
あ 火星人だ。
ずっと雨の天候が続き、最後はなんとストームまでやってくるという春にしては穏やかとは言えない日々の後に、雲一つ無い青空が広がった。まさに台風一過である。
こんな日は一日空を撮っていたくなる。
そして夕空の写真を撮っていて彼のシルエットに気づいたというわけである。
上の写真の真ん中に写っている5本足の建物は、実は木製の貯水タンクで、New York ではアパートだろうが、コンドだろうが、オフィスだろうが普通に設置されている。
もちろんまじめにこれが火星人だ、と信じているわけではなくて、なんとなく昔の映画が空想していた火星人のイメージにこの貯水タンクが似ているなと思い、勝手にそう名付けたのである。
思えば昔 New York に来たばかりのころは至るところに火星人がビルの上に住み着いていたものだ。
そのビルがすべて古いかと言えば、そういうわけでもなく、真新しいガラス張りの近代建築の上にもちゃっかりとこの木製のタンクは据え付けられていた。
なんとなくビルの屋上にこんな巨大な樽が設置されているということが不思議に感じたものだったが、見慣れる従ってそれが New York の街の風景に馴染んでいるかのようにも思えてくる。
そうなると妙なことに屋上の火星人に、親近感のような ( 英語でいうところの attached ) ものを抱くのだった。
それは僕がかつて住んでいた東京の下町の、さらにはずれにあった巨大なガスタンクを見るたびに感じていたことと同じ感傷である。
小学校に通っていた時分、このガスタンクを見る度にその造形と大きさから、そこにあってはならないもの、というイメージを受けた。それでも好奇心と畏れの入り交じった目で、見上げるのだった。
ところが気がつけば在 New York の火星人人口が減ってきたように思う。
新しい様で実は古くさいこの街、New York も、そろりと変化の波がやってきているのかもしれない。

日本の場合は火星人と言うより魔法瓶と言ったほうが正しいかもしれません。水道設備が完備されている昨今ではこのような造形美も姿を消してしまいました。映画Twisterなどにでてくる風車や水道タンクをみると古き良きアメリカという印象がありますね。
http://www.funkygoods.com/hai/ohyaguchi/ohyaguchi.html
Eddieさん、
日本のビルの屋上にあったはずの貯水槽の形って思い出せないんですよ・・・。
でもこの間、こらちのケーブルで日本の映画(川島なおみがシングルマザーの役で子供を連れて呪われた団地に引っ越ししてしまった話)の中でそこの貯水槽は出てきましたが。
そうそうManhattanの貯水槽は郊外に行くに従って見られなくなり、郊外はもっとでっかいやつが街に一つあるんですよね。これがまた運転していると目印になります。