コントラスト

この時期 New York は気温の上下が激しく、かえってそのことから季節の移り変わりを体感するものだ。
それに比べて視覚的な変化とはなかなか気づきにくいもので、何かのおりに気づかされるということが多い。
たとえばラッシュアワーの地下鉄で普段より混んでいるな、と思えばそれは皆が厚手のコートを着るようになったからだったり、街の色合いがどことなく地味だなと思えばそれは鮮やかな色の服を、鈍い色のコートに包み込んでいたりするからなのだ。
冷たい空気が張りつめた初冬、ビルの間に差し込む太陽の光もどこか鋭い。こうやって写真にしてみるとわかるように、光の当たるところとそうでないところではコントラストの差が大きい。僕らの目にはこれほど極端な差は映らないのだけれど、カメラの目は人間ほどインテリジェンスではないので、目の前の事象をそのまま写し取る。こういう状況だと写真は意図したように撮りにくいので、これまで僕はこのタイミングを敬遠してしまい、ドラマチックな演出ができる夕方を好んでいたのだが・・・
けれども明暗がくっきりと分かれたこの風景からも、季節特有の空気を感じ取ることができる。
いよいよ来週は Thanksgiving。世界中から観光客が集まる New York ですら、人が少なくなるのを実感できるほどで、多くは家族と過ごすために帰省する。その翌日は年に一度の大セールとあって、朝早く、いや夜中のうちから店の前に並ぶ人も。
そしてそれが終わるといよいよクリスマスシーズン到来である。
季節の移り変わりとは、まさにコントラストであり、それは何も気温の違いや光線の違いだけではないだろう。これから年末にかけて経過する時間が加速度的に速くなっていくんじゃないかというぐらい、せわしなくなる。
そんなとき日々の生活の中にある小さなコントラストを見つけて楽しむぐらいの余裕が必要ではないだろうか。さもないとあっという間に正月がやってきそうだ。
私事であるが先週から今週にかけて、これまたたまたまではあるが、日本から何組かの友人が New York を訪れていることもあり、毎晩のように出歩いている。そのため Thanksgiving Day までは身辺がばたばたしており、不規則な生活が続くことになりそうだが、できるだけブログのほうも更新するつもりだ。
明日は僕のクルマで写真家の岡嶋さんと Upstate まで行く予定。さてどんな写真を撮ることができるだろうか。
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