NY Holiday Season:Salvation Army

いつも 「 気がつけば 」 の決まり言葉で始まる年末だが、今年は特に強く実感している。
今年は時分でいうのもなんだが、前半から一生懸命頑張って走り続けた気がする。ある意味オンとオフの境目が無かった一年でもある。一年を振り返るほど、語れるものはないがその中でも10月の日本一時帰国は今でも強い印象として残っている。
そもそも今年は旅行らしい旅行はその日本に行ったときのみで、あとは出版社の依頼で SF に行ったときぐらいである。その日本ですら仕事で無ければ行けなかったわけで、今回の話がなければ日本にも行ってなかっただろう。
毎年ほぼ2回は大きな旅に出ていた僕にしては、これは大きな変化だろう。昔から僕のことをよく知っている人は未だに「今年はどこに旅行に行ったんですか?」というのが挨拶言葉だったりしたのだが、そんな旅行をしなくなってから久しい。
そんな矢先、まとまった大きな仕事の山を越し、褒美として3週間の休みを手に入れた。と言ってもそこまでうまく調節できるとは思ってなかったので、旅行プランも何も立ててないのだが。
今までずっと走り続けていて急に立ち止まってみると、不思議なことに一気に周りの雑踏やビジュアルが実感できるようになった感じだ。考え事をしていたせいで頭からいろいろなものがシャットアウトされていた感じだ。
そして、「 気がつけば」 すっかりクリスマスが目前にやってきていた。
駅前では Salvation Army が厳かな賛美歌を演奏している。もしかして昨日も、一昨日もここで賛美歌を奏でていたのだろうか。
街ゆく人たちの表情はせわしげで、周りがちょっと忙しそうにしている中、今度は僕がゆったりした時間の中にいるようで少しばかり贅沢な感じだ。
さて旅行にでも行こうか、それともゆっくりと充電しようか、そんなことを考えながら今日は朝からそわそわしていた。
今夜は僕のアパーメントの隣の建物からはラテン風にアレンジされた軽やかなクリスマスソングが聞こえてくる。華やかな歌声ととともに。
それは不思議にも騒音ではなく、どちらかというと 「 いま 」 を装飾する効果音のようだ。
来年はもう少し遊ばないといけないな。
コメント