをそっと押してみたりするのだが、そんな人間の気持ちとうらはらにシャッターは小気味よい音を立ててしまう。
そんな風にして30分が過ぎた頃、そろそろ開店しているだろうと先ほど通り過ぎた待ち合わせ場所に向かうことにした。

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先ほどは一台も停まっていなかった駐車場に数台の車が止まっているのが見えた。どうやら開店したようだ。
僕らも店の背後に広がる広大な駐車場に車を止め、レストランの入り口に向かうと、開店時刻が書かれているのが目に入った。

「 日曜日 AM 11:10 」

意外にも Connecticut の早起きは釣り人ぐらいで、普通の人たちはゆっくりと朝を迎えるようだ。
それにしても僕らがついたのは11:05。まだ店が開くまで5分あるのだが、一体なんで開店時刻が11時ではなくて11時10分なんだろう???

その5分を待つ間にもどんどん車やバイクがどんどん駐車場に滑り込んでくる。開店と同時に店にはいるとあっという間にラインが出来た。駐車場に停まっている車のライセンスプレートは皆 Connecticut 州のものだから、皆地元の人たちの様だが日曜日の朝一番に食べに行くほど人気なのかもしれない。

ここレストランと言ってもファーストフードとレストランの間ぐらいのカジュアルさで、セルフサービスになっている。がテーブルも椅子もきちんとした木製で、レストランらしい落ち着きがある。
注文はマクドナルドのようなカウンターですることになり、一つずつオーダされたものができあがるとレシートに書かれた番号で呼ばれ、客が取りに行くことになっている。

メニューは下に紹介した公式サイトにも載っているが、シーフード"しか"ない。店内で食べる場合でも紙プレートでサーブされるので、なんとなくシーフードのファーストフードといったところだ。
ここの名物はもちろん Lobster で、まるまる一匹をゆで上げバターソースをかけて食べるものから、クリームチャウダー ( アサリ )、ハマグリのフライなどが並ぶ。見ていると紙皿一杯に盛られたハマグリのフライや Lobster が次々と客の手に渡っていくが、それらをサンドイッチにしたものがここではリーズナブルかもしれない。ましてフライともなるとすぐに胃にもたれるので、山盛りのプレートよりサンドイッチの方が遅い朝飯にはちょうどよいだろう。


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そしてこれが目当ての Hot Lobster Roll。値段は確か$12.95
パンに挟まれた Lobster の肉がぎっしり詰まり、肉本来がもつかすかな塩味とバターソースがちょうどよい味加減。
柔らかいパンに挟まれた Lobster はぷりぷりと歯ごたえがあり、今こうして思い出しても唾が沸くほどうまかった。

こんな風にして Connecticut Getaway は始まった。

Lenny & Joe's Fish Tale

公式ページ
http://www.ljfishtale.com/

Lenny & Joe's Fish Tale レストランは2軒あり、僕らが行ったのは Madison 店の方。もう一軒は Westbrook という町にあるそうだ。

lensbprint.jpg

New York にいながらもいろいろな方がデジカメで写真を撮って送ってくれたり、中にはリアルタイムに携帯で撮った写真を送ってくれた方もいて、さながら臨場感ある展示会となった。
処分されてしまう運命の写真を展示会終了時に配布したい、と書いたところ、たくさんの方が引き取ってくださった。写真の中には僕の予想を裏切って複数の方が希望してくれたとのことで、写真がゴミにならなくて良かった、と思っていた。

そして今、主催者の仲間とその後もコミュニケーションが続き、余韻 ( と反省 ) に浸っているところだが、終了後、「 写真のプリントが欲しい 」 という嬉しいリクエストをいくつか頂いていた。
アメリカで印刷した写真を折りまげられないよう梱包し発送するにはコストも手間もかかる。ということで皆さん日本からのリクエストなので、日本のオンラインプリントサービスを利用してしばらくの間、作品をオーダーできるようにしてみた。
直接イメージファイルを希望者にメールすることも考えたが、個人の環境によって出力イメージが変わってしまうことを避けてみようと思い、写真を希望される方自身にプリントをオーダーして頂く方法を選ぶことにした。

写真の一覧はこちらから見ることが出来る。アルバムの公開レベルを「 知人まで 」 としているのでどうやらここから直接プリントオーダーすることは出来ないようだ。
「 全員 ( 不特定多数 ) に公開しない 」 という形を取らせて頂いたのは、見に来て頂いた方はもちろん、行けなかった方など今回の展示会と何かしらつながりがある方に限らせて貰おうと思っているからだ。正直なところ、まだ全く見知らぬ方に写真をお譲りするほどの写真では無い、と自信が無いせいでもあるからなのだが・・・。

と言うことで、、、

プリントオーダーを希望される方はお手数ですがメールアドレスをご連絡ください。このブログエントリにコメントを残して頂いても結構ですし、個別にメールで送って頂いてもかまいません。

会場で展示していた A3 サイズの写真は主催者の特別な計らいでプロラボで印刷して頂いたものです。なにぶんにも注文を受けつけて細かく発注できるような人間ではないというのもオンラインプリントサービスに依頼することにしたもう一つ別の理由です。展示会のものと印刷結果に違いがみられるかも知れませんが、その点はご了承ください。

最後に、展示会に足を運んで頂いた方、オンラインギャラリーを見てくれた方、写真を欲しいとおっしゃってくれた方など皆さんに御礼申し上げます。

とんだ災難

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僕が住んでいる街は緑が多いのが気に入っている理由の一つなんだけれど、この街路樹がときに災害をもたらす。

streettree1.jpg

近所に住む友人の家にカメラを持って遊びに行く途中、遭遇したのがこの現場。
ストリートの両脇をパトカーがブロックして車両通行止めにしていた。なんだろうと思っててくてく歩くと、大きな幹がストリートを横切るようにして倒れている。その倒れ方といえばまるで両脇の歩道をつなぐ一本橋のようで、これではもちろんクルマは通れない。
何が起きてそうなっているのかよく分からないが、街路樹の一本が大きく割け、その枝というか幹の一部が倒壊していたのだった。

NYPD はパトカーをストリートの入り口に止めて車両通行止めにしているということは誰かがすでに通報したということで、関係当局がなにかしに来てくれるのだろうと思ってみていると、今度は消防車がやってきた。火事とは関係ないので、どうやら彼らが幹を片づけるようだ。
すぐに防災服に身を包んだ Fire FIghter が出てくると、チェーンソーを使って手早く幹を切断し始める。いくつかのピースに刻んで一気に道をあけた。
この手順はあっと言うまで写真を取る暇も無いほど。手慣れたプロセスから判断するとどうやら日常茶飯事なのだろう。

ちなみにこの日の気温は華氏98度。湿度も90%以上。摂氏にすると36度だからどれくらい蒸し暑いか分かってもらえるだろう。近所の野次馬がTシャツに短パンという姿でも汗を吹き出させているのだから、この長袖長ズボンの防災服の下は・・・火事はなくても消防士は楽じゃない。


切断された幹は歩道に片づけられ、クルマが通れる隙間が出来ると消防隊員も警察官もそれぞれの車両に戻り、帰ってしまった。どうやらこの後は Sanitation ( 市清掃局 ) の役割なのだろう。

日常茶飯事・・と書いたが実は近所でこういう状況に遭遇したのは二度目である。
去年の秋にも強風の吹いた翌朝、通勤路が遮断されていた。警官が交通整理をしているその向こうには木が倒壊しているのが見えたのだ。

streettree2.jpg


災難なのはちょうどそこにクルマを止めていた人。
幹が片づけられた車道からは一台のクルマが顔を出した。
よく見るとリアウィンドウに穴があいている。たぶん枝の一部が突き刺さったのだろう。そのほかにもトランクなどが歪んでいる。僕がいたときは持ち主らしい人はいなかったから、おそらく後で何事だと思うことだろう。まして幹が片づけられた後では泥棒か隕石かと思うに違いない。
不幸なことにこのあと大雨が降った。クルマの中はびしょぬれになってしまっただろう。


考えてみれば災害をもたらすのは街路樹ではないんだよな。道をアスファルトで埋め、歩道が盛り上がるからと根を切り、茂ったからと行って見事な枝を切ってしまう。
人間が木々に災難をもたらすから、こんなことになるのだ。
自然と共生するなんてのは人間のエゴではないのだろうか。

ichys.jpg
写真は実際のギャラリーでの様子を Koh さんが撮ってメールしてくれたもの


久しぶりにオンラインギャラリーを更新した。
ちょうど今、グループ展が開催されているので、これにタイミングを合わせてのオンラインでの公開だ。

通常何かテーマを見つけて写真を撮るのだが、今回は 「 ちょっと変わった Lensbaby というレンズだけを使って撮る 」 という道具を固定してた撮り方で、ギャラリーもその形に沿ったもの。このレンズ自体50mmという単焦点なので、僕の場合どうしても似たようなパターンの写真が多くなるのではないかと、注意しながら臨んだのだが、それは杞憂に過ぎなかったようだ。
街中で Lensbaby を通してファインダをのぞいて見る世界は、ちょうど万華鏡を通してみるようなもの、といったところだろうか。見るものすべてがあくまで新鮮なのだ。


モニタ越しに見る写真はどうしてもプリントされた実物と比べて写真の持つ力は伝わりにくい。そのかわりプリントで紹介出来なかったいくつかの写真を加えて、 オンラインギャラリーでは20枚の写真を揃えることにした。
実際に見に行かれた方も、「 あ、これは見てない 」 という写真を見つけて欲しい。


なお今回より公開する写真のサイズを一回り大きくすることにした。今やノートパソコンの解像度もあがり、17インチ・19インチの液晶モニタの価格も下がってきたので、時代に合わせたというところ。特に写真をプリントでなく、モニタで見るなら最低このくらいの解像度は欲しい、という僕自身の希望も強い。PC の環境によっては見づらいケースもあるかと思うがご容赦願いたい。

guest.jpg
本当に沢山の方に来て頂いたようで感謝しています。僕のところにこうして記念撮影写真も届いております。


※1
オンラインギャラリーは「 キオクイロ 」 サイトの下の Gallery コーナーにあります。

※2
会場で撮った写真をいろいろな方からいただいています。掲載の許可が取れたものを順次こちらで紹介していきます。

※3
出展者の方々がブログなどで実況中継をしてくれています。

Lensbaby グループ展オフィシャルサイト ( ページ下段 )
http://homepage2.nifty.com/gallery_a/LB/index.htm

Yayoiさんのブログ、
初日の様子 http://y-style.sakura.ne.jp/blog/archives/2005/08/g_2.html
二日目の様子 http://y-style.sakura.ne.jp/blog/archives/2005/08/g_1.html

Kohさんのブログ、
http://koh-photosalon.tea-nifty.com/blog/2005/08/___1_c48d.html

ichys2.jpg
↑実際のギャラリーの様子を i-takashi さんからいただきました

先月も自分のブログで取りあげたのに、また宣伝でもなかろうと思うのだが、純粋にアマチュアフォトグラファによるグループ展でスポンサーなど付かない、手作りの展示なので自分のブログで宣伝するのぐらいは、おおめに見て欲しい。

larose.jpg
※ EOS 20D + Lensbaby / フレンチカフェ@Hollywood, LA

以前にも紹介した、Lensbaby グループ展が、いよいよ今週の金曜日より東京・青山にある ICHYS GALLERY にて始まる。会場、開場時間など特に変更はないのだが、一つだけ追加のお知らせがある。

展示会最終日は撤収作業を行い、帰宅時に出展者自ら作品を引き取る事になっているのだが、僕自身は日本に一時帰国することが出来ないので、展示最終日に写真を持ち帰ることが出来ない。そのままでは処分されてしまうので、どうしようと思っていたところ、主催者の方から 「 見に来てくれた方に贈呈してもいいですよ 」 と申し出をいただいた ( 僕の写真の印刷代など主催者の方に負担していただいているのだ )。

そこでもし見に来てくれた方の中で、気に入った写真があると申し出てくださった方には写真を贈呈しようと思う。
といっても僕はその場にいないので、他の出展仲間に配布に伴う作業をお願いしなくてはならない。混乱なく短時間で簡易に配布ができるよう、勝手ながらこちらで手順を決めさせていただきたく。


時間 : 14日(日曜日) 17:00 ( 展示会終了時刻 )
場所 : 僕の写真が3枚つづきで並んでいる写真の前にて
担当 : いのうえ”Koh”こういちさん ( 僕の写真の隣に彼の作品があるので、気軽に話しかけてください )

写真はA3とA4合わせて16枚あるので、同じ写真に複数の希望者がいなければそのままお持ち帰りください。
万一(!)複数の方が一枚の写真を希望されるときはくじかじゃんけんで決めさせていただきます。その際は Koh さんの指示に従ってください。
当日来られない方で、知人・友人が閉館時刻に来ることが可能、という方はその知人に、ご自分の名前と希望の写真を伝え、その方が代理で当日受け取るようにしてください。1人の方が複数の代理人を努めても構いませんが、一応頼まれた方はどなたに頼まれたか氏名と希望の写真を書いて Koh さんに渡していただければ幸いです。写真についてはタイトルをつけていないので、どの写真かを示すのは難しいのですが、言葉で描写していただくしかなさそうです。
16人も希望者がいるかどうかわかりませんが、今の時点でとりあえずお一人様一枚とさせてください。それでもなお余りがあり、持って帰ってもいいよ、という人がいれば、Koh さんと相談してくじなりじゃんけんで決めてください。

また僕が撮った写真をポストカードにしたもの - これは Lensbaby で撮ったものではないけれど - も置く予定なので、見かけたらそれも自由にお持ち帰りください。


暑い中、わざわざ見に来てくださる方厚く御礼申し上げます。中には遠いところから来てくれる人もいるのに、言葉で返すことが出来ず申し訳ないと思う。
是非涼を取りながら、楽しんでいって欲しい。New York らしい風景を撮ったものが中心となるので、同じ空間を共有できたらと思う。がやがやいろいろな人の会話が聞こえるような、楽しい場を提供できれば僕としても嬉しい。
訪れた際はぜひ記帳も忘れずに!

また批評や感想などどんなフィードバックでもよいので、是非このブログやメールで伝えて欲しい。不評でも好評でもなにかしら反応がもらえると嬉しいものなのだ。

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