2006年2月アーカイブ

終日写真談義

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C さん夫妻が空港から日本へ帰国の途に着いたその翌日、入れ違いにしてもう一人の写真仲間が New York の空港に降り立った。

写真を通じてインターネットで知り合ってかれこれ数年に経つ、K さんである。
実際にお会いしたのは昨年の New York が初めてで、今回が2度目となる。

ほとんどアメリカから出たことがない僕なんかと違って、仕事で世界中を旅している K さんはいつものように危なげなく JFK 空港からホテルにチェックイン、そして待ち合わせの場所に時差ぼけなんてそっちのけでやってきた。
先にも書いたが前回からそれほど時間をおいておらず、5番街の反対側で信号がかわるのを待っていた K さんの表情を見て 「 あ、前と全然変わらないな 」 と見つめていた。ただ違うのは季節なのだが、そのせいでアウトフィットがすっかり変わっている。

先の C さんが来 NY したのにあわせるかのようにしてやってきた冬将軍は、本人達が日本に帰った後もここに居座り続け、K さんと街を散策したこの日も一日中冷え冷えとしていた。
とはいえ日中の気温はプラスに転じ、それまでの体感温度マイナス15℃・・のような気温に慣れきっていた僕にとっては 「 今日は割と暖かいですね 」 となるのだが、温暖な静岡から来ている K さんに取ってはこの気候も身にしみたようだ。
この日の K さんの出で立ちもそれを反映してか、上は Patagonia のジャケットを羽織るなど防寒装備ばっちりだった。

前回 New York を訪れたときは街中を散策したので、今回は寒いとはいえ天気がよいので Central Park が良いだろうと普段歩かない公園北部までバスで移動し、そこから東西横断することとした。
普段なら地下鉄で移動するところ、この日バスを選んだのは、外気温が低いのであまり歩かずに利用できることと写真を撮るので車窓を見ながらいつでも飛び降りることができるバスのほうが機動性が高いからである。地下鉄一日乗り放題のメトロカードは、もちろんバスでも利用できる。時にはこんな風にバスを乗り継いで見知らぬ街を散策するのも一興ではないか。

Central Park では僕が下ばかり見ているのに対し、K さんはなぜか上空を見つめている。
そうか・・・冬だから野鳥撮影が狙いやすいのだな、と気がついたときにはすでに息を潜めながら、獲物にじりじりとよっていく K さんの後ろ姿が見えた。
ただでさえだだっ広い公園で、来る度にいつも何か新しい発見をする Central Park だが、こんな風にしてちょっと自分と違う写真を撮る人とくるだけでさらにこの公園が広く感じられる。
その日は野鳥を撮るにはちょっと厳しい装備だったが、それでも K さんの話に耳を傾けながらふむふむと頷くのだった。

その後トルコ料理レストランで遅い昼食を取りながら、カメラや写真の話、それに日本にいる他の仲間の近況などを話などですっかり時間が過ぎてしまい、あわてて B&H カメラストアに行かなくてはならない時間になってしまった。
ここはほんの数日前に C さんとも来たばかりだが、K さんも一度行ってみてみたいという。実は僕自身 C さんと来たときに 「 買いたいな 」 というものがあったのでこれ幸いとほいほいくっついていった。
K さんはちょうど日本を発つ前にコンパクトフラッシュメモリーもカメラバッグも買ったばかりということで、B&H では何も買わなかったのだけれど、僕の方は結局いくつか小さなアクセサリなどを買い込んでしまった。ガイドのはずが、僕の買い物につきあわせてしまったことになる(笑)。

そのあといくつかの場所を歩き回っているうちにそれが良い運動になったのか、それともランチが物足りなかったのか小腹がすく時間になった。K さんの New York 滞在の目的はビジネスなので残念ながら自由な時間が取れるのは今夜だけということで、一杯飲みながら食事をすることに。
もちろん会話は写真談義が中心で、アルコールが入って眠くなってこなければきっと止まることなく写真の話題がつきることなく続いた夜になったことだろう。
たった一日ではあるけれど、今回も一日が凝縮されていた。K さんとはすぐにまた会えそうな予感がする。いやそれはきっと期待なのかもしれない。

家に戻ってこの日撮った写真を整理したのだが、ほとんど写真を撮っていなかったことにそのときになって初めて気がついた。
時間が経つのは妙に早いと思ったら、ずっと写真の話ばかりしていたんだなぁと一人で思わず笑ってしまった。

今回はそんな数少ないショットの中から、前回に続いて夜景を紹介することにしよう。

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▲ 暖かいホテルの室内から見るクライスラービル

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▲ 氷点下の摩天楼
こんな風に寒暖の差を表現してみるのも結構おもしろい。普通はガラスへの写り込みは散漫な絵になるのだが、逆に利用して室内のぬくもりを感じる写真というのもいいかな、と思う(写真上)。


さて次々とやってきた友達が去った後は、まるで客人が帰ってがらんとした宴の後のようである。
それまでのにぎやかな雰囲気と盛り上がった会話がまだ耳に残っているようなそんな錯覚が、しーんとした日常にこだまする。それがなおさらわびしさを増すのである。

そんなことをつらつらと考えながら、「 早く春が来ないかなぁ 」 などときたるべき季節に思いを寄せるのだ。明日はいよいよ3月である。

Top of The Rock

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さて途中オリンピックの話題なんかがあって間が空いてしまったが、話を元に戻して日本から NY に遊びに来ていた友人の話に戻ることにしよう。

A さん一家と C さん夫妻と一緒にブランチを取ったあと、A さんは Philadelphia へ戻る前に友人に会いに行くと言うことで NJ へ。
ここで僕と A さんご一家とはしばしのお別れである。とはいえ同じ東海岸、何かのおりにまた会おうと約束をして見送りとなった。

残った C さん夫妻とは滞在最後の一日を一緒に過ごすこととした。帰国は翌日ということで、僕もその日は休みだったが朝のフライトなので一緒に過ごす時間も今日が最後となる。
そこでこの日はできるだけたくさんのところを効率よく見て回ろうと、なかなかの強行軍である。立ち寄った先々での話をすべて書こうかとも思ったが、羅列してみて改めてたくさんの場所に立ち寄ったことがわかり、早々とあきらめた。
この日、夜にかけて歩き回ったのは以下の場所である。


    Queens
    ↓ 地下鉄
    Bloomingdale's デパート → 57th Street 沿いと5番街沿いの各ストアへ
    ↓ 徒歩
    そのまま歩いて Rockefeller Center へ。
    ↓ タクシー
    34th Street / 9番街の B&H カメラストアへ。
    ↓ タクシー
    Rockefeller Center へ戻る。
    ↓ 徒歩
    5th Avenue/Bryant Park駅
    ↓ 地下鉄
    Queens、Woodside にある僕のお勧めタイ料理店で最後の夕食。
    ↓ 地下鉄
    うちに立ち寄る
    ↓ 車
    Long Island City の夜景スポット → Manhattan に戻る

この日、Rockefeller Center に二度も訪れたのには訳がある。
もともとの予定では、K さん ( C さん夫人 ) は皆と一緒に5番街の買い物を終えた後、1人でひとまずホテルに戻り、部屋に荷物を置いてくる、ということになっていた。K さんがホテルに戻っている間 C さんと僕はホテルにほど近い B&H に立ち寄り、Photographer 組はこちらでショッピング、という算段だったのである。
ところが C さんたってのリクエストで 「 昼間の摩天楼のイメージで写真を撮りたい 」 ということで、予定を変更して Rockefeller Center に短時間だけ寄ることになったのだ。

もともとは 「 エンパイアステートビルがいいかな? 」 というリクエストだったのだが、Manhattan の全景を見るなら僕が今一番勧めているのは Rockefeller である。写真を撮るならなおさらこっちが絶対いい、という強い主張に折れて、昼間の Rockefeller Center に登ることになったのだ。
とはいえ入場料は$15ほどする。数時間の間に二度登るのはちょっと不経済である。そこで昼間の写真を撮りたいという C さんだけが先に登り、僕と K さんは近くのカフェで暖を取りながら待つことにした。日中とはいえ気温が氷点下なので外で待つのはかなりしんどいのだ。実際、歩いているだけで冷気にエネルギーを吸い取られるような、そんな感覚すら感じる。

小一時間ほど経った頃だろうか、カフェで飲んでいたカフェラテのカップの底が見えそうな頃合いに、C さんは戻ってきた。どうやらうれしそうなをしているので良い写真が撮れたようだ。感想を尋ねるまもなく今度はタクシーで B&H へ移動。
ここは行くとつい何か買ってしまうのだが、閉店まで時間が限られていたので C さんの買い物に相伴することで、自分の物欲にうち勝つ ( 笑 )。B&H の感想と C さんが買ったものなどについてはもしかしたら本人のブログで紹介されるかもしれない。

その後でまた大忙しでタクシーを拾って戻ったのが、Rockefeller Center である。
このとき時刻は、夕方の5時半ごろ。夕方から夜にかけての刻々と空の色が変化する一番ドラマティックな瞬間だ。
今回は写真を撮らない K さんも、そして僕もカメラを持って三人で登ることにした。
僕がここに来たのはこれで2度目。以前来たのは12月の終わりのものすごく寒い夜で、土曜日のだというのにガラガラだったのを覚えている。今回も同じくチケットを購入し、エレベータに載って数階分あがり、そこでセキュリティチェックを通る。三脚を手にしていたので 「 持ち込めるけれど、上でたてて使うのは駄目だよ 」 と告げられる。夕方なので使えないと厳しいのだが、ルールなのでこれは仕方ない。
そのあとエレベータに乗って一気に最上階まで登りあがる。

展望台フロア行きのエレベータでよくあるのは壁がガラス張りのものだが、ここのはちょっと違って天井がガラスでできている。なのでどんどん上に上がっていくのを乗っている全員が口を開けながら顔を上げて見つめているのはどことなく滑稽な風景である。
70Fほどのフロアをあがると扉は左右に開き、一気に展望フロアに出てくる。ここの良いところはスペースがたっぷり取ってあり、また室内はソファがあるのでゆったりした気分でとガラスごしに夜景を見ることができる。
そして圧巻なのは、屋外部分である。
ここには金網もフェンスもなく、目の前にはまさに360度の Manhattan の街が眼下に広がっているのである。どういうことかというと何センチもある特別強化ガラスが人間の身長をはるかに超える高さで設置されており、視界を遮るものが何もない作りになっているのだ。
またそのガラス一枚一枚は人間が両腕を広げてもまだ足りないくらいワイドなものだが、その間はちょうどレンズ一本分がせり出せるだけのスペースがある。まさに写真を撮る人のことを考慮してデザインされたような幅なのである。
三脚が使えないのでなかなか安定して撮れないのだが、ここに一枚だけ僕らがその日見たイメージに近いものを置いておこう。
実際に見たものは、はっと息を飲むほど圧倒した美しさが地平線まで続いており、それは言葉でも写真ですら表すのが難しい。きっとその日、その場にいた人だけが感じるものだろう。
自然の風景と違って街の造形はいつでも見られるものではあるが、その日の天候そしてまるで聞こえてきそうな眼下の街のざわめきは、その瞬間にしか感じられないものである。
写真を撮るとともに、この風景をこの人たちと一緒に見に来たということを一生懸命脳裏に焼き付けようと、冷たい空気で目が痛いのも忘れてずっと見続けていた。

もっといろいろなところに連れて行ってあげたい、見せてあげたいという気持ちばかり急いて、空回り気味のガイドだったけれど横で感動している二人の顔を見てつい僕も顔がほころんだ。
二人は明日帰ってしまうけれど、また会う日まで、この夜見た風景はきっと忘れないだろう。そしてこの風景を見るとこの瞬間を思い出すに違いない。
体の芯まで冷え切った高層ビルの屋上で、不思議にも心は温かかった。


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▲ クリックで写真は拡大

友人が New York に滞在していた先週の話しをもう少し紹介するつもりだったが、日本人にとってはうれしいニュースがここ、アメリカでも大きく取り上げられているので紹介しておこう。

いわずもがな、トリノ冬季オリンピックでの女子フィギュアスケート競技で金メダルを手にした、Shizuka Arakawa のニュースである。




よく 「 アメリカでのオリンピック人気はどんなものですか? 」 と尋ねられるのだが、割と盛り上がっていると言っていいんじゃないだろうか。
ただその盛り上がり方は日本のそれとはちょっと異質なものかもしれない。一言で言うと 「 フラット 」 なのである。


フラットとは二つの側面があって、一つはオリンピックだからといってこの時期だけスポーツ観戦熱があがるわけではないということ。
音楽・芸術・スポーツに対してアメリカの方が理解が大きく、また商用としてみた場合のマーケットもアメリカと日本では人口比以上の開きがある。またすそ野も広く、年中何かしらのプロスポーツが行われており、そのどれもが大きな支持を受けているように見受けられる。
翻って日本ではプロ野球を筆頭に最近はサッカー、そして相撲といったスポーツはメジャーながらそれ以外となるとそのどれもがマイナーと言わざるを得ないのではないだろうか。
スポーツが広く受けいられるのは、テレビのスポーツ専用チャンネルの数の多さからも分かるし、市中にあるスポーツバーの盛況ぶりを見ても明らかである。
それだけにオリンピックがあるからと言ってそれだけに人々が熱中するのではなく、ひいきのスポーツ種目のひいきのチームのプレイを見ながら同時にオリンピックも楽しむという人が多いのかもしれない。

もう一つの 「 フラット 」 はひいきの国がアメリカだけに限らない、ということである。
これは特に New York だからかもしれないが、未だ移民一世 - つまり僕のように生まれは外国で現在アメリカに住んでいる というような人間 - が多いので、そういう人たちがひいきにしているのは自分の出身国になる。
ところがアメリカのスポーツ番組は当然のことながら自国の選手である USA のユニフォームが多く登場させるので、なかなかテレビで自国の選手の応援ができない。
僕など日本の新聞社ウェブサイトで結果を見るぐらいだから、いったいどんな選手が出て、今回のオリンピックの見所はなんなのか皆目見当がつかなかった。

そういう意味でもいろいろな人がいろいろな国を応援しているといった状況で、国を挙げて自国の選手 「 だけ 」 を応援しているというわけでもなく、そこが僕にとってはフラットに見えるのだ。


ところでオリンピック情報に疎い僕でも、女子フィギュアは冬季オリンピックの花形種目であってこちらでもテレビでかなり時間を割いて放映していたので、なんとか世の中に遅れることなく見ることができた。
それまで日本はメダルを取っていなかったそうだが、世界が注目する大きな舞台で日本人が優勝したとあってはアメリカに住んでいる僕まで鼻が高い。
なんでもオリンピック前はアメリカにアパートを借りて特訓していた、とのことだがそれが隣の Connecticut 州だったとは優勝してニュースで取り上げられるまで知らなかった。
Shizuka Arakawa のニュースはスポーツ番組だけでなく、いろいろなニュースでもそのショートプログラムのハイライトが何度も放映され、また今朝も New York Times など主な新聞の一面を飾った。
他人のふんどしでなんとやら、ではあるが自分が日本人であるのが誇らし気に感じられた一瞬である。


銀盤を華麗に滑るその姿に見とれながらも、異国に住みながら厳しい特訓にはげんだだろうその苦労をみじんも感じさせず、それがまたきっとこうして外国に住む日本人にとってはなによりも頼もしく感じられるのだ。
競技はほんの短いひとときだけれど、その夢と希望は多くの人に、そしていつまでも分け与えられるだろう。
そんな Arakawa 選手に敬意を表して今日の新聞記事を紹介しておこう。


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▲ New York Times スポーツ欄一面

温故知新

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C さん滞在二日目は朝から僕のクルマでちょっとした郊外へドライブ、夜は今回の旅行の目玉である the10th anniversary of wedding ということでご夫妻水入らずで食事を取られたらしい。
このあたりのことはもしかしたらご本人のブログで紹介されるかもしれないし、ひっそりと二人だけの思い出として大切にとどめておくつもりなのかもしれない。なので外野はそっと見守ることにしよう。

そして滞在3日目のこの日は、もう一組のゲストが僕らに加わることになっていた。
Philadelphia 郊外にお住まいの A さんとそのご一家である。

A さんとは、先の C さんのブログが取り持つ形で知り合い、お互いのブログを通して少しずつ話をさせて貰うようになったのだが、これまで一度もお目にかかったことはなかった。けれども同じ北米東海岸に住む邦人組として、共感することは多く、また写真を通して現代のアメリカを捉え、ブログでそれらを発信するというのも僕らに共通することがらである。
そして今回 C さんが New York に来ると言うことを聞いて、Philadelphia から数時間クルマを飛ばして New York に来られることとなったのだ。


そして土曜日。
この日は全員が一同に会する予定の日だが、前日までの暖かい気候からうって変わって氷点下6~9℃のとても寒い日になった。実際、とても風が強く、天気予報では体感温度マイナス15℃と報じていた。
C さん夫妻は早起きして市内を散策中というので一足先に僕が A さん一家とご対面。携帯電話に見慣れぬ市外局番からの電話が入り、これがきっと A さんからのものだとすぐ分かった。近くまで来ているというので、僕も自分の車に乗って出迎えにあがる。
挨拶もそこそこにひとまず僕の先導で我が家にご案内することになったので、初対面は一言二言しか言葉を交わさなかったのだが、こう言っては失礼かもしれないが初対面から緊張感といったものが無かった。
( 人は見かけで判断してはいけないことはよく分かっているが、ここは一つ第一印象ということで ) 最初、A さんは研究留学で Philadelphia に在住されていると聞いたので、なんとなく学者肌の先入観を持っていたのだが車を降りてきた A さんは顔に笑みがこぼれ、それでいてどこか泰然自若とした雰囲気を持っていた。そんな雰囲気とは対照的に助手席には優しそうで可愛らしい奥様が座っていて、また後部座席には A さんのブログで登場する U-kun と Sa-chan がちょこんと腰掛けている。U-kun は緊張した顔つきで表情も硬かったが、Sa-chan の方は最初から手を振ってきて、どちらかというと余り僕のことが怖がっていない様子。ちなみにこの第一印象は間違っていなかったようだ。

その後 A さん一家は我が家にあがってもらい、みんなで C さんからの連絡を待つ間しばし雑談となった。極寒の野外から、暖房のよく聞いた室内に入って気持ちもリラックスできたのかみんなすぐにうち解けて笑い声がせまい我が家にこだまするのだが、どうやら U-kun はまだ緊張の面差し。僕が話しかけても shy なのか返答がない。
自慢じゃないけど、僕はすぐに子供とうち解けて仲良くなれるのだが ( あ、やっぱりそれって精神年齢が低いってことかもしれない )、その中でも特に U-kun は shy なほうでどうやら怖がらせてしまったらしい。
U-kun の緊張感は解けないまま、C さんからの連絡が少し遅れているようなので、この際僕らも Manhattan に入っていれば電話を貰った段階ですぐに会えるだろう、と連絡を待たずに外出することにした。


皮肉にも地下鉄に乗っている間に C さんから電話を貰ったようで、携帯にメッセージが入っていた。
その後 C さんとは携帯で連絡を取り合い、居場所を伝えるとこちらに向かうとのこと。それから程なくして C さん登場。しばし A さんと C さんの初対面の挨拶が続いた。
その後僕ら揃って Central Park を散策し、続いて Cenral Park West Side にある自然史博物館に行くことになった。

あまりにも寒いので長時間そとにいられないし、そもそもカメラのバッテリーも消費が激しい ( 実際このあと C さんの携帯がすぐに電池切れになった )。
本来写真を撮りながら、「 パパはフィラデルフィアで研究留学 」 と 「 day by day 」、それに拙作 「 New York Watch 」 ブログ作者による写真オフ会と相成るはずが、Central Park ではほとんど歓談になってしまった。

60th street / 5番街の入り口から入って、Central Park West にある自然史博物館まではおよそ20ブロック北に上り、東から西への大横断である。大人の足で、しかも暖かい日であればなんて事もないのだが、こんな寒い日は大変である。博物館に到着するともうそれだけで気持ちが安堵する。
このころには U-kun もすっかり気を許したのか、博物館の展示物に興味を示しながら 「 どうして?」 を連発してくる。一つ答えると 「 どうして?」 とまた尋ねてくるのだが、だんだんこちらも答えられなくなってくる。きっといろいろなことに興味を持ち始めた年頃なのだろう、「 どうして? 」 はそのあとずっと僕が答えに窮するような質問が続いた。

余談だがこの博物館は文明の歴史から始まって、歴史・自然科学、それに宇宙への果てしない夢を取りあげる巨大な博物館である。僕らは閉館までの一時間半ほどしか見ることが出来なかったが、駆け足で回ってたぶん1/4ぐらい 「 通り抜けた 」 だろうか。次回来るときはゆっくり回ってみようと思うのだが、なんせ前回来たのが20年ほど前のことであるから、この先いつになるか分からない。
それでもこういった歴史から最先端の宇宙技術まで網羅する博物館において、ふと頭に浮かんだのが 「 温故知新 」 の言葉であった。

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辞書の言葉を借りるならば、温故知新とは 「 古いことを調べ尋ねて、そこから新しい見解・知識を得る 」 とある。
ああなるほど自然史博物館でそれを感じたのは当然のことで、悠々たる人類の、いや生命の誕生や、地球の成り立ち、そして宇宙の誕生までさかのぼるわけでそこから新しい知識との出会いがあるものなのだ。新しい未来だけを見つめるのではなく、そこには過去から必然的に導かれる未来というのも存在する。
こういう事は何も学問に限らず、写真一つ取っても同じなのかもしれない。技術的なことは言うに及ばず、被写体を理解することで写真の撮り方というのも変わってくるのだろう。


この日、すっかり仲良くなった A さん家族とは夜遅くまで笑い声が途絶えることが無かった。


そして翌朝、A さん一家が Philadelphia に戻る前にみんなで朝食を取ろうと、A さん一家と C さんご夫妻の全員で集まった。C さん夫妻より先に A さん一家がうちに到着したのだが、そのとき、あれだけ恥ずかしがり屋の U-kun と、最初から社交的だった Sa-chan が僕に手紙をくれた。
便せんに書かれたその手紙を読みながらふと思ったのだが僕にとってはこれも温故知新なのだろうと。 旧き ( 友、A さん ) を通して、U-kun と Sa-chan という新しい友人ができたのは、僕に取っても嬉しいことなのである。
きっと U-kun が僕を困らせた 「 どうして? 」 は僕の心の片すみにあって、写真を撮るときに問いかけてくることだろう。この日はこうしてたくさんの温故知新を感じたのだった。


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▲ U-kunはキャラメル一箱を渡したときも、とても固い表情だった。きっとその場で「ありがとう」と言えなかったことが気がかりだったのかもしれない。大人になった僕はすっかり忘れていたけれど、翌日にこうして書いてくれたことがとてもうれしい。U-kun筆。

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▲ 地下鉄駅でホームを通過した地下鉄のことを「急行電車」と教えてあげると、その言葉がお気に入りになったようで、絵にも描いてくれた、「急行電車」 S-chan作。

さて予告したとおり、というとなんとも言い訳がましいけれど、しばらく忙しい日々が続いた。
その間ブログの更新も滞っていたのは、ここ数日 PC に向かう時間もほとんどなく、うちには寝に帰るような毎日が続いていたからである。
その間時間を忘れるほど、楽しいひとときが続いたがそれは日本から友人が訪ねてきてくれたからである。

すでにこの友人は New York を発ち、機上の人となった。今となっては過去のことなので日記のように時系列に紹介しても・・・とも思ったが遠くから訪ねてくれた友にに敬意を表して書かずにはいられない。

忙しい中、日本から来てくれたのは写真仲間の C さんとその奥様、K さんである。
C さんと最初に知り合ったのも実はインターネットだった。Photograpy というキーワードであっというまにたくさんの仲間ができたがC さんもそのときの一人だった。
その後何年か経つうちにいろいろな事情で音信不通になっていく人がいる中で、今もその当時と変わらぬつきあいができる、貴重な友人の一人になった。
不思議なことに C さんと会ったのはたった一度のことで、それももう何年も前のことになる。はてこの前会ったのはいつのことだろう? と指折り数えてみると、いやはやなんと2年と数ヶ月ぶりである。


その間何度か 「 New York に行きたい 」 と聞いていたが、プランが具体的になると決まって必ず延期せざるを得ない状況になり、今日まで来 NY する機会が無かったのだ。そして今回も何度か危ういシチュエーションの中何とか時間を作れそうだという。
自営業と聞いてうすうすその仕事の大変さはわかっていたものの、今回 K さんに会って詳しい話を聞くまでいかにこの数日間の時間をつくるのが大変なことだったかよくわかった。

2年以上もの間顔を合わせることなく、ずっとメールでやりとりをしてきたのですっかり顔も忘れてしまって、久々に会うときにわからなかったら失礼になる・・・と半ば不安な気持ちで待ち合わせの場所に赴いた。
この日はいつものように仕事を終えると、地下鉄に乗って Times Square に向かう。ここで待ち合わせるとはまるで渋谷のハチ公前か、モアイ像前の待ち合わせみたいなもので、ごった返す人の波の中で知っている顔すら見つけにくい。
けれども Starbucks の前に現れた C さんの顔は見まごうことなく2年前のあのときの笑顔だった。
2年以上の歳月が隔てていたものが、その笑顔を見て氷解したように無くなったのは、この日 New York が記録的な暖冬でむしろなま暖かく感じられる気候のせいだった、ということだけではないだろう。


意気投合して仲良くなった知り合いの中には、熱が冷めたかのように音信不通になった人もいる。
意見が合わないからと、利害が一致しないからと去っていくのはとても簡単だけれど、これはむしろインターネット上故の脆さなのかもしれない。
それ故、僕は友とはお互いその関係を maintain する努力を惜しまないこと、そして respect することがとても重要ことなんだと思っている。

人は、その周りの友人を見るとどんな人なのかよくわかるという。C さんは大勢の友人に囲まれているけれど、それは彼がいつも友人を care しているからの証拠に他ならない。
今回数日間という短い日数とは言え、とても密度の濃い時間を一緒に過ごして、僕も友の一人として居たいと強く思ったのだった。
( なんか日本語で書くと照れてしまうような文章だが、英語だともう少し素直に言えるかも。 I really want him to count me among his friends. )

僕らはその後、深夜の地下鉄に乗り、Downtown に向かった。学生街にあるイタリアンカフェでパニーニをほおばりながら、近況を語っているすぐ横では、学生たちがノートパソコンを開いて勉強をしている。
真冬の、それも深夜だというのにカフェの扉は外に開け放たれ、涼しい外気を店内に呼び込んでいる。学生たちの静かな熱気と僕らの旧交を暖めているその熱気が、ときおり外からの風に吹かれてなんとも心地よいひとときだった。
日本から着いたばかりの C さん夫妻は長旅の疲れをおくびにも出さず、僕らは初日から遅くまで会話に花を咲かせたのだった。

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ニュースで興味深い記事を目にした。それは 「 史上最高金額で落札された写真作品 」 についてのものだった。
New York の Sotheby's オークションで落札されたそれは、なんと$2.9million ( 日本円にして3億4千万円相当 ) だという。


写真の評価は何も金額だけで決まるものではないけれど、貴重な作品や労働にそれなりの対価が支払われるのはアートや仕事でも同じだから、中には多くの人の支持を集めてその価値が金額となってあらわれるものも有るのだろう。ところがアートに限ってみれば写真と音楽はその価値を金額として表しいにくいものの一つである。音楽は物理的に形になるものが無く、またオリジナルというものが存在しない。コンサートのライブも CD もどちらもある意味ではオリジナルといえるだろう。けれどもコンサートのライブはその場で聞いたものと、どんなに最新の音響技術を駆使して録音したものとでは決して同じものには成り得ない。
その点写真は他のアートと同じく形になり、目で見ることの出来るものだが大きな違いは 「 複製が作りやすいこと 」 である。完成までに数ヶ月~数年かかる彫刻や絵画と違って、作品を短時間に写真の形で目にすることが出来るのが写真の良いところであって決して負の要因ではないのだが、複製が作りやすいものに対して、どれだけの価値を世間は認めてくれるのか、そう思うとこれがどんな写真だろうと気になるものだ。

もともとは英文の記事で見つけたのだが、CNN 日本語版にその翻訳記事を見つけたのでリンクを紹介しておこう。

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http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200602150033.html

記事によるとドイツ人写真家が New York の、それも Long Island で1904年に撮ったものでタイトルは 「 The Pond-Moonlight 」。
いまからおよそ100年前の、このあたりの風景である。一体 Long Island のどの池なのか検索してみたが、具体的な場所は見つからなかった。
( Long Island には池や湖がたくさんある )
インターネットに掲載されている写真はどれも小さくてコメントが難しいのだが、 現代の写真の印刷技術と比べるとちょうど絵画から写真への中間に位置するような幻想的な風景である。100年前の写真ということで、もっと古めかしく、またその被写体そのものが歴史を物語り、それが価値を押し上げているような写真かと思いきや、決してそうではなく古めかしさというコンセプトは全くあてはまらない。もちろんアナログな写真なのだが、歴史的価値やアナログが持つ古さと言ったある意味付加価値的な部分による評価がこの写真の評判でないことはよくわかった。
そういう意味では現代の 「 デジタル vs アナログ 」 という議論が無意味に思えてしまうような、作品なのではないだろうか。

これまで作者や作品についてなんの知識も持たなかった僕だが、ちょうど百年前にこの地で撮られた写真と聞いて不思議な縁を感じてしまった。毎回書いていることだけれど、いつも見かける風景だからと、頭のフィルターが邪魔をして目の前に広がる風景に感情を殺してしまってはいないだろうか。僕の写真が100年の時を経て、何億円もの価値を見いだすとは思えないけれど、それでも誰かが僕の撮った写真を見て楽しんでくれていたらこの上なき幸せではないだろうか。

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▲ CANON Digital Rebel XT : Long Island にて。

さて明日から5日間の休みに入る。日本からの友人と久々の再会する予定で、しばらくバケーションモードになると思う。その間ブログの更新もおいとまいただく予定。

冬はつとめて

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冬は早朝が一番、と清少納言も行っているように僕も朝からカメラを持ってでかけたかったのだが・・・


大雪の降った翌日 - これは月曜日だったが - 家から上司にメールを書いて一日休むことを伝えた。
なんといっても通勤用のクルマが雪に埋もれてしまい、抜け出せないので仕方があるまい。
雪が止んだ直後の日曜日の夕方、ショベルで雪を取り除こうとするも、すぐに除雪車がやってきて道路に積もった雪を両脇におしやろうとする。
折角軽くて払いやすい雪なのに重くて固い雪となって、さらにクルマを押しつぶそうとするのだった。雪は降った直後に片づけるのが一番だが、New York ではそれもかなわない。

当初の天気予報では月曜日の気温は上昇すると伝えていたのだが、残念ながらそれは一日遅れるとのことで最高気温は華氏35度、すなわち1℃である。だからして気温による雪解けは期待することができない。
雪の降った翌日ともなるとさすがに除雪車による雪かきは無くなり、道には薄いシャーベット状の雪 ( slash ) が残るばかりである。かわりに大きなトラックが塩化ナトリウム剤をまき散らしながらこのシャーベットを溶かそうとやってくる。
この時期、New York 中のクルマが真っ白なのはこの塩のせいなのである。雪がなくなるころ街の洗車屋はきっと大繁盛することだろう。

朝からせっせと雪かきをした甲斐もあって昼頃にやっとクルマが抜け出せるだけの隙間を作ることが出来た。寒いとはいえ重い雪をどかす作業は想像以上の力仕事ですっかり汗をかいてしまった。すでに昨日の雪かきから来る鈍い腰の痛みも気になったが、このあと出かけるために部屋に戻ってさっとシャワーを浴びる。
正直にいえば、翌日のことなんか忘れてカメラだけもって飛んでいきたかったが、さすがに二日続けて休むワケには行かず渋々午前中はやるべきことをしたのだった。
それが終わればあとはこっちのもの、カメラバッグに最小限のレンズだけ詰めて地下鉄に飛び乗った。
レンズを最小限にしたのはただでさえ重いレンズを持つと体の重心が崩れて歩きにくいのに、凍った道では簡単に転んでしまうからである。しかも凍り付いたアスファルトは転ぶと痛い。

向かったのは地下鉄に乗って4駅向こうにある、Central Park である。すでに Manhattan 市街エリアは除雪車がやってきて雪景色どころではないだろう。その点、Central Park では道以外の場所は除雪されることもないので雪景色が残ってそうだ。たくさんの人出があってもそれはそれで絵になるものだ。

着いてみると月曜日の昼過ぎだというのにたくさんの人出でにぎわっている。カメラを持っている人が多いので観光で訪れている人たちだろうか。その一方で、この日は学校が臨時休校になったこともあり、子供連れで遊びに来ている New Yorker の姿もたくさん目に付いた。自分が写真を撮るせいだろうか、プロとおぼしきフォトグラファーの人たちの存在もすぐに気が付いた。
またこの記録的な大雪 ( 余談だが前回のブログで 『 史上二番目 』 と伝えたが、後になって一番と訂正された。アサヒコムはこれまでの記録は67センチで、今年は68センチを記録したと伝えていたので、その差は1センチであるが、アメリカはセンチメートルで報道しないので、その差は0.5インチだったと思われる。この0.5インチの差なんてちょっと風が吹いたら雪が移動して高さが変わりそうな違いである。) とあってメディアの人たちも取材に来ており、僕が行ったときはこの雪の景色を使ってハリウッドのエンターテイメント情報を伝えるシーンを撮影するテレビクルーに遭遇した。

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撮ったものは雑多なものだが、これも人種のるつぼ、New York らしい冬の景色ということでまとめていくつか紹介することしよう。

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さて、

『 冬はつとめて。
雪の降りたるはいふべきにもあらず・・・ 』

とはかの清少納言による枕草子の一節である。枕草子はその形式が随筆と呼ばれるが、時代が変わって呼び方が違っても本質的なスタイルは 何も変わっていないことに驚かされる。彼女が現代に生きていればきっとブログを書いていたのでないだろうか。

日本の季節感に見る風情を謳ったこの冬の一節は今もなお共感できるものだが、僕も残りの節を現在の New York 風に仕上げてみるとしよう。

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、道かたの雪も黒き排ガスにまみれてわろし。

路肩に寄せられた雪はすでに車の排気ガスで黒ずんでいる。
わろし、と書いたが、雪だるまにもなることも許されず、行き交う人たちも迷惑そうによけて通る都会の雪山というのも、僕にとってはこの街の雪景色なのである。

お粗末様でした。

雪はほぼ24時間降り続き、ニュースによると記録として残っている積雪量が史上2位となったそうだ。

止むのを待っていたら夜になってしまうかもしれない、と吹雪の弱まったときを見計らって撮った写真が以下の二枚である。

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そしてその後数時間してやっと雪は止みブーツを履いて外に出てみると、歩くのが困難なほど雪が積もっていた。
せっかくだから Central Park に行って写真でも・・・と思ったのだが雪かきをしたら腕があがらなくなってしまった ( 苦笑 )。

愛車は駐車場に鎮座しており、雪をかぶってまるで卵のようである。車に乗った雪を取り除こうとも思ったが、目の前のドライブウェイは雪が腰の高さまである。こんなに雪があってはどちらにせよ出かけられまい、とあきらめてもう一台のリースしている車のところに向かう。
こちらは路上駐車していたので、市の除雪車が道路の道を両脇に寄せたためさらにひどいことに。
それでも出勤に必要な車なので一生懸命雪をどかしていると、その除雪車が行ったり来たりしてまたもやどけた雪をかぶせてきやがる(笑)。 ということで無駄な努力をあきらめて明日はおとなしく家にいることにしよう。バケーション用の休暇のほかに Personal Day というのがあるので明日はそれを使って欠勤することに決定。

明日は気温が上がって雪かきをしなくて済むよう祈ろう。

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▲ an elevated "subway", N train.

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▲ every single car looks like futuristic!

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▲ Screen に映し出されたデジタル紋様

深夜の様子を写真に納めた。
このころは雪もまだそれほど強くない。

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以下はおまけ。

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▲ バス停で待っている人たち。指で雪の上に書かれた落書き 「 DIOS TE AMA 」 ("God loves you")

Severe Snow Storm

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アメリカに来て驚いたのが天気予報の的中率の高さである。
人によっては 「 全然あてにならない 」 という人もいるが、僕の感覚では日本での天気予報より正確である。 ( といっても日本の天気予報については10年前のことを思い出しながら書いているので最近はそんなこともないのかもしれないが )

長期予報はおいといて当日から数日にかけての気候と気温はだいたい当たる。朝晴れ間がのぞいていても朝の天気予報が 「 夕方から雨 」 というとほんとに天気がぐずついて雨が夕方から降るのだから驚きである。
( こんな状況でも傘を持ってでなくていいのは車通勤の良いところだ )

今日の天気についても数日前から警告が出ている。
暖冬続きの New York に今冬久々の雪が降る。それもちらちら降る雪ではなく、Severe Snow Storm、つまり猛烈な雪嵐がやってくるというのである。
土曜日の午後から強風をともなった大雪が日曜日の午後まで降り続き、8~12インチ ( これはあとから 6~10インチと訂正されたが ) 積もるという。

こんなことを数日前には伝えていても、当日の朝まで雪が降るなどとは信じられないものだ。
土曜日の朝、起きると確かに外は曇り空。けれども空に低くたれ込めるような雲ではなくて、いつもの冬の曇り空といった風である。気温も雪になりそうなほど低くはない。このままぐずついても雨になるんじゃないかと思うほどである。
とはいえもちろん天気予報を半分は信じているので今日の週末の予定は土曜日の昼間のうちに済ませてしまおう。

しばらく部屋の手入れをしていなかったのだが、久々の雪で外に出かけられそうもないということでこの週末は部屋の片づけに専念するつもりである。そこで古いカーペットを取り替えたり、カウチにかけるブランケット、それにここでも紹介したドキュメントスキャナでの書類の整理がほぼ完了したので収納ボックスなどを買おうと、近所にある BED BATH & BEYOND に行くことにした。

大きな部屋に住んでいるわけではないのでそれほどしょっちゅうこのストアで買い物をしにくることも無く、土曜日の客足などほとんどわからないが、それにしても今日は買い物客が少ない。朝のテレビニュースでやっていたように、多くの人は Home Depot で雪対策用品を買ったり、スーパーで食料品を買い込んでいるのだろうか。
おかげでゆったり買い物ができたのだが、そのせいで余計なものまでカートに積んでしまった。本題とは関係ないのだが、個人的には前から半信半疑の製品だったのでこの際ここでも紹介しておこう。
テレビのコマーシャルではもみあげからあごまでひげがつながった ( これを goatee というが ) の親父が紹介している Oxi Clean という製品である。洗濯物からキッチン、風呂場、それに車までなんでも汚れを落としてしまう魔法のような洗剤と謳っているのだが、通信販売というところが怪しすぎでこれまで買ったことがなかった。
けれども最近使用しているという友達の話を聞いて、試してみるかという気持ちになったのだ。通信販売だけだったらおそらく買うことは無かっただろうが、この製品、BED BATH & BEYOND で取り扱っているのだ。なんとなくそれもあって信頼できそうな気分になってくるのだから消費者心理とはおもしろい。この製品が本当によく聞くのか、それは洗濯を通して効果があったらここで報告しよう。

ということでこんなものを次から次へとカートに乗せ、支払いを済ませて外に出ると、上空から灰が舞っているかのように小さな雪がはらはらと降りてきた。
雪道での走行があまり得意でない愛車なので、雪が本格的に降り始める前に帰宅したのは言うまでもない。

どうやら天気予報は今回も当たったようだ。
さて明日の朝までにどのくらい雪が積もるか、楽しみだ。今回の写真は雪が降る直前に撮ったものだが、この景色がどんな風に見えるか、嵐が落ち着いたら写真を撮ってこよう。
( 平日の雪は出勤に差し支えるので苦手だが、わがままなことに週末の夜に降る雪はとても好きなのだ。雪のせいで行き交う車も少なくなりシーンとした街にしんしんと降る雪を窓から静かに眺めることは僕の冬の楽しみの一つなのである )

大雪警報が出ているその直後に気温が上昇するという。そのため降った雪もそれほど長くは残らないだろう。
この天気予報もあたってくれるだろうと願っている。

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