一年ぶりの日本は、あまり変わっていないようにも見えたし、知らない街のようにも映った。
NY を離れる前は東京のあの人混みのことを思いだして、少しばかり憂鬱になった。ところが今回は短期間の滞在ということもあって、いつもせわしくなくしていたおかげで、気がつけば自分が早足で周りの人を追い抜いているのだった。なんだか自分が変わっていないようで、ちょっと安心した。
一方、こんなこともあった。
今回の滞在の主目的である日本建築家協会に顔を出すと、「あ、今日はここではなくて、会場は別のところなんです。タクシーでこちらへ 」 と住所と地図が書かれた一片の紙切れをもらった。
急いでいたこともあって慌てて満足に地図や詳しい住所まで確認せず、準備を済ませると表ですぐにタクシーを拾った。
(ドアは自分で閉めたらいけないんだよな)
乗り込むや 「 どちらへ? 」
赤坂までお願いします。と言って詳しい住所を読み上げるが、タクシーの運転手も住所からだとわかりにくいようだ。そういえば行き先を伝えるときは目印になるところとか、何丁目の交差点、などとわかりやすい目的地を基準にしていたなぁと思い出し、地図を見るが何通りなのかよくわからない。運転手がそれを見て、お客さんその地図を見せてください、と言う。そうして地図を手渡すと、最初は運転手もなかなか地図の読み方がわからなかったようだが、「 ○○の路地のところですよね? 」 と確認するように尋ねてきた。
けれども僕にはその○○がなんだかよくわからない上、いったい赤坂のどの辺に当たるのかわからず、「 正直あまりよく知らないんです 」 と伝えた。
( 地方から来た人と思ったかな? )
そうして確かにくねくねと細い路地を入って、ここですね、と降ろされたその場所は日本を代表する大手建設会社の本社ビルだった。
最初は自分のいる位置がわからなかったものの、その風景になんとなく見覚えがあった。少しばかり周りを見渡してみると、あたりの店は変わっていたが、そこは紛れもなく昔東京で働いていた会社の近所で、毎日昼飯時に同僚と徘徊していた場所だった。
見知らぬ場所に行くものだと思っていたのに過去の記憶とすうっとつながったことが可笑しく、会議室に案内してくれる受付嬢の後ろで一人ほくそ笑むのだった。さて怪しい人間だと気付かれはしなかったか(笑)。
今回の日本滞在は短期間ながら凝縮された一週間だった。New York で普段から怠けているからそう感じるのかもしれない。がメールをこまめにチェックする僕が一日、二日忘れてしまうぐらいなのだからまんざら大げさじゃあないのだ。
そんな中、わざわざ時間を作って会いに来てくれた友人・知人には言葉が足りないくらい感謝している。ゆっくり離す時間は無かったけど、短い言葉でも閉じこめられていた過去の記憶の糸がほどけていくようで、懐かしくてうれしかった。
スライドショウの方も成功したし、そんなにクオリティが高くない写真集を買ってくれた方も一杯いた。
今回の滞在ではたくさんの方々とも出会った。
僕には縁がないと思っていた有名な建設会社の重役の方々とも話ができたし、突然の打ち合わせといえばあのゴーゴーカレーの社長と新宿でお話させてもらった。
数人の建築写真家を始め、一線で活躍中のフォトグラファーの方にも紹介された ( 緊張 )。出版社の方ともお会いしたし、何社かはこちらから頭も出させてもらった。( ちなみに店頭に並んでいるいくつかの雑誌にも僕の写真が掲載されています。それほど大きな写真ではないので、ここではあえて紹介しませんが (笑) )
今回のことで何か具体的なプロジェクトが決まったわけではないけれど、これまで自分がやってきたことを素直に良かったと思えた。



だから今回の滞在で最大の収穫といえば、それは間違いなく いろいろな人と会えたこと、といえる。写真を見に来てくれた人たちから返ってくる様々なリアクションに励まされ続けた、今回の一時帰国だった。

充実した日々を過ごされたご様子で、何よりです♪
憂鬱な長時間フライトもなんのその! ですね~(^m^)
日本の夕焼けもきれい。。。
そういえば、あの週は忙しすぎて、空を見上げる余裕もありませんでした(^^ゞ
こんな綺麗な空だったのですね~。。。
お帰りなさい。帰りのフライトも順調でしたか。自分は今月LAですが、重いカメラは持っていくかなぁ?新しいカメラのインプレを期待しています。
お疲れさま。
なんだか色々買い込んでいたようですが、みな携行品で持ち帰ったのでしょうか?(笑)
カミサンに写真集をみせたら、「すごいね~でもなぜサインしてもらってこなかったの?」と言われました。
ひろさん、気づけばもうNYなんですよね。本当にあっというまの滞在で、とても充実していたんだなぁというのが伝わってきました。ひろさんの活躍、これからも陰ながら応援しています!これからもニューヨークの日常、変わり行く街の今、そんな写真、楽しみにしていますね!!
まのさん、
日本に帰って何がうれしいってやはり仲間と会えることですね。
この年になると皆さんいろいろありますが、あとで笑って話せるようになることを知っている世代になったので、余裕が出てきたのかも。
忙しいとつい脇目もふらず・・・になりがちですが、やはり脇目はふったほうが良さそうです。
Eddieさん、
フライトは行きも帰りもオンタイムだったので、その点では楽でした。JetBlueのような悲劇は日系航空会社では起きて欲しくないものです。
かぷけーきさん、
いろいろ買ったよー。次回のAmexの請求は100万円超していると思う(×_×)
そのうち半分は実家に置いてあります。
奥さんにもよろしく伝えてください。今回会えなくて残念でした。
るーさん、
気がつけばもう普通にNYの生活パターンに呑み込まれてしまいました。
東京とNY、どちらも大都市ですがどこか忙しさのパターンが違うんですよね。