晩夏かげろい

そういえば今年は夏らしい写真をあまり撮らなかったな、とふと思いつきここしばらくカメラを持ち歩くこととした。
言い訳をさせてもらうとすれば、いつも持ち歩くカメラバッグが壊れたため、ここしばらくカメラを持たずに出歩く習慣ができてしまったからである。
うちにはカメラバッグが5つも6つもあるのだが、ストリートスナップでは、Loweproのスリングショットタイプのものを愛用している。いわゆるたすきがけ出来るもので、カメラの取り出し・収納がとても簡単なのだが、いかんせんファスナーの部分がもろく、すぐに壊れてしまう。今回壊れたの箇所というのもこれで2回目だ。
幸いこのメーカーは永久保証が売りで、すぐに新製品と交換してくれるのだが、それでも壊れてから新品が届くまでそれなりの日数がかかる。特に今回は間違った製品が送られてきたために二度手間となって2週間近くこのバッグが使えなかった。
加えて、ここ何ヶ月も外食ばかりの生活が続きすっかり体もなまってしまったので、ジムに行く回数を増やそうとしている。
そうなると靴だの着替えだのを詰めたバッグをもう一つ持って外出しなくてはならないため、ついカメラの出番が少なくなってしまうのだ。
先日代替のバッグが届き、さて久しぶりにカメラを持って街を歩いてみようか、と思ったものの時すでに遅し、夏は終わりに近づいていた。
街の木々はまだ緑を残しているが、影は次第に長くなり、秋がすぐそこまで来ていることを感じさせている。
写真を撮ることで去りゆく夏を少しでも遅くすることが出来るのではないか、という淡い期待と錯覚を持ちながら、シャッター押す。
そんな気持ちは写真にも表れるのだろう。不思議なことにこの写真の影は、元となる実体とは異なるシェイプのように見える。
まるでそれは暑い夏に微塵も未練を感じないと言いながら、気持ちの上では夏を惜しんでいる僕の気持ちのような・・・