不夜城のごとき New York においてまるで都市の血管のように脈々とつながり、止まることなく常に走り続ける地下鉄。
たくさんの人が同時に乗り込み、都心のターミナルで一気に吐き出される。例外なく誰もが目的地へと急ぐ人たちである。運転士すら交代のたびに乗っては降り、そこにとどまる人などいないかのようだ。
昨日、ローカル新聞の片隅に小さなニュースが載っていた。
それは24時間眠らない New York の地下鉄でのでき事だった。
地下鉄 N 線が終点の Coney Island に着いたのに一人だけ降りない客がいた。夜中の2時になろうとしていたときだ。不審に思った警官が問いかけると、その50代の乗客はすでに息を引き取っていた。地下鉄の中で静かに迎えた孤独な死だった。
現在までのところ彼がどのくらいの間地下鉄に乗っていたのかわかっておらず、さらに悲しいことにまだ身元がわかっていない。
彼は死ぬときも孤独だったが、生前も誰にも知られない存在だったのかもしれない。
都会でそんな偶然が・・・と思うかもしれないが、実はそう偶然ではない。
今年の一月にも郵便局員が地下鉄の中で座ったまま亡くなっているのが発見された。朝のラッシュアワーまでの間6時間、彼はずっとそこに座っていたのに、Manhattan の人たちは誰も気がつかなかった。皆 iPod や新聞や車内の広告に夢中だった。僕だって身じろぎ一つしない人を寝ている人と片付けて、目の前にいても気がつかないかもしれない。
この悲しいニュースはこうして一部の人たちに知られることとなった。けれどもきっとすぐに忘れ去られてしまうだろう。
New York とはそういう一面を持っている街なのだ。
三面記事
Newsdayの新聞記事
http://www.newsday.com/news/local/wire/ny-bc-ny--deadpassenger0413apr13,0,5254600.story
New York City
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Man found dead on the 'N' train
THE ASSOCIATED PRESS
April 13, 2006, 1:50 PM EDT
A man who remained in his seat after his subway train pulled into the last stop in Coney Island on Thursday was found to be dead, police said.
The man, whose name was not immediately known but was described by police as in his 50s, was found sitting in the front car of an "N" train at 1:55 a.m.
When police checked to see why the man wasn't getting off at the Surf and Stillwell avenues station, they discovered that he was dead. The man did not appear to have any injuries, police said.
It was not immediately known how long the man had been dead before police found him.
In January, a postal worker was found dead on a subway car near the start of the morning rush hour, his lifeless body possibly riding the train for about six hours. The man was discovered Jan. 19 in the last car of a northbound Q train in the 14th Street-Union Square station. Authorities reported there were no signs of foul play or any injuries.
In June 1999, a passenger on a No. 1 train shared his ride with commuters for about five hours before anyone noticed he was dead. The man appeared to be sleeping, with his eyes closed and his head bowed.
The medical examiner's office did not immediately return a call for comment.
すごく悲しいNewsですね。
それでも、東京でも同じ事が起こっても不思議では無いと思います。
iPodで音楽に酔っている人
PSPでゲームに夢中になっている人
携帯でメールやゲームをしている人
スポーツ新聞を読んでいる人
他人に関心を持たない人が多くなったと思います。
eccoさん、
賑やかな場所だから余計孤独が際だつのかもしれません。
都会の無関心は洋の東西を問わず同じなんですね。
24時間運行の地下鉄サービス故の悲しいでき事でした。
ひ@NYさん、こんにちは。
悲しいニュースです。
僕も旅行中はNラインを何度となく利用していたので他人事には思えません。
AM3時くらいにも乗りましたが一つの車両に5人くらいは乗っていたので、僕も多分気付かないと思いました。
これもNYという大都市の一面なのですね。
C-kun、
そうですね、C-kunも滞在中、いくどとなくNラインを利用したので、身近なニュースですよね。
他人に干渉しないことを良しとして、無関心になっちゃうんでしょうね。隣人が見張っている社会というのも嫌ですが、無関心な社会も殺伐としてい寂しいですね。
お久しぶりです。
NYでは、ゴミの袋がかさなっている場所で
寝てる人だと思ったら亡くなっていた・・・ということがあり、かなりショックをうけました。
また大晦日の夜、57丁目の道端で寝ていた若者が翌日、全く変わらない格好で寝ていたのを見て(気温マイナス20度ぐらいの寒い日)息絶えてる・・と思ったときもショックでした。
でもそれがNYなのでしょうね・・その時も誰一人気にも留めていませんでした。
Tomokoさん、
毎年寒波のときにホームレスの人たちが犠牲になる街ですね。シェルターなどもあるんですが待遇が悪いと、出てきてしまう人が多いようです。
何もかもが揃っていて物質的には豊かであるように見えるのに、そのあしもとは貧しさとか都会の無関心が見え隠れしています。