
特に予定の入っていない日はもちろん、ちょっとした空き時間があるときもなるべくギャラリーに行くようにしているのだが、そうやって見て回っても嬉しいことに決して見終わることがないのが New York のギャラリーシーンである。それがたとえ写真展のみであったとしてもである。
いったい Manhattan にはどれだけのギャラリーが存在するのだろうか、と思うほど数は多い。加えて最近では DUMBO もギャラリーが相次いでオープンし、Manhattan 以外のところにも増えてきた。いやもしかすると家賃の高騰した Manhattan から移動してきたのかもしれないが、そうだとしてもまだ回りきれないほどギャラリーが存在する。
どこで、今何をやっているかと言った情報は Gallery Guide を見れば一目瞭然であるが、最近はそこに日本人の名前を多く見かけるようになった。
僕は決して国粋主義者ではないけれど(笑)、中国人や韓国人に比べてマイノリティである日本人・日系人がアートシーンで活躍するのを見ると、やはり嬉しくなる。
この違いについてここで解析したところで仕方ないが、これまでの経済事情の格差に加え、著作物を複製することがあたりまえというお国事情が大きいのではないからではないだろうか。経済事情は大きく変わっても後者が変わらない限りアートに対する理解はなかなか得られにくいのではないだろうか。
さて New York で活躍する日本人アーチストの話に戻るが、先週の金曜日にとあるギャラリーのオープニングセレモニーに顔を出してきた。
場所は SOHO、時間は夕方6時から、ということで都合よくその時間空いており、友人二人と連れだって行くことにしたのだ。
オープニングセレモニーが開かれたそのギャラリーというのは、日本の NTT DoCoMo のイメージキャラクター、ドコモダケをテーマに何人かの日本人アーチストによるグループ展というものだった。
10月頭にちょうど日本から帰ってきたこともあり、日本滞在中にテレビのコマーシャルでこのドコモダケを見たことがあったから、キャラクターが何者なのかぐらいは理解できるのだが、そうでなかったら「何でアーチストがキノコで作品を作っているんだろう?」ぐらいにしか思わなかっただろう。
僕らは6時半頃会場に着いた。
あたりはすっかり暗くなっていたが、明るい会場から表に光りがこぼれていた。
すでに会場中は人がぎっしりで、歩けないほど。入り口でドリンクチケットを受け取り、cater が手にしたトレイにはきのこに見える様に作られた非常に手の込んだアペタイザーが載っていて、来場客に振る舞っていた。

真ん中にドコモダケでできた大きな山があり、最初はこのスペースだけかと思いきや、奥まで行くと階段があり、半階ほどおりたところに大きなスペースが広がっていた。
主な作品はここにあって、コーナーではキノコの帽子をかぶった DJ がレコードを回していた ( 僕には彼がマリオブラザースに出てくるマッシュルームに見えて仕方なかったのだが )。

会場ではたくさんのストロボがたかれる一方、日本人にはなじみが深いテレビ局も取材に。

そしてこの日の目玉としてカリグラファー ( 書家 ) アーチストという人が、巨大な紙にこれまた巨大な筆を使ってライブで書いていた。
たくさんの人が周りを囲んでいたので僕はカメラを頭上にあげて、適当なあたりをつけてシャッターを押した。

恥ずかしいことに空腹で行ったのでちょっとアルコールを摂っただけで酔っぱらってしまった。それとオープニングセレモニーということで多くの人がいたのであまりじっくりと作品を見ることができなかったので、後日もう一度行ってみることにしよう。
肝心の作品をゆっくりと見ることはできなかったけれど、会場では友人と1年ぶりに再会するなど、終始楽しく明るい会話ができた。
来場者の90%は日本人だと思われるが、連れて行った友人も日本のドコモダケが気に入ったようだ。
これからもますます日本人アーチストが世界中で活躍していくんじゃないか、熱気に包まれたギャラリーからはそんな予感がした。

NYはやはり世界中のアーチストたちが集まる街ですもんね。
それはそれはギャラリーの数も半端じゃないでしょう。^^(羨)
そう、このドコモダケアートも雑誌か何かで見た覚えがあります。
NYではなかったかも。また思い出したら報告します。
C-kun、
うん、年中いつでもどこかでアートしている、そんな感じがしますね。
ドコモダケ展だけど、日本はともかく外国でほとんど知られていないキャラクターをモチーフにした展示というのはなかなかの冒険だったと思うんだけど、こんな風に受け入れられるのがアートなんだろうなと感心しました。