ニュースで興味深い記事を目にした。それは 「 史上最高金額で落札された写真作品 」 についてのものだった。
New York の Sotheby's オークションで落札されたそれは、なんと$2.9million ( 日本円にして3億4千万円相当 ) だという。
写真の評価は何も金額だけで決まるものではないけれど、貴重な作品や労働にそれなりの対価が支払われるのはアートや仕事でも同じだから、中には多くの人の支持を集めてその価値が金額となってあらわれるものも有るのだろう。ところがアートに限ってみれば写真と音楽はその価値を金額として表しいにくいものの一つである。音楽は物理的に形になるものが無く、またオリジナルというものが存在しない。コンサートのライブも CD もどちらもある意味ではオリジナルといえるだろう。けれどもコンサートのライブはその場で聞いたものと、どんなに最新の音響技術を駆使して録音したものとでは決して同じものには成り得ない。
その点写真は他のアートと同じく形になり、目で見ることの出来るものだが大きな違いは 「 複製が作りやすいこと 」 である。完成までに数ヶ月~数年かかる彫刻や絵画と違って、作品を短時間に写真の形で目にすることが出来るのが写真の良いところであって決して負の要因ではないのだが、複製が作りやすいものに対して、どれだけの価値を世間は認めてくれるのか、そう思うとこれがどんな写真だろうと気になるものだ。
もともとは英文の記事で見つけたのだが、CNN 日本語版にその翻訳記事を見つけたのでリンクを紹介しておこう。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200602150033.html
記事によるとドイツ人写真家が New York の、それも Long Island で1904年に撮ったものでタイトルは 「 The Pond-Moonlight 」。
いまからおよそ100年前の、このあたりの風景である。一体 Long Island のどの池なのか検索してみたが、具体的な場所は見つからなかった。
( Long Island には池や湖がたくさんある )
インターネットに掲載されている写真はどれも小さくてコメントが難しいのだが、 現代の写真の印刷技術と比べるとちょうど絵画から写真への中間に位置するような幻想的な風景である。100年前の写真ということで、もっと古めかしく、またその被写体そのものが歴史を物語り、それが価値を押し上げているような写真かと思いきや、決してそうではなく古めかしさというコンセプトは全くあてはまらない。もちろんアナログな写真なのだが、歴史的価値やアナログが持つ古さと言ったある意味付加価値的な部分による評価がこの写真の評判でないことはよくわかった。
そういう意味では現代の 「 デジタル vs アナログ 」 という議論が無意味に思えてしまうような、作品なのではないだろうか。
これまで作者や作品についてなんの知識も持たなかった僕だが、ちょうど百年前にこの地で撮られた写真と聞いて不思議な縁を感じてしまった。毎回書いていることだけれど、いつも見かける風景だからと、頭のフィルターが邪魔をして目の前に広がる風景に感情を殺してしまってはいないだろうか。僕の写真が100年の時を経て、何億円もの価値を見いだすとは思えないけれど、それでも誰かが僕の撮った写真を見て楽しんでくれていたらこの上なき幸せではないだろうか。

▲ CANON Digital Rebel XT : Long Island にて。
さて明日から5日間の休みに入る。日本からの友人と久々の再会する予定で、しばらくバケーションモードになると思う。その間ブログの更新もおいとまいただく予定。

いつも素敵な写真をありがとう!!(^^)
楽しい休日になりそうですね。
報告が楽しみです。(^^)
H.Oさん、
いつもコメントありがとう。
僕も素直にそんな言葉が口から出るといいな、と思います。うれしい挨拶をありがとう。
i-takashiさん、
この数日、楽しい毎日です。C-kunとU-kun papaさん、そしてみなさんのご家族とわいわいガヤガヤ楽しんでます。
あうたびに、「なんか不思議だねぇ」と言うんですがそれでも昔からみんな知り合いのような気分です。
数年ぶりにあったC-kunも全然変わらず、なんだかほっとしました。
This is a beautiful picture Hiro. It actually
looks quite mysterious, like the train path is leading
to an unknown place. Unknown, yet beautiful.
Or is it a train path? Anyways, the colorful horizon beyond it seems to show that
there is a promising future at the end of the path : )
It's really nice work.
HELLO TOMO,
Me and a friend of mine set up a tripod at top of the hill and waited for couple minutes till a few car passed by.
This is just middle of nowhere and , no light around us except sunset and those car head light. Yes it was quite a moment!!!
Thanks for comment.