2007年9月アーカイブ

にほんへ

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かねてより予告どおり、今日から日本に一時帰国。
これから空港に向かうところだが、今から空港の待ち時間、長時間のフライトで気が重い。
これさえなければ、もう少し気軽に行き来できるのだが。

短い滞在ながら、今回もたくさんの方々とお会いする予定。皆さん、お手柔らかに願います。

SOHO、新顔

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Manhattan は短いサイクルで街の様相がかわる。
それはまるで郊外の山々が春先には花が咲き乱れ、夏に木々は緑にあふれるように、秋には花にまけじと葉が鮮やかに変化するように、冬は冬でおしろいで化粧をするかのように、都会も刻々と表情を変えている。

秋の終わりにすっかり落ちてしまった葉は、翌年になると新芽が生えてまた元の姿に戻るのだけれど、残念ながら都会は刻々と変わり続け、元の表情を見せることは無い。


Manhattan を歩いていると時々 「 あれ、一本、道を間違えたかな? 」 と勘違いすることがある。それは目当ての店に来てみたら跡形もなく、以前の店構えとは似てもにつかない、異業種の店舗になっていたり、はたまたそのまま使われることなく「For lease」の看板が寂しそうにつりさげられていることもある。
それだけ New York の移り変わりは激しく、これではNew Yorkに老舗の店なんぞ残らないんじゃないかと危惧してしまうほどである。

さてそんな Manhattan で、SOHO もここ何十年ものあいだに変貌を遂げた街である。
倉庫街から始まり、アーチストのアトリエ、ギャラリー、そしてついには世界中から集まった名だたるブランド店が互いに競って出店を重ねる街、というのが現在の SOHO のイメージである。
かつて Canal Jean があった場所に Bloomingdale's デパートが出店したときも話題になった。

今年も Broadway をはじめとして、あちこちの通りで新装開店に向けて建設・改築ラッシュが続くのだが、そのうちの一つがやっとベールをぬいた。
ずっと改築中のやぐらが歩道にせり出していたとある店の前を通ると、工事中のパネルが外されてガラスのショウウィンドウが姿を現したのだが、それを見てびっくり。


どうやら MUJI の路面店が SOHO に出現するようだ。
MUJI とはもちろん西友が展開している ( していた? ) 日本の無印良品の海外ブランドである。流行に疎いので間違っているかもしれないが、アメリカで MUJI が本格的に独立店舗を持つのは初めてではないだろうか。

SOHO には MoMA ミュージアムショップがあり、実はその地下が日本の無印良品専門売り場になっており、これまでも無印良品の品物は一部の人たちの間で知られてはいたが、それがいよいよ路面店として展開することになったようだ。

MUJI といえば仕事で英国に滞在していた、今から15年ほど前、確かわりとあちこちでこの「MUJI」の看板を見かけた記憶がある。店に入るまでそれが西友の「無印良品」とは気がつかなかったのだが、当時からあのシンプル性が欧州で支持されたのか、店内は結構混み合っていたのを覚えている。

開店準備中のショウウィンドウには大きなバッグがディプレイされ、その横には「フリルのないバッグ」と添えられている。
まあフリルの着いたバッグというのもそう一般的ではないが、ここではそういう意味ではなくて、フリルの無い=飾り気の無いシンプルな、ということが言いたいのだろう。
さて日本人にはもう長いことなじみとなっている無印良品だが、果たしてアメリカでライフスタイルとして受け入れられるだろうか。

後ろ姿しか見えないこの写真を見て誰かわかった人、あなたはかなりの映画通だ。

少し前にちらっとお知らせした日本建築家協会会館でのスライドショウであるが、関係者の方から PDF ファイルをいただいたのでそのイベントの様子をここで紹介しておく。


イベント詳細 ( PDF )

建築家芦原氏による講演会および作品の展示が10/1~10/5の間、会館にて行われるが、この会場内で、僕の写真のスライドショウが行われることになっている。僕の好きなように写真をセレクトして良い、という言葉に甘えて、かなり偏った、ある意味僕らしい(笑)セットができたので、その辺を見ていただけら、と思う。

今回クライアントに招待いただく形で日本に帰るのであまり長い滞在にはならないのだが、時間の許す限り午後は毎日会場に顔出す予定である。特に午後6時頃にはかなりの確実で会場にいるはずなので、見に来たついでにお声をかけてもらえると大変うれしい。

また前回ちらっと案内した写真集だが、印刷・製本の注文が遅かったにもかかわらずなんとか出発前に間に合わせてくれるということなので、事前にメールなどで連絡いただいた方々への分は確実にお渡しできることになった。
多少余裕を持っていくので会場で見て興味があったら手に取ってみて欲しい。
40ページ超のものができあがった。

写真集の出来、日本への帰国、友人との再会・・出発直前で忙しいのだがわくわくしている。

※僕の日本での携帯電話の番号を知っている方は、9/29以降その番号で連絡を取ってください。

blueから蒼へ

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夏の大気はどこか濁っているようで、そのせいか New York の夏空は低く見える。
それがガスによるものなのかわからないけれど、空の色も突き抜けた青というよりは多少白あせたブルーといった風。


今日外に出るとその空気がいつもと違うのに気がついて、空を見上げるといつになく高かった。

その空はブルーから蒼へ。

僕は、つい、秋空に惹かれたのだろうか、蒼いものばかり撮っていた。
2007年の夏の思い出を探しながら。



※ CANON EOS 40D



※ CANON EOS 40D



※ CANON EOS 40D



※ CANON EOS 40D

6年前のこの日、青い空が晴れわたっていた。
いつもと変わらぬ一日が始まるはずだった。





6年前のあの日に起きた悲劇の同時刻。僕も黙祷を捧げました。



あれから6年。今日は朝から雨が降っている。

New Yorker の心の傷はいつまでも癒えることはないかもしれない。
けれども、雨はいつかきっとあがってあのときと同じ青い空が広がるように。

久々にデジタル一眼レフカメラを買った。今回買ったのはキヤノン EOS 40D である。
そういうと僕の周りの人からは 「 またか 」 という反応が返ってくる。
どうやら他人の目には、僕はしょっちゅうカメラを買い換えている、と映るそうだ。確かに今使っているカメラ、キヤノン EOS 20D まではコンパクトカメラも含めて年に2、3個はカメラを購入していたこともある。
が20D が出たことでそれまで不満だった点がほとんど解消され、後継機種の買い換えもせず、長いことこのカメラを使うこととなった。

「はてこの20D、いつ買ったんだったっけ?」
とブログを読み返してみたのだが、どうやらその記事を書かなかったようだ。そこで Wiki で調べてみると2004年9月発売と書いてあるのが見つかった。とするともう3年もこのカメラを使っていることになる。
変化が激しいデジタルカメラシーンにおいて、3年というのはとても長いといえるだろう ( それこそフィルムカメラにおいて3年なんてたいしたことないのだろうが )。

ということで僕のカメラ史に書き加える意味で、40D 購入の報告をブログに書いておくことにした。次回カメラを買い換えるときに何をそのカメラに求めているのか、本質的に何が必要なのか考える材料になるというものだ。


さて今回買い換えの理由だが、正確には書い足しである。20D の性能や写真には今もあまり不満はない。がすでにシャッターユニットの寿命が来たようで、ここ一、二ヶ月だましだまし使用してきた。
仕事で上級機を借りて使うこともあったが、今年こそは新製品が出るのでは? と思い、つい上級機の購入タイミングをつかめずにいたのだ。

そこに来て20D のあとに出た30D の後継機として40D が予想通り発表され、あまり大きな期待を持たずに購入することにした。
まだ使い始めて1週間ほどだが、3年の間の技術革新はあきらかにあったのだろう。画像をスポイルすることなく、基本的な性能は全体的に上がっているようだ。僕はカメラの評論ができるほどたくさんのカメラを扱ったことが無いのでここでは割愛するが、キヤノンのレンズを持っている人だったら迷わず買っても大丈夫、と勧められる。
ひとまずこれで20D を修理に出すことができるのだが、それだと40D に万一のことがあると写真が撮れなくなる。ということでもう一台、なんとか費用を捻出してカメラがほしいところだ。

ちなみに今年はキヤノン創立70周年とかでフラッグシップカメラが続々と発表になり、加えてニコンは90周年ということでこちらも気合いの入ったカメラが発表になっている。今年は久しぶりにデジタル一眼レフカメラシーンがおもしろくなっている。


さて写真の話が出たついでなので、僕個人の活動についてちょっと紹介させてもらおう。
来る10月1日より5日まで、東京・神宮にある社団法人・日本建築家協会にて僕が撮った写真が展示される。

といってもよくある写真展のスタイルではなく、この時期に開催される講演会のイベント会場において、スライドショウのスタイルで大型モニタに表示される。
もったいなくも僕の写真を使わせて欲しいという依頼を受け、二つ返事で引き受けたのだが、枚数が多いのでセレクトに時間がかかった。( 現在準備の最終段階 )
会場内は僕の写真だけでなく、サウンドクリエイターが New York の街並みに inspired されて作ったというサウンドや効果音が流される予定なので、どんな風になるのかちょっと楽しみにしている。
もともと僕はこのイベントを見に行く予定は無かったのだが、クライアントの好意によりこの期間アテンドできることになった。

ということで9/28に NY を出発し、日本に一時帰国する。10月1日から5日までは、不定期ながら僕も会場に立ち会いをしているので、良かったら是非神宮まで足を伸ばしてほしい。
あくまで予定だが、写真集を New York から持って行って現地で廉価にて販売しようと思う。在庫が出ても困るので数に限りがあるのだが、買ってもいいよ、という奇特な人がいたらご一報いただけると幸いである。

日本建築家協会
http://www.jia.or.jp/

晩夏かげろい

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そういえば今年は夏らしい写真をあまり撮らなかったな、とふと思いつきここしばらくカメラを持ち歩くこととした。
言い訳をさせてもらうとすれば、いつも持ち歩くカメラバッグが壊れたため、ここしばらくカメラを持たずに出歩く習慣ができてしまったからである。
うちにはカメラバッグが5つも6つもあるのだが、ストリートスナップでは、Loweproのスリングショットタイプのものを愛用している。いわゆるたすきがけ出来るもので、カメラの取り出し・収納がとても簡単なのだが、いかんせんファスナーの部分がもろく、すぐに壊れてしまう。今回壊れたの箇所というのもこれで2回目だ。

幸いこのメーカーは永久保証が売りで、すぐに新製品と交換してくれるのだが、それでも壊れてから新品が届くまでそれなりの日数がかかる。特に今回は間違った製品が送られてきたために二度手間となって2週間近くこのバッグが使えなかった。

加えて、ここ何ヶ月も外食ばかりの生活が続きすっかり体もなまってしまったので、ジムに行く回数を増やそうとしている。
そうなると靴だの着替えだのを詰めたバッグをもう一つ持って外出しなくてはならないため、ついカメラの出番が少なくなってしまうのだ。


先日代替のバッグが届き、さて久しぶりにカメラを持って街を歩いてみようか、と思ったものの時すでに遅し、夏は終わりに近づいていた。

街の木々はまだ緑を残しているが、影は次第に長くなり、秋がすぐそこまで来ていることを感じさせている。
写真を撮ることで去りゆく夏を少しでも遅くすることが出来るのではないか、という淡い期待と錯覚を持ちながら、シャッター押す。

そんな気持ちは写真にも表れるのだろう。不思議なことにこの写真の影は、元となる実体とは異なるシェイプのように見える。
まるでそれは暑い夏に微塵も未練を感じないと言いながら、気持ちの上では夏を惜しんでいる僕の気持ちのような・・・

ちょっと前に artistic というか crazy なクルマをここで紹介したが、また風変わりなクルマと遭遇した。場所はオフィスビルが建ち並ぶ Midtown で時間は金曜日の午前中のことだった。

風変わりなクルマ、といっても一見したところではなんの特徴も無いように見える。正確にはクルマが風変わりというよりは、持ち主がちょっと変わっているのかもしれない。

上の写真ではちょっとわかりにくいかもしれない。後部座席に花があって助手席にはなにやらコンピュータスクリーンが見える。
このクルマの存在を遠くから気づいたとき、僕はこの人が粗大ゴミを乗用車の中に運んでいるのかと思った。事実、アメリカではそんなクルマを見かけるのがむずかしくない。床は足の踏み場が無いくらいゴミが散乱している・・・というクルマにこれまで何度も出会った。
もちろんクルマの取り扱いは人にも寄るが、なぜか学生のクルマはこんな感じである。そういえば、一時日本で見られた土足禁止のクルマだが、そんなものこちらで見たことがない(笑)。


ところが近くに行って見るとちょっと様子が異なり、クルマに積まれているのはガラクタではなかった。

ということでもう少し様子が分かりやすい写真を選んで、トリミングしたものが↓


なんとこの人、Mobile Office を実践している人なのであった。
しかも今時のモバイルといえば、薄型液晶のノートパソコンに高速通信カードだろう、と思うのだが、この人の場合は乗用車の後部座席と助手席にテーブルを設置し、自宅の読書用テーブルに設置するようなデスクトップライトに、花、それにステイプラーなどの文房具もひとそろい並んでいる。FAX/プリンタ複合機はもとより極めつけはなんといってもモニターで、いわゆるブラウン管型モニターを助手席にでん、と設置しているのだった。

でこんなとこで何をしているのかというと、どうやら複数のウィンドウを開いて、複数の動画を流している。平日の昼間だからトレーダーかとも思ったが見ているビデオはドラマだったり、ミュージックビデオだったりするので、仕事には見えない。
加えてチャットもしていて、この人が何をしているのかは僕のつたない想像力では答えがでなかった。


New York はオモロイ人たちであふれている街だなぁと実感した金曜日。

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