NY地底人

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人口密度の高さでは東京などとならぶ New York だが、意外なことに、そして意外な場所でアートに出くわす。歩道や広場など、誰もがアクセスできるところで見られる作品、つまりパブリックアートのことである。

メトロポリタン美術館や MoMA に行けばそれこそ歴史的・芸術的に価値のある作品がたくさん展示されているけれど、強い日差しに照らされながらも、雨や雪にさらされながらも、誰もがアクセスすることができるパブリックアートはそういう大物展示に負けじと New York を代表する作品になっている。


街を歩いていてそれまで気がつかなかったところに、ある日突然作品が展示されているのを発見すると、なぜだか子供の時に近くの空き地で見つけた他愛のないささやかな発見と似て、1人でほくそ笑むのである。

この日見つけたパブリックアートは姿かたちからびっくりしてついニヤニヤしてしまったのだが、それと同時に遙か昔の少年時代に 「 すごいものを発見した! 」 と騒いだときの感覚を思い出して、なんだか懐かしさまでこみあげてくるのだった。


▲子供はやはり好奇心旺盛。


▲しばらくしてから撮った写真には、1枚目に写っているおじさんが写っている


▲さらにしばらくして撮った写真にも同じおじさんがまだだいる・・・って僕もここにずっといて写真を撮っているわけだが(笑)


歩道の真ん中につきだした建物の角は、まるでアパートメントビルが地面にめり込みながら沈みつつあるようにも見えるし、また地底人の住居が何かの拍子に地上に露出してしまったかのようにも見える。
この建物の窓から室内を覗くとインテリアの様子もきちん見える。まるでそこに人が住んでいるかのようである。

面白いのはそのアートだけでなく、この作品と出会ったときの人々の反応である。
この建造物のまわりを歩いて、一体これがなんなのか理解しようと頭をかしげている人。ニヤニヤしながら立ち止まっている人。意に介さない人など New Yorker の様子を見ているだけでしばらく過ごせそうである。
特に子供はとても好奇心が旺盛で、この窓に顔をつけるようにして中の様子を探ろうとしている。その点大人は他人の家の窓をのぞいているようできまりが悪いのか、頭上からのぞくようにして窓を見ているが、本当は子供のように手をついてのぞきたいはずである。
( 僕はしっかりと手をついてのぞき込んだけど )


こんな風に写真を撮っていて、ふと気がついた。
それはパブリックアートは見ている人も参加するアートであり、見ている人もそのアートの作品の一部になるということ。
正確に言えば、見ている人が参加することで、より大きな作品になっていくといえるのかもしれない。人々のリアクションを見ていると作品本体だけでなく、その様態そのものもまるでアートのようなのである。
また見死ぬら人同士が会話を始めるなど、その作品が無かったら起きなかったことが自然に発生するのである。

もしかしたら作品を見てニヤニヤしている僕らの、さらに離れたところでこの作者は僕らの様子を見ながらパブリックアートの完成をニヤニヤと眺めているのかもしれない。

New Yorker はいつも点から点へと忙しそうに移動している。けれどときにはこうして数分足を止めてパブリックアートに参加してみるというのもいいもんだ、と思った休日の午後。

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コメント(7)

これまた面白いパブリックアートですね。
マンションの角が地上に飛び出しているという発想が凄いです。
窓からインテリアが見えるということはかなり地中深くまで掘って作ったアートなのでしょうか。
それともミラー等を使ったトリックなのかな。あ~僕もNYにいたらすぐにでも覗き込んでみたいです!
街中を歩いているだけで新しい発見あるNY。やっぱり凄い街ですね。
芸術家がNYを目指す気持ちがよくわかります。

面白いですね~。
私も中を覗いてみたい、しっかり手をついて!(笑
多分、一部屋分だけ埋まってるのかなぁ?!
そうやって想像することも、製作者の思う壺なんでしょうね(笑

こんにちわ。おひさです。
この写真、超気になりました。
この発想・・・おもしろいですね!
先日、子供たちを連れて、都営線の1日券を買い、いろいろ都内めぐりをして最後に東京タワーに寄ったんです。
そのとき、蝋人形館ではなく、トリックアートのコーナーがあり、子供たちが入って喜んでいました。
「こうであるもの」という先入観がまったく覆されて、おもしろいみたいですね。
うちの子たち、ここに行ったら、スパイダーマンのようによじ登ってる真似するかも!?(注:ちなみに2人とも女の子)
私も・・・おじさんのようにすべての写真におさまるくらい・・・ずっといそうです(^^)

気になります。
その部屋の内装も・・・(笑)

これはどこにあるのでしょうか?7月に行くので探してみてみたいです。
後ろに見える金色のモニュメントが見たことあるような気がしますが分かりません。

C-kun、
まずは写真展の成功、おめでとうございます。今回も駆けつけられず残念でした。
でも写真を撮っていたその場に一緒にいた、ということで参加意識は僕にもありましたよ!
>地中深くまで掘って作ったアートなのでしょうか。
それほど深くはないんですが、きちんと下を掘って設置しています。
地下にちゃんとインテリアもオブジェとして置いてありましたが、種明かしをすれば、中はミラーとガラスを利用して中の様子を大きく広く見せています。
のぞき込んでいる人たちの様子を見るのもまた面白く、こういうパブリックアートの醍醐味は好奇心といえるかもしれませんね。
New Yorkは確かに純粋なアートからコマーシャルまで、確かに裾野も広く、またそのサポートも大きいですね。

TAKE Cさん、
>そうやって想像することも、製作者の思う壺なんでしょうね(笑
ふふふ、たぶんそうでしょう。
このオブジェ、遠くからも目立ちますから。
観光客もこのオブジェを使って面白い写真を撮っていましたよ。ビルにぶら下がっているかのように見える写真とか・・・。
これも皆作者の「想定の範囲内」なのかもしれません(笑)

たかびぃ、
ひさしぶりです! そうそうこの間、Sぐち君がNew Yorkに遊びに来てましたよ。懐かしい面々の話題で盛り上がりました。
アートって由緒あって恐れ多いモノばかりではなくて、触ったり、感じたり、考えたりさせられるようなものもアートの一つなんですよね。子供たちが自然にアートと触れることが出来るのはとても素晴らしいことですよね。
それとこういうモノがあることで街が一層の魅力を増すんですよね。

kajuさん、
あ、もしかして「かじゅう」さんでいらっしゃいます? こちらに書き込んでいただいたのは初めてでしたっけ!?
金色のモニュメントに気がついたとは、さすがNew York度の高さを感じます。
これはCentral Park South、5番街側の入り口にある広めの歩道に設置されています。後ろの建物は実はプラザホテルです。
ここは定期的に展示物が変わるので7月まであるかな? 無くなっていたとしてもまたそのときには新しいパブリックアートが設置されているはずです。僕も定期的に見に行くんですよ。

HIROさん
早速のご回答ありがとうございいます。
はい、かじゅうです。昨年7月にCOSTA DEL SOLでお会いしましてから
mixiでお世話になっております。はじめてこちらにも書き込みしてしまいました・・・

あああ、そしてCentral Park South! やはり!ちょっとだけそうかな?と
思っていたのですが間違ったらイヤだわ、と思ってしまったのでした。ありがとうございます。
もしかして去年の夏は象が居たところですかね?7月には何が居る(ある)のか楽しみにします♪

kajuさん、
あれ、夏だけでなく年末もいらっしゃいませんでしたっけ?カウントダウン。
さすが、Central Parkだとわかってたんですね。
どのくらいの周期で展示がかわるのか、よくわからないんですが数ヶ月から半年単位なのかな。
なので今年の夏、うまくすればこのオブジェを見られますよ! 面白い写真を撮って是非見せてください。
さてこれからまたこの近くに行ってきます。今日は5番街でPuerto Rican Paradeが行われています。

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このページは、hiroが2006年6月 6日 22:30に書いたブログ記事です。

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