今回紹介するのは、前回に引き続き4月末に Brooklyn 植物園で開かれた Sakura Festival の様子である。
入場券を購入するための長蛇の列に並んだあと、やっとのことで中に入ると当然中もたくさんの人たちで溢れているわけだが、それはこのフェスティバルが広く認知されてきているからなのかもしれない。
桜の花の鑑賞を通して、日本の伝統芸能や文化をアメリカ人にも興味を持って貰おうというのが、Sakura Festival のもう一つの目的のようであるが、その文化の幅も広くなっていると感じたでき事があった。
その一つが食べ物である。
会場では日本の飲食物と称して弁当やビールが販売されていたが、その横でなぜかチョコレートケーキなども販売されていた。
桜とも、日本とも、関係無いチョコレートケーキ売り場があるぐらいだから、その弁当にどんな具が詰まっているかは期待してはいけないのかもしれないが、一応確認してみると・・・やはりであった。
まず、なぜか春雨 ( 笑 )。しかもなぜか太い。あまり弁当のメインのおかずに入るような具でもないのだが、季節にかけたのだろうか。
太巻きはまあ良いとしよう。でもなぜかチキンシシカバブ。これはどう見ても焼き鳥には見えない。それと揚げ餃子。
これを日本食として紹介されてしまうのは、日本人からするとちょっと残念なのだが・・・ ( 笑 )。

余談になるが、野外ではアルコールの飲めるところが少ない New York にあってなんとこの植物園の中で飲むことができるのだ。
場所はメイン会場となっているテントの中で、キリンビールなど日本のビールを販売している。
そのエリアは策で囲われていて、同じ公園内でも限られた場所内に制限されているのだが、パブリックな場所での飲酒が禁止されている New York に見慣れている僕にはちょっと驚きであった。
一風変わっていたのは食べ物だけではなくて、目新しいグループがこのイベントに参加していることに気がついた。
メインテント会場で行われているイベントを見たり、園内を散歩しているとちょっと違和感のある衣装を着ている人と遭遇した。なんだか派手な服装の人なのだ。あ、でも New York には奇抜な服装で歩く人もいるから、不思議じゃないか、と見過ごすも今度は男の人のように化粧している女性を発見。そのすぐあとには結構20歳を遙かに過ぎて高校生には見えない黒人の女性が緑色のセーラー服を着ている? あれ? 後ろの人はブルーのセーラー服?
そう、どうやらアニメやゲームのキャラクタのコスチュームを歩いてきている人たちだったのだ。
( 僕は行ったことがないが ) 東京で開かれるコミックマーケット ( 通称コミケ ) にそういう格好をして熱烈なファンが集結するとは聞いていたが、どうやら海を超えて New York にもその波がやってきたようだ。
この日、日本風の、いや正確に言うとアニメの主人公風の格好をした人たちが、入園客の求めに応じてポーズを取っている姿をあちこちで見ることができた。

「 アニメ 」 という言葉はすでにカラオケのようにアメリカにとっての外来語として定着しているので、立派な日本の文化だとは思うが、Sakura Matsuri には関係無い彼らがどうしてここに? と思っていると、その答えはイベントプログラムにあった。
実は入場料を払って園内に入るときに、園内地図と、桃色の用紙に黒字で Sakura Matsuri と書かれたプログラムを貰った。そこには土日に行われる各イベントが時間別にリストされているのだが、その中に 「 COSPLAY 」 と言う文字が。
知り合いのアメリカ人に 「 コスプレって意味は知っているけど、何の略? 」 と聞かれたのだが、それが costume と play から来ているのを知らない人も多いようだ。こうして活字になっているのを見るとなんだか微妙な気分になるが、間違いなくこうやってアメリカの文化に取り込まれていくのだろう。
来年はもっとたくさんのコスプレアメリカ人が、Sakura Matsuri に来ている予感がする。
食べ物もコスプレも、それは日本が変なイメージで紹介されている・・・と考えるとちょっと複雑な気分だが、考えようによっては同じ事は日本人だってやってやしないだろうか。和製クリスマスなんてのはその最たる例かもしれない。
いや、こういう現象は変だというより、それぞれの国の文化にその形だからゆえ馴染んだのかもしれない。つまり変形しながら定着していくローカライズであるが、実はこれも新しい文化なんじゃないかと思えるようになってきた。
Brooklyn で見かけた Sakura Matsuri は、日本をベースに Brooklyn らしいスタイルを伴ってきたのかもしれない。


Sakura Matsuri、すごいですね*_*!
うわさには聞いていましたが、こんな賑わいだったとは(^^;)…。
でもhiroさんのおっしゃるとおり、これもNew Yorkでしか味わえない新しい文化ですね。
「これが日本文化なの!」と驚かれてしまうと、「いや、これだけじゃなくてね…」と、
教えてあげたい気分になりますが(^^;)。それにしても、楽しそうなみんなの表情を見てると、
「これもありかな?」という気持ちになってしまいますね!
lemonさん、こんにちは。
日本人と同じで花より団子、花見よりイベントで来る人が多いのかもしれませんけど、それはそれで楽しいですよね。
桜や花見もアメリカではアメリカらしいスタイルで普及していけば面白いですよね。
日本酒やお弁当の代わりに、ワインやチーズそれにベーグルにコーヒーを持参してハナミ・・・逆輸入もアリですね。
コスプレ画像、かなりウケました!
ふざけた顔ではなく、真面目な顔つきな所が良いですね〜。
どこの国にもそういった事が好きな”人種”っているんだなー。と思いました。
余談ですが、東京・秋葉原の電気街方面を歩いていたら本物のメイド嬢に遭遇しました。
本物が観られてちょっぴり嬉しかったです。(^_^;
この女子のスタイル、びっくりだけど可愛いです。
ピンクの彼女はヘアーバンドと草履、いやビーチサンダル!?がおそろで
cuteですね。
「 COSPLAY 」って綴り、初めて目にしました。
おかしいですね。
ここ最近、日本ていうとアニメ、ゲーム、秋葉原みたいなイメージが強いですね。
ヴィトンも村上氏の絵を取り入れたり。(あれはどうかと思うけど)
確かに他国よりいいもの作ってますよね。
ジプリ作品もヒットしてますし、面白い。
でもディズニーとかジプリのイメージだけでなく
ちょっとおたくっぽいイメージが強いですね。
漫画喫茶やメイドカフェなんかもそのうち流行ってしまうのでしょうか。
>つまり変形しながら定着していくローカライズであるが、実はこれも新しい文化なんじゃないかと思えるようになってきた。
確かにそうですね。
そうしてこちらも新たな発見があります。
ただ最近、映画やアートも海外に向けてなのか
外国人に気に入られるようにあえてそういう色を濃く出してる作品がありますが
あれは日本人から見てちょっと恥ずかしい気もします。
eccoさん、
日本のアニメやゲームって意外に大きな影響を海外でも与えているんですよね。
いまこちらでは「ナルト」とか「ボーボボボ」とかいうのをやっているんですが、僕も見たことがないのでアメリカ人に質問されてもわからないことだらけです。
メイドカフェとか執事カフェがあるのは聞きましたが、そのままの格好で街を歩けるなんて、東京もオープン化が進みましたね。
sarahさん、
草履ではなくてビーチサンダルですね。しかも着物の下にはズボンも履いています。
アニメだって実は和製英語なんですがもう誰も「アニメーションとは言わないですね。
コスプレも徐々に認知されていきそうな気配です。
そういえばカリフォルニアロールに代表される創作寿司だって日本人からすれば「あんなの寿司じゃあねぇ」となるのでしょうが、それを言ったらラーメンもカレーもオリジナルと全然違うものになってますから、変化を続ける文化を受け入れてもいいはずですよね。