前回ブログで取り上げたのが CS3 で今回は PS3。なんだか紛らわしいけど、もちろん PS3 は SONY Playstation3 のことである。
昨年アメリカでの発売と同時に購入した PS3 だが、最近いい意味で期待を裏切られている。
そもそも PS2 の後継機であるから家庭用ゲームマシンとして見られるのは仕方ない PS3 だが、実はそれ以外の機能がかなり充実している。正確にいうと度重なるファーウェアアップデートで充実してきた、ということになる。
ゲーム機としての性能はこの際おいといて、さらに Blu-ray プレイヤーとしての機能もおいといて、今 PS3 が面白いと思うのは実はメディアプレイヤーとして部分なのである。
PS3 には標準でインターネットブラウザが搭載され、それ自身も何度かのソフトウェアアップデートにより、とても使いやすくなっている。速度は PC とほぼ変わらず、またサイト側で IE か Firefox かなどのブラウザチェックをしていない限り、ほとんどのサイトを見ることができる。Adobe Flash もサポートしているため、YouTube のビデオ再生も全く問題ない。USB か Bluetooth を使ってパソコンのキーボードやマウスも接続できるので、インターネットブラウザでできることはほとんどなんでもできる。
( 後述の新しいファームウェアにて、実はプリンタもサポートされた。こうなるとほとんどパソコンいらずである )
このインターネットビデオの再生というのが、実はかなり使えるのである。
最近ではオンエアのテレビ番組を見るように、YouTube などの動画サイトで時間を費やす人も多いと思うが、友人がうちに来たときなど PC のモニタを皆でシェアするというのは実際難しい。というのもたいていパソコンをリビングの真ん中に配置していることはないので、カウチでくつろぎながらグループでビデオを見る、ということはできない。多くの場合コンピュータデスク上のモニタのまわりに集まるか、小さなラップトップモニタのスクリーンをのぞき込むか、ということになるだろう。
ところが大画面液晶テレビに、高解像度でインターネットブラウザを実行できる PS3 だとまるでテレビ番組を見るかのように YouTube を見ることができるので、ビデオの見方もすっかり変わってしまった。
( このスタイルが普及しそうだということは、最近の AppleTV のファームアップで YouTube をサポートしたことからも窺える )
ということで Blu-ray ディスクで供給される HD 映像とインターネットで配信される動画の両方が何の苦労もなく見られるようになる PS3 だが、パソコンにダウンロード済みのそれ以外のフォーマットの動画はどうか、というところに関心は移る。
家庭用ビデオカメラのフォーマットとして AVCHD というのがあるが、これまでもそのビデオを DVD や Blu-ray Disc に焼くことで再生することはできた。けれどもビデオカメラを持っている人がビデオを撮影するたびに、再生と保存のためだけに DVD に焼くのは面倒である。
また PS3 は内蔵ハードディスクとして60GBの容量があり、ここに動画、静止画、楽曲などを保存、再生することもできる。が、実際に動画を保存するようになるとあっというまに容量が不足してしまう。PS3 設計の段階で 60GB というのはリーズナブルなチョイスだったかもしれないが、今となってはやはり容量不足の感が否めない。言い忘れたがゲームもここにデータを保存するので、ここに何もかも保存するというのは現実的ではない。( HDD 自体は個人でも換装できるが、それでも最大容量はたかがしれている )
それを補う方法として、せっかくネットワーク機能があるのだからサーバ上のディスクにアクセスできるとか、そもそも NAS にアクセスできればいいのに、と思っていた。実際、そういう仕組みとして DLNA が規格化されており、PS3 なんぞ発売当初から DLNA をサポートすべき製品だと思う。特に競合相手の Xbox 360 の DLNA 対応が不十分な状況でなおさらである。
がその DLNA クライアントの機能がつい先日行われたファームウェアアップデートで追加された。
予想していたとはいえ、PS3 の発売のときも発売後も DLNA に関してはソニーから正式な発表がなかったから、これはかなりうれしい。
では DLNA でいったい何ができるのか。
家庭用ビデオカメラで撮ったビデオ、特に HD 映像を取り扱う AVCHD フォーマットのものや、デジタルカメラで撮った JPEG フォーマットの画像、それに MP3 楽曲を Windows/Mac/Linux などのサーバに保存し、それをネットワークを利用して PS3 上で再生し、リビングルームで見ることができるようになる。これなら内蔵ディスクの容量を心配しなくても良いし、PS3 以外の DLNA クライアントや通常の PC からもアクセスができる。
僕自身まだ試していないが、 Windows XP/Vista であれば Windows Media Player 11 ( WMP11 ) についているという DLNA サーバ機能が使えるらしい。が再生可能なビデオフォーマットは PS3 で再生できるもの、と限られているために、DivX や WMV ファイルの再生は不可能ということである。
もともと PS3 でもいろいろなフォーマットの動画が再生できるが、それでも DivX と WMV が再生できた方がうれしいという人もいるだろう。そこで TVersity というソフトが話題になっている。
TVersity は DLNA としての機能のほか、DivX などの PS3 でサポートされていない動画フォーマットをいったん別のフォーマットに変換し ( トランスコードと呼ぶらしい )、それを PS3 にストリーム配信する仕組みを持っている。
XP や Vista ユーザならばこのソフトを試してみる価値はありそうだ。
ところで、僕はあまりこれらのフォーマットの動画を持っていないので ( これからダウンロードはするかもしれないが ) 現時点では PC サーバで運用するのではなく、NAS の方に関心がある。
最近の NAS はファイル共有だけでなく、気がつくと多くのモデルが DLNA をサポートしている。その中でちょっと気になっている製品がメルコ/バッファローから出ている。
これまでたくさんの写真を撮っているが、できればこれを NAS に置きたいと考えていた。しかも DLNA サーバの機能があるから、ギャラリー用のフォルダを作っておいておけば、PS3 からスライドショウが簡単に行える。これまではスライドショウのために いちいち PC から PS3 内蔵ハードディスクに画像ファイルをコピーしていたので、NAS を使うことで PC からのアクセスと PS3 からのアクセスが一元的に管理できるようになる。実のところ、PS3 で用意されているスライドショウもよくできていてシンプルなものから凝った表示の仕方まで様々用意され、人にポートフォリオを見てもらうときなど重宝している。
加えてこの製品の面白いのは、米国 Buffalo が提供を始めたサービスにある。
同社が Web Access と呼ぶもので、インターネット経由で自宅の NAS にブラウザからアクセスできるサービスである。似たようなことはダイナミック DNS などを使用して自宅にある NAS やサーバにアクセスできるようにしている人もいるから、目新しいものではないけれど手間がかからないのが良い。( いまのところサービスは無償で提供されている )
ただしこういった proprietary なサービスはいつ停止してもおかしくないし、有償になってしまうかもしれないが現時点では魅力的なサービスであることは確かだ。
外出先で以前撮った写真が必要になることは結構あるもので、これさえあれば出先の PC や Mac で編集することもできる。
残念なのはこの製品の中で一番容量の大きいものでも 750GB ということである。個人で内蔵ハードディスクの換装ができるのならこれでもよいのだが、おそらくそうはいくまい。
それでも 750GB モデルが用意されているだけでも良い方で、なぜか日本のメーカーながら日本では 500GB までとなっている ( 同社公式サイトによる )。
そういえば、Web Access というサービスも日本では提供されていないようだ。おそらく日本で買った同製品で米国の Web Access サービスを利用するのは可能だと思うが・・・
ながながと PS3 の使い方を書いてきたが、最新のファームウェアではもう一つおもしろい機能がサポートされた。
それは PSP と組み合わせて使うことなのだが、残念ながら僕は PSP は持っていない。
そのかわり携帯ゲーム機としては DS Lite を使っている。地下鉄で移動することが多いので、電車が車でのちょっとした空き時間にふたを開ければすぐにゲームの続きができるのがこのゲーム機の一番のメリットだと思っている。混んでいる電車の中では閉じるだけで簡単にポーズできるからである。
このところずっと数独 ( 日本のハドソンのものだが、英語版 ) をやっていたがあらかじめ用意されているパズルを終えてしまいそうなので、日本から来た友人に頼んで新しいシリーズを持ってきてもらった ( これもハドソン製 )。購入に際してハドソンのホームページを見ているとボンバーマンも出ているというのでついでにこれも頼んで買ってきてもらった。周りに DS Lite を持っている人がいたら、絶対にはまってしまうこと請け合います(笑)。
話を元に戻して PS3 と PSP だが、今回追加された機能とは PSP からワイアレス経由で PS3 上のコンテンツにアクセスできるというもの。
もともと同じ LAN 上であれば PSP から PS3 のコンテンツを再生することができたようなのだが、それに加えて今度は外出先の WiFi を利用して、PSP から自宅にある PS3 上のコンテンツが見られるようになった。
ご近所の Photographer、たかはしじゅんいちさんが PSP に写真を入れて持ち歩いて見せることができるポートフォリオを実現しておられるが、これからは訪問先の無線 LAN を使って PS3 内に保存してある別の写真をダウンロードして見せるということも簡単にできそうだ。が DS Lite と一緒に持ち歩くのはかさばりそうなので、PSP の購入は見送ろう ( と思う・・・)。
噂では今後 PS3 が P2P をサポートするのではないか、とまことしやかにささやかれている。
発売後のファームウェアアップデートで次々と機能を追加してくるこの分で行けば、それもまんざら幻ではないかもしれない。
ちょうど今 BitTorrent に関するプロジェクトに関わっているので、できればこのプロトコルをサポートしてくれたら、ますます PS3 を取り巻く世界が面白くなると思うのだが。
ということで、写真をたくさん撮る人、AVCHD などのビデオカメラを持っている人、PS3 は便利ですよ! ( ← と煽ってみる )

今回のPS3のファームアップでは、もう一つ、スタンダード解像度のDVD画像を、ソフト的にHD解像度相当まで上げるアップコンバータの機能も追加されたそうですね。
PS3、欲しいなぁと思っているのですが、買ったらきっと大画面テレビが欲しくなるだろうし、ゲームにハマってひきこもりそうだし(^^;でとりあえず自粛してます(笑
今のボクの心に、直球ストライクど真ん中、みたいな記事です^^
ありがとうございます。
色々と教えていただいても、いまだPS3の購入を躊躇していましたが、これほどの拡張性が期待できるならば、本当に考えてしまいます。。
最近、とうやくAVCHDフォーマットをMPEG2に変換して、DVDに焼いて、家庭用DVDプレーヤーで再生できるようになったのですが、51分の映像を数倍の時間をかけて変換するのにうんざりしてしまいました。
>では DLNA でいったい何ができるのか。
>Windows/Mac/Linux などのサーバに保存し、それをネットワークを利用して PS3 上で再生し、リビングルームで見ることができるようになる。これなら内蔵ディスクの容量を心配しなくても良いし
今度は、DLNAを勉強したいと思います。(←勉強できるのか、自分)
■TAKE Cさん、
そう、アップコンバータを最初に試しました。なにがいいかな・・と思ってStar WarsのDVDをかけてみたら、結構美麗なのでストーリーにはまって結局最後まで見てしまいました。
僕もPS3を買ったせいで、テレビを買い換えた口です。それまで普通のブラウン管テレビだったんですが、これを期に大型液晶へ。
もし周りでHD放送が見られるのなら、大型液晶モニタをおすすめします。僕は40インチを買ったんですが、もっと大きなのを買えば良かった! (←金がない(;>_<;) )
■いいじまちゃん、
ふふふ、いいじまちゃんのせいで僕も実はHDビデオカメラがほしくなっているんです。
かつてHi8で撮っていたんですが、やっぱり編集できないとだらだらビデオで見なくなりますよね。
AVCHDも編集ソフトがもっと出そろうといいんですが。ますますPCの買い換えも必要になりそうですが。
MPEG-2で保存しておくのはいいと思いますよ。これなら長いことサポートされつづけるでしょうし。