2008年11月アーカイブ


一連の Mohonk の紅葉シーン紹介だが、いよいよ今回の紹介で最終回である。
これを紹介している間に、Upstate はおろか Manhattan の紅葉もすっかり終わってしまった。
鮮やかな色が印象的な紅葉だったのに、すでに記憶の中では淡い色に変色し始めている。











※ 紅葉海



※ 大地のうねりを見ているかのような景色。前回紹介したロッククライミングは、前方中心に見える白い岸壁部分の下から撮ったものである。



※ 毎年訪れている中、今年ほど天候と紅葉が見事だった年は無かった。この時期は雨や秋の嵐があったりとよいタイミングで訪れるのが難しい。


秋の Manhattan は映画にも出てくるほど紅葉がよく似合う街ではあるけれど、街路樹が無いところではやはり灰色ばかり風景が続き、それはどう見ても寂しく冷たい色でしかない。
そんなManhattan をクルマで発つこと、およそ2時間。ここで僕らは人口の風景に存在しない鮮やかな色を見せつけられ、忘れていた自然の色を思い出す。考えてみれば自然界の色を見て驚くとか感動すると言うこと自体おかしなことで、どうも僕らが異常な世界に住んでいるような気がしてならない。
New York を訪れる方も、機会があれば是非 Upstate の自然に触れてみて欲しい。


なお、これで2008年 Mohonk 編は終了である。





今年も残すところ、あと一ヶ月となった。今年は少しばかり秋の滞在が長かっただけに、いつの間に12月になったのだろう、と少々困惑している。それでも時間は待ってくれない。今年を振り返るまもなく、来年がやってきてしまう。


今年も良い年だったと、後から思い出せることができればうれしいのだが。


前回は Mohonk に行ったときの話を写真を紹介した。すっかり間があいてしまったが、そのときに撮った写真をもう少し載せておこう。

この Mohonk というところは、ゆっくり歩くと数時間のトレッキングで、途中険しいところもあるのだが、コースを選べば年齢を問わず、割と容易に頂上に到達できる。
しかもそこには湖とホテルがあり、実はクルマで頂上までアクセスすることも可能だが、僕は一度もクルマで行ったことがない。たいてい登山口で入山料を払い、ゆっくり数時間かけて登る。

Mohonk の頂上にたっているこのホテルは木造建築にしては大がかりなもので、一年を通しリゾートとしてそれなりににぎわいがある。そのため人とすれ違うことも決して珍しくはないのだが、行き交うハイカーの挨拶で日本語を耳にしたのは今年が初めてである。
僕が行く少し前に、日系のフリーペーパーがこの場所を秋の行楽特集の中で取り上げていたので、それを見て来たと言う人もいるかもしれない。


古風なコテージ風のホテルがある一種のリゾートではあるが、その一方で岩肌が顔をのぞかせる険しい断崖があり、ロッククライミングのスポットしても知られている。そのためトレイルを歩いていると、本格的な装備を身につけた人から、マウンテンバイクで回る人、それにジョギングをする人など様々な装いの人たちを見ることができる。



※ トレイルを歩いていると下に見える景色は既にこれほど眼下に。



※ 切り立った岸壁をよく見ると・・・



※ そう、こんなところに人がいるんです。



※ 先に登り切った人が、これから登ってくる人にアドバイスを与えている(叫んでいる)



※ アメリカのトンビ。どうやらここが巣のあるところらしい。


超高層ビルで埋め尽くされている Manhattan はそれだけで空が小さくなってしまい、その向こう側にまた違った風景が広がっていることをつい忘れがちになる。
けれども少しばかり郊外に出るとすぐに建造物がまばらになり、その背後には豊かな山々が横たわっているのだと言われてもにわかに信じがたい。

New York の北西部に広がる広大なエリアを一般に Upstate と呼ぶが、ここは一年を通して美しい風景が広がっている。 一年・・・とはいうもののアメリカに来てスノースポーツをすることが無くなった僕はもっぱら春から秋にかけて行くことがほとんどだが、中でも10月中旬の紅葉は見事である。

毎年秋になると友人を誘っていくハイキングの行き先の一つが、ここ Upstate にあり、Mt. Mohonk という。このブログで過去に何度か紹介したので覚えている人もいるだろう。
( 日本から New York に来られた写真家の岡嶋さんと行ったこともありました )
一番最初に行った頃はそれほどあまり知っている人もおらず、地図を探してもなかなか詳細なものが無かったのを覚えている。そのころ乗っていたクルマにもカーナビなんて無かったから、現地に着いてから迷ったものだが、ほぼ毎年行っていることもあって昨今は地図を見なくても行けるようになった。アメリはでは普及の遅れたカーナビだが、やっと取り付けたころには不要というのが少し悔しいが。

Interstate 87を北上し - 途中全長およそ5Kmにも渡る Tappan Zee 橋の景色に目を奪われながら - New Paltz という学生街で高速を降りれば、あとは一般道を走るだけだ。
この New Paltz という町も10年以上前と比べてだいぶ垢抜けたようだ。近くに NY 州立大学があるので昔から学生は多いのだが、ローカルな雰囲気を残す小さくまとまったイメージの町だった。それが何年か前に Starbucks コーヒーが店を構え、名前ばかりの Main Street には日本食レストランが数軒も顔を出すようになった。
それだけ住民や学生の中に日本食愛好者が増えたという証なのだろう。

ワンブロックほどの Main Street の目抜き通りを過ぎるとほどなく両脇にはリンゴやとうもろこしといった畑が見えてくる。運が良ければハロウィン用のパンプキンがごろごろと生っているのが見えるだろう。

New Paltz から登山口へと向かう途中、地元の農園が朝早くから開いているマーケットがあり、ここに立ち寄るのが毎年恒例となっている。

母屋ではバスケットに入ったもぎたてのリンゴや野菜が
Whole Foods の食料品売り場に美しく陳列されているようなピカピカに磨かれた果物ではないのだが、あるとき試しにとFFuji リンゴ ( そう日本の富士である ) を買って食べてみたところ、その辺のスーパーで見かけるリンゴとは全く異なって果物の甘みがしっかり味わうことのできるもので、しかも日本でしか見たことの無い、芯の部分の蜜まできちんとあった。それ以来ここに行くと一山分買っていくのが常となった。
もう一つの楽しみは暖かい Apple Cider が用意されており、客は自由に飲めるようになっている。
こんな風景はもう毎年何も変わらないのだが、きっとこういうところに寄りたくなるのは、変わっていないことを見て安心したいからなのだと思う。


クルマのトランクを開け、この後続くワインディングロードで転がらないようにと買ったばかりのリンゴを丁寧にしまうと、いよいよ登山口はすぐそこである。

紅葉が織りなすトンネルの中、枯れ葉を巻き上げながらワインディングロードを走り抜けるさまは ( 陳腐な表現だが ) まるで映画かテレビコマーシャルの一こまのようである。





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束の間の秋

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※ Dia:Beacon 前で。

米国東海岸の秋はとても短い。
ともすると秋の到来を忘れがちで、気がつけば鮮やかな色をした葉が全て落ちてしまった枯れ木に冬を感じることだろう。


せっかくだから短い秋を楽しもうと、Upstate まで郊外にクルマで出た。
行った先は、今年の夏行ったばかりの Dia:Beacon である。うちからおよそ100Kmほどの距離なので、ドライブで行くには気軽に行ける場所なのだ。
とはいえ、前回は Grand Central Station から Metro North 鉄道に乗って行ったのだが。
たまには郊外に向かう鉄道での旅もいいもので、そのときは Grand Central Station 近くの日系グロサリーで弁当を買っていった。
今回クルマで行ったのは、Dia:Beacon を見た後時間があれば、他にも見たいところがあったからである。


さてさっきから何度も出てきている Dia:Beacon であるが、New York の北部、Upstate の Beacon と言う町にある、美術館の名前である。
前回来たときは写真を一枚張っただけで紹介らしいことを書かなかったが、こうして二度も行ったのだから、少しばかりこの場所について書いておこう。

調べてみるとオープンしたのが2003年というから、美術館が多い New York にあって新顔と言えるかもしれない。僕もぽつぽつと周りの人の口コミでこの場所を知ったくらいである。ちなみにこの美術館は Dia Art 財団の運営によるので、他にも Chelsea エリアに展示場所があるようだ。Chelsea のそれはまだ足を運んだことがないのだが、一方この Dia:Beacon は何とも言えない魅力が備わっている。
もともとここは Nabisco の工場として使われていた場所で、建物をそのまま再利用している。そのため展示の規模が桁違いに広い。なんと形容して良いかわからないが、ただ、ただ、だだっ広いのである。ここにはこの展示スペースだからこそ展示できるというコンテンポラリーアートばかり、贅沢に配置されている。
( 調べていて知ったんだけど、ナビスコとは National Biscuit という会社名から来ているのですね。)


郊外というだけあって無料の駐車場が併設されているのもうれしいが、鉄道のアクセスも悪くない。ハドソンリバー線 の Beacon という駅で降り、徒歩5分くらいだろうか。
残念ながらこの美術館は館内の写真撮影が禁止されており、作品を撮らないまでも展示スペースの様子を伝えるような写真すら撮れないので、どんなところか紹介するのも難しい。それだけにここは行ってみて是非、自分の目で確認してもらいたい場所である。


僕らはそのあと第二の目的、winery に行ったのだがそのときの話はまたどこかの機会で。


Dia:Beacon


公式サイト :
http://www.diabeacon.org/




※ 久しぶりに愛車の写真。洗っていないのがわかると嫌なので、距離を置いて撮っている。Dia:Beacon 近くのメインストリートにて。


※ 街の美術館で大統領選挙の投票をする人たち。朝から各地で行列となっている。


ここしばらく市井を賑わしていた次期アメリカ大統領選挙が終わり、一週間が経った。


僕は今もって米国市民になっていないので端から見ているだけの選挙であったが、選挙権のない僕から見ても今回の盛り上がり方はこれまでに無いものだった。在米外国人も多かれ少なかれ、米国市民と一緒に興奮の渦に包まれたのではないだろうか。


選挙戦半ばでは何度もディベートが行われる。これがテレビのゴールデンタイム ( アメリカのプライムタイム ) に全国一斉放送され、多くの人がテレビに釘付けになる。
それを各家庭で見るだけでなく、普段スポーツ番組を流すようなバーだとか、カフェに集まって、見知らぬ人たちとディベートに盛り上がったりもする。
僕は日本で投票をしたときのことを一生懸命思い出そうとしたが、何を基準にして選んだのかすらあいまいで、政見放送や政策を確認した、と言う記憶もあまりない。そんな僕の選挙観に照らし合わせると、アメリカの大統領選挙はもう一大イベントというほか無かった。
それでも、半ば熱狂的とも思われた今回の市民の盛り上がりは選挙をピークに徐々に鎮まっていくことだろう。次期大統領にとってはこれからが正念場だろうが。


今回に限らずこれまでの選挙でもそうだが、大統領候補は最終的に実質、民主党候補と共和党候補に絞られ、両候補の一騎打ちになるため、サポートする陣営をめぐって国が二分されることになる。
今回は政策について語るつもりはないので、どちらの候補者についてとやかく書かないが、アメリカの選挙を見ていて印象的だったことを書いておこう。

それは 「 情報力の規模が違う 」 ということ。
特にオバマ陣営は情報をうまく使いこなしていたことはよく知られている。中でもインターネットは効果的に使われていた。
選挙資金を募るウェブサイトが用意され、寄付金は少額から、と誰でも気軽に行えることが功を奏して、幅広い層から効果的に莫大な選挙資金を集めることができたと言われている。
また iPhone ユーザ向けには専用アプリが無料で公開されるなど、情報機器をも巻き込んでいたのが印象的であった ( 僕の知る限りマケイン陣営からのアプリはリリースされなかった。) 他にもブログや SNS などを駆使し、短期間で広くオバマ候補が知られることとなり、それが支持へとつながっていったのはインターネットによる露出効果が大きいだろう。


一方情報を告知するだけでなく、収集や分析といったことが選挙では重要である。
メディアの報道を見ていると、有権者に対するプロファイリングには舌を巻くことがしばしばあった。
例としてフロリダを見てみよう。ここ何度かフロリダ州は大統領選挙の行方を左右する、キーとなってきた。前々回の選挙でブッシュとゴアが接戦をくりひろげ、票のカウントに不正・不具合があったのではと訴訟にまで発展し、選挙後しばらく大統領の席が確定しなかったのは記憶に新しい。
また今回民主党候補を選出する際も、フロリダ州はヒラリー・クリントン支持にまわったが、フロリダの票のカウントされなかったため、クリントン氏はその後厳しい戦いを強いられ、結果的にはオバマ氏が選出されたのは知られている通りである。歴史に 「 もし 」 は無いと言うが、フロリダ州の票が加算されていたなら、もしかするとヒラリー・クリントンが民主党代表候補となり、結果として米国歴史上初、女性大統領になっていたかもしれない。

フロリダがこうして注目を浴びるは、この州が New York や California 州とならんで大票田だからである。
もともと同州は County 別に見た場合に比較的共和党支持層が厚いところなのだそうだが、人口はマイアミなど大都市に偏っており、オバマ陣営は中でもマイアミのキューバ系移民の支持を取り付けるのに成功したためにフロリダ州を制することができたとメディアは分析している。
キューバ出身の知人からも聞いてはいたが、メディアの調査によれば、キューバからの移民は総じて共和党を支持しているのだそうだ。また親の影響を直に受ける二世もまた共和党支持に回ることが多いらしい。ところが今回政治に関心を持つ世代が三世の時代になり、英語を第一言語として育ってきた彼らの支持をオバマ陣営が取り付けることに成功し、フロリダの流れが変わったということらしい。

また別のメディアが報じていたのは、収入別支持政党・候補の分析である。選挙後の出口調査では 「 年収が10万ドル以上の人のうち今回民主党支持に回ったのは52%だった 」 などと、かなり多方面から有権者の動向をつかもうとしている ( これまでこの年収より多い人たちは総じて共和党支持が多かった )
選挙を大きく左右する要因が、日本では「性別」「世代」「収入」「職種」だとすると、このように米国はそれに加えて「人種」「宗教」など別の要因が関わるためさらに複雑なものとなる。
特に今回は人種がもっとも注目を浴びたことは否めない。また金融危機が支持する候補を決めるもっとも重要な要因となったというアンケート結果も出ているほど、本選挙の特殊性をさらに強めている。
うがった見方をすれば、絶妙なタイミングで金融危機の大規模な破綻が 「 発生 」 したとも言える。リーマン・ブラザーズの元上級役員が 「 なぜうちだけが金融支援を受けられなかったのかわからない 」 という恨み節を表明したことから、スケープゴートのようにも見えなくもない。同社の破綻がもう少し早かったり、遅かったとしたらこれほどまで大統領選挙と絡めて、語られることもなかっただろう。
いずれにせよ、金融危機が今回の選挙を左右したのだとすれば、マケイン候補は現大統領に足を引っ張られたと言うことになる。




New York は伝統的に民主党が強いエリアであり、オバマ氏勝利は確定していた。投票前に結果がわかっているような選挙では投票しない人も多いのではと思うのだが、それでも今回の選挙は多くの人の耳目を集めたとあって、選挙当日の行列は普段になく長いものとなった。
僕の知り合いの中には投票を30分で済ませたと言う人もいれば、朝一番に行きながらも2時間並んでやっと投票できたと言う人もいた。
上で紹介した写真の例でもわかるように、投票所は学校に限らず、地元の書店だったり、小さな街の美術館だったりするのだ。

アメリカの選挙そのものが選挙人を用いるなど伝統的なスタイルで、かつ投票に使われる装置が何十年も昔に作られたものという州が今も多く存在する。その一方で IT を駆使し、情報戦を繰り広げるアメリカの大統領選挙は伝統とハイテクの二つの側面を持っている。それがまた選挙を一大イベントとして成り立たせているのだろう。


とうとう・・・というべきかそれとも、やっと・・・というべきか。


今回のブログ投稿が1000個目の記事となった。
毎日書いていれば3年で到達できる計算だが、今のようなのんびりとしたスタイルで書き始めてから、なんと10年経っての達成である。

千、という数それ自体にはあまり意味を持たないが、よくもまあ長く続けてきたものだとは思う。よほど暇なのか、それとも妙なところだけこだわる性格がなせる技だったのか。

それにしても読み直すと我ながら情けない文章で、正直なところ誤字脱字を見つけてはこっそり直したりしている。それでも写真を撮り続け、言葉を書き続けたいと思わせるのはどうしてなのだろう。

人は本能的に表現する動物で、誰しも何らか表現方法に長けている、と僕は常に思っている。
稚拙な文章と写真を前にして言うのもなんだが、もっと表現力があったらと思うことしきりである。もしかすると僕にとってのそれは長く続けること、なのかもしれない。


これからも、これまでと変わらず、のんびりと更新を続けていきますので、叱咤激励のほどお願いいたします。
New York より。

Halloween Parade

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※ Halloween 当夜の街の様子。なんだか素の自分が却って気恥ずかしい?


もう何度、ここで紹介したか数え切れないほど取り上げた感の強い、Halloween Parade。
毎年、「 今年はもういいや 」 と思いながらも当日はしっかりとカメラを持っているし、夜の予定も開けてあるので自ら見に行くのを課しているかのようである。

今年は短時間ながら、何枚か写真を撮らせてもらったので今年の Halloween Parade のスナップを紹介しておこう。
( 今年は全て縦構図で撮ってみました )




※ 男性は日本のサムライがテーマなんだろうか!?


※ 今年の一番怖いで賞はこの人たちに進呈。今年はパワーのある人たちのショットを納められなかった。


※ 何かと今年のテーマは 「 Green 」 でした。


※ 地下鉄の中もこんな感じ。この日は朝から通勤客でも仮装している人がいたりして、なんだかおかしい。

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