ガーデンを運ぶタクシー

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こんなタクシーが NYC を走り始めたのは9月になったばかりのころだろうか。実はこの写真は一ヶ月以上前に撮ったもので、ここで紹介しようと思いつつ、気がつけばこんなに時間が経ってしまった。
しかも短い日程で、滞在中ずっと走り回っていた一時帰国のあとはすっかりこの写真のことを忘れてしまった。デジタルカメラの良いところはたくさんあるけれど、こんなふうについ撮ったら撮りっぱなしになってしまうのが欠点といえば欠点と言えなくもない。


話をこのタクシーに戻すと、フードの上やルーフトップに大きな花が描かれたタクシーが街に走り始めた頃、ちょうど学校の新年度が始まった。
9月上旬に学校に戻ってくることから、この時期は Staples など文房具・オフィス用品を扱う店、それに Teenage 向けのアパレルチェーンなどは Back to school と呼ばれるセールを行う。日本で言うところの新入学セールである。

そんなタイミングに加え、仕事をしながら何気なくつけていたテレビがちょうどこのニュースを取り上げており、たくさんの子供たちが花を描いているシーンが映ったので、新学期の開始に伴って市が子供たちに送ったメッセージかなにかだと思っていた。がこれは全くの早とちりだということを後から知った。

なんでもとある私的な基金が発起人となり、今年100周年を迎える New York 市のタクシーと協力してはじめたパブリックアートということだった。そしてこのペイントを手伝ったのが New York 市の子供たちを始め、NJ 州や Colorado、California に住む子供たちである。


参加した子供は元気に学校に通う生徒たちであるが、それだけではなくガンと闘っている子供、大きな火傷を負って入院している子供など、病院にいる子供たちにもアートに参加してもらい、希望を持ってもらおうというプログラムの一環なのだった。


コンクリートに囲まれ緑の少ない都会にあって、黄色いタクシーは花を街に運んでいるだけでなく、こうして子供たちの夢と希望を届けているのだった。


タクシーを使ってたくさんの花びらで New York を埋め尽くそうなんていう突拍子もないアイデアに、誰がこんな風に実現すると思っただろうか。
病気や事故の後遺症と闘っている子供たちの勇気は、こうやってコミュニティを変えていくことできるのだという証になった。
案外励まされているのは大人たちの方かもしれない。


Garden In Transit プログラムは12月まで続けられる。


Garden in Transit

公式サイト
http://www.portraitsofhope.org/git/index.php


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コメント(4)

テーマ・ソングまであるとは、すごい・・・。
素敵な歌ですね♪ 

こうしたアートを教育や絵画療法として取りいれていらっしゃる小さな団体はあると思いますが(ねむの木学園とかね)ここまで大がかりな取り組みは、我が家方面では観た事がない気がします。
・・・もしかすると、気付かなかっただけかもしれませんけれど(汗)

こういった活動に対しては、米国って懐が広いというか深いというか・・・すごいなあと思います。

カサカサしていた心に
お水をたっぷりもらった気分です(^^

そして、やっぱりデジタルカメラのいいところは、
イエローキャブの、ハッとさせられる黄色の鮮やかさ!ですね!!

アメリカらしい取り組みだなぁと思いました。子供に夢を。希望を。日本だとなかなか社会を巻き込んでということができない風潮があるように思います。こういうNYでの取り組みを知るたびに、無関心なのか、日本にはボランティアは根付かない風土があるように思えました。
街を走るタクシーに花の絵を書いて走るって、本当にいい取り組みですね。アメリカのスピリットの一部を垣間見たように思いました。

まのさん、
こういった試みはもしかすると商業的・政治的な絡みもあるのでしょうが、こうやってパブリックになることで、公正さは増すのかな。今回が100周年だからということでタクシーだけが参加していますが(タクシーもすべての車輌が参加しているわけではない)、どうせ市長も応援しているのだったら、バスや地下鉄も参加すればいいのに、と思っちゃいますね。


muroさん、
> お水をたっぷりもらった気分です(^^
些細なことでも、たくさんの人の力で大きなこと成し遂げられるいい例ですよね。
車を運転している立場からすると、マナーの悪さからイエローキャブに対する印象が悪いんですがこれで少し変わったかな(笑)。
New Yorkはこういった大がかりなパブリックアートを良くやるんですが(Central ParkのGateなど)、ここでできるんだから、東京でだって出来ますよね。あとはやる気の問題か・・・
> イエローキャブの、ハッとさせられる黄色の鮮やかさ!ですね!!
でしょ! せっかく両方使えるんだから、適材適所で使いわけていったら?


るーさん、
> アメリカらしい取り組みだなぁと思いました。子供に夢を。希望を。
こういう活動が目につくのがアメリカらしいところかもしれません。日本でも草の根活動ってあるけど、アメリカの場合はそういった活動を世間にアピールして、fundを集めたりします。乳ガンのウォークとかエイズウォークなどはfund raisingといって基金を募る目的で行われます。それにより大きなスポンサーがつくわけです。

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このページは、hiroが2007年10月22日 22:57に書いたブログ記事です。

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