
※ Canon EOS 5D Mark II : 盗難車が乗り捨ててある、のではなくてきっと修理の途中・・・なんだと思う。キューバはそんな国だ。
2008年末、出発の前日にチケットを手配して行ったキューバ。
現在、このブログではこのときの様子を紹介中。前半にちょっとした近況、続いてキューバに関する記事というスタイルで当面続けていく予定。
しばらく workout をさぼっていたおかげですっかり体が重くなっていたので、心機一転ジムで汗を流している。心なしか少しばかり絞れた気がするのだが、冬服を着て外出するとすぐにそんな実感はどこかに飛んでしまう。寒波の New York で、着ぶくれた人たち同士が座る地下鉄の座席はお互い窮屈に感じる。
今回はキューバの通貨について書いてみたい。
ただしあらかじめことわっておくが、経済事情により為替相場はよく変動するものであるし、キューバの国情から言ってもこのあと通貨制度や物価は大きく変わるかもしれない。そのあたりは含みおいて読んで欲しい。
海外旅行の渡航先というのが初めてのところでは、その国の通貨や物価というものが体に馴染むまで多少の時間がかかるものだが、散歩がてら食事をしたり、小物を買ったりすることでなんとなく状況が見えてくるというものだろう。
キューバも通貨が単にペソというだけのことであれば、頭の中で自分にとって身近な通貨との簡単な換算レートを作り出して支払いの際にさっと計算すればいいのだが、この国の場合そうちょっと簡単にはいかない。
というのもこの国では二重の通貨制度を持っているからである。
一つは CUC と書いてキューバの人たちが「セウセ」とか「クック」と呼ぶ通貨で、主に外国人が使用する。もちろんキューバの国民も所有するし、使用もするがそれはこの通貨でないと手に入らないものがあるからだ。
もう一つの通貨は CUP と呼ばれ、こちらは主にキューバの国民が日常的に使用する。外国人旅行客も旅の途中で手にすることはあるが、それほど機会はないだろう。
CUC と CUP、どちらも実際の紙幣にはペソと書かれているので混乱しやすいのだが、実際に手にしてみると紙幣も貨幣も手触りで違いを感じることができる。貨幣などは明らかに軽く、まず間違えることはない。
CUC は外国人向けの兌換ペソと呼ばれ、レストランや店では CUP と区別するために $ と書かれていることもある。もしかすると2004年まではキューバで米国ドルを使うことができたから、その名残かもしれない。かつては米国ドルがそのまま通用していたのだが、米国のキューバに対する経済制裁などへの反発から、外貨として米国ドルの流通を停止し、CUC がそれにとって変わったとのことだ。
実際空港や市中の両替所ではカナダドルやユーロ、それに日本円と CUC の両替は問題ないが、米国ドルは公式には使用することができない。公式には・・と書いたのは実は今でも米国ドルがすべての場所で使えないかというとそういうわけでもなく、実際には手数料10%を支払うことで CUC との両替は可能となっている。もし米国ドルを持っている人がキューバに行くとなると、その米国ドルをユーロかカナダドルに両替し、さらにキューバでそれを CUC に変えるというのがもっとも正当な方法であるが、その場合為替手数料が二度発生することになる。果たして10%の手数料を払ってでも米国ドルを CUC に変えた方がよいのではないかという疑問が残る。
多少の誤差はあるが、僕は 1 CUC を 1 USD とおおざっぱに換算して、支払いをすることが多かった。
ところで CUC と CUP だが、この換金レートは 1:25 となっている。
つまり1 CUC は25 CUP になるわけだが、この二つはどのように使い分けられているのだろう。
一般に外国人が利用する場所、つまりホテルやレストラン、それにバーや土産物屋などはすべて CUC で支払うもの、と思ってかまわないようだ。その逆に CUP はキューバの市民が利用する場所で使われる。つまり市民に馴染みの深いコーヒースタンドや、それに日常の生鮮食料品、公共交通機関などはもっぱら CUP ということになる。
ちょっと小じゃれたレストラン、しかも英語のメニューなどが用意されているところはまず間違いなく外国人向けのところだとわかるが、ちょっと裏通りに入ったレストランだと CUC と CUP のどちらが使えるレストランなのかはわかりにくい。ローカルの人たちにいわせるとそんなときは店内にどちらで支払いを受け付けるかスペイン語で書いてあるというが、つまりそれがスペイン語で書いてあるということは CUP 専用なのだと思う。
物価の話はキューバの 「 今 」 を語るにはちょうどよいテーマなので、この後も折りに触れて紹介していくが、物価の違いを実感したのはこんなときであった。
キューバに着いてからというもの、すぐに気に入ったキューバン・コーヒーだが、レストランはともかく街を歩いていると時折見かけるコーヒースタンドでも飲んでみたくなった。キューバの人たちが窓口のまわりを取り囲んでいるのを見ると、あの小さなカップに入ったコーヒーをどうしても味わってみたくなる。
見ているとどうやら僕が持っているコインとは違う種類のコインでコーヒーを買っている。着いたばかりの僕はもちろん CUP のお金を持っていなかったので、自然と CUC の手持ちのコインを並べて 「 どれで買えるんだろう 」 と思案することになる。
するとそれを見かねたのか、大学生くらいのキューバ人の青年が指で僕のコインを一つつまんで、これで買えるというようなことを示している。代わりに買ってくれないか、というようなことを身振りで伝えるとすぐにわかってくれて、コーヒーを飲もうと並んでいる市民たちに混じって一杯のエスプレッソをピックアップしてきてくれた。
そのときにお釣りだよ、と反対の手に握っていたお金を渡そうとしてくれたのだがそこにはお札が何枚か挟まっていた。それが CUP の紙幣だったのだが、あのコイン一つでこれだけの釣りがもらえるのかと少々驚いた。確か彼に渡したのはクォーター ( つまり 0.25 CUC ) か 1/2 CUC のコインだったはず。もともと数十円で飲めるコーヒーというだけでも驚きである。
だからお釣りはあってももたいした金額ではないだろうと、想像していた。それくらいお礼に彼に渡してもいいだろう。
ところが僕がお釣りをあげるよ、というようなジェスチャーをすると、枯れはとてもびっくりした顔をしたのだった。それは彼がしてくれた好意の行動で見返りなど想定していなかったということか、それともお礼にとしてもらうには少し金額が多かったのか ( 僕はそうは思わないけれど、正確な釣り銭を確認しなかったので、今となっては何ともいえない )。
いずれにせよ、物価の違いはこんなところで如実に表れる。

ハワイでも日本円が使える、とか沖縄でも米ドルが使える、なんて話も聞いたことがありましたが植民地化して後に独立したり母国に戻る場合も通貨は変わりますね。香港ではついに紙幣がプラスチック化したようで、手にすると明らかに玩具銀行っぽいです。
Eddieさん、
キューバの場合、しぶしぶですが米ドルを受け取ってくれることもありました。やはり手数料が上乗せされることを嫌っているんでしょうね。
ハワイで日本円・・・使ったこと無いんですがさもありなん、て感じですね。
に