このところ不規則な日が続いていたが、それはこの季節の移り変わりと全く関係が無いわけではなさそうだ。
季節の変わり目で人も動物もどこか昂ぶっているのかもしれない。
暖かい日を選んででかければジャケットいらずだが、それでも朝晩は少し冷え込み、一日の間で暖房と冷房の両方に遭遇するのもこの季節の特徴である。この場合、建物は暖房が入っていて、地下鉄は冷房が入っていることが多い。この国の人は春の存在を楽しまず、冬と夏しか認めないんじゃないかと思ってしまうほどである。
New York といえばまだ桜の木はつぼみが膨らみ始めたところで、開花まではもう少し時間がかかりそうだ。暦の上では春なのだが、時折吹く冷たい空気のせいで開花は4月初旬から中旬にかけてになりそうな気配である。
毎年この時期になると僕は桜の写真を撮りに行くことが多い。ああ、そういえばここ数年は D.C. には行ってないなと気がつく。そのかわり最近は近所の Roosevelt Island に行き、桜並木の下に座って対岸の Manhattan を日がな一日眺めるのが恒例になっている。
今年も春の風景として桜の写真を撮ろうと思っていたのだが、趣向を変えて梅の写真を紹介しよう。
桜に比べると圧倒的に見ることの少ない梅の木ではあるが、ひょんなことから Staten Island で見つけることができた。
先週の金曜日、朝から写真器材を愛車に搭載して家を出た。目的の写真はすぐに撮りおわったので余った時間で New York の春を探してみることにした。
ちょうどローカルテレビのニュースで Staten Island の植物園では梅祭りが開かれる、と伝えていたのを思い出し、早速携帯電話でウェブを調べ、植物園の住所と生き方を教わる。BMW 純正のカーナビでは 「 Staten Island Botanical Garden 」 というキーワードでは住所が見つからなかったのだが、行ってみるとそれはよくわかる。
これまでに The Bronx Botanical Garden や Brooklyn Botanic Garden にも行ったことがあるが、ここは一般に開放されたランドマーク公園の一角に植物が展示され、どちらかというと植物公園といったほうがしっくりくる。
駐車場もただならば入場料も無料で、適当に公園の中を歩けるようになっているのだが、先の植物園にあるような温室を期待するとがっかりするだろう。小さなグラスハウスが一つあるだけで、しかも僕が行ったときは蘭の部屋は閉鎖されていたので、二つの10畳程度の部屋に入ることができただけだった。これがこの植物園の目玉、ということもなく言い換えると手製の素朴な植物園といったふうである。
さすがに温室ということで数分いるともう体はポカポカしてしまい、気がつくと息苦しいくらいである。確かどこかで梅祭りをやっているはずだが、とその温室を後にして近くの係員に尋ねると、「 ああ、それはむこうでやっているよ 」 と遠くを指さして教えてくれた。
どうやらここだけは有料とのことだが、それもたった$5なので入場料と思えば高くない。早速中に入って撮ってみたのがこれらの写真だ。
この日は空の大半を雲が占領し、すっきりとした晴天、とは言い難いものの、それがかえって寒そうな冬と早春をイメージできて却って僕が好きな色になったように思う。
Staten Island で見つけた New York の早春。























