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2007年10月30日

Happy Halloween

カテゴリー [ Seasonal ]


今年、米国は例年より早い時期に Daylight Saving に入り、例年より遅い時期に切り替わる。Daylight Saving Time は別名サマータイムと呼ばれるので、今朝の様に気温が4℃しかない日でもサマータイムというのはいささか季節外れの感が強い。

しかも明日は Halloween であるが、夏時間に行われる Halloween というのも実は僕がアメリカに移り住んではじめてのことである。
というのもこれまでは夏時間は10月最後の日曜日の早朝に解除されていたため、Halloween はどうしたって夏時間終了後に行われるのが常であった。
Halloween 自身は10月最終日、と決まっているためたとえその日が日曜日だったとしても、朝のうちに夏時間は終了しており、恒例の夜のパレードはすっかり暗くなってからスタートということになる。一方、10月最終日が日曜日でないときは、もちろん Halloween の直前の日曜日に夏時間が終了していることになる。

ところが今年から夏時間終了を11月最初の日曜日にずらししたため、Halloween は夏時間期間中に行われることになった。
明日、Manhattan で盛大に行われる Halloween パレードもこれまで通り7時にスタートするため、10月とはいえ暗闇というほど暗くはならないだろう。
夕闇の Halloween というのも悪くない ( 特に写真を撮ろうと言う人には少しでも明かりがあれば助かる ) が平日の明るいうちから仮装しなくていけないというのが、大人にはちょっと抵抗があるかもしれない。


散歩がてら、街で見かけた Jack-o'-Lantern。


話は逸れるが、この写真の色について。今回掲載している写真はレタッチなしのものである。実物とはかなりかけ離れているが、シーンによってはこんな効果も面白い。方法は簡単で、最近のキヤノン一眼レフカメラに搭載されているピクチャースタイルを使って撮ったものである。最初からプリセットされているもののほかに、ピクチャースタイルエディタなるもので自分用のものを作成し、カメラやソフトにその定義ファイルを読み込んで使うことが出来る。カメラに読み込んだときは撮影時にその設定を使うことが出来るし、DPP に組み込んでおくと現像時にそのパラメータが使えると言う代物だ。
今回ものは試しにとキヤノンのサイトに登録されているClearという設定ファイルをカメラにダウンロードして使ってみた。
サンプルを見ると青空の演出に使うようだが、それをこんな風に使うと、街中では鈴木英人風 ( 昔よく FM STATION を読んでいたなぁ ) になる。

LA や マイアミの明るい太陽のもとで使うと、より効果的かもしれない。



2007年10月28日

広角レンズ

カテゴリー [ Photo ]


僕はよくカメラを持ち歩く。朝、「今日は何を着ていこうか?」と迷うように、僕は「何のレンズを持って行こうか?」と悩むのである。
撮るものが決まっているような時は自ずと使用するレンズは決まるから、チョイスの楽しみは無い。撮りたいものをイメージしながら選ぶので、ある意味行き先や目的によって着ていく洋服を選ぶのと同じかもしれない。

そうはいっても望遠レンズの出番はどうしても少なくなる。その重量によるところもあるが、なんといっても望遠は撮りたい対象が明らかでないとなかなか持ち出しするのに勇気がいる。
だからどうしてもチョイスは広角~望遠未満ということになる。 僕の場合一番出番が多いのは広角である。街の空気感とか、スピード感、それに人の気配なんかを写すのに、広角レンズでそれらが扱いやすいということに他ならない。

手持ちの広角レンズといえば10mmのものがあるが、これがキヤノンの APS-C デジタル一眼レフ専用ということで、1D/5D系にはマウントできない。写真仲間の Pompoko さんも施したようにちょっとした工作で APS-C 以外のカメラでも使えるようにはなるのだが、僕の EF-S 10-22mm は未 mod なのである。今度 Pompoko さんが来 NY するときに mod 済みの EF-S 10-22mm レンズを見せてもらおうと思っているのだが。

ということで 1D MarkIII でも広角を使おう、と無理矢理シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM を使ってみることにした。このレンズ、そもそもは APS-C 専用となっているが、EF マウントなのでそのまま装着することはできる。
もちろん広角側で周辺がケられるだろう、というのは承知の上で気軽に試してみた。


まずは比較として、 EOS 40D + EF-S 10-22mm で撮ったもの (写真↑)。レンズ焦点距離は10mmなので、35mm 換算で16mmと言うことになる。


↑ でこちらが EOS 1D MarkIII + シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM の組み合わせで撮ったもの。こちらも焦点距離は10mmだが、1Dなので35mm換算で13mmということになる。
こうやってみると確かにケられは発生していて、これを持ち味にするかどうかは使う人次第だろう。でも広角ではほとんど周りの風景が写り込むので、目立たなくなることが多い。
そういったネガティブな部分より、たかが3mmといえ、これだけの広がり感が得られるメリットは大きい。


比べるための写真を一枚撮り始めたら、案の定スナップ撮影欲がむくむく。広角を活かして早朝の Midwotn の光をたくさん集めてきた。


※ EOS 1D MarkIII + シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM


※ EOS 1D MarkIII + シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM



※ EOS 1D MarkIII + シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM

2007年10月23日

ドコモダケ、NYに現る

カテゴリー [ おもしろ体験 ]


特に予定の入っていない日はもちろん、ちょっとした空き時間があるときもなるべくギャラリーに行くようにしているのだが、そうやって見て回っても嬉しいことに決して見終わることがないのが New York のギャラリーシーンである。それがたとえ写真展のみであったとしてもである。

いったい Manhattan にはどれだけのギャラリーが存在するのだろうか、と思うほど数は多い。加えて最近では DUMBO もギャラリーが相次いでオープンし、Manhattan 以外のところにも増えてきた。いやもしかすると家賃の高騰した Manhattan から移動してきたのかもしれないが、そうだとしてもまだ回りきれないほどギャラリーが存在する。

どこで、今何をやっているかと言った情報は Gallery Guide を見れば一目瞭然であるが、最近はそこに日本人の名前を多く見かけるようになった。
僕は決して国粋主義者ではないけれど(笑)、中国人や韓国人に比べてマイノリティである日本人・日系人がアートシーンで活躍するのを見ると、やはり嬉しくなる。
この違いについてここで解析したところで仕方ないが、これまでの経済事情の格差に加え、著作物を複製することがあたりまえというお国事情が大きいのではないからではないだろうか。経済事情は大きく変わっても後者が変わらない限りアートに対する理解はなかなか得られにくいのではないだろうか。


さて New York で活躍する日本人アーチストの話に戻るが、先週の金曜日にとあるギャラリーのオープニングセレモニーに顔を出してきた。
場所は SOHO、時間は夕方6時から、ということで都合よくその時間空いており、友人二人と連れだって行くことにしたのだ。


オープニングセレモニーが開かれたそのギャラリーというのは、日本の NTT DoCoMo のイメージキャラクター、ドコモダケをテーマに何人かの日本人アーチストによるグループ展というものだった。
10月頭にちょうど日本から帰ってきたこともあり、日本滞在中にテレビのコマーシャルでこのドコモダケを見たことがあったから、キャラクターが何者なのかぐらいは理解できるのだが、そうでなかったら「何でアーチストがキノコで作品を作っているんだろう?」ぐらいにしか思わなかっただろう。

僕らは6時半頃会場に着いた。
あたりはすっかり暗くなっていたが、明るい会場から表に光りがこぼれていた。
すでに会場中は人がぎっしりで、歩けないほど。入り口でドリンクチケットを受け取り、cater が手にしたトレイにはきのこに見える様に作られた非常に手の込んだアペタイザーが載っていて、来場客に振る舞っていた。


真ん中にドコモダケでできた大きな山があり、最初はこのスペースだけかと思いきや、奥まで行くと階段があり、半階ほどおりたところに大きなスペースが広がっていた。
主な作品はここにあって、コーナーではキノコの帽子をかぶった DJ がレコードを回していた ( 僕には彼がマリオブラザースに出てくるマッシュルームに見えて仕方なかったのだが )。



会場ではたくさんのストロボがたかれる一方、日本人にはなじみが深いテレビ局も取材に。


そしてこの日の目玉としてカリグラファー ( 書家 ) アーチストという人が、巨大な紙にこれまた巨大な筆を使ってライブで書いていた。
たくさんの人が周りを囲んでいたので僕はカメラを頭上にあげて、適当なあたりをつけてシャッターを押した。


恥ずかしいことに空腹で行ったのでちょっとアルコールを摂っただけで酔っぱらってしまった。それとオープニングセレモニーということで多くの人がいたのであまりじっくりと作品を見ることができなかったので、後日もう一度行ってみることにしよう。

肝心の作品をゆっくりと見ることはできなかったけれど、会場では友人と1年ぶりに再会するなど、終始楽しく明るい会話ができた。
来場者の90%は日本人だと思われるが、連れて行った友人も日本のドコモダケが気に入ったようだ。


これからもますます日本人アーチストが世界中で活躍していくんじゃないか、熱気に包まれたギャラリーからはそんな予感がした。


NY、ドコモダケアート展

Date : 2007年10月19日(金)~28日(日)
Address: 201 Mulberry St.
New York,NY 10012
Hours : 11:00~19:00

公式サイト
http://docomodake.net/art/j_index.html


2007年10月22日

ガーデンを運ぶタクシー

カテゴリー [ NY超ローカル ]


こんなタクシーが NYC を走り始めたのは9月になったばかりのころだろうか。実はこの写真は一ヶ月以上前に撮ったもので、ここで紹介しようと思いつつ、気がつけばこんなに時間が経ってしまった。
しかも短い日程で、滞在中ずっと走り回っていた一時帰国のあとはすっかりこの写真のことを忘れてしまった。デジタルカメラの良いところはたくさんあるけれど、こんなふうについ撮ったら撮りっぱなしになってしまうのが欠点といえば欠点と言えなくもない。


話をこのタクシーに戻すと、フードの上やルーフトップに大きな花が描かれたタクシーが街に走り始めた頃、ちょうど学校の新年度が始まった。
9月上旬に学校に戻ってくることから、この時期は Staples など文房具・オフィス用品を扱う店、それに Teenage 向けのアパレルチェーンなどは Back to school と呼ばれるセールを行う。日本で言うところの新入学セールである。

そんなタイミングに加え、仕事をしながら何気なくつけていたテレビがちょうどこのニュースを取り上げており、たくさんの子供たちが花を描いているシーンが映ったので、新学期の開始に伴って市が子供たちに送ったメッセージかなにかだと思っていた。がこれは全くの早とちりだということを後から知った。

なんでもとある私的な基金が発起人となり、今年100周年を迎える New York 市のタクシーと協力してはじめたパブリックアートということだった。そしてこのペイントを手伝ったのが New York 市の子供たちを始め、NJ 州や Colorado、California に住む子供たちである。


参加した子供は元気に学校に通う生徒たちであるが、それだけではなくガンと闘っている子供、大きな火傷を負って入院している子供など、病院にいる子供たちにもアートに参加してもらい、希望を持ってもらおうというプログラムの一環なのだった。


コンクリートに囲まれ緑の少ない都会にあって、黄色いタクシーは花を街に運んでいるだけでなく、こうして子供たちの夢と希望を届けているのだった。


タクシーを使ってたくさんの花びらで New York を埋め尽くそうなんていう突拍子もないアイデアに、誰がこんな風に実現すると思っただろうか。
病気や事故の後遺症と闘っている子供たちの勇気は、こうやってコミュニティを変えていくことできるのだという証になった。
案外励まされているのは大人たちの方かもしれない。


Garden In Transit プログラムは12月まで続けられる。


Garden in Transit

公式サイト
http://www.portraitsofhope.org/git/index.php


2007年10月17日

CultureFest 2007

カテゴリー [ おもしろ体験 ]


東京から New York に戻ってきて最初の週末、今回は軽いながらも、体のどこかに鈍い眠気を抱えるようにして続いていた時差ボケを直そうと、特に予定を立てずにのんびりつもりだった。
が予想より早く体が New York の生活パターンに慣れたので、土曜日はふとどこかに行こうかと言う気になった。
正確に言えば、やはり時差ボケの影響は少し残っていて、週末というのに朝7時過ぎには目が覚めてしまい、そのあと眠りには戻れそうも無かったからである。

そのあと荷物の整理や、たまっていた請求書の束を開いてオンラインで支払いなどをしているうちになんとか10時になった。やはり週末の朝は10時以降でないと電話がかけにくい。
10時を過ぎるや、待ちきれないようにして、近所に住む友人Sさんに電話をかけた。電話口に出たその声はやはり寝起きだったようで、どうやら週末の朝を邪魔してしまったらしい。
が実際のところは風邪のひきはじめと言うことでのどの調子が良くない、ということだった。そんな彼女を半ば説得するようにして Battery Park に行こうと誘った。

なぜ Battery Park かというと、10時までたっぷりとあった時間の中、この週末に何かイベントが無いかと探していたところ、ちょうど Battery Park で CultureFest なるイベント情報を見つけた。さらに調べていると、たまたま nylovesyou.com の管理人で友人の J さんのブログにもそのイベント情報が紹介されていた。

nylovesyou.com は New York に関するコミュニティサイトとしては大手で、僕自身もこのサイトをつうじてたくさんの友人ができた。たまにはその恩返しとしてタイアップ取材もいいかもしれない。そう思って、J さんの共通の知人、S さんを誘ったのだった。

この日はさほど気温が低い訳ではなかったが、Battery Park は Manhattan 島の最南端にあり、海 ( 川 ) から冷たい風が吹いてくる。風邪気味という友人にはちょっとつらかったかもしれない。

会場に着いてみると、あるある。Battery Park は広場型の公園ではなく、公園の中に歩道があるタイプなので、その歩道に無数のテントが設営されていて、細くなった歩道をたくさんの人でごった返しになっていた。
それらのテントは、「○○博物館」「××美術館」「△△アートスクール」と、まさに New York 中のアート関連の施設が出展しているかのようだった。もちろん植物園もダンススクールも、ミュージカルもである。

さらに会場には特設ステージがあり、朝から夕方までかなり立派なプラグラムがくまれていた。我が国日本も太鼓のパフォーマンスを披露していたようだ。アートやカルチャーをもっと身近に知ってもらおうと、子供向けのプログラム、イベントも多く目についた。確かに子供が何に興味を持つかなんて、やってみないとわからないわけで、そういう意味ではこの週末、ここでありとあらゆるアート・カルチャーの体験ができるのは、良い体験になるというものだ。


少し歩いて小腹がすいた僕たちは、これまた各国の料理が楽しめるフードテントで、いろいろなものを買ってみた。その中でもっとも印象に残ったのは、ピーナツバターカンパニーのサンドイッチだった。これはもちろんアメリカ代表の食事なのだろうが、$5のパッケージには、生ニンジン数本、ポテトチップスにピーナツバターサンドが入っていた。そのサンドイッチはピーナツバターのほかにマシュマロクリームが塗ってあるのだ。マシュマロといってもクリームになるとあのふわふわした感じは無くて、どちらかというととろーっとした生クリームと言った方が近いイメージかもしれない。
そんな食事を「甘い、甘い」と騒ぎ立てながらペロリとたいらげ、気がつけばすっかり時間が経ってしまった。

New York でアートが単に高尚な趣味にならないのは、こうやって身近に感じられるからではないだろうか。


自由の女神像の方角から吹いてくる冷たい海風を少しでも避けようと襟を立てるも、気持ちはほかほかした土曜日の午後だった。




※ フェイシャルペイントはこういうイベントで子供たちが喜ぶものの一つ



※ ここでは crab cake と Lobster Bisque を注文した。手前に見えるのはチョコレートブラウニーか



※バンジョーで軽やかにカントリーソング。つい踊り出す人たちも。




※オペラシアターからもユースのグループが参加


CultureFest 2007

公式サイト


2007年10月15日

上野~浅草散策

カテゴリー [ Photo ]


New York に戻ってきてほぼ、一週間。
日本から New York に戻ってくると必ず遭うのが時差ぼけだが、今回は日本の滞在が短かったせいか、それほどひどくは無かった。
今回時差ぼけらしい症状といえば朝、7時前に目が覚めてしまうことぐらいで、午後にこっくりこっくり・・とはならなかったのが幸いである。
いつもなら一週間かかって克服する時差ぼけも今年は早めに解消できた。






さて短い日本滞在ながら、昔からの写真仲間が僕の時間制約の中やりくりして集まってくれた。カメラは日本に持ってきていたものの、仕事や打ち合わせで全くスナップする余裕がなかったところだったので、この集まりが唯一の都内散策の機会となった。
集まってくれたのは知り合ってもう何年にもなる友達から、今回初めて紹介いただいた方まで、のべ人数9人!
久しぶりの再会ともなると最初は少々ぎこちないものだが、誰かが会話の口火を切るとそれもすぐに消え、何年も前から知っている友人と初対面の友人の間にはなんの隔たりもなくなるのだった。

この日集まってくれた仲間の中にはブログで写真を公開している友人もいるので、名前の紹介がてらブログをやっている人の分についてはそのリンクも合わせて紹介しておこう。
この日、上野に集まったのは C-kunいいじまちゃんさすけさんHiro(Japan)さんTougoさんt.i.さん、それにayaさんと僕の合計8人。さすけさんが調べていてくれたレストランで食事をしたあと、Hiro(Japan)さんは所用のため、この日の参加はここまで。その数分後に参加してくれたのが、きあでひさん。さらに話は飛ぶがこのあときあでひさんとは浅草でさよならをして、入れ替わりのように join してくれたのが、Yayoiさんだ。


集合場所に上野が選ばれたのにはさほど大きな理由はなく、たぶんいろいろな方面から人が集まるのに都合がよいことと、下町へのアクセスが便利なので、ここからどこにでも出かけられるからだろう。
僕自身は、上野を散策したのは10年以上も前のことで、国立科学博物館の鯨を見かけた時などふと小学校の遠足を思い出してしまった。近くでは「大徳川展」なるものが国立博物館で行われている模様で、時間があればゆっくり足を運びたいと思った。

歩きながら昔話、共通の知りあいの話、写真の話ばかりしていたので、スナップはどうも二の次になってしまったが、それでも僕には懐かしい場所を歩いているというだけで、なんとなく安心出来る時間を過ごすことが出来た。
それが撮りたい対象の選択に現れたのだろう、なんとなく東京の温かくも懐かしい風景を撮ってみたくなった。


・・とまあこの辺まではのどかな東京の下町の様子を撮っていたのだが・・・
上野でスナップを撮ったあと何となく浅草に行こうということになり、タクシーで移動し、寺前の賑やかな土産物通りを歩いていると、僕のすぐ後ろでちょっとした騒ぎが始まった。

実はインターネットで名前しか聞いたことがなく、テレビで一度も見たことがない叶姉妹なる二人が歩いているのに遭遇したのだった。
たまたまこのとき同行中のみんなはちょっと離れた場所におり、僕自身この姉妹のインパクトが今でもあるのかよく知らなかったが ( 日本の芸能界はほとんど知らない状態なので )、せっかくだから知らせようと小走りで近寄って伝えることにした。
案の定、それからしばらくはみんなちりぢりに (笑)。突然の狂騒に早々とあきらめて元の場所に戻ってきたTougoさん、ayaさんたちだったが、少しずつメンバーが戻ってくる中なかなか、C-kun の姿が見えない。果ては姉妹に着いてもっと遠くまで行ってしまったのだろうか・・・と話していたところに、Yayoiさんを案内しながら戻ってきたのだった。

そんなハプニングのあと、浅草で軽く飲もうと近くの居酒屋へ。僕は仕事の打ち上げが銀座であったので、残念ながら僕は30分ほどいて、おいとまさせてもらったが、それにしてもずっと話が尽きない一日であった。
一年に一度会えるかどうかわからない仲間だけれど、こうやっていつでも笑顔で駆けつけてくれるみんなに感謝。近い未来、またみんなと会えたらいいな、と思いながら一人エレベータに乗り込んで、居酒屋をあとにした。






さて New York に戻ってきて一週間も経つと、こちら ( NY ) 話もしたくなってくる。
次回更新分から、話を New York に戻すとしようか。

2007年10月11日

日本感懐

カテゴリー [ Random Thoughts ]


一年ぶりの日本は、あまり変わっていないようにも見えたし、知らない街のようにも映った。
NY を離れる前は東京のあの人混みのことを思いだして、少しばかり憂鬱になった。ところが今回は短期間の滞在ということもあって、いつもせわしくなくしていたおかげで、気がつけば自分が早足で周りの人を追い抜いているのだった。なんだか自分が変わっていないようで、ちょっと安心した。

一方、こんなこともあった。
今回の滞在の主目的である日本建築家協会に顔を出すと、「あ、今日はここではなくて、会場は別のところなんです。タクシーでこちらへ 」 と住所と地図が書かれた一片の紙切れをもらった。
急いでいたこともあって慌てて満足に地図や詳しい住所まで確認せず、準備を済ませると表ですぐにタクシーを拾った。
(ドアは自分で閉めたらいけないんだよな)
乗り込むや 「 どちらへ? 」
赤坂までお願いします。と言って詳しい住所を読み上げるが、タクシーの運転手も住所からだとわかりにくいようだ。そういえば行き先を伝えるときは目印になるところとか、何丁目の交差点、などとわかりやすい目的地を基準にしていたなぁと思い出し、地図を見るが何通りなのかよくわからない。運転手がそれを見て、お客さんその地図を見せてください、と言う。そうして地図を手渡すと、最初は運転手もなかなか地図の読み方がわからなかったようだが、「 ○○の路地のところですよね? 」 と確認するように尋ねてきた。
けれども僕にはその○○がなんだかよくわからない上、いったい赤坂のどの辺に当たるのかわからず、「 正直あまりよく知らないんです 」 と伝えた。
( 地方から来た人と思ったかな? )

そうして確かにくねくねと細い路地を入って、ここですね、と降ろされたその場所は日本を代表する大手建設会社の本社ビルだった。
最初は自分のいる位置がわからなかったものの、その風景になんとなく見覚えがあった。少しばかり周りを見渡してみると、あたりの店は変わっていたが、そこは紛れもなく昔東京で働いていた会社の近所で、毎日昼飯時に同僚と徘徊していた場所だった。
見知らぬ場所に行くものだと思っていたのに過去の記憶とすうっとつながったことが可笑しく、会議室に案内してくれる受付嬢の後ろで一人ほくそ笑むのだった。さて怪しい人間だと気付かれはしなかったか(笑)。


今回の日本滞在は短期間ながら凝縮された一週間だった。New York で普段から怠けているからそう感じるのかもしれない。がメールをこまめにチェックする僕が一日、二日忘れてしまうぐらいなのだからまんざら大げさじゃあないのだ。
そんな中、わざわざ時間を作って会いに来てくれた友人・知人には言葉が足りないくらい感謝している。ゆっくり離す時間は無かったけど、短い言葉でも閉じこめられていた過去の記憶の糸がほどけていくようで、懐かしくてうれしかった。
スライドショウの方も成功したし、そんなにクオリティが高くない写真集を買ってくれた方も一杯いた。

今回の滞在ではたくさんの方々とも出会った。
僕には縁がないと思っていた有名な建設会社の重役の方々とも話ができたし、突然の打ち合わせといえばあのゴーゴーカレーの社長と新宿でお話させてもらった。
数人の建築写真家を始め、一線で活躍中のフォトグラファーの方にも紹介された ( 緊張 )。出版社の方ともお会いしたし、何社かはこちらから頭も出させてもらった。( ちなみに店頭に並んでいるいくつかの雑誌にも僕の写真が掲載されています。それほど大きな写真ではないので、ここではあえて紹介しませんが (笑) )

今回のことで何か具体的なプロジェクトが決まったわけではないけれど、これまで自分がやってきたことを素直に良かったと思えた。




だから今回の滞在で最大の収穫といえば、それは間違いなく いろいろな人と会えたこと、といえる。写真を見に来てくれた人たちから返ってくる様々なリアクションに励まされ続けた、今回の一時帰国だった。

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