( 『Detroit紀行』と題して先月訪れた Detroit の写真と文を紹介しています )

Detroit に行く前から 「 あの街には鉄道システムが無い 」 と人から聞き教わっていたものの、Detroit に到着して Downtown をちょっと歩いてみるとやはり違和感を感じる。
いまや昔ほどの勢いは無いにしても Detroit といえば都会である。これほどの都会なのに、地下鉄も電車も列車も走っておらず、もちろん市内を歩いても駅など見あたらない。
あるのは無人運転のモノレールシステムだけで、これを公共交通機関と呼ぶには心もとない。そもそも歩いて行ける範囲しか巡回していないのだ。
一説ではアメリカの鉄道システムは意図的にモータリゼーションカンパニーによって崩壊させられた、とあるからモータリゼーションの中のさらにビッグスリー GM、クライスラー、フォードの膝元である Detroit に鉄道が残っているわけもないのだろう。
上で紹介している写真は、Detroit 郊外のものではなく Downtown の鉄道のなれのはてである。先日のブログで僕が元裁判所判事と出会ったエピソードを紹介したが、ここはその Easterm Market のはずれにある駐車場から1ブロック歩いて見つけたところである。
すぐ隣にはたくさんの家族連れでにぎわう市が立っているというのに、ここは車から降りるのがはばかれるほど雰囲気が悪いところであった。ましてカメラを持って歩くのはなんとも落ち着かない。数分に一度車が通りすぎるので、車の列が見えなくなるのを待って飛び出して撮ったものである。
( 遠くからやってくる車の姿が見渡せるほど、あたりには何も無いのである )
案の定どこからともなく一人のホームレスがめざとく僕を見つけ、とぼとぼと向かってくるところだった。こんなところで面倒なことはごめんとすぐに車に乗り込んでその場を後にしたのだが、市場のすぐ裏にこんな風景が広がっていることがちょっと信じられなかった。
僕自身はこの街も気に入ったのだが、きっと住むことになるとちょっと話は別かもしれない。Detroit は全米一凶悪犯罪発生率が高い都市としていまでもなお悪名高く ( それは自治体が努力しているにもかかわらず )、平和な生活のすぐ裏には、貧富の差から生まれる犯罪と背中合わせであるという緊張を伴って生活しなくてはならないからであろう。
そんなことを荒れ果てたレールを見ながら空想したのだった。


デトロイトに鉄道が無いというのは、驚きです。初めて知りました。
写真を見るからにヤバそうなポイントですね(^^;)
こんなところで白レンズ(?)を振り回していたら、目立ちすぎますよ(汗)
デトロイトで写真を撮るのは勇気が要りますよね。二年住んでいてもダウンタウンの写真は数枚しかありません。撮りたい被写体が無いのも理由ですが、なんといっても怖い。モノレールも何回か利用しましたが、いつも視線を感じていました。ラスベガスのモノレールのほうがよっぽど気楽です。
カリフォルニアにも鉄道らしきものはありましたが、主要な交通手段は車でした。同じように「車が売れないと困るからメーカーが圧力をかけて鉄道を造らないようにしている」と聞いたことがあります。車社会ですから少々高くても壊れにくい日本車を多く見かけます。
BUBUさん、
日本のように鉄道が張り巡らされて、国民が鉄道で移動する、というシーンはほとんど見られません。時間のたっぷりある人がAmtrakで旅行を楽しむぐらいでしょうか。
そのかわり大都市には郊外と勤務地を結ぶ鉄道が残っているものなんですが、デトロイトにはそれがありませんでした。
そ、ここでは白レンズで撮りましたが、昼間でもとてもうさんくさいところでした。写真では見にくいかもしれませんが、レールの上には酒瓶とか紙コップなどが散乱していたりして、それがまたなお不気味でした。
eddieさん、
2年で数枚ですか? やはりこの街に住んでいなかったから怖いもの知らずだったんでしょうかね。結構僕は路地に入ってしまいました(苦笑)。
でもそういうときは結構こちらも怖い顔して歩いていたので向こうもひいたんでしょうね。
>主要な交通手段は車でした。
最近では、New Yorkでもカープールが増えてきましたし、公共交通機関の利用も見直されてきましたね。