今 New York に住んでいる人も、旅行で何度も訪れている人も必ず 「 初めての New York 」 がある。
はたしてそれまで見た映画の中の New York のイメージから来たのだろうか、僕の中ではNew York といえば Times Square のイメージがあった。
だから着いてすぐに Times Square を歩いてみようと思ったのは不思議では無かった。
そこで見たこと、感じたことは今となってはもう忘却の彼方に消えてしまったが、そのとき初めてリムジンカーを見て、なぜか New York の持つパワーを感じたのだけは覚えている。
僕の育った東京下町には無縁な存在だったし、まして映画の中やドラマで見たことはあったけれどそれは所詮遠い世界の話としてか感じてなかったから、Times Square を歩いていて目の前にスーッと大きなリムジンカーが止まり、運転手が降りてきてうやうやしくドアを開ける仕草を見て、「 どこかの国の国王が来ているのか? 」 などとびっくりしたものだ。
ちなみにリムジンカーのことを、アメリカ人は一般に省略して Limo 「 リモゥ 」 と呼ぶが、そこには単に黒塗り大型タクシー ( 日本で言うところのハイヤーみたいなサイズ ) も含まれる。
こんな風に大きなリモは、Stretch 「 ストレッチ 」 と呼んだほうが通りがいい。
今では一般の人も利用できるのを知っているから、街で見かけてもそれほどびっくりしなくなったが ( 笑 )、それでも苦笑することはよくある。
こういうストレッチでよくあるのはキャデラックなんかのいわゆるアメ車を真ん中で切断して、間に座席スペースを挟んでつなぎなおしたものが多いのだが、昨今の 「 豪華 」 に対する欲求はバラエティに富んでいて、いろんな車がベースになっている。
ここ数年前からのブームとして、ペースとなる車がセダンに加えて大型 SUV を利用したものが初めて登場した。そもそもは Fort Explorer あたりから始まったのだが、それはどんどん大型化し、とうとう Hammer のストレッチが現れたときは驚いた。
一方、セダンでもさらに高級車が使われるようになり、ベントレーやロールスロイスというもともと高級車の顔を持つくものから、メルセデス・BMW までユニークなものが増えた。特に BMW 750i をベースにしたものはかなり迫力のある顔を持ったストレッチになっていた。( が心の中では 「 もったいない 」 と思って見ていたのだが )
そんなある日、下のストレッチを見かけた。
真っ白なフェラーリを真ん中で切断して、作ったストレッチである。
やはりお金はあるところにはあるのである。
BMW 750i のときも思ったけれど、これだけ長くしてしまうとその車の持つ魅力の一つ、動力性能、は放棄してしまい、なんだかもったいない、と思うのは僕だけだろうか。
それにしても、これだけ車高が低いと乗り降りしにくく、ドレスを着ていようものならなおさら大変だろう。個人的には結構 tacky だと思うのだが、今一番目立つストレッチであるのには間違いないだろう。


この写真を撮ったすぐ後ろにはホテルがあり、その入り口の横にはホームレスの人が何の興味もなさそうに寝そべっていた。
初めて New York に来た頃は足が地面に着いていなかった。華やかな姿ばかり目を取られていた。
でも今はこんな対照的な様子がこの街らしいと感じている。

ひ@NYさん、こんにちは
私の生活では、ほとんどリムジンなんて目にすることは無いのですが、それでも目にしたときは何故だか得した気分になります。
そんな程度なのですが、これは更に…
絶句を通り過ぎて、笑ってしまいました。(^^)
i-takashiさん、
書き込み直後のコメントでびっくりしました。まだ起きてたんですね。明日は早朝の撮影がないんですか(笑)?
リムジンは狭い通りでも入ってくるので結構迷惑します(笑) だって曲がりきれなかったりするんです。
それからこういうリムジンを子供たちだけでチャーターしているのを見ると、「なにか間違っている・・・」と僕は思ってしまいます。
前回ランボルギーニを紹介しましたが、今回のようなリムジンモデルだけは見たくないような・・。スーパーカーじゃなくなってしまいます(笑)
こちらでも、フェラーリやポルシェを普通に見かけますし、ベンツは大衆車という世界です。
そして、そんな高級車が走る道路の脇で工事に従事しているのは、安い給与で働く出稼ぎ外国人。
金持ちは突き抜けて金持ちで、貧乏な人はずっと貧乏なまま。
そんな世界を簡単に「間違ってる」の一言で片付けられないことを、ここに数年暮らして気づきましたね。うまく言えませんが、それが世界とか世の中というものだと。
TAKE Cさん、
やはり好景気のせいでしょうか。高級車がごろごろ走っているのも。
アメリカのような大国は移民の安い賃金システムの上になりたっているところが大きく、物価がそれによってだいぶ抑えられています。その一方で職を奪われたと言う人は移民取締りを訴えるわけですが、そうなれば今まで安く買えていたものも二倍とか三倍のお金を払って買うような世界になることが見えてないようです。
貧しい移民を抱えながら、アメリカもどう進むべきか迷っているように見えます。