
夕方ともなると陽が斜めにかかり、一日の中でもっともドラマチックな時を迎えるのだが、それが夕立の後ともなると普段では見られないほど街が黄金色に輝き、一層映えて見える。
普段は鈍い色をしていて気にもかけないアスファルトが雨に濡れて黒光りし、街を下から照らし出す。
ついさっきまで不穏なほど厚く、黒い雨雲が空を覆っていたのがまるで嘘であるかのように、いやそれがあるからこそドラマチックだと錯覚するのだろうか。
New York を舞台にした映画の中の印象的なシーンでも、アスファルトが濡れていることが多い。
そんな映画の一シーンを思い浮かべながら雨上がりの街を歩いてみるのもいいものだ。
五番街にて。

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