前回に引き続き、Nostalgia Train の様子を紹介する。
※ ビンテージ車両の地下鉄にたまたま乗り合わせてびっくりする人の表情を見て楽しむ他の乗客たち
面白いのはこのイベントを知らずにたまたま乗り合わせた乗客の反応である。観光客とおぼしき人たちもそうだが、こういうのは普段利用している New Yorker の方がその驚きが大きいようだ。
皆一様に楽しそうな表情を浮かべて乗り込んでくる。こればかりは強面の顔をつとめて出そうとしている人たちでも抵抗できないようだ。その証拠に NYPD の警官たちですら乗客と雑談したり、記念撮影をしている。
New York ではあまり 「 撮り鉄 」 と呼ばれる鉄道写真家を見ることは少ないが、この日ばかりは多くの人が写真を撮りに来ていた。そもそも 「 てっちゃん 」 と呼ばれるほどの愛好家の存在を聞いたことが無かったので、アメリカ人は鉄道に興味がないものだとばかり思っていた。それだけにこの日の光景はちょっと意外だった。

ところでこの列車に遭遇したら、是非先頭から最後部まで見てみるとよい。実は車両ごとに異なる年代のものを連結しているので、いろいろいな時代の車両をみることができる。
とくに上の写真など、現代から見てとてもポップに見える。
車内に張られる広告も当時のものを復元していたりとなかり手が込んでいる。他にも Heinz など昔からあるブランドの広告があるので一つずつ見てみると面白い。

New York の地下鉄は車掌室が列車の最後部ではなく、ちょうど中間あたりに位置する。駅に設置されているビデオモニターもその中りに位置しているので面白いなと思っていたのだが、その一方でどうしてだろうと思っていた。扉を開けるのは前半と後半の二回に分けるため、電車がホームに着いて停車した後、一息待たないと扉が開かないことがあるのだが、それはこういう理由である。確かに半分ずつ見ることができるので乗降時の安全確認の面では優れているかもしれない。
この日、車掌はこんな風に連結部に立ち、ここから大声を張り上げてアナウンスをしていた。もしかすると当時の車両には無線機とスピーカーなどが着いていなかったのかもしれない。そのため当時から真ん中に立って安全確認とアナウンスをしていたのだとすれば、それが今もずっとスタイルとして残っているのではないだろうか。

車内の照明も裸電球で、それが照らす人々の表情もとても軟らかい顔色になっている。きっと何十年前の乗客たちもこんな風に見えることだろう。
古びた車内はどこも柔らかいデザインで、どこか懐かしい。この列車が次の停車駅に着くとそこが過去だった、なんて夢想もまた楽しい。
当時のユニフォームに身を固めた車掌が "All Aboard!" と声を一段と張り上げると、電車はガタゴトと大きく揺れながら走り出す。

楽しい地下鉄の写真をありがとうございます。
30年前に初めてNYの地下鉄に乗ったときのことを思いだしました。
今とは比べようもないほど,汚く・暗い車両でした。到着直前には車内の灯が消えるときがあったような....,怖いけれど便利なので一人で深夜まで乗ってたことが昨日のように頭に浮かびます。
その時の車両よりもっと古そうですが,とても懐かしい気がしました。
yokoshiさん、ご無沙汰しております。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そうですね、昔のNYの地下鉄は銀座線のように暗くなる瞬間がよくありましたが、それとは別に車内灯が完全に止まりしばらく真っ暗闇・・ということもありましたね。警察官が乗っていて「財布には気をつけるように」と警告していたのを思い出します。
ここ数ヶ月、NYの地下鉄はホームレスの人たちがかなり増えました。不安な兆候ですね。