Chicago紀行 : 都市美4
( 『Chicago紀行』と題して8月に訪れた Chicago の写真と文を紹介しています )

東京に代々木公園や皇居が、New York に Central Park があるように、Chicago のダウンタウンにも大きな公園がある。
ほとんど何も起きなかった 「 2000年問題 」 と一緒に死語になってしまった感のある Millennium という言葉を冠した Millennium Park がそれである。
Central Park がその地形を利用して、林や森、それに丘まであるような自然一体型の公園だとすると、こちらは整備された計画型公園といえるかもしれない。
場所は Downtown とミシガン湖のちょうど間にあり、大都市から湖までの変化を公園が吸収しているかのようにも見える。
上の写真は公園はいってすぐのところだが、こんな風にアスファルトがしきつめられた広大な広場が広がり、都会から公園に入ってきたときにすんなりとその変化が受け付けられる。
その一角になにやら怪しい物体を発見した。

都会の真ん中に不釣り合いな大きさで、まるで突如空から降り立ったかの様に見える。
「 都会に似合わない妙なもの 」 というギャップが却ってこの風景にとけ込んでいるようにも見える。
この正体が何かというと、実は全てが曲面体ミラーで出来た立派なパブリックアートなのである。

こういうところでカメラを持っていると一日中、時間がつぶせそうだ。
ここでパフォーマンスする人の姿が皆それぞれユニークなので、思わず写真を撮らせて貰いたくなるのである。
このミラーに集まった人たちを見ていると、最初は自分の顔や姿がゆがんで見えることで遊び、次にそのゆがみを利用して変わった写真の撮り方をするのである。これが見ていて面白い。どことなくアマチュアのストリートパフォーマンスを見ているようでもある。
ここに写っている男性は、息子二人を地面に寝かして持っていた携帯で写真を撮っている。
その後ろで 「 まだなの? 」 というような顔をしたお母さんが待っていた。

僕もこのミラーを利用してセルフポートレイトの写真を撮ってみた。

でこのミラーの胴体部分はトンネル状になっていて中に人が入れるようになっている。天井もごらんの通りくぼんでいるためにここに映し出される自分たちの姿は奇妙そのものである。
まず第一に自分を見つけるのが非常に難しい。ぼくもこの中の一人のはずなのだが、一体どこにいるのだろう。
パブリックアートとはこのようにまさに人々が参加することで完成する作品だと思うのだが、これは大いに成功といっていいだろう。Chicago を訪れる人たちの多くがここで不思議な時間を過ごすことが出来るのだから。
余談だが、最近 Rockefeller Center 前のイベント広場に大きなミラーのオブジェが出現した。
形状は異なるが、コンセプトはかなり似ていると思う。New York にいる人は是非、足を伸ばしてみよう。
( 近いうちに写真を紹介する予定 )

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