City Island

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「 New York City は何を隠そう島だらけ 」
なんである。島で構成されていると言っても言いすぎではないかもしれない。

NY 市を構成する5区の中で代表的な Manhattan 自体、Manhattan 島と呼ばれ、Staten Island はその名が表す通り「島」である。また Queens 区と Brooklyn 区はともに Long Island という大きな島の一部にある。唯一島でないのは The Bronx 区ということになる。

これ以外の島となるとその島に住んでいる人でないと知らない人も多いのではないかと思うが、実はまだいくつも島があるのだ。有名なところでは Manhattan 島と Queens の間に横たわる Roosevelt Island。ここは何度か桜の花の咲く頃に New York Watch でも取りあげているので知っている人も多いだろう。
人は住んでないけれど、観光客なら誰でも知っている、Liberty Island は自由の女神像が鎮座している島で、その隣にはもともと移民局があった Ellis Island がある。もう一つ Liberty Island から見ることの出来る島は、Govenors Island である。Governors Island はつい最近まで沿岸警備隊管轄の島であったが、連邦政府から NY 州政府に$1で払い下げられたそうだ。これらの島の中で Liberty Island は今でも連邦政府に属し、NY 州の土地ではないそうだ。

ここまでは New York 通なら知ってそうだが、実はまだ有名な島がある。
Queens と The Bronx、それに Manhattan に囲まれるようにして位置する Randall's Island もその一つ。野外スポーツが出来るようなスペースがあり、ここで野外コンサートが開かれたり、巨大なテントが張られてサーカスなどが興行したりする。なんとなく屋外型後楽園球場みたいなものか。

それから Rikers Island。場所は Queens と The Bronx の間に位置するが、Queens と橋でつながっている。Roosevelt Island も Queens と橋でつながっているのだが、実はこの二つの橋はともに僕が住んでいる街のすぐ近所である。
ところが Rikers Island はあまり橋でつながっていても嬉しくない。ここは NY 市が使用する監獄島である。
そのため、La Guardia 空港のすぐそばを通る Grand Central Parkway で車を走らせているとしょっちゅう NYPD Correction と書かれた囚人護送バスに遭遇するのだ。

今回紹介するのは、今まで行ってみようと思いながら一度も行ったことの無かった City Island というところ。
場所は Queens と The Bronx の間にあり ( 詳しくは一番下の地図を参照のこと )、この島も The Bronx と橋でつながっている。そのためうちからはTriboro Bridge や Throg Neck Bridge などを渡っていったん The Bronx に入り、そこから小さな橋を通って City Island に入る。


cityisland2.jpg

cityisland3.jpg

ここ何年も行ってみよう、と思いながらなかなか実行に移せなかった City Island 行きは、ある日突然実現した。
僕が休みを取った平日のある日、たまたま友達の1人が同じ日に休みだったので一緒に昼飯を取っていたところ、なんとなくシーフードの話から City Island のことが話題になった。僕がまだその島には行ったことが無い、と言うと、その場で 「 じゃあ行ってみようか 」 という話になり、そうと決まればカメラを持って行こうと決まった。自分1人ではなかな腰が重いものでも、友達が行くというと不思議と負担を感じなくなるから不思議だ。

この島について耳にしていたのは 「 シーフードレストランが何軒か並ぶ小さな島 」 と言うことだけで、それを聞いた僕は数軒のレストランが肩を寄せ合うようにして立つ小さな島を想像していた。が考えてみればそんなワケはなく行ってみると意外に大きな島だと分かる。この島は南北に長くバスも走っているが島の東から西かけてはそれほど広くない。歩いて10分ほどだろうか。
The Bronx からこの島に入るときもあまりにも橋が小さくて、いつ City Island に入ったのかはっきりとは分からなかったほど。けれども一度この島に入ると、ここが NY 市とは思えない静けさにあらためて、すでに僕がいるのは City Island なんだと気づかされる。島に入って一分も島の中心道路を走るとすぐに終端にぶつかる。このあたりまで来ると確かに両脇にシーフードレストランの看板が立ち並ぶ。
夏も終わり、季節はずれの平日の夕方のせいか、どのレストランも開いてはいるのだが、道路に向かって大きく開け放たれたオープンテラスから店内をのぞいても、客が誰もおらず、ウェイトレスたちが所在なげに佇んでいるのが目に入った。

車を脇に停め、その一番突き当たりにあるレストランに近づいていくと、海に向かってせり出した大きな駐車場の一部を開放しているのかそこには遊歩道があるのがわかった。
どうも私有地の様なのだが、遊歩道にはいくつかのテレスコープが置いてあるのだ。
このあたりやけに海鳥の鳴き声が大きいな、と思っているとその遊歩道の片隅で1人の婦人が、海に向かって餌を撒いており、その餌を目がけて澄み切った高い青空の上から見事な滑空飛行を繰り返す無数の海鳥がすぐ頭の上に集まりつつあったのだ。


cityisland4.jpg

cityisland5.jpg

そのあと僕らはカメラを片手に島を散策してみた。
散策しているその傍ら、何人かの島の住人がいろいろな話を聞かせてくれた。その中の婦人は、こんな小さな島だけど個人的に気に入っている場所があるといってその小さな通りの名前を教えてくれた。
早速行ってみると小さいながらビクトリア調の家々が海沿いに並び、決して瀟洒とはいえないものの昔から変わらないこの島の歴史を見ることが出来た。

cityisland1.jpg

島と大陸のかけはしになっているのは小さな橋だけれど、その橋を渡ってきた途端そこに住む人たちの気質まですっかり昔のままであるような、そんな不思議な島だった。

車に乗って島を離れるとすぐに The Bronx のラフな街並みが見えてくる。時が止まったような City Island も、怒号と騒音が溢れるこの The Bronx の街のどちらもが NY 市であるのがにわかに信じられない思いだった。


※ City Island の地図。クリックすると別ウィンドウで開きます

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コメント(4)

NY Loves Youからやってきました。
12月にNYに行く予定です。
何度か行った事はあるんですが、クリスマスシーズンなので楽しみです♪
夜景はどこからがいいかなーと思って読んでました。
写真をみて感動しました!
あー、早くNYに行きたい!
うずうずしてしまいました。
写真とっても素敵ですね。
更新楽しみにしています(≧∇≦)

miwakoさん、はじめまして&NYLYからようこそ。
12月というとまさにホリデーシーズン真っ最中ですね。アメリカ人もクリスマスプレゼントショッピング狂騒を繰り広げているはずです。
12月はえてしてかなり冷え込むので夜景を楽しみにしているなら暖かい格好を指摘たほうが良いでしょう。何も対策していないと5分くらいしかたっていられないような寒い日もあります。日本からホカロンなんか持ってくるのも手ですね。
写真の感想、ありがとうございました! 今後もよろしく。

ひろさん、
City Islandの写真、素敵ですね。何か昔のアメリカの小説で描いてるストーリーを思い出します・・Huckleberry Finnとか。今回も色んな出会いがあったみたいですね。時間が本当に止まったみたいで、夕焼けもボヤーっとした感じです。キレイです。ちょっとした旅でも、友達といくと気分が変わりますよね。わたしもNYに今回行きたいけど、一人はな~ってつい思っちゃいます。LAの近くにCatalina Islandなんてあるけど、さすがにCatalinaは一人で行けないかな?やっぱり「島」だからかな・・って関係ないか!^^;(笑)。

The weekend went by so fast! Hope you enjoy this coming week Hiro-san!

tomoさん、
>何か昔のアメリカの小説で描いてるストーリーを思い出します
東海岸の昔ながらの漁村、と言った感じです。そういえばtomoさんが取りあげた Mark Twain の物語は「水辺」とか「冒険」がキーワードですね。大人がTom Sawyerの物語を読んで自分の少年時代と重ね合わせるのと同じく、昔の空気がたたずんでいるような場所で感じるノスタルジーは体験から来ているのかもしれないな。

ところで、昔のアメリカの小説として、Tom Sawyer ではなくて、Huckleberry Finn の方を例に取りあげたのは面白い。
ということで次回、Huckleberry にちなんだ話題をブログで取りあげます。

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このページは、hiroが2005年10月21日 21:50に書いたブログ記事です。

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