2006年7月アーカイブ

NY Loves You からこのリンクをたどって来られた方へ。

NY Loves You がまもなく300万アクセスを迎えるということで記念に何かやろうと、管理者の JOJO さんから提案を受けました。
いくつかプロジェクトが進行しているようですが、そのうちの一つのプロジェクトを今回ここでアナウンスすることになりました。
詳しい事は直下の段落を読み飛ばして、『 「 100枚のNY写真 」 集(仮称)プロジェクト 』 をお読みください。


--- 「 100枚のNY写真 」 集(仮称)プロジェクト準備委員会

New York Watch を読みに来てくれる方へ。

NY Loves You というサイトがある。たぶん New York に旅行で訪れた人なら一度はアクセスしたことがあるんではないだろうか。
中には一度のみならず、サイトを訪れる常連になる人もいるくらい心地よい、New York 好き人間のためのコミュニティサイトである。
このサイトを一人で立ち上げ、毎日こつこつとメンテナンスをしているのが、友人の JOJO さんである。いや正確にいうと僕も New York に住みながらこのサイトを知って、利用させて貰ううちに管理人である JOJO さんと親しくなった、と言うべきか。

今となってはどっちが先、なんてことはこの際どうでもいいことのように思えるほど、懇意にしてもらっている。・・・というより面倒をかけていることの方が多いかもしれない。
実のところ、NY Loves You サイトから New York の情報を得る以上に、このサイトを通して JOJO さんの紹介でいろいろな人たちで出会えることが、このサイトから貰った財産じゃないかと思っている。

その NY Loves You が開設以来、まもなく300万アクセスを迎えると聞いて、サイトを応援する人たちの間で何か祝おう、ということになった。いつも得るばかりでこちらから提供できることがなかった僕も今回は一役買うこととなった。


ということで今回は僕が携わることになったのは写真集プロジェクトである。
今回はその宣伝をかねてここで紹介しておく。


「 100枚のNY写真 」 集(仮称)プロジェクト


NY Loves You ( 以下 NYLY ) ではこのたび、HP 開設以来5年がたち、まもなくのべ300万ヒットを迎えます。
そこで NYLY では300万人アクセスを記念して、一冊の写真集を皆さんと一緒に作りたいと思います。
その写真集とは、一人一枚の写真を送っていただき、NYLY がそれをまとめて、仕上げようというものです。

送っていただく写真はニューヨークで撮ったものになりますが、今回 NYLY らしい写真集としてテーマを決めました。

写真集のテーマは 「 NYからのポストカード 」 です。


とはいってもニューヨークの土産物屋で売っている絵葉書の写真を集めたようなものではなく、皆さんの思い入れのある写真を集めた特別な写真集にしたいと思います。
ガイドブックに載っているような写真はいりません。

初めて自分の足でNYに降り立ったときの興奮。
NYで出会った特別な人や場所。
大切な家族や友人に伝えたい、あなただけのニューヨークのイメージ。

などなど想いがこもった写真を、お送りください。




参加申し込み方法・期間 :

今回印刷・製本の関係で、100ページ相当の写真集を予定しています。そのため100名の方からの写真を募集しようと思いますが、万一100名を超える参加希望者がいた場合、調整が必要になります。( 基本的には先着順。 100名未満の場合は問題ありません )
そこでまず参加表明をしていただき、およその人数の把握をしたいと思っています。
このブログエントリーに対してコメント欄を利用し、以下の項目に記入して投稿してください。

名前 : お名前またはハンドル名 ( nyc365.net や mixi で使用しているハンドル名でもかまいません )
メールアドレス : 写真を投稿していただくときにお使いになるメールアドレス
URL : オプション ( 記入しなくても結構です )
コメント : 参加希望の旨を書いてください

ただいまから受け付けを開始し、申し込み締め切りは8/15を予定しています ( 100名に満たない場合は延長もあり得ます )。




写真投稿方法・期間 :

準備募集期間後に、NYLY 写真集準備委員会より登録していただいたメールアドレスに順次メールをお送りします。そのメールに写真を添付してそのまま返信してください。
写真受付の期間は一週間とさせていただきますが、できましたらそのときまでに写真を手元に用意してお待ちいただき、写真投稿に関する案内メールが届きましたらなるべく早く送ってください。




写真集 :

印刷・製本をアメリカのオンラインデマンドプリンティングサービスを利用する予定です。
参加費用はかかりませんが、参加いただく方に一冊買っていただくことをお願いいたします。
( 価格は参加人数によって多少変動しますが、100名前後で$40~45を予定しています。またこれには送料が含まれていません )





写真を投稿するときの注意 :

詳しくは準備募集期間後にこちらからお送りするメールに注意書き添える予定ですが、以下の点に気をつけて写真の準備をお願いします。

・公序良俗に反する写真、他の人たちが不愉快に感じる写真、ニューヨークに関係の無い写真などは NYLY 写真集準備委員会の判断にて除外させていただきます。
・写真の向きは縦・横自由。正方形でもかまいません。
・写真はカラー・白黒どちらも可能です。
・投稿していただく写真のファイルフォーマットはJPEGでお願いします。デジタルカメラで撮った写真だけでなく、フィルムカメラで撮ったものでもスキャナーで取り込み、それをJPEG方式で保存したものであればかまいません。
・解像度については特に既定はありませんが、デジタルカメラの場合、推奨は300万画素以上( 3メガピクセル ) のカメラで撮ったものが目安となります。
たとえば5メガピクセルや6メガピクセルなどのデジタルカメラを使用しても、写真を撮るときに低解像度 ( 640 X 480 や 1024 X 768 ) の設定で撮ってしまった画像の場合、プリントするとギザギザが見えてしまうので注意してください。
・写真集には「お名前 またはハンドルネーム 」 と 「 タイトル または短いメッセージ 」 を添えて印刷する予定です。写真と共にご用意ください。


なお質問等などありましたら、お気軽にこちらにコメントを残していってください。

8/2 FAQ を追加しました。

8/4 募集人数に近づいて参りました。まだもう少し空きがありますからふるってご参加ください。100人に達しましたら改めてこちらでご案内いたします。

8/6 こんなに早く100人に達するとはJOJOさんをはじめ、僕らも予想だにしませんでした。皆様、ありがとうございます。
予定していた100人の定員に達しましたので、受付第一弾を締め切らせていただきますが、引き続き申し込みはできるようここのコメントの投稿をオープンにしておきます。
これより後の参加表明ついてですが、キャンセルが出るかもしれませんし、また印刷・製本コストがそれほど増加しないことが確認できれば定員の割り増しが可能かもしれません。
そのあたりのことは NYLY 管理人である、JOJOさんと相談して早急に告知するようにいたします。

8/13 予定を二日早めて、募集を打ち切らせていただきました。検討した結果、この日までに申し込みをいただいた方、全員の参加が可能になりました。
つきまては数日内に皆さんのところに準備委員会より写真投稿開始をご案内するメールが届くはずですので、注意書きをお読みの上、そのメールに写真を添付して送り返してください。


8/24 ただいま応募いただいたデータの確認作業中。未記入の項目や写真サイズの不足などの場合、こちらからメールにてご連絡いたしますので、この数日メールを確認するようにしてください。

10/15 写真集が完成しました! ( やっと! ) ただいま予約注文受付中です。注文はこちらからお願いします。
http://nyly.cart.fc2.com/

Atlanta、Hotlanta

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前のブログの続きだが、今回飛行機に乗ってやってきたのは Atlanta。

Atlanta は Georgia 州の州都としてだけでなく南部最大の都市として有名だが、なんと言っても日本人にはアトランタオリンピックの記憶が新しいかもしれない。ついこの前の事のように感じるが、ここで開かれたのは1996年だから、もう一昔のでき事と言えるかも知れない。

Atlanta にちなんだものはオリンピックだけではなく、他にもいろいろあるのだがその中でもっとも有名なのは CNNやコカコーラの本社がここにあるということだろうか。

ちなみに Atlanta の夏はとても暑く、アメリカ人からもこの都市は 「 Hotlanta 」 と揶揄されるほどなのである。
そんな暑い場所に夏の真っ盛りに来たのは、もちろん僕が選んだワケではなく、クライアントからの要請なのだが・・・。

ということであまりインターネットしている時間があまり取れないので、今日はひとまず Atlanta 滞在中という報告だけ。


※ レストランが用意する水もかなり大量。歩いていると汗をかくので水分の補給が重要なのだ。その水も外気温が高いためにボトルがすぐに汗をかく。

飛行機と三脚

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インプレス社のデジタルカメラ情報サイト、 デジカメウォッチを見ていてこの記事が目にとまった。

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2006/07/13/4116.html

実は僕も最近、三脚用キャリーバッグを買ったのだ。
重たい三脚を持ち運ばなくてはならないときはたいてい車を利用していたのでそれまで必要性を感じなかったのだが、それが購入に至ったのには理由があり、昨年 LA に写真を撮りに行ったときにあったトラブルに端を発する。


近所にも国内 ( 一部国際線もあるが ) 空港である La Guardia があるが、こちらは使用できる機材の関係か、それともエンジンの大きさが既定されているのか、とにかくコロラドまでの距離の便しか発着しないと聞いたことがある。そこで去年 LA に行ったときは直行便だったので JFK 空港を利用した。

この旅行の目的は写真撮影だったため、三脚を持って行かなくてはならなかったのだが問題は飛行機への持ち込みだった。
国際線ならともかく国内便なので、できたら荷物を預けたくない。飛行機から降りたらそのまま迎えの車で空港から出ることができるからである。カメラ機材にノートパソコン、それに衣類を詰めたバッグは機内持ち込みが認められるサイズと重量におさまったのだが、はて三脚はどうしたものだろうと、困ってしまった。
まずは長さ。縦横幅の合計は航空会社のレギュレーション内に収まっているが、一片の長さ、つまり三脚の高さが大きすぎで機内に持ち込むには厳しいかも知れない。
次にブツとして、認められるかどうかということ。
同時多発テロ以来、持ち込めない指定品目数が格段に増えた。たとえばはさみなどは手荷物は不可だが、スーツケースに入れて預けてしまえばOK、ライターは原則不可能だが、ガスが入っていなければスーツケースに入れて持ち込める・・・といったように品目によってそれぞれ対応が異なる。

ということであらかじめ三脚を手荷物として持ち込めるかどうか、航空会社および監督局に問い合わせておいた。

このとき利用した航空会社の対応といえば 「 当方では写真器材の一部ということで、手荷物として持ち込みと考えています。当日チェックインの時に係員と相談してください 」 というものだった。
航空会社が NO と言えば機内持ち込みはそこで諦めて、預け荷物にするつもりだったが、どうやら航空会社は OK らしいぞ。
では監督機関はどうだろう?

ということで、空港の保全管理を行っている TSA ( Transportation Security Administration http://www.tsa.gov/ ) はどういう対応だろうか。
まずはインターネットで調べてみると、機内預け可、機内持ち込み可、どちらも不可、のアイテムをリストアップしている PDF ファイルを見つけることができた。早速ダウンロードしてみてみると、カメラやカメラ機材、アクセサリのたぐいは機内に持ち込むことができる、と書いてあった。けれども三脚は金属製だし、武器と見なそうと思えばそう見えなくもないかな、と念のためメールだったかフリーダイヤルで尋ねたはず。
そのときの答えは 「 基本的には OK のはずだけど、空港の TSA 係官に見せて判断を仰ぐように 」 という一抹の不安を残すようなコメントだった。
そこで念のため、例の PDF ファイルをプリントアウトして、空港に持って行くことにした。

まずは航空会社のチェックインカウンター。
チェックイン係の人は、手荷物と裸の三脚をちらっと見て 「 これなら持ち込み OK 」 と快諾。
TSA のサイトからダウンロードしてきた持ち込み許可品目リストを見せる必要も無い。ということで次はセキュリティチェック。いわゆる搭乗者自身が金属探知機を通り、手荷物は X 線検査を受けるアレである。これは TSA が担当している。
三脚と手荷物をベルトコンベヤーに載せる、が特に何も言われない。僕もそのまま金属探知機を通る。ピーッとも言わず、「 あ、やれやれ 」 と思った。

が問題はその後の係官だった。X 線探知機を通り抜けてきた三脚を僕が拾い上げると 「 これは機内に持ち込めないよ 」 と言い出す。
ここでムッとすれば、面倒なことになるので例の TSA ウェブサイトからダウンロードした書類を手渡しながら、「 ここに持ち込み可能な品目として書かれているし、事前に問い合わせもしたんだけど。念のため管理者の人に聞いてみてくれないか 」 と頼むと、その担当者もわかったといってすぐ近くにいた現場責任者の人を呼んでくれた。幸い対応はとても丁寧で、これは現場の判断によるもので持ち込みできる金属物としては大きいと説明を受けた。
しかもここまで来てダメというのは悪いと思ったのか、1人の TSA 係官を僕に付けてもう一度空港会社の搭乗手続きまで同行し、説明してくれるという。

エスコートしてくれたのは若いラテン系の女性係官で、面倒をかけて申し訳ない、というようなことを空港の中をあるながら詫びてくれたので、僕の方も気持ちよく対処することができた。
まだチェックインカウンターの前にはたくさんの人が並んでいたが、その人達を遮ってチェックインを担当してくれた窓口に案内し、事情を説明してくれた。ところが航空会社は三脚は裸のままでは機内預けにできない、という。そこで箱を用意するからそれに入れてくれないか、ということになり、空港会社の人が特別に長細い段ボール箱を用意してくれた。

こうして三脚は無事飛行機に乗ることができたのだが、次回への反省点として三脚は専用バッグにいれるべし、ということを学んだ。


前置きは長くなったが、三脚バッグを購入した理由はこういう事情からである。

そこで、前回空港で問題になった例の三脚、これを購入したカメラストア ( ここではおなじみの B&H ) に行って見てくることにした。
さすがに撮影の予定もないのに三脚を担いで 「 これが入るやつをください 」 と言うのも大げさだ。第一似たような大きさ製品は店内に展示してある。

店内では顔なじみの店員氏が対応してくれたのだが、僕が購入した三脚の型番を控えていかなかったので早速売り場においてある同じくらいの大きさの製品を示そうか、と話すと、店の方でも僕がこれまでに購入した製品をデータベース化していて、すぐにその型番がわかった。
僕が買った三脚は Gitzo の G1224 というモデルなのだが、Gitzo がこれに対応したキャリーバッグを推奨モデルとして指示している。
別に三脚にあわせて同じ会社のバッグでなくても良いのだが、メーカーがいっているのなら間違いなくぴったりフィットするはず、とこの日はこれを購入することにした。Gitzo GE12 というモデルである。


が実際に自宅に戻って自分の三脚で試してみるとジッパーを締め上げることができない。
さすがに同じメーカーの製品だけあって丈は完璧だったのが、僕は三脚ヘッドに Manfrotto の三本レバー方式のものを使っており、実はこの部分が頭でっかちとなってファスナーを閉めることができないのだ。

三脚とヘッドをバラバラにすればなんとか収まりそうだが、それでは使い勝手が悪くなる。
ということで次の週の日曜日に買ったときのレシートを持って、交換に行ってきた。こんな風に気軽に交換できるのはアメリカの商習慣のよいところである。


フォトグラファの岡島さんは海外に行くことが多いので荷物も多く、TUMI の頑丈で大きなバッグに三脚を入れて来られるようだが、TUMI のバッグは僕にはちょっと高価すぎる (笑)。そこで代わりのものもやはり専用バッグで探すことにした。

今度は事前に寸法を調べておいたので、交換を頼むときに型番を言ってその商品を見せて貰うことができた。
前回は三脚本体のメーカー、Gitzo のバッグを買ったが交換後のモデルは三脚ヘッドに使っている Manfrotto のものに決めた。
これなら間違いがないはずだ。

購入したのは Manfrotto MBAG100P というもの。こちらの方が多少高価だが、事前にウェブで見た感じは作りがなかなか良さそうだ。
ちなみにこういう商品交換や返還の際、クレジットカードで支払いをしておくと処理が楽である。
今回も一週間前に買った製品の返金手続きがクレジットカード会社になされ、今回このバッグを新規に買うという手続きをすることになるのだ。
B&H は売っているモノは全て店頭で確認ができるのがよいところで、この商品を見たいというとすぐにベルトコンベヤーに乗って売り場にやってきた。ここは店舗と倉庫がベルトコンベヤーで直結していて、店内に展示していない商品に関しては店員がコンピュータ端末を操作して、店舗に持ってくるよう指示できるのだ。そのため店内の天井はベルトコンベヤーがまるでトロッコよろしくあちこち張り巡らされている。

こうして手元にやってきた Manfrotto のバッグは Gizto のそれより明らかに大きく、また作りも頑丈で信頼感がある。これならば間違いあるまいとその場で購入を決断。
もちろん自宅で実際に三脚を入れてみたがすっぽり入って収まりがよい。パッドも適当に入っており普段の持ち運びにも便利。これならもっと前に買っておけば良かった、とは後の祭りである。


さて今週末、早速このバッグが活躍しそうだ。三脚を詰めての飛行機の旅である。
実はこのところ写真のプロジェクトで忙しい、と書いたが今回も出版社からの依頼を受けて撮影に行くことになった。近いうちにこれらのプロジェクトについて紹介していく予定。

まずは空港でトラブルを起こさないことだけを祈ろう。

Manfrotto 三脚キャリングバッグ MBAG100P

http://www.bogenimaging.us/product/templates/itemalone.php3?itemid=2553

http://www.honjo-net.co.jp/new_product/new008/mbag120series.html

「 炎暑のNY 」 で紹介した、Astoria の野外映画祭だが、このところ自宅の A/C の調子が悪くテクニシャンが見に来てくれるという申し出にだいぶ迷ったものの、日にちずをずらしてもらうことにして、映画祭の方に行くことにした。エアコンの修理はいつでもできるが、この映画祭は毎週水曜日にそれぞれ異なる映画を上映するので見逃してしまうとそれっきりなのである。

主催者のウェブサイトによると、交通機関で行く場合は、地下鉄 N ライン、Broadway 駅が最寄り駅となっている。
僕はこの街に住んでいるのでおよその距離を知っているが、その駅から East River 沿いまで歩くのはかなりの距離である。正確に数えてはないが、15ブロックぐらいはあるんじゃないだろうか。Manhattan で15ブロックといえば、両脇の店を見ながら歩けばあっという間だが、こういう住宅地の15ブロックは距離は同じでも不思議なことに延々と続くように感じるものである。

それでも映画の上映開始は 「 日が落ちた時 」 となっていたのでゆっくり歩いて8:30 PM に着けば良いだろうと思っていたところ、この日同行した友人は、「 早く行かないと席が取れなくなるかも。それに映画の前、7時からもなんかイベントがあるみたいだし 」 というので、帰宅早々簡単に着替えて車で出かけることにした。
幸いなことに、隣にある Costco の駐車場が無料で開放されるとホームページに書いてあったので、駐車スポットを探す手間は省けそうだ。ちなみに Costco はこのイベントのスポンサーとして名前を連ねているので、こんな形でも協力しているのだろう。

道すがら・・・というほどの距離でもないのだが、Astoria の日系コンビニストアで弁当とお茶を買い、Manhattan から来た友達ここでピックアップし、会場に向かう。

Costco の駐車場は夕方の食料品買い出しの人たちでにぎわっていたがそれは店に近いところだけで、映画祭が開かれる会場側はがらがらだったので、ここを利用できることを知っている人は少ないようだ。

会場となっているこの公園は、ソクラテス彫刻公園・・と呼ばれているが箱根の森彫刻美術館なんかを想像していくとその規模の小ささにびっくりするかも知れない。芝生の広場にぽつんぽつんと所々に作品が展示されているのだが、今夜のように人がたくさん来なければかなり寂しい風景に違いない。
その芝生の広場の一番奥に NY 市公園管理局が所有するトラックが止まっており、そこにお世辞にも大きいとは言えないスクリーンがかかっていた。


僕らが着いたのは7:30PM ごろだったのでまだ外も明るく、まだ映画を上映するには早すぎる時間帯だったが、そのスクリーンの横にはドラムを携えた男性のグルーブが数人と、これまた派手な格好をした女性が数人踊っていた。
一体なんのイベントだろうとしばらく見ていると、それはブラジルのサンバであることがわかった。ただしそこでまた 「 なんでサンバ? 」 と新たな謎に頭を抱えることになったが、その答えは割とすぐに見つかった。
今夜上映が予定されている映画の監督がブラジル人だったのである。
ちなみに会場では地元のレストランが屋台を出店する、とホームページに書かれていたがこの日出店していた店は一軒だけで、その一軒もブラジルレストランだった ( ちなみにこのブラジルレストランは僕の住んでいるすぐ近くにあって、なかなかお勧め )。
毎週行われるこの映画祭は、来週はイタリア映画、次はルーマニア映画・・となっているのでそのたびにその国のレストランが出店するのだろうか。

屋台の弁当を見て思い出したように僕も弁当を食べようと、適当に空いている場所に陣取る事にした。幸い車のトランクにレジャーシートが入れっぱなしになっていたので、それを持ってきて広げることにしたのだが、これが無いと前日に降った雨のせいで土は湿っており、おしりは濡れてしまいそうだ。周りを見渡すとどちらかというと折りたたみ椅子を持ってきている人が多い。あとでわかったのだが、こういうイベントはレジャーシートよりこういった椅子の方が疲れなくてよい。また目の前の人が椅子に座っているとこちらはキリンのように思いっきり首を伸ばさなくてはならないから、ますます疲れる。



そうこうしているうちにサンバのパフォーマンスは終わり、映画は8:30 PM からの上映だとアナウンスが入る。
8:30 というとまだ明るいのだが、場所が場所だけにあまり遅くまで大音量でスピーカーから音を出すわけには行かないだろうし、協力してくれている Costco も深夜まで駐車場を開放できないという事情があるのだろう。
とはいえ上映まであと30分ほど。持ってきた食料を食べていればすぐである。
周りのグループも思い思いにバスケットやらクーラーボックスを持参して、それこそサンドイッチやらタコス、それに途中で買ってきたピザを食べている。しかも公園でありながらプライベートなイベントだからなのか、ほとんどのグループがワインとグラスを持参していて、どうやらほろ酔い気分で映画を見ようという魂胆らしい。こんなこと、映画館ではできないから、野外映画祭の醍醐味の一つである。


そしていよいよ8:30になった。
やぐらが組まれたその上に大きなプロジェクタが設置され、係の女性が画像のチューニングをしているのだがスクリーンに映し出された画面は Mac OS Xだった。どうやら映画は Mac 上で DVD 再生するようだ。
そしてチューニングが終わると、なんの予告もなく突然のように映画の上映が始まった。


今夜の上映される映画のタイトルは 「 Motorcycle Diaries 」 といって、キューバの革命士として今なお人気が高い、チェ・ゲバラの若き日を描いたストーリーである。
アルゼンチンを出発して、バイクで南米を旅をする。とても淡々と物語は進むが時折破天荒な行動に出るのはそれは若さ故か、それともそういう時代だったのか、さてはてラテンの血がなせるわざか、いずれにせようらやましくさえ思える。
そうしていろいろな旅を通していろいろな人たちと出会ううちに、おそらく革命に対する意志が芽生えたのだろう。

映画そのものの批評は、僕の得意とするところではないのでここでは書かないが、個人的にはちょっと長いかなと思いつつも見終わったときは満足感があった。
長いな、と思ったのはおそらく野外で見ていておしりが痛くなったからではないかと思うのだが。

映画の中で面白いなと思うシーンがあった。この映画はスペイン語で話され、英語の字幕が表示されていたのだが、一部字幕が表示されないシーンがあった。
それはペルーのマチュピチュだったかリマのどちらかだったと思うが、現地の人たちと車座になってチェ・ゲバラ ( 当時はまだエルネストと呼ばれていたが ) が葉っぱをカムシーンである。
おそらくはこれはコカの葉なのだろう。よく知られているとおりこれから麻薬のコカインが作られるので、字幕で表示することは許可されなかったのかと思われる。
英語の字幕が表示されるより先に、スペイン語の会話が聞こえてくるところでたくさんの観客が笑い声をあげていたので、この日はスペイン語を理解できる人が多かったようだが、そういう人たちはオリジナルの音声でこの部分を理解できたに違いない。、


僕はこれまでにも Bryant Park の映画祭に行ったことがあるがこちらは人が多すぎる上、周りの人の会話がうるさすぎて映画の内容を何一つも理解できなかったのだが、それに比べるとこちらはゆっくり楽しむことができた。ときおりパトカーがサイレンをけたたましく鳴らして通り過ぎたりするものの、それはレジデンスエリアならではの街の騒音である。
パトカーのサイレンのほかにもう一つ、僕らの気をそらすものがあった。
それは蛍である。

ちょうど映画の上映が始まった頃、夜のとばりが降りてきて、これでやっと字幕が読みやすくなるぞというころになってあちこちでふわ、ふわっと光っては消える蛍が飛んでいた。こんなイベントでもなければきっと都会の蛍には気がつかなかったかも知れない。
New York では金を払えば豪華な夜はいくらでも過ごせるが、逆に1セントもかけずに豊かな時間を過ごすこともできる。いつも高いお金を払ってばかりいないで、たまにはこんなスローな夜を過ごしてみてはどうだろう。


タイトルには「蛍と・・・」などとかっこよく書いてみたものの、East River のすぐ横で開催されるせいか蛍だけでなく蚊もたくさんいる。
特にアルコールを飲むと体温が上がって刺されやすくなるので、虫除けスプレーを忘れずに。

今日のエントリーは New York とは何の関係も無い、いやそれどころアメリカとも無関係のトピックで New York Watch 向きの記事ではないのだが、個人的にこんなのが好きなので紹介しておく。

アメリカとは無関係、と書いたが google video で見かけたこのビデオクリップはおそらく英国から投稿されたもののようだ。
こういうものはぐだぐだと僕が書くよりビデオを見て貰った方が手っ取り早いのだが、僕はこれを見たときに子供ときにどうしても欲しかったのに、手に入れることが出来なかったときのことを思い出した。

どうしても手に入れられなかったおもちゃとはラジコン操作のおもちゃである。
イマドキの子供たちならさしずめ 「 ビデオゲーム 」 の指名がかかるところ、僕らの世代はラジコンおもちゃというのが、最高級おもちゃに属していた。

そんな少年が大人になって、より本格的に作ったのがこのおもちゃのようだ。


rcjet.jpg

↑ クリック!


大の大人が空港に集まって一機の模型飛行機を飛ばしているのだが、使用しているのがモーターや通常のエンジンではなく、小さくともれっきとしたジェットエンジンを搭載しているのだ。
そのため飛んでいるときのエンジン音は小さくても立派なジェット機、を彷彿させる


ちなみにビデオカメラを載せて撮った映像も見たい、と思ったらすでに製作済み。なにやら尾翼のうしろに白い気体らしきものが時々見えるが、これはvaporだろうか。
いやぁ迫力あるなぁ。

別バージョンの動画

好きなものには、人間打ち込めるんだよなぁ ( しみじみ )。

しばらくの間、Canal Street 駅の利用を控えた方がいいよ、と前々から紹介しようと思っていながら、いろいろな事に忙殺されてすっかり忘れていた。
先ほど日本のニュースサイトのタイトルを斜め読みしていたところ、「 アスベスト 」 の文字が目に飛び込んできたおかげで、ふと思い出したのだ。



この告知はちょっと前に Canal Street 駅の壁で見つけたものだが、どちらかというとできるだけ目立ちたくないかのようにひっそりと張り出されていた。クリアに読めない箇所があったので、周りにもあるのかと探したが地下鉄の長いプラットホームの上で見つけることができたのはこれ一枚だけであった。
アスベストに関する日本からの報道の数々を見ていると、これだけあっさりとした対応しかしないアメリカが不思議なくらいである。

この張り紙によると、地下鉄構内にあるパイプからアスベストを除去する作業を行うとあり、期間は7月7日 ( 僕の誕生日だ ) から8月31日までの間、とある。
ただ、作業期間中この駅の利用が制限される、とかどんな危険があるのか、など知りたいことが一切書かれておらず地下鉄利用者に対する告知はこれでは不十分だろう。
なんとなく法令に基づいて、仕方なく張り出している様にも思え、そう考えると目立たないように張られているのも納得がいく。

新聞を読んでいると時々アスベストに関する記事が出てくるが、その取り扱いは日本のそれと比べると小さく、またテレビで取り上げられることは滅多にない。
少なくとも New York ローカルのニュース局では毎日のように地下鉄に関するニュースを伝えているのだからこれくらい伝えても良いものだが、そのチャンネルでもまだ一度もアスベストの話を聞いたことがない。

アメリカは現在も戦争当事国であり、移民問題から凶悪犯罪といった様々な話題が毎日新聞紙面やテレビニュースを賑わせているので、健康問題について、しかも告発系のものとなるとそう頻繁に取り上げる余裕がないのかもしれない。
がそれにしてもアスベストに関する話題がこれほどまでアメリカ人の間で無関心 ( であるかのように思える ) のは僕にとっては意外であった。
個人住宅の場合、どちらかというと有鉛塗料による健康被害のほうがより深刻に取り上げられている節がある。


皆が普段からよく利用する駅で、いったいまだどれだけアスベストが使われているのか・・・
ニュースに取りあげられないので正確なデータは知らないのだが、実は僕らが知らないだけでそれはすぐ隣にあるのかもしれない。

さて、この張り紙についてどれだけの New Yorker が気がついたのだろう。

炎暑のNY

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▲ 僕が撮った写真の中に歩行者全員がミネラルウォーターを手にしているものを発見。一部を拡大した写真を貼っているのであんまりきれいじゃないが・・・。


一夏に1回、2回あるかの New York の酷暑が、昨日今日と襲ってきている。
夜の9時ともなると陽が落ちて、普段なら涼しい風が吹く頃だが今も温度計は華氏100度近いから、だいたい摂氏36度ぐらいだろうか。

友達の家では仕事を終えて帰宅すると、床に虫が何匹か死んでいたそうだ。まさに「蒸し」風呂状態だったに違いない。

これだけ暑いと外で夕涼みというよりは、エアコンの効いた涼しい部屋でゆっくりインターネットやテレビ、といきたいところだが運の悪いことに、どうやらエアコンが壊れた様子。こんなな猛暑の日でなくても、と思うのだが、除湿は効くものの冷気は出て来なくなってしまった。
早速世話になっているエアコン・ヒーター業者に電話したところ、明日の夕方見に来てくれるという。
まあ除湿機能だけでも多少部屋が涼しくなるので、今夜はこれで乗り切るとしようか。


さて New York の夏は様々な催し物があちこちで開かれる。これまでにも無料オーケストラコンサートや、夜の野外映画祭などに行ったことがあるが、他にもミュージアムで行われる Rave イベントなどがある。
そういえば毎年 Times Square で路上で行われる Broadway ミュージカルのコンサートショウも今年は Central Park に場所を移して、より大規模に行われたようだ。それだけ夜のイベントに参加する人たちが毎年増え続けていると言うことなのだろう。

何もこういうイベントは Manhattan だけで行われているワケではなくて、Brooklyn でも Hip-Hop イベントが開かれたり、Queens で野外映画祭が開かれたりしている。その Queens の映画祭だが、それが Queens のどこかでやっていることは知っていたが、実は僕の住んでいる Astoria だという情報は、在 New York の友人 N 君からつい最近聞いて知ったのである。
どうやらこの映画祭は夏の間、毎週水曜日に行われているらしい。
早速明日の水曜日の映画を見に行こう、と誘われたので 「 行こう行こう 」 と返事したのだったが、そういえばエアコンの様子を見に来てくれるのは明日ではなかったか。

ま、エアコンくらい一日無くても死にゃしないよ、と自分に言い聞かせ、明日の夜の気温が今夜ほど熱帯夜にならないことを祈って出かけてみることにしよう。
明日公開の映画は 「 Motorcycle Diaries 」 ( ブラジル製作 ) で伝説のキューバ革命士、チェ・ゲバラの物語である。

開演時刻は 「 Sunset 」 というのがこれまた夏らしくていいではないか。

エアコン修理と映画祭に行く手はずをつけよう、とあちこち電話をしていたら夕食を食べ損ねてしまった。そもそも暑くてほとんど食欲が無い。
食事のかわりに、とさきほど帰宅途中にスーパーで買った1/4スイカ ( これで $2 ) を切って食べようかと冷蔵庫を探してみたが・・・あれ? 見つからない。
どうやらキャッシャー氏が入れ忘れたようだ。

ここでむかむかしたらますます暑くなる。心頭滅却・・・


Outdoor Cinema 2006

@ Socrates Sculpture Park

http://www.socratessculpturepark.org/Film_Series/Film_Festival_2006.htm

Yellow Cab Story

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このところ毎週の様に B&H ( Manhattan 内の大型カメラストア。 9th Ave / 34th Street ) に行って買い物をしているのだが、その話はさておきこの写真は店を出た直後に撮ったものである。

大きな買い物をした人が、自宅にその荷物を持ち帰るためにタクシーに乗り込もうとしている。一見したところ、なんてことはない、New York ではよく見かける風景なのだが・・・。


このとき僕は両手に大きな買い物袋を下げ、「 さてどうやって持ったら、歩きやすいだろうか 」 とジャグラーよろしく買い物袋を右に左にまわしていたところだった。
結局どうやってもうまく持ち歩けないことがわかり、仕方なく不格好な歩き方でいくしかないだろうと決めかけたころ、目の前に男性が1人タクシーを待っているのが見えた。
タクシーを待っているように見えた、と書いたが実はそれは正確ではない。後からタクシーに乗り込むのを見たので、「 ああこの人はタクシーを待っていたんだな 」 とわかったものの、このときはまだ道路に出て突っ立っている通行人ぐらいにしか見えなかった。
それは、ちょうどタクシーが来ない空白の時間だったからかもしれない。普段は黄色いタクシーがイヤというほど目の前を通り抜けるものだが、不思議なことに来ないときは全く来ないものなのだ。

するとそこにあとから3人のグループが現れた。この人達もちょうど B&H から出てきたばかりで、3人のうちの1人の男性は B&H で買ったと見られる液晶テレビの入った大きな箱を抱えていた。
このときの位置関係は、最初の男性が右に、そして3人組がその左側、僕は歩道にいて背後から彼らを見ていた。車の流れは右から左に流れているので、運転手はどちらが先に来ていたのか見えなくても、最初のタクシーが止まったのは右側にいた男性の前だったのは至極当然のことだった。


そのときちょっと面白いことが起きた。
それまでただ突っ立っていると思っていた人が、タクシーが見えたので手を挙げたのがこの3人組には、タクシーを横取りされた様に見えたのだろう。一抱えもあるような大きな箱を持っていた男性はもちろん前が見えず、そのことには気がついていなかったようだが、3人の中の1人の女性が僕にも聞こえるほど大きな金切り声を発し、乗り込もうとしていた男性の動きを制した。

「 私たちの方が先に待っているのよ。そのタクシーは私たちのものだわ! 」

この女性、その人が先に来ていたかどうかなんて知りもしないのにこうはっきりと断言したことに、僕は耳を疑ったが男性が仕方なさそうにして、「 わかったよ 」 みたいなジェスチャーをして車から降りるのを見て、口を挟むことはやめにした。
この男性はそのまま走り去ることもできたし、自分の方が先に待っていた、といえば僕もそれを見ていた、と加勢するのにはやぶさかてはなかったが、どうやらそれは不要になりそうだった。
こうしてわがままな3人組は数メートル離れた場所からタクシーに近づき、乗り込むこととなった。

ここまではよくある話で、僕もそのまま忘れてしまうような風景だった。ところがこのあと話はまだ続く。
僕はこのとき男性が単に気弱な人なんだろうぐらいにしか、思っていなかったがどうやら僕の考え方は間違っていたようだ。

最初に来たタクシーはセダンタイプでもっとも New York で見かけられる一般的なタイプである。
この種のタクシーは後ろのトランクが広く、大きなスーツケースが二つは楽に入るように改造されている。けれどもその大きさを持ってしても3人組が購入した大型液晶テレビはトランクにうまく入りきらず、左右前後斜めに入れてなんとか納めようと四苦八苦していた。

一方、先の男性は最初のタクシーを降りるとさらに右側に向かって数メートル歩き、別のタクシーを探し始めていた。
すると幸運なことに待つことなく次のタクシーがやってきた。
ところが彼の目の前に停まったのは、ホンダのオデッセイベースのミニバンタクシー ( これもイエローキャブ ) だった。
横取りされたタクシーにまだ乗れない3人組を横目に、この男性はミニバンに乗り込み、この場からさっさとおさらばしよう、と言うときになって、先の金切り声女性がまたもや数メートル越しに叫ぶのが聞こえた。

オデッセイは3列シートの車だが、タクシーはその3列目をたたんで通常は広大な荷物置き場として使用している。そのミニバンを彼が拾ったのがこの女性の目にとまったようだった。


「 悪いんだけど、私たちそちらのタクシーが必要なの。変わってよ 」

これには部外者の僕も開いた口がふさがらなかった。
さすがにこれには男性も怒りだすだろう、自分だったら譲らないかも、と思って興味深く見ていると、驚いたことにこの男性、「 仕方ないな 」 と言わんばかりに肩をすくめながら乗っていたタクシーから降りたのである。

こうして金切り声女性はお礼もそこそこに、無事液晶テレビをタクシーに乗せることができ、男性は最初のタクシーに乗り込み ( このとき最初のタクシーの運転手も道路に降り立って箱を入れるのを手伝っていたのだが、最初の男性が乗り込むことになるのを見て、男性と顔を見合わせて苦笑いをしていた )、一件落着となった。


このとき僕は部外者であるのに、全くわがままな女性だな、と何だかむかむかした気分だったが、この男性の取った行動のあとでこの気持ちの行き場に困っていることに気がついた。
それはきっと僕が間違いなく、タクシーを譲らないタイプの人間であることを証明すると共に、むかむかした気分からすがすがしい気持ちに変わらんとしている矛盾があったからである。

金切り声女性は大きな液晶テレビを自宅に持ち帰れて Happy だし、この男性も 「 このくらいで目くじらを立てても仕方ない 」 と大きな態度で構えていたのだろう。そしてその場にいた僕まで清清とした気分にさせられたのだが、この男性はそのことまでは気がついてないだろう。
New York には金切り声女性のように自分のことしか見えない人もいる一方で、そういう人たちをカバーする善意も生きていて、うまくバランスが取れているのかもしれない。

自分が怒りの感情を覚えたときに、相手に合わせてこちらも我を忘れるのは簡単なことである。けれでもちょっとだけそれを抑えて見方を変えることができれぱ、こうしてみんなが Happy になることもできるのだ、とこの日は新鮮な気持ちになって帰宅の徒に着くことができた。

気がつけばさっきまで感じていた蒸し暑さまでどこかに行ってしまい、気持ちの良い風が吹き始めていた。


▲ EOS 20D + EF17-40mm F4L USM

またもや食べ物の話で恐縮だが、食い意地が他人より張っている証拠なのだろう。でも好きなモノは好きなので仕方ない ( 苦笑 )。

アメリカ、特に New York でウマイものはなんだろう、と考えると意外とうーんと唸ってしまう。もちろん高い金を払えば世界中の美味・珍味が運ばれてくる New York のことだから、なんでもアリの街である。日本食だっていまをときめく Masa で一人前$300とか$500 ( と言われている ) を払えばそりゃあウマイ日本食にありつけるはずである。 ( 医者の友達はここで接待を受けて、食の質にいたく感銘を受けていた。でも一人$1000だったそうだ )


結局 New York のウマイものとして思いつくのは、その店や会社がたまたま New York にあるからここで食べられるというものばかりで、たとえばそれはおいしいベーグルだったりチーズケーキだったり、小龍包だったりするのだが、New York である必然性は全くない。

同じように旬なもの、というのがあまりアメリカには無くて、スイカもメロンもイチゴも年がら年中スーパーの軒先に並んでいる。そのせいかどうも旬のものを旬のときに食べるという習慣を忘れてしまったようだ。
季節の食べ物を思い出すのは極たまに、「あ、日本はいまごろ土用の丑の日だな 」 などと思い出したりして、友達と連れだってウナギの蒲焼きを食べに行く程度なのである。

そんな中、数少ない例外がある。その数少ない旬の食べ物の一つがチェリーである。
ちょうどこの時期、およそ2週間くらいだろうか、とても甘いアメリカンチェリーが店頭に並ぶ。
もちろんそのちょっと前から早摘みのチェリーが高級食材店にならぶことはあるが、それでも年中通して見られる果物ではない。

ということでこの季節、スーパーや道ばたの屋台でチェリーを売っているのをよく見かける。スーパーで買うのも良いが、僕の手応えとしてはチャイナタウンやコリアンスーパーで買うチェリーの方が概して甘い。
しかも決して高くなく、1 lbs あたり$2以下で売るところもある。これで450g分ぐらいだから1kg買ってもたかが知れている。
これをざっと水洗いしてそのまま食べるのだが、インターネットし 「 ながら 」 とかテレビを見 「 ながら 」 とか 「ながら 」 をしているとあっという間に食べきってしまうので注意。ほどよい甘さと口の中ではじけるみずみずしい食感に、つい口に運ぶのが停まらなくなってしまうのである。

ということでついでに買ったブルーベリーも写真に撮ってみた。ブルーベリーの方はこの一箱で$2。

「 そういえばブルーベリーなんて僕が子供の時は無かったなぁ。いつごろ出現したんだっけかな 」 などと思い 「 ながら 」 これまた口に運んでしまうのである。

Double caffeine

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昨年ここで紹介した話題のフォローアップである。

コカコーラの新製品だが、ヨーロッパ先行発売の後、ここ US でも発売され、最近では普通に見られるようになった。
しばらく前に買って試そうと思いつつ、冷蔵庫にしまいっぱなしになっていたことを思い出し、さっき飲んでみた。

名称は 「 Coca-Cola BLAK 」。黒ビールならぬ黒コークである。
ブラックコーヒーよろしく、甘みの無い ( もちろん人工甘味料も使わない ) ブラックコーク・・・というのではなくて、実はコーヒー味のコーラなのである。

まずはグラスに注いでみる。
泡の立ち方は普通のコーラと変わらず、また色も特に黒い感じはしない。こうしてみるとまったく普通の Coca-Cola と同じように見える。
で肝心の味だが、これが予想に反して至って普通なのである。
コーヒーとコーラはどちらもそれぞれのフレーバーが強いから、調和することはないだろうと思っていたのだが、飲んでみると意外に相性は良い感じ。ただなんとなく自分の家でコーラとコーヒーを混ぜてもこんな味になりそうな感じである。
こんな風に味が予想通りだと、ありきたりだと思われ、飽きられるのも早く短命な商品かもしれない。

コーヒーならぬ、コーヒー風ドリンクというのはひそかなブームなのだろうか、近所のスーパーマーケットでこんなものも見かけた。コーヒーソーダである。
変なものを見つけるとつい試してみたくなる性分なので、これも買ったのだがまだ試していない。
ちなみに一風変わった食品が好きだと言っても、石橋をたたいて渡るような一面もあるので、僕が買ったのは「オリジナル」フレーバー。実はほかにも「アーモンド味」「ヘーゼルナッツ味」「モカ味」「バニラ味」の各種コーヒーが揃っている。
オリジナルフレーバーがそれなりにうまかったら、モカ味ぐらいは試してみたいと思うが、なにやらめちゃくちゃ甘そうな感じで、今から 「 いつ開けるか 」 悩んでいる。


抹茶風味のお菓子が日本ではやっているように、こちらも Green Tea のブームがやってきたので、そのうち 「 Coca-Cola Green 」 なるものもできるかもしれない。恐るべしはアメリカ人の味覚なのである。

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